全体主義の克服

全体主義の克服

ビジネス・実用
847円 (税込)

4pt

【東西哲学界の雄が、全体主義から世界を救い出す!】全体主義の渦に、再び世界は巻き込まれようとしているのではないか。日独ともに哲学は、二〇世紀の全体主義に加担してしまったが、では次なる全体主義の台頭をいかに阻止すればよいのか。その答えを出そうとしているのが、マルクス・ガブリエルだ。彼の「新実在論」は、全体主義の礎を築いたドイツ哲学を克服するために打ち立てられたものだったのだ。克服にむけてのヒントは東アジア哲学の中にあるという。本書は、東西哲学の雄が対話を重ねて生み出した危機の時代のための「精神のワクチン」である。○「上から」の力によって、民主主義が攻撃されているわけではありません。民主主義を破壊しているのは私たち自身なのです。市民的服従が、あらたな全体主義の本質です。――マルクス・ガブリエル

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全体主義の克服 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    相変わらずマルクス・ガブリエルは聡明だが,中島隆博も見劣りしない。この人知らなかったけど,色々おもしろい取組をしている。そして,ガブリエルが中国思想を研究していたことに驚く。本当に世界哲学が生成する過程にあるのかもしれないと思わされる。4分の1くらいはハイデガーの悪口なんだけどw ハイデガーがナチだったとしてその思想の価値は減殺されるのか。その点を踏まえてテキストを解釈する分には利用価値は残る気もするのだが,思想自体がプロパガンダだったということなので,なかなか難しいのかもしれない。そもそもまともに読んだことないけど。。。

    0
    2025年08月18日

    Posted by ブクログ

    お二人とも現代を代表する知性の方。とても消化しきれないので、今後のためにいくつかメモ。

    欧州の知的世界にあっても、いまだに拭えないナチズムの負の遺産
    デジタル技術を駆使した新しい全体主義の到来
    資本主義、消費社会の倫理的な再構築
    多様性、複数性、偶然性の哲学的回復
    東アジア哲学の可能性、西欧哲学との再会

    0
    2022年01月10日

    Posted by ブクログ

    私は以前から世の中には何か一つの真理があり、それをひたすら追い求めていた。その思考がロジカルであり、その最たるものが自然科学だと思っていた。
    しかし、この自然科学だけを信じる思想は全体主義といって、その他の価値観、例えば宗教などを一切受け付けなくなってしまう。
    実際に私は宗教を全否定していたし、空想に過ぎないと思っていた。
    しかし、そうであるならば、国家という概念も空想に過ぎず、たしかに存在しているのに間違いではないことに矛盾する。

    こういったように、すべてを一つのもので説明しようとしていた私にとって、とても心に刺さった内容だった。

    現代は、デジタル化に伴い、公私の区別が曖昧になり、全体主義に近づいていると警鐘を鳴らされていたが、それに対抗しようとしているのがダイバーシティインクルージョンで、特にこのインクルージョンがキーなのだと思う。

    一元論が多数存在して、相対主義になるのではなく、複数性、多元論の間にもがきながらも複合していくことが現代哲学なのだと。

    資本主義や自然科学主義など一元論に陥らないように心がけていきたい。

    あと、もう一つ驚いたことが、考えてみれば当たり前なのだけれど、哲学者も人間なのだということ。
    自分が論破されそうになったら、誤魔化して正当化しようとする。ナチスよりの思想をもつハイデガーもその一人で、痛いところをつかれると「わからない」と答えることができないこともあったそうだ。

    そう考えると、自分の弱さを受け入れて素直になることが本当に大切なのだろう。

    0
    2021年09月22日

    Posted by ブクログ

    新しい全体主義は科学や技術から来るのかもしれない、という指摘はすごく腑に落ちる。
    行き過ぎた相対主義からもう一度普遍性を見出せす取り組みこそ、新たな全体主義を防ぐ方法なのかもしれない。

    0
    2020年09月13日

    Posted by ブクログ

    戦前の日本、ドイツが失敗した全体主義化の危険性を、現在ネットが起こしうる危機について述べている。

    中盤から後半は、欧州思想が二者択一論に陥る、それはキリスト教の枠組みを超えられていないこと、中国思想はそこにとらわれずなので、新たな可能性があるとすることなどが語られている。

    最後に人の資本主義、倫理を大企業はきちんと価値にする、そのため弁護士だけでなく優良な哲学者をコンプライアンス部門に雇うべきなど興味深い示唆もあった。

    理解にはまだ及ばないが、興味深い本だった。

    0
    2024年12月09日

    Posted by ブクログ

    他の新書系のマルクス・ガブリエル本では見なかった内容もあり、漫然とながら一読するには小気味よいスタイルだが
    対談形式ゆえの読み進めやすさと引き換えに失われるものも感じつつ、実在論などの進行形に踏み入れるには二の足を踏む。

    0
    2023年04月29日

    Posted by ブクログ

    内容がとにかく難しい
    最初に触れる本としてはキツい
    でも分からないからこそ考えるきっかけになるし、思考させることを心がけて作られているのかもしれない
    完全に理解するには程遠いが、次に読んだ時に印象が変わりそうな本

    0
    2021年02月28日

    Posted by ブクログ

    2人の著者が現代社会の問題について、新たな全体主義の脅威への対応という視点から対談されています。まず、全体主義とは何なのか、それが現代にどのような形で存在しているのかについて明らかにされています。また、過去の例を採り、それらは全体主義にどう相対したのかを振り返る形を採られています。著者のガブリエルさんの新実在論と、東アジアの哲学(主として中国)をヒントに、資本主義を変化させることによって、将来の危機を克服することができるという光明があるということについて語られています。私たち全員の意識の問題だと思いますが、自分や仲間だけ良ければ良いという考え方ではなく、また自分の価値観が普遍だという誤った認識も改めないといけない、そうではないのだということを意識する必要性を考えさせられます。

    0
    2020年10月28日

    Posted by ブクログ

    イントロ二篇がつまらなかったので投げ捨てようとしたが、最後まで読んでみた。
    とっちらかった雑談を、無理やりまとめた感のある本。
    それだけに、他人の悪口の部分があけっぴろげて面白い。
    ハイデガーだけでなく、ハーバーマスへのディスり方はなかなか鋭い。
    しかし、王弼の「老子道徳経注」にまでマルクス・ガブリエルの話が及んだのには驚いた。
    ヨーロッパ世界、更にはユダヤ・キリスト教世界から離れた思想は構築しうるか、しかし同時に多元的世界の存在を前提とした場合には、実は全体主義的思考も、ひとつの考え方に過ぎないとなるのではないか。
    習近平中国の自信は、脱ヨーロッパの新たな中華思想構築の試みだからか?

    0
    2020年10月03日

    Posted by ブクログ

    TwitterやYoutubeで何気なく発言することが当たり前のようにパブリックコメントとして扱われて炎上する現象が頻発していることも、本書の対談が問題としている現象の一部なんだろうなぁと思いながら読み進めました。無底って概念、もっと知って自分になじませていきたいな。

    0
    2020年09月18日

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