前川喜平のレビュー一覧

  • 権力は腐敗する

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    権力は腐敗する。前川 喜平先生の著書。権力は腐敗するのなら権力が腐敗しないためのルールを作るしかない。権力は腐敗するなら誰が権力者になって権力を握ったところでいつかは腐敗してしまう。そうであるなら権力者が権力者であり続けることができないためのルール作りが必要。権力者はある程度の期間を過ぎたら権力者の座から強制的に降りてもらうようなルールがないと。権力は腐敗するならそのようなルールを作るのは仕方のないこと。

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    2022年12月16日
  • 同調圧力

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    「自由とは心を縛られないこと
    真に自由な人間に同調圧力は無力である」
    この言葉に出会うためにこの本を読んだんだな。

    あなたはどうやって今のあなたのような
    人間になったのですか?
    という問いに、自分の学生時代の話や
    両親からの影響、本から受けたものなど
    色んな話が書いてある。

    自分を振り返ってみる。
    18歳のときに思いもよらぬ出来事
    そして自問自答した日々、
    結局自分がどうしたのかと内省をかさね
    出した結論。
    答えは自分の中にしかないという確信。
    それが今の自分を作っている。
    この本にも「答えは自分で見つけるしかないと悟った高校時代」
    と書いてあるが
    まさしく自分もその時に自分自身の生き方に

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    2022年09月25日
  • 権力は腐敗する

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    内田樹さんのtwitterフォローでその名を知り、発信内容の鋭さから、自分でもフォローするようになった氏の手になる本書。表紙の不愉快さからして、内容についても推して知るべしなんだけど、それはまあ、今分かったことではない。でも、この両氏が行った愚挙の数々は、折につけ思い起こし、時間とともに風化させることがあってはならない。だって、何のけじめもつけてないんだから。犯罪者を国の元首と崇め奉り、それを異常と感じない世の中を、未来に託してはならない。国民自身、学習し続けなければという本書の主張に、激しく同意。

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    2022年03月09日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    忖度か、同調圧力か、権力の逸脱か。最近、表現の自由が失われつつある風潮がある。26人の研究者、作家、芸術家、ジャーナリストが自由について考察し、声をあげる。

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    2021年11月03日
  • 同調圧力

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    ”同調圧力”とは。
    すなわち、今、私たちが従っている大きなルールの一つなんだろう。
    ただ、それは、その中に生きている自分にはなかなか気付けない、判別できない力で、まさか自分がそんな力に影響され、流されているとは受け入れ難いものだということに気付かされる。
    3名のそれぞれの立場から提示される目に見えない圧力の存在。
    それは、随分前から今日に至るまで、私たちにまとわり付いて、多くを束縛してきた。
    その事に、今気付く為の一冊だと思う。
    はたして、私たちは、本当に自分の気持ちに正直に生きられるのか。

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    2021年09月25日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    まず著者群の面子を見て、少なくとも既知の名前において、それぞれの発信することばを追いかけている人が多いことを確認。演繹的に、その他の著者についても、かけ離れた立場にはないであろうと判断。あわよくば、今後の人生指針になり得る存在と出会えることも期待。前置き長いけど、そんな考えの下、発売前から気にかけていた本書。日本学術会議任命拒否問題についても、どこかでちゃんと読まなきゃと思っていたけど、その欲求も本書で満たされた。中曽根時代から綿々と受け継がれて今に至るってのも、何とも根深くて嫌な感じ。そのあたりまで遡って、ちゃんと勉強しなきゃ。あとは、己でさえままならない自由の取り扱いを、更に次世代に伝える

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    2021年07月28日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    26名による日本学術会議任命拒否問題に端を発した、自由への権力の介入に関しての論考集。息苦しさの正体にはさまざまな形での!自由を禁じようとする動きがあったことに改めて気がつく。
    それぞれの立場で見た自由への介入は、幅広いものがあり、私たちの生活がじょじょに狭められてきていることが分かる。
    誰かの問題なのではなく、自分の問題として、さまざまなやり口で介入しようとしてくる権力にはNOを突きつけたい。

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    2021年07月16日
  • 子どもの人権をまもるために

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    たぶん3年くらい積ん読してたけど、早く読んどくんだった。
    子どもに関わる人は読んだ方がいい。

    「子どもの権利」って言ってもとっつきにくい感じがするが、
    こうして具体例を項目ごとに並べられ、
    しかもその分野の専門家が実例を挙げて書いているため、
    各分野の入門的な知識を得られる。
    実際、共著者の著作を改めて読みたくなったし。

    まぁ仕事柄、第二部「学校」をみんなに読んでほしい。
    この国でどれだけ「子どもの権利」がないがしろにされてるか、
    たくさんの人に知って欲しい。

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    2021年07月01日
  • 同調圧力

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    政府からの圧力、官僚内の圧力、日本のメディア内の圧力、この3つの圧力について、詳しく記されている。
    「現代社会のおかしな部分に気づきながらも、いま一歩踏み出せない」という方に勇気を与えてくれる一冊。

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    2020年05月07日
  • 同調圧力

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    ・誰しも同調圧力に巻き込まれそうになり葛藤する時がある。巻き込まれないためには、信頼できる情報と知識を身につけ、またさまざまな経験を通し自分の座標軸を確立することである、という努力をすることが必要。
    ・この本を読むまでは、教師は政治に対する自らの考えを生徒らに公表しないのは当然と思っていたが、ドイツのボイステルバッハ・コンセンサスのように、教師が自らの考えとともに、対立軸の考えも伝えて、最終的には生徒に考えさせる、というのは、主権者教育の点でも有効であると気付かされた。

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    2020年03月23日
  • 面従腹背

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    おもしろかった!
    面従腹背ー表面は服従すふように見せかけて、内心では反抗すること。



    教員免許更新制、教育課程行政、八重山教科書問題、さらには加計学園問題まで、役人としてだけではなく、私個人としての教育情勢についてやりたくなかったこと、やりたかったことが溢れ出ている。

    特に免許更新制と10年次研修の導入については、文科省と政治家のせめぎ合いがあったとは知らず、勉強になった。

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    2019年08月31日
  • 子どもの人権をまもるために

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    子どもを巡る、保育、養護、療育、貧困対策、性の多様性、居場所作りなどについて各テーマごとにコンパクトにまとめられており、第一線で活躍しマスコミにもよく登場する筆者たちが現場発の生の声で語っている。

    今保育士の受験勉強の途中で、児童養護や福祉について学んでいるので、乳児院や養護施設、里親、虐待からの保護などいろいろディープな環境にある子どもたちの事情に興味があって読んでみた。

    正直読んでいて辛くなる。
    一般人に縁がありそうなのは保育園の待機児童問題くらいで、その他は不幸にして家庭や親に恵まれなかった子たち、または、生まれつきの障害や性的マイノリティーなどの苦労を負った子たちだ。

    しかしその

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    2019年08月22日
  • 同調圧力

    購入済み

    ジャーナリズムに夜明けは来るか

    第2次安倍内閣発足以来、時代の空気は重苦しさを増している。無理が通れば通りが引っ込むという諺を地で行くような出来事が続いた。
    だが、そんな重苦しい時代に一石を投じてくれたのが、望月さんや前川さんであった。このお二人に、外国人ジャーナリストとして日本で活躍しているファクラー氏が加わっての鼎談は、読み応えがある。また座談会の前に、各氏の論考が掲載されているが、こちらも有益である。評者個人としては、海外のジャーナリズムの状況を踏まえつつ、日本の特殊性を指摘するファクラー氏の視点に、新鮮さを覚えた。
    ジャーナリズムが国民を育てるのか、国民がジャーナリストの活躍を支えるのか、鶏と卵の関係と言うしかないが

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    2019年08月05日
  • 面従腹背

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    面従腹背 個として信念を見失わずに生きたのだとわかる。それにしても忖度する人に囲まれた裸の王様状態の安部氏と取り巻きの横紙破りの出来事がみんな憲法改正につながっていくことが分かる。「個」が主役である。つくづくこれを読んでいて感じた。長いものに巻かれても、蟷螂之斧、一寸の虫にも5分の魂と思う。気概のある官僚・政治家がいないなあ。

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    2019年06月27日
  • 同調圧力

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    前川さん、仕事辞めたら本音全開という感じですね。面従腹背についてはそうだろうと現役組織人としては思う。現代にあって、この方々のすとれな思いを前面に出す姿勢こそ今のこの国に生きる人たちにかけているのかもしれない。まあ、現役社会人は面従腹背するしかないか。リタイアしたら本音全開か。

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    2019年06月16日
  • 面従腹背

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    東日本大震災以降、自民党が作り上げたこの国の数々の大嘘を目の当たりにしてきたが、この本を読んで、この日本という国がますます大嫌いになった。
    ファシズムに走り続ける自民党。安倍晋三もその流れの中の末端のひとりに過ぎないらしい。憲法改悪も、道徳教育や教育勅語の復活も、靖国神社も、戦争のための一つの手段。国民を気持ち良く戦死させるための仕組み。世界や地球といった大きな概念もなく、見えているのは意味不明の日本民族という幻想だけ。このようにしてヒトラーも生まれ、巨大化して行ったのだろう。
    こんな学校で学ばなければならない子供達、こんな国であと何十年も生きなければならない子供達がかわいそう。
    こんな国で今

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    2018年08月13日
  • これからの日本、これからの教育

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     この本を読んで意外だったのは、文部科学省にも真剣に教育のことを考えている人がいたという事実だ。学校に勤める職員のほとんどは、文部科学省をこころよく思っていない、というよりむしろ、教育の敵くらいに考えている。文部科学省とは、権力者や経済なんとかという金の亡者が、生徒のためでも教員のためでもなく、単に己の利益のために思いついた作戦を、適当な美辞麗句で包んで一方的に現場に強制し、当然のごとく失敗しても、責任はすべて現場に押し付ける組織だと思っている。実際その通りであることは、英語の授業におけるオーラルコミュニケーションとやらの失敗や、最近では加計学園事件で証明されているが、この本を読んで、文部科学

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    2018年04月02日
  • これからの日本、これからの教育

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    加計学園問題を告発した前川喜平さん、ミスターゆとり教育と呼ばれた寺脇研さん、文科省の良心というべき二人による教育行政の批判と提言。
    前読したのが外部からの教育批判でしたが、これは内からであっても幅広く社会を見通しているところに、二人の優秀さとこの10年の政治の劣化を感じます。

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    2017年12月06日
  • だまされない力

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    評論家の佐高さんと元文科省事務次官の前川さんとの教育や学びについての対談。

    前半は、歴史や宗教、政治家から文学者まで、お二人の知識の幅の広さに圧倒されるばかりだったが、後半は、夜間中学が学生の頃に学び損ねた人たちの重要な学びの場になっていること、道徳の教科化の話など、自分にも少し取っ付きやすい話題だった。

    戦争の時もそうだが、国民は政治家や新興宗教、そして最近はSNSのインフルエンサーなどに知らないうちに騙されている場面が多そうだと改めて感じた。

    まずは自分で疑問に感じ、知ろうとすることが大事で、それこそが真の学びなのだと思う。

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    2025年12月02日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    知らない論者も多いのだが,なかなか良い企画だったと思う。
    個人的に自由に最高の価値を置いているつもりなのだが,そもそも自由とは何か,きちんと考える必要がある。自由でないから自由という概念が必要となるという指摘はそのとおりだし,自由と秩序の関係も深める必要がある。
    学術会議の問題は解決されないまま世間からは忘れられてその動きは目的を達しようとしている。カネは出すけど口は出さないなんて器量をこの国に望むのはもう無理なのかもしれない。

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    2024年10月14日