前川喜平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「自由とは心を縛られないこと
真に自由な人間に同調圧力は無力である」
この言葉に出会うためにこの本を読んだんだな。
あなたはどうやって今のあなたのような
人間になったのですか?
という問いに、自分の学生時代の話や
両親からの影響、本から受けたものなど
色んな話が書いてある。
自分を振り返ってみる。
18歳のときに思いもよらぬ出来事
そして自問自答した日々、
結局自分がどうしたのかと内省をかさね
出した結論。
答えは自分の中にしかないという確信。
それが今の自分を作っている。
この本にも「答えは自分で見つけるしかないと悟った高校時代」
と書いてあるが
まさしく自分もその時に自分自身の生き方に
責任をとっていくことを決断したのだと思った。
道徳の授業についても書いてある。
こういう風にするのが正解!
これがいいことである!
うーんほんとにそうなんだろうか?
と思ったこともある。
道徳の本を読むのが好きだった私、
私はこう思う、こう感じる
と自分と対話しながら読んでいたのかな。
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Posted by ブクログ
まず著者群の面子を見て、少なくとも既知の名前において、それぞれの発信することばを追いかけている人が多いことを確認。演繹的に、その他の著者についても、かけ離れた立場にはないであろうと判断。あわよくば、今後の人生指針になり得る存在と出会えることも期待。前置き長いけど、そんな考えの下、発売前から気にかけていた本書。日本学術会議任命拒否問題についても、どこかでちゃんと読まなきゃと思っていたけど、その欲求も本書で満たされた。中曽根時代から綿々と受け継がれて今に至るってのも、何とも根深くて嫌な感じ。そのあたりまで遡って、ちゃんと勉強しなきゃ。あとは、己でさえままならない自由の取り扱いを、更に次世代に伝えることの困難も、改めて実感。自分も不断の努力を続けることにしか、それに対する答えはないですわな。
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Posted by ブクログ
子どもを巡る、保育、養護、療育、貧困対策、性の多様性、居場所作りなどについて各テーマごとにコンパクトにまとめられており、第一線で活躍しマスコミにもよく登場する筆者たちが現場発の生の声で語っている。
今保育士の受験勉強の途中で、児童養護や福祉について学んでいるので、乳児院や養護施設、里親、虐待からの保護などいろいろディープな環境にある子どもたちの事情に興味があって読んでみた。
正直読んでいて辛くなる。
一般人に縁がありそうなのは保育園の待機児童問題くらいで、その他は不幸にして家庭や親に恵まれなかった子たち、または、生まれつきの障害や性的マイノリティーなどの苦労を負った子たちだ。
しかしその子たちに罪はないわけで、より傷つかず幸せな人生が送れるよう周りの大人や社会が配慮してあげる他ない。
家庭というスタッフ差し替え不可能な閉鎖環境での子育てではなく、スペシャリストの介入を受け入れながら幅広い人たちに見まもられる成長が、普通の子にも苦境にある子にも与えられるとよい。
江戸や明治の頃のように養子や里子が一般的だったり、住み込みのねえやや下働きなど家族と従業員の中間みたいな人がいた方が豊かだった気がする。
夫婦を超えていく逃げ恥ではないが、もっと気楽に血縁を超えていけないものか。
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購入済み
ジャーナリズムに夜明けは来るか
第2次安倍内閣発足以来、時代の空気は重苦しさを増している。無理が通れば通りが引っ込むという諺を地で行くような出来事が続いた。
だが、そんな重苦しい時代に一石を投じてくれたのが、望月さんや前川さんであった。このお二人に、外国人ジャーナリストとして日本で活躍しているファクラー氏が加わっての鼎談は、読み応えがある。また座談会の前に、各氏の論考が掲載されているが、こちらも有益である。評者個人としては、海外のジャーナリズムの状況を踏まえつつ、日本の特殊性を指摘するファクラー氏の視点に、新鮮さを覚えた。
ジャーナリズムが国民を育てるのか、国民がジャーナリストの活躍を支えるのか、鶏と卵の関係と言うしかないが、ひとまず彼らの奮闘に、明日への希望を繋ぎたい。 -
Posted by ブクログ
東日本大震災以降、自民党が作り上げたこの国の数々の大嘘を目の当たりにしてきたが、この本を読んで、この日本という国がますます大嫌いになった。
ファシズムに走り続ける自民党。安倍晋三もその流れの中の末端のひとりに過ぎないらしい。憲法改悪も、道徳教育や教育勅語の復活も、靖国神社も、戦争のための一つの手段。国民を気持ち良く戦死させるための仕組み。世界や地球といった大きな概念もなく、見えているのは意味不明の日本民族という幻想だけ。このようにしてヒトラーも生まれ、巨大化して行ったのだろう。
こんな学校で学ばなければならない子供達、こんな国であと何十年も生きなければならない子供達がかわいそう。
こんな国で今、子供なんか産むもんじゃない。 -
Posted by ブクログ
この本を読んで意外だったのは、文部科学省にも真剣に教育のことを考えている人がいたという事実だ。学校に勤める職員のほとんどは、文部科学省をこころよく思っていない、というよりむしろ、教育の敵くらいに考えている。文部科学省とは、権力者や経済なんとかという金の亡者が、生徒のためでも教員のためでもなく、単に己の利益のために思いついた作戦を、適当な美辞麗句で包んで一方的に現場に強制し、当然のごとく失敗しても、責任はすべて現場に押し付ける組織だと思っている。実際その通りであることは、英語の授業におけるオーラルコミュニケーションとやらの失敗や、最近では加計学園事件で証明されているが、この本を読んで、文部科学省にも誠実に教育のことを考えている人がいた、或いはいることがわかり、少しだけこの組織を見直した。
八重山地区の教科書問題に一定の解決をもたらすため、また、義務教育国庫負担を守るための前川氏の苦悩、手腕、尽力には頭が下がる思いだった。長いものに易々と巻かれていくのでなく、正論を通すための工夫、努力。頭脳とはこのように使われるための器官であると、あらためて思った。
また、寺脇氏はゆとり教育の「元凶」などと呼ばれているが、醜い損得勘定とは最も遠いところで、真剣に誠実に教育を考えている人であることがよくわかった。そもそも、俗に言う「ゆとり教育」は、児童・生徒の学力を特に低下させたわけではないことは、「「ゆとり批判」はどうつくられたのか」(佐藤博志・岡本智周)で、落ち着いて、詳細に語られている。
その他、詳しくは本書を読んでほしいが、この二人の著者のように、教育に対する自分の責任を誠実に全うしようとする人は結局外されていく実状に絶望する一方で、文部科学省にも、教育とは無縁の輩の手先では必ずしもない人間がいることに一筋の希望が見出だせる、そんな本だった。教育とは学ぶ者のために行われるはずのものである、そんな当たり前のことを再認識させてくれる。教育関係者はもちろん、教育に関心がある人には一読を勧める。