前川喜平のレビュー一覧
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前川喜平と寺脇研の対談。
前川喜平は、文部科学省の天下り問題で責任をとって事務次官を辞任、その後、加計学園問題で、文書があったと証言した人。
対談相手の寺脇研も文部省で「ゆとり教育」を推進した人。
お互いのやってきたことを話し合うような感じ。
どのように組織の中で自らの信念を貫いたかというようなストーリーが多く、武勇伝というか、結果、自分たちをほめたたえている。
流石、官僚組織で出世するような人たちだから、ぎらぎらして、口もうまいんだなーという印象も受けた。
どこまで組織の中で、話しているような反骨精神で推し進めていたのか、当の本人たちが語ってしまっているので、客観的にはわからないが、この語られていることが本当であれば、なかなか大した方たちなのだと思う。
何々省の管轄が何で、本来どうするべき、など、縦割りの管轄の中の組織の上下関係ヒエラルキーが絡み合っている世界。政治家の圧力に屈したりすることも、赤裸々に書いてあるが、正直あまり興味がない分野なので、へーやっぱりそういう世界なのかという平坦な感想しかいだけない。
このお二方がすごいのかどうかはおいておいて、日本の教育として、教育を管理している政治家や官僚たちが硬直化していること。その中で志を持ち改革していこうという気持ちの大切さはよく分かった。
また、さすが、教育の専門家なので、教育制度に関数トピックは、面白かった。
・農業高校を活性化
・高校無償化の問題点
・朝鮮学校の無償化
・八重山地区の教科書問題
・LGBTへの対応
などなど
あとは、新自由主義や、規制緩和などの考え方が営利目的ではない、教育という現場においては、必ずしも正しくないというのは良く分かった。 -
Posted by ブクログ
面従腹背とは…表面は服従するように見せかけ、内心では反対する
こと。
著者の前川氏は38年間に渡る文科省官僚時代、この言葉を座右の銘
としてきた。
それは、大枠から見たらささやかな抵抗かもしれない。どうせ
なら内部にいるうちに告発してくれればと思うこともないとは
言えない。
ただ、政治家などからのさまざまなな圧力にさらされながらも、
どうしても譲れない部分でご自分の意見を貫いたのは理解できた。
そして、前川氏のようにささやかな抵抗を続けている官僚は、
どの省庁にも少なからずいるのではないか。
教育基本法の改正、八重山教科書問題、国旗・国歌法の制定、
そして道徳の教科化。一連の流れを本書で振り返ってみると、
いかに教育が歪められて行っているのが分かるし、うすら寒さ
さえ感じる。
おかしいと思うんだよ。道徳の教科書にパン屋を登場させたら
検定が通らなくて、和菓子屋に変えたら検定パスって。
日本の伝統がどうたらこうたらって言っている政治家たちって
どうせ明治以降のことしか「伝統」と思ってないんだろうな。
こんな人たちが教育に口を出して圧力をかけてるのだものな。
「教育勅語」復活も近いのかもしれないと思うとぞっとする。
教育って為政者の為、国の為のものじゃないんだよな。その辺り
をはき違えている政治家が多いのだろうか。
尚、第4章に収められている座談会は加計学園の何が問題なのか
が分かりやすく語られているので非常に参考になった。 -
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本タイトルは、今の社会はだます奴が社会を牛耳っており、みんなだまされているんだ、だまされてはいけないと叫んでいるように聞こえる。対談者の一人、前川喜平さんは元文部官僚なので、教育や学びの場に存在する強権や差別意識について語っておられる。特に印象に残ったのは黒柳徹子さんが通っていたトモエ学園の下りで、優生思想がプンプンだ。
本日第51回衆議院銀選挙が実施され、与党が圧勝の見込みだ。投票率の低さにも端的だが、教育の敗北を感じる。いや、お二人の対談で語られた内容の当然の帰結なのか?いつのまに個人の主権より国家体制が優先される言質が支持されるようになったのだろう。今、社会の中心で活躍している若い人はそれで満足なのか。 -
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安倍政権とその支援者から徹底的に嫌われていた東京新聞社会部の名物記者、望月衣塑子氏の主張をちゃんと読んでみよう、と思い立って読んでみた。
結論としては、とてもまともなジャーナリストで好感を持った。「記者クラブ」の排他的体質や、アクセス・ジャーナリズムが権力に取り込まれる危険性も、具体例を通じて、ひしひしと感じた。
アメリカ礼賛の意図はないが、権力とジャーナリズムの緊張関係は、アメリカの方が100倍くらい高い、という共著者ファクラー氏(元ニューヨーク・タイムズ東京支局長)の指摘は、意外だった。
権力寄りで有名なFOXニュースですら、ジャーナリズムそのものが攻撃を受けていると感じれば、攻撃先がCNNであっても共闘するのだそう。
共著者の中の元文科省事務次官、前川喜平氏のパートは本の作り上、無い方が読みやすかったと思う。どうしても、『新宿の出会い系バー』にフィールド・ワークに行ってました、というとても苦しい答弁が頭にあるので、主張が全く頭に入ってこない。「時の政権に嵌められた」的主張をしているが、反政権的意図のジャーナリズムを使って、苦しい反論を試みた、という印象なので、どうしても、政治・行政と一部ジャーナリズムの癒着・もたれあい、という本著の攻撃先が獅子身中の虫っぽい感じで取り込まれてしまっている印象だ。
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子どもの人権をまもるというテーマに沿って……かな? けっこうそうそうたる人々が稿を寄せている。宮田雄吾(大阪共立病院・大村椿の森学園)、山野良一(名寄市立大学・専門社会調査士)、駒崎弘樹(認定NPO法人フローレンス代表)、仁藤夢乃(一般社団法人Colabo代表)、熊谷晋一郎(東京大学・当事者研究)、大塚玲子(編集者・ライター)、内田良(名古屋大学・教育社会学)、大貫隆志(「指導死」親の会共同代表)、大原榮子(「メンタルフレンド東海」世話人代表・名古屋学芸大学)、前川喜平(元文部科学省事務次官)、白濵洋子(佐賀女子短期大学・学校保健)、内藤朝雄(明治大学・社会学)、山下敏雄(弁護士)、村田和木(ライター・社会福祉士)、南和行(弁護士)、土井香苗(国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウオッチ日本代表)といった方々。
一方で、どこか子どもの立場に立った活動なのだろうかと思わせもする。子どものためを思って考えての活動ではあるだろうけど、子どもの思いに直結できているだろうか。ほんとにほんとに子どもの人権をまもる活動といえるだろうか。厳密にいえば、たとえとして、大人が余裕をもって子どもを育てられるまちづくりのような活動は、子ども第一ではないと思う。そんなことを気にしながら、各人の稿を流し読んだ。
なぜ木村草太氏が編集になっているのかちょっと疑問。それらしい人ではあるけど、これまた厳密にいえばそのものズバリな人って感じがせず、彼の知名度に頼って編者にしたのかなって勘ぐってしまう。 -
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ネタバレ"面従腹背"という姿勢には賛否両論あるだろうが、組織で働く人には多かれ少なかれ、自分の意見、心情とは異なっても組織の論理、上司の意向に沿って動かなければならない苦しいときがあると思う。
しかし、現代にあって、政治家、特に時の政権を動かす人たちが私利のために各省庁に圧力をかけ、行政を歪めるという、民主主義においてあってはならないことが行われていたというのは、衝撃的だ。
若手の公務員で数年で辞める人が多いのは、そういう理不尽な体制の中で働くことに嫌気がさすからではないか。実際、
本書には書かれていないが、森友問題では心ある1公務員が自殺にまで追い込まれた。
面従腹背すらせず、心をなくし、政治家の意を汲んで働くだけの役人が出世するような状況は一刻も早く改善されるべきだ。 -
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文科省のナカの様子がうかがい知れる貴重な証言ではある。特に、政治家の動きとそれに対応する文科官僚の動き、審議会の存在意義の変化等について語られた第3章は参考になった。ただやはり著者自身に相当な負い目があるようで、それで、決して良い意味とはなり得ない「面従腹背」をタイトルにしたのだろうが、内容を読めば読むほど、著者の「腹背」ぶりより「面従」ぶりが印象的で、著者としてはその時々に自分ができることの最善(「自分の信念とは違うから辞める」と言うのよりは簡単でない道)を選んだのだろうが、どうしても言い訳がましく聞こえて鼻白んでしまう部分はある。それでも、退職後とは言え、こうした発言をすることは相当な勇気がいることであり、それ自体は支持したい。
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冒頭を読んで面白そうだと思ったのだけど、政治に関心の薄い読書初心者の若者にはめちゃめちゃに難しい本だった。読むのに1週間くらいかかってしまった。
あまり政治や報道の分野を知らないので、初めて聞くことが多くて、気分的には新鮮に読むことができた。けれどこの分野を知らないので、何をどこまで信用して、この本を読んだ感想のどこまでを私の意見として採用していいのかわからない。私は意見をコントロールされていないか?いちいち疑心暗鬼になってしまった。やっぱ、自分で考えることに慣れていないのだろうか。己の知識や思考能力の無さ、平和ボケを認識させてくれる本でした。これは本の感想になっているのか…?