マルクス・ガブリエルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『エマニュエル・トッド』
(2022年現在、今後の世界情勢について)私は歴史家が本職。でも歴史の話はまったく役立たず。なぜなら、私たちが経験しているのは、まったく新しい何かだから。
歴史と違う点
・20世紀初めは各国人口増加したが、今は中国も含め減少する見通し
・冷戦時は、ロシアとNATOが直接対決したことはないが、ウクライナ戦争は、核使用が現実味を帯びるロシア対NATOの本物の戦争
・プーチンは独裁者だと言うが、ヒトラーや、ムッソリーニ、スターリンと違いイデオロギーが無い折衷的で多様な独裁者
・各国国民は超個人主義になった。それはロシア国民も同じ。だから国家間の経済紛争や戦争が行っているのにどこの国民もここです。だから参加したがらない33
中国に選択肢は無い。どうしたってロシアに加担せざるを得ない。一方、新興国のインド、トルコ、イラン、パキスタンなどは今後の世界を決める立場になる。しかも彼らは先進国を好きじゃない(旧植民地だから)。それにこれらの国は強烈な父権制文化の国で、女性解放などの先進国の理論には興味を示さない。彼らに選択を迫るのは危険だ39
『マルクス・ガブリエル』
ロックダウンシステムは「近代史上で初めて世界が中国を真似たシステム」。直ぐに見直されたが。56
コロナ禍で分かったのは「国境無き世界」はまだ存在せず、相変わらず「国民国家」が世界の潮流だという姿が炙り出されたこと。結局どの先進自由民主国も、マスクやワクチンを奪い合い、国家内の医療保険制度の範囲に壁を作った57
SNSでは、自由民主主義の水準に達する会話は成立しない。「Twitterで誰が大統領になったのか」を忘れてはいけない。(ガブリエルはコロナ禍の中でSNSアカウントを消去した)71
アイデンティティーで人を見るのは間違っている。例えばジェンダーの問題で、相手をノンバイナリーやクエスチョニングの人として見るのは道徳的に間違い。なぜなら見解の是非を「相手のなかの人間性を見て判断」するのではなく「その人のアイデンティティーを見て判断」しているから。ここで言うアイデンティティーとはジェンダー、人種、国籍など72
SNSでフェイク認定されてBANされる、といった国家が行えば「言論統制」と大問題になることを、Twitterなどの一企業が行っていることは異常 與那覇98
「現代に歴史は参考にならない」は賛成。無文字社会から文字社会になり、歴史は「記憶=暗唱」⇒「記録=叙述」になった。そして現代、歴史は「データ=検索」の時代になってしまった。必要な時に歴史を「つまみ食い」する。私は「歴史家」という肩書きを辞めて「評論家」になった。與那覇109
「日本はアジアで唯一の先進国」というパターナリズムをそろそろ捨てるべき。技能実習生というシステム自体が「途上国人を勉強させてやる」という建て前で成り立っている。これを「人口減少で衰退する日本の生活を維持するため『お手伝いに来てもらっている』」と正直に改めるべき。與那覇119
グローバリゼーションの原因のひとつは「道徳にとらわれない自己利益の追及」だ。「これは禁止されていない」「法的には間違っていない」と経済活動する。これは道徳を外部委託している(政府や行政たけが担っている)ことが関わっている。しかし難しいのは利益追求と道徳がトレードオフになっていて、解決法が見つからないこと。ミラノビッチ167
アフリカや南米、一部のアジアの国で見られるような極端な貧困や低開発がなくなった世界ができたとする。おそらくそうすると、より人々の交流が活発になるのと、各国内(先進国)の格差問題や不平等の縮小が起こると予想できる。ミラノビッチ186
「リープフロッグ現象」先進諸国が経験した段階を「蛙飛び」にして新興国で特定の技術やインフラが先進国より速いスピードで整備、浸透すること。アフリカでは銀行口座持てなかった人々が電子マネーを使い、物資が行き届かず餓死者が出てた村にドローンでモノが供給されたり、携帯ゲームで教育が普及したりしている224
ジャック・アタリの「ポイズンフードをやめよう」「ナチュラルなものを接種しよう」という主張に疑問。アフリカでは虫害や干ばつに強いので遺伝子組み換え大豆が人々の命を救っている。反ポイズンフード思想を先進国の理論で、無自覚に、急速に強要すれば反論と大混乱を招く。小川227
SNSは秒で情報を得られるが、「考える」ことが出来ない。《人新世の資本論》は面白かったが、結論の「一人ひとりが考えて立ち上がるしかない」が不満。本当に今必要なのは「一人ひとりが立ち上がるために、人々に啓蒙や教育をどう届けるか」という方法論だ。東229
AIの恋人が出来たとする。長いあいだ恋人として会話したけれど、ある日、実は会話はアルゴリズムだったと発覚する。その「恋人」に「今まで会話してくれてありがとう」と言えるか。多くの人は「裏切られた」と思い結婚詐欺に遭ったと同じように感じるのでは?東239
私は「人々はそんなに理解しあわなくてもいい」と心から思っている。「理解しあえなくても共存できればいい」と考えるのが大事。この考えは人類が共存しあえる社会を作れる可能性がある。それに自分や自分と同じ考えのグループが、危機に陥って解決策が無い時、自分たちの思想が破綻したときに、全く想像もつかない「別の考え」を得られるリスクヘッジにもなりうる。小川240 -
Posted by ブクログ
ネタバレ4名の著名な知識人へのインタビューと、それを踏まえた日本の知識人による論評という構成。日本の知識人の方々は、確り自身の意見を述べていて好感が持てた。
また4名のインタビューの中では、ミラノビッチ氏の話が面白かった。
曰く、エレファントカーブを見ると、程度の差こそあれ、あらゆる人々がグローバリゼーションを通じて所得が増加していることがわかる。また、グローバリゼーションに反発するのは、相対的に恩恵の少ない先進国の中産階級だけで、国内政策での対応が可能である。
そう考えると、保護貿易的な政策で中産階級を保護するより、再配分や成長産業への労働力移動を通じた、グローバリゼーションに抗わない政策の方が効果的ということなのだろう。
また、無道徳的な資本主義と道徳的な共同体は両立しない/経済成長しないと絶対的貧困は減らせないとも述べている。
つまり、無道徳的でも資本主義を通じて経済成長を続けるしか道はないということで、現実的な意見だと感じた。(因みに無道徳とは、”道徳・倫理について、内なる規範ではなく、法律などの外部規定に依存する”ことらしく、必ずしも悪いことではない) -
Posted by ブクログ
ダーウィンは人種差別主義者だとか、Facebook は2030年までに終わるとか、こども授かる前に絶対合格できる親テストとか、優しい顔して過激な話しで面白いです。
他者を愛することすなわち、恋愛関係は永久に恋は続いてほしいということは、別の人と恋愛関係になることもできるという話しや他人のためにワクチン接種受けるのは間違いだという話しは納得しました。
哲学の対義語はもしかしたら科学かもしれないですね。
あとSNSとロックダウンは倫理的に毛嫌いしているのがよく分かりました。特に宗教に対して無知な日本人に倫理を勉強しないと他者と生きることが難しい時代なんだなぁと思いました。資本主義がよくわかっている人からたくさんの日本人が搾取されていることも気づかずに生きづらさを感じていると、ガブリエルさんはいいます。
もっと宗教を知り、倫理も学びたいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ科学は倫理・道徳を推し進めない、哲学を実践する意味はそこにあるという。
なんでも広告やら資本主義に組み込まれる社会。その中で、民主主義は自壊していくという。
なんでもSNSやインターネットに公開することで、ある・ないの二元的に自身の行動を捉えられる(公開していないものはないものとされる。)し、Googleに対して個人データや検索履歴などあらゆる行動を与えている。ただそれらの行動自体がGoogleやSNS会社の養分になっている。そして、それらの会社が我々の行動をサジェスト機能等で規定しうる。我々自身が無自覚に巨大ソフトウェア会社に従うことになる。ただ、それらのソフトウェア会社は民主的ではない。検索アルゴリズムは民主プロセスを踏まず、ただGoogleの思うままに表示されるし、Airbnbで借りた家でのトラブルは自己責任となり、Airbnbを運営する会社は借用者の権利を保障しない。無自覚に自主的に、非民主的なテクノロジーに従わざるを得ない状況はまさに全体主義の形が表れていると。テクノロジーが規定するものに従うつまり全体主義に加担するということになるからだ。そして、この全体主義の萌芽が国家単位で発生していたこれまでとは違い、国家の単位を超えたグローバル規模で発生しているということが現代の病理。
便利になること、効率よくなることが良いことだとすること自体が特定の「普遍」の押しつけである。過去のナチズムや大日本帝国もその自分達の勝手な普遍性を押し付けるために理性的に侵略していたと。
科学ですら、ガブリエルから言わせると一つの神話に過ぎない。一つの信仰であって普遍とは言えない。
なぜなら、存在者の無限に長い連鎖(=おそらく原因と呼べるもの)は無限にあるから。それぞれの存在者の連鎖が無限であって、それらのすべてを包含する文脈、背景、原因は究極的にはない。宇宙の始まりであるビッグバンでさえなんらかが先行して、、、という話と思われる。その究極的な原因、根拠と呼べるようなものがなく、それぞれの存在者がお互いに影響を与え続けているようなこと自体が安定性をもたらしていると。その運動自体は法則がない。科学ですらそれがどこでも統一的に通用する根拠はない。
どのスケールにおいても量子力学における確率論が展開されると。シェリングのいう原偶然性を認めることが重要としている。それが「普遍」の押しつけに陥らないための哲学であり、彼の提唱する新実在論。
常に他者が入り込む隙間があることを認めるということ。
自由意志のような哲学(意志と己とが分かれていて、原因となる意志と結果の己の行動とが明確に存在し、いつどこでも意志が同じであれば同じ結果になるとするような考え)ではなく、自己や出来事それ自体が自由であるという考え方(つまりどうなるかは分からない、神すらもいない)のもとで、どう生きるかって話をしている。
想像を働かせること。立ち止まること。
今、目の前にあるチキンのもともとの鳥の姿を想像すること、ファストファッションが作られる労働環境を想像すること、自分達の消費行動が誰かの搾取の上に成立しているかもしれないことに目を向けること。そういった想像力が重要である。売れればOK、自分が便利になればOKという話からの脱却。
対話によって文化それぞれの非対称を感じることがなくなる世界、つまり様々な伝統が自分たちの歴史の一部だと考える世界を目指す。想像を世界にまで広げるて、社会的想像の刷新・更新をしていくということを掲げている。
そうして出来上がる社会的想像が全を取り込むような力を持たないか、またそもそも理想はそうだとして、どういうものになりうるのかが想像しにくい点が気になったし、今後ももう少し考えてみたい。 -
Posted by ブクログ
新実存主義による他者論。ちょっと難しい感じ。
家族とは「親密さ」を基盤とした結びつきである。
家族を健全に保つのは「正しい喧嘩」である。
高い生産性の秘訣は短時間睡眠ではありません。
非効率であっていいタイミングがわかっているから効率を上げられるのです。
人生のこの部分(恋愛)に偶然はないと思うのです。物語が必要なのです。そして物語は予想もしていないときに生じます。思いがけずぴったりくる相手と出会うのです。だから自由と切り離せないのです。そして恋に落ちるわけですが,愛するためには相手が自分の思っていた人とは違うと気付かなければなりません。 -
Posted by ブクログ
世の中の問題、世間をにぎわせるニュース、それらについての意見について。
倫理観崩壊している目を疑うような信じられない意見や、反対意見をねじ伏せようとする不健全な態度を何度も、そして長く見てきて。わかりえないこと、分かり合えない人間は存在するし、自分が正しいと思う意見を他人に押し付けることはできないのだと悟った。
自分の心の中でそう思ってきただけで、口に出さなかったけど、そのものズバリのタイトルの本に店頭で出逢い手に取ってみました。
今まで読んできた現代の問題提起の本何冊かの内容に通じるような、またさらに理解が深まるようなものもあり、関連性を感じましたし、それまで読んできた本で自分の理解が及ばなかった部分がクリアになったり一歩進む手助けになったりしました。
例えば、『スマホ脳』の内容に近いことも著者は考えておりますし『人新生の資本論』のように現在の資本主義を著者も批判している姿勢が見られます。
この本を読んで自分の中で腑に落ちたのは、黒か白かではなく、二択でもなく、段階を追っていく必要があるという考え方。
言われてみれば当然なのですが、なぜか視野が狭くなっていて気づきませんでした。SNS、ニュースで世間をにぎわせる問題についてみんなが意見を交わすとき、なぜか二択に大きく分かれてしまう。発言の正当性、情報の正確性を遥か彼方に追いやりただフォロワーが多くRTされるというだけで重宝される薄っぺらい意見が独り歩きし続け、裏付けが取れていない情報がのさばっていく。
メディアやSNSに二択にされて騙されて振り回されてはいけないなと思いました。
早速、先日のMr.サンデーの番組の内容は信じられないもので大変恐怖を感じました。ウクライナ侵攻の話題から何故か日本が軍事力を持つか否かの二択でスタジオの有識者(なのか?単なる爺ではなく?)が話していたのですが、一体全体どうして今その話をしているのか、影響力のあるテレビで、と甚だ理解に苦しみました。
この本の中で、「非人間化」というワードが出てきますが、自身の安全を保障され命令するだけの立場の人間は戦争だけでなく日々の暮らしからも何から何まで国民を非人間化して見ているのだなと思いました。
私は、たとえ日本が他国から軍事侵略されようが、核攻撃を脅されようが、核保有したくない、日本国に核保有をしてほしくないです。
広島・長崎と被爆を受けた過去があり、一瞬でたくさんの人の尊厳も命も無残に奪い取り苦しめ続けるあの惨状。壕で負傷兵の救護に当っていたひめゆりの女生徒たちは地上戦が始まって絶望的になり自害のための手榴弾が持たされ、隣で学友が吹き飛ばされるのを目の当たりに…。
負の遺産として残された記念館・資料館、語り部の方の話。それらを実際に目に、耳にしてきて、二度と繰り返してはいけないと強く心に思い続けてきた。
防御のためにというのも詭弁だと私は思いますし、人間同士が地上でやり合うことでかけがえのない地球の自然にさらにダメージを与えて取り返しがつかないことを加速させてどうするつもりなのだと思います。
武器製造販売の人が儲けて、国のトップが権威を振りかざし、多くの罪もなく戦争を望まない人々の命が軽んじられ、自然が破壊される。馬鹿げています。
いざ、自分にその恐怖が迫った時、武器をもって抵抗したいとならないのか、大事な人を守るために武器をとらないのかと問われれば否定できませんが、そうなる前に「対話」を試みるべき、そこに至れるまでに倫理観の教育と倫理を重んじる意識を世界的に高めていくことが大事だと思います。
小さな意見の対立で二極化してどちらかにこだわり、そしてねじ伏せて満足するようなことを大人が繰り返して満たされていてはいけません。
SNSの使い方を誤ってはいけません。
誹謗中傷、転売、詐欺、著作権侵害など、倫理観の教育をもっと厚くすることで長い目で解決できないものか、とお花畑の頭で考えます。
小さい頃から子供を一人の独立した人間として接して倫理観についても日々教えることが大事と著者は言っていますが、ここで気になるのは軽犯罪、世間を困らせる問題の大元にあるのは境界知能の人たちが多いのではということ。
倫理観の教育が大事と言っても、それを理解できるかはまた別の話で、既に学習機会に恵まれている人達の理解がさらに進んだとしても差が広まり分断化が進むだけだと思うので掬い上げるのは大事なんだなと思います。
段階を踏んでいく理想の政治の在り方(P88)を読んで、人種・男女・LGBTQ差別の問題について、今は世界で段階を踏んでいるところなんだなと思わされました。
ハリウッドも作品もポリコレなんて揶揄することがありましたが、今は“あえて”それらを表舞台でフューチャーする段階なのだなと腑に落ちました。その時代を超えて、ようやく「違いにこだわらない」段階にいくべきなのだと。
この段階の考えが人々に浸透していないから反発もあるけれど浸透を待っていては遅いからエンターテインメントの世界からも急いで推し進めて人々に考えるきっかけを与えているのかな。今かなり神経質に業界人の過去の罪も暴かれていることは、いくら作品に罪はないという考えがあるとはいえ、必死に意識改革を推し進めている段階では糾弾するしかないのかなと納得できます。
前述で日本の武力行使について自分のスタンスを書きましたが、それと反対にいる人に対してSNSやYahoo!コメントで噛みついてねじ伏せようなんてことはしていません。
多くの人から構成されて社会、国となるからこそ様々な意見が存在するのですから、否定して消すことはできません。
何をもって良い/正しいとなるのか、自分から見てそうでも、違うスタンスの人からすれば私が信じられない意見の持ち主にうつるかもしれません。
正しいの綱引き奪い合いではなく、対話をして双方の落としどころを見つけるのが良いのかなと思います。とても難しいですが諦めてはどうしようもないですからね。。 -
Posted by ブクログ
哲学者からコロナ後の世界がどう見えているのかを知れました。面白かったです。
まず印象に残ったのは倫理資本主義の概念でした。経済システムは維持した上で評価基準を倫理的に変えていく必要があるとのこと。
企業内に哲学課を置くのは斬新なアイデアだと思いました。是非実現されてほしい。
ただ、個人的にはそれだけでは完全に持続可能が実現できるか微妙だと思ったりはします。
また、統計的世界観に陥ることへの危機も理解できました。ウィルス学者に政治を任せると、どうにもならなくなると、そりゃそうだなと納得しました。
また、感染者数を出してる側も、受け取る側も数字が何を意味するかを理解していないという指摘も刺さりました。
これから、今までよりズームアウトして世の中が見れそうな気がします。 -
Posted by ブクログ
擬態されていないありのままを見ることができる「あたらしい実在論」で5つの危機を見てみようが結論と思いました。
■「あたらしい実在論」の解説
移民問題や財政問題などを契機にヨーロッパでは「国民国家の復活」がおきている。
アメリカは独立までヨーロッパ的であったのに、独立したら、決してヨーロッパではなかった。それを擬態という。今また、中国で擬態が起きている。
報道機関は、紙メディアであれ、ソーシャルメディアであれ、リアリティをいちじるしくゆがめて伝えている。
真実を伝えるのは、「新しい実在論」であり、新しいメディア政治が必要である。既存の形とまったく異なるメディアを創造することが今求められている。
インターネットは、反民主主義であり、インターネットこそが、民主主義の土台を揺るがしている。
新しい実在論、①現実は一つでなく数多く存在する。②私たちは現実をそのまま知ることができる。
新しい実在論は、デジタル革命の結果として出てきた知見である。
境界があいまいな現代のイデオロギーが、新しい実在論で境界線が再び明確となる。
構成は以下の通りです。
第Ⅰ章 世界史の針が巻き戻るとき
第Ⅱ章 なぜ今、新しい実在論なのか
第Ⅲ章 価値の危機
第Ⅳ章 民主主義の危機
第Ⅴ章 資本主義の危機
第Ⅵ章 テクノロジーの危機
第Ⅶ章 表象の危機
補講 新しい実在論が我々にもたらすもの
■気になった言葉は、次です。
・一番人殺しをしているのは、キリスト教だ。
・民主的な制度の機能は、意見の相違に直面したときに暴力沙汰が起きる確率を減らすこと
・民主主義の基本的な価値観はコモンセンス(良識)。
「人間はこうあるべきだ」というモデルを、社会システムにいるすべての人間に押し付けるべきではない。
・グローバル経済が、グローバル国民国家である世界国家なしで機能しつづけることはない
・アメリカは全体的にとんでもない保守的なコミュニティである。
・科学への信奉は原始的な宗教への回帰のようだ。
・あるイメージがよいものかどうかは、イメージでなく現実によってきまる。
■日本に関するコメント
・日本の伝統的思想のような日本文化の長所をもっと世界に広めてもいいのではないか。
・日本は非常に可視化されたメンタリティをもっている。
・日本がテクノロジーに関するイデオロギーを生み出すのが抜群にうまい
・日本は、優しい独裁国家のようだ。