前川喜平のレビュー一覧

  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    今、私が自由だと思っているものは本当に自由なのだろうかと考えた。秩序はたしかに大事だけれど秩序以上に大事なものを蔑ろにしていないか。
    国は私を守ってくれるが同時に傷付けも見捨てもする。安易にぬるま湯に浸かっていることの危険性。
    これから先の時間を生きる人が傷付き見捨てられないように今を大事にしようと改めて感じた。

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    2024年01月29日
  • 同調圧力

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    望月衣塑子さんは知っているが、前川喜平さんとマーティン・ファクラーさんは何か本を読みたいと思っていた。
    メディアの問題を考えたかったこともあり、本書は自身の要求を満たすのにちょうど良かった。

    この本は「安倍政権が、いかにメディアや教育に介入してきているか」などをテーマにした議論をまとめたもので、
    議論から浮かび上がってきた言葉が「同調圧力」だった。

    福島での汚染水放出に対する中国人の反応は、まさに「同調圧力」によるもので、中国の政権やメディアのコントロールが強く感じられる。
    「日本の海産物は食べたくないですか?」に対し「その質問には答えたくない」と口を閉ざすのも同調圧力に屈しているからだ。

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    2023年08月30日
  • 同調圧力

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    望月衣塑子記者の「歯に衣着せぬ」ぶり を
    フムフム なるほど と うなづきながら、
    改めて 再確認。

    前川喜平さんは 断片的にしか
    読む機会がなかったので
    本書にて じっくり一緒に考えさせて もらえました。

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    2023年06月11日
  • 権力は腐敗する

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    安倍・菅政権がやってきたやりたい放題の暴挙を列挙。知られてることだけどわかりやすくまとまってて改めて「大変な人たちだな〜笑」と再実感。僕自身の嫌安倍バイアスのせいもあるかもしれないけど、腐敗の実態を知って欲しい安倍さんが良い政治家だといまだに思い込んでる人たちに。
    最終章は著者の提言。
    学ばない国民は政府に騙される。
    きっと今の政府は愚かな国民だと思ってる。
    そうはさせん、と思いたい。

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    2023年01月12日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    ネタバレ

    今から3年前2019年、当時の首相による日本学術会議の会員任命拒否問題は、政府による自由・学術・教育に対する介入であると大変な危機感をつのらせることになった出来事でしたが、自分の周りでこの件について同じようなことを考えていたり意見を交換したりということがあったのは、小学校教員である友人ただ一人との間でした。
    そこにあるものの不穏さを感じ取った人が自分の周りにはあまりにも少なかった、と思います。
    それから現在までを振り返ってみるとたった3年の間に自由というものがとても堅苦しく緊張の伴うものになってしまっており今なお進行形であると感じます。

    気づいたら周りから固められてて自分は奇特な意見を述べる

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    2022年11月14日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    一部ネットで嫌われてそうな論客たちからのメッセージ集。みなさん、日本から少しずつ自由が奪われていると危惧している。
    ある一面の行動・発言が切り取られて批判されることが多い方々だが、その考えに直に触れると、国の在り方や自由について真剣に考えているのが分かる。

    例えば表現の不自由展に携わった津田大介氏。近年、アートの世界では政権の意向に沿った展示しかできなくなってきたと言う。意向に反せば、補助金が下りないなど不自由を強いられるそうだ。

    詳しく知らないが、おそらく、この展示は慰安婦像などを展示するのが目的ではなく、賛否両論のものを公の場で示すこと自体が目的だったのではないか。こうした国の動きに対

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    2022年08月01日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    「知る」ことで「知らない」では感じられなかった物事が立体的に色彩を持って立ち上がってくる。
    ニュースを見て感想を抱くだけといった姿勢では流れに逆らうことはできないが、思考し行動することは人を新たな場所へ連れて行ってくれる。
    本書では各分野の著名人が各々の視点から考えを述べており、他人の視点、思考、背景等を感じながら読み進められるという点で対話的な(厳密には違うが)一冊になっている。
    自由を重んじる立場の方々の考えに多く触れることができて心地良さすら覚えるが、逆に反論する立場の人の意見にも触れたい気持ちになった。

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    2022年06月01日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    第二章 文化芸術の自由は誰のためにあるのか
    から読み始めました

    「芸術」の周辺にいらっしゃる
    人たちの 肌感覚による発言が
    そのままストレートに伝わってきます

    いつの世でも
    どの国でも
    「弾圧」「排除」は
    ピンポイントで行われる

    危うい この国では
    よほど意識しておかなければ
    いつのまにやら 加害者側に取り残されている
    ことになってしまうことが多いように思う

    本書を(肯定的に)読んでいる人たちとは
    どこかで しっかり つながっておきたい

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    2022年03月08日
  • 同調圧力

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    2019刊行、「新聞記者」映画化に伴う鼎談からの本。

    官邸に、歯に衣着せぬ質疑をあびせて排除寸前に追い立てられた女性記者。
    文科省で安倍政権の教育への政治介入や縦割り行政の現場に立っていた官僚。
    ニューヨークタイムズの記者として、アメリカのジャーナリズムと日本の報道を比較しその忖度体質を炙り出す記者。

    ここで語られている事が、実際の日本の中枢で21世紀になっても起こっている事であり、長期政権下でますます露骨になっているやり方でもある。
    公正とか正義とか…行政や報道に対し、厳しく求められるべきものは、どこにいったのだろう。本職の人間たちがこの有様では嘆かわしい。

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    2021年10月08日
  • 権力は腐敗する

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    右翼左翼問わず、政治に不正はダメだろと強く思わせる本。安部菅政権の疑惑を元文科省事務次官が読みやすい文章で私見を交えて述べる。
    中立かどうかは分からないので内容を鵜呑みにせず、考える材料のひとつとしておすすめ。

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    2021年10月04日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    初めて読む方の文章が新鮮で特に印象に残った。山田和樹さん、永井愛さん等。既によく読んでいる方の名前につられて本を手に取り、新しい方のご研究などに興味が広がっていくのがうれしい。
    この本を読んで逆に「自由」という言葉を簡単に定義し使うことが難しくなったが。
    自由を手放したくないし、奪われそうなら戦う!新たな自由をつかみ取りたい!そして次の世代に手渡したい。

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    2021年09月20日
  • 同調圧力

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    「新聞記者」関連で発刊された幾つかの書籍と内容的にオーバーラップしているところもあるけど,アメリカメディアの権力との対峙の一片はスリリングだったし,官僚としての矜持,と言うか,本当に優秀な人の胆力というか…権力と対峙する,という本筋度外視で面白かった.
    超個人的に「麻布的」なるものを「ない」と仰る前川さんの偽らざる「麻布マインド」がツボでした♪

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    2021年04月25日
  • 同調圧力

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    日本には同調圧力が依然として残っている。記者の望月氏は政府批判を理由に首相官邸への質疑応答に取り合ってもらえなった。そしてそれを追求するメディアはなかった。

    元文科省事務次官の前川氏は根強い官僚主義を批判しており、「遅れず、休まず、働かず」とリスクを恐れマニュアル通りのマネジメントしかできない組織体を揶揄している。

    NYタイムズ記者のファクラー氏は日本のジャーナリズムに警鐘をならす。多くのメディアは公権力から危害を加えられる危険性を感じることはほぼないが、当該権力に忖度する姿勢を一貫しており、問題の本質を直視したり、精度の高い情報を報道することができていない。

    これら3つに共通することは

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    2021年03月10日
  • 子どもの人権をまもるために

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    色々な分野で子どもと関わる人たちがそれぞれのテーマで書いたもの。こんなひどい状況におかれている子どもが存在するのかと、読んでいて涙が出そうになる部分も。小さなことでも、自分にできることは何があるかを考えるヒントにしようと思い読んだ。

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    2021年02月06日
  • 同調圧力

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    同調圧力が国や組織を悪しきものに変えてしまっている。大切なことは個々の意見や多様性を認めることだ。

    大手新聞社では、同調圧力により触れらないテーマについて分かりやすく書かれている。

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    2020年12月31日
  • 面従腹背

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    納得できない点もあるものの、面従腹背でも自分の信じた道を進むことの大切さを示してくれたいい本だった。

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    2020年10月07日
  • 同調圧力

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    日本には、ジャーナリズムはない。
    この書籍で同調圧力の意味を考え、日本の腐り切った官僚主導政治に対して、自分から行動に移すべき。
    民主主義とは、国民の声が作る政治であり、平和ボケしないことだ。

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    2020年05月07日
  • 面従腹背

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     いま書いている論文の中で必要になって、いまさら手に取ることに。
     
     ちょうど『新聞記者』を見たばかりだったので、巻末の加計学園獣医学部認可問題をめぐる鼎談がよけいに生々しく読めたが、この本の主筋は官僚論であり、教育行政論とみるべきだろう。とくに、筆者自身が関与した八重山育鵬社教科書採択問題や教育基本法「改正」をめぐる記述は、教育政策「改正」がめぐる記述は、教育政策の決定過程とその内情を伝える貴重な記述と思う。ただし、著者は小泉内閣時の「義務教育国庫負担金」をめぐる官邸との暗闘(?)については、自分が抵抗したと書いているだけで、具体的には一切触れていない。なにか事情があるのだろうか?

     少

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    2020年03月21日
  • 同調圧力

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    記者クラブの存在を初めて知った。記者クラブがあることが、同調圧力に屈してしまう一つの要因。

    今の時代、新聞やテレビ以外にもインターネットから情報を取り入れられる。そこにはたくささんのフェイクニュースや、偏向なものが溢れている。それらを、何も考えないで、鵜呑みにして思考停止の状態になってしまうと、発信者の意図に気づかず、良くない方向にいってしまう。常に、これはどの立場からの発信か、論議がずれたところに行っていないかを考えていくことが大切であると感じた。

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    2019年11月08日
  • 同調圧力

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    読み進めるに連れ、S官房長官の木で鼻をくくった様な回答を思い出し、この政権の国民から完全に乖離した姿勢を意識させられる。普通はこの様な議論には反論の余地があるものだが、これには全く反論の余地がない。日本国内では報道されないことも海外では批判的に流されており、日本の印象はどんどん悪くなっている。行く末を憂う。

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    2019年09月21日