金子浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あらすじは「銀河帝国の興亡」ぽいのに
ノリがオタク…トレッキーだし(笑)
ふざけすぎって思う人もいるかもですが
読みやすいし、私は好きな脱線具合。
冷凍睡眠を申し込んで事故死したら
目覚めた時代はすっかり未来で
なんと「生身」の体はなくなって
「データ」として生き返らせられたボブ。
地球の移住先を見つけるための
恒星間探査機の頭脳として組み込まれたものの
対立国から壊されかけて急ぎ地球圏脱出。
指揮系統をぶっ壊し、自分の意志で
移住先探索の旅に出るのだった。
最初のボブだけでは手が足りないので
どんどんデータコピーしていって
それぞれのボブの物語へと広がっていく。
同じ人物のコピーのはずが -
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Posted by ブクログ
人新世SFということで、当然、地球環境の危機的状況をテーマにした作が多い。けれども、ハード面よりもソフト面にスポットを当てた作がほとんどを占める。環境危機への対応策なんて分かりきってる、問題は社会がそれを実行しようとしないことなのだ、ということなのだろう。ただ、そのアイデアが案外とナイーブ。全体に理想化されたコミュニティの登場が目に付くのだが、その描写がまるでカウンターカルチャー全盛の頃のヒッピーコミューンなのだ。「菌の歌」なんかは、あの頃のSFそのまんまである。こんな感じの話、いっぱい読んだなあ。まあお話の中とは言え、この問題に簡単に答えなんかが出るわきゃないってことなんでしょう。
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Posted by ブクログ
近未来を舞台にした連作短編集。シベリアの永久凍土でクララが見付けた3万年前の少女。その身体から未知のウィルスが世界に広がり、人々が次々と亡くなっていく。時代が進みながら登場人物が少しずつ他の物語に出てきます。
SFの世界でありながら、命の話や女性の生き方の話になっています。
病気の子供のために、楽しみながら安楽死させてくれる遊園地。(こう書いていて恐ろしくなりますが、読んでいると否定できない)
亡くなった妻の声を吹き込んであるロボドッグの話。
知能を持ち始めた心臓移植用の豚の話。
亡くなった人たちが闇の中から高みを目指して救う命の話。
そして最後に意外なストーリーで、最初の話に繋がっていきます -
スコット・シグラー / チャールズ・ユウ / ヒュー・ハウイー / アーネスト・クライン / コリイ・ドクトロウ / ジュリアナ・バゴット / アレステア・レナルズ / イアン・マクドナルド / ロビン・ワッサーマン / ジョン・マッカーシー / ショーニン・マグワイア / ンネディオコラフォー / ダニエル・H・ウィルソン / ダニエル・H・ウィルソン / J・J・アダムズ / 新井なゆり / 金子浩 / 佐田千織 / 小路真木子 / 中原尚哉 / 原島文世3.0 (3)
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スコット・シグラー / チャールズ・ユウ / ヒュー・ハウイー / アーネスト・クライン / コリイ・ドクトロウ / ジュリアナ・バゴット / アレステア・レナルズ / イアン・マクドナルド / ロビン・ワッサーマン / ジョン・マッカーシー / ショーニン・マグワイア / ンネディオコラフォー / ダニエル・H・ウィルソン / ダニエル・H・ウィルソン / J・J・アダムズ / 新井なゆり / 金子浩 / 佐田千織 / 小路真木子 / 中原尚哉 / 原島文世3.0 (3)
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スコット・シグラー / チャールズ・ユウ / ヒュー・ハウイー / アーネスト・クライン / コリイ・ドクトロウ / ジュリアナ・バゴット / アレステア・レナルズ / イアン・マクドナルド / ロビン・ワッサーマン / ジョン・マッカーシー / ショーニン・マグワイア / ンネディオコラフォー / ダニエル・H・ウィルソン / ダニエル・H・ウィルソン / J・J・アダムズ / 新井なゆり / 金子浩 / 佐田千織 / 小路真木子 / 中原尚哉 / 原島文世3.0 (3)
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J・J・アダムズ / チャーリー・ジェーン・アンダーズ / トバイアス・S・バッケル / ベッキー・チェンバーズ / ヴィラル・カフタン / ジョゼフ・アレン・ヒル / アダム=トロイ・カストロ&ジュディ・B・カストロ / キャロリン・M・ヨークム / アラン・ディーン・フォスター / カール・シュレイダー / A・マーク・ラスタッド / ショーニン・マグワイア / アリエット・ド・ボダール / リンダナガタ / ユーン・ハ・リー / カット・ハワード / ジャック・キャンベル / カメロン・ハーレイ / ダン・アブネット / 赤尾秀子 / 新井なゆり / 市田泉 / 大島豊 / 小野田和子 / 金子浩 / 小路真木子 / 中原尚哉 / 原島文世 / 細美遙子3.3 (3)
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Posted by ブクログ
下巻。
ちょっとヒロインがなんでも自分でやりすぎじゃない?と思いながら読み終えました。後少しでページが尽きるのに、これ解決するのかなとちょっとハラハラしながら読み終えました。もう一人のヒロインもかっこいいですね。というか彼女が一番強いんじゃなかろうか。ヒロインの義妹ちゃん。
コロナ禍で、国際的に人的な交流はストップしたものの、物質は止まらなくて本当に良かったな、と思いました。なにせ日本は食料自給率低いですしね。そういう意味でネットワークが落とされたら情報も取れないし阿鼻叫喚の地獄絵図だろうなぁ…と読んでいてぞっとしました。数年前の台風直撃後の千葉はまさにインフラが壊滅的にやられて、復旧まで時 -
Posted by ブクログ
さすが古典SF作家の短編集と思わせる一冊!
作品の多彩さもそうなのですが、最近のSFの傑作たちに通じるアイディアも随所に見られ、普遍的なSFの血脈を感じました。
もっとも印象的だった短編は表題作の「無伴奏ソナタ」
音楽を愛した天才が、国家から音楽をはじめ多くのものを奪われていく姿を描いた短編。
国に逆らうと分かっていながらも音楽を創ろうとする主人公の静かな熱意と過酷な人生に思いをはせるとともに、ラストシーンの素晴らしさが強く印象に残ります。文章が主人公から距離をとった冷静な語り口なのですが、その分深く静かな感動がゆっくりと押し寄せてきました。
SF作品でありながらもホラーの雰囲気を感じる -
Posted by ブクログ
やっぱり地球って大切だなぁ~。
空気も水も大地の恵みも、「有る」ということは奇跡なんだ。
「火星の人」の小説・映画の成功に触発された出版社が、作家にオファーしてできた小説、と、訳者あとがきに記されている。
そのせいか、どちらかというとミステリーやサスペンスといった要素の強い、比較的わかりやすい筋立てのSF小説で、80年代ハリウッドのアクションパニック映画を見ているよう。
章ごとにフォントを変えて記録されたXO社関連の記事や社内メモ等には、本筋を補完する情報に溢れているが、時間経過がバラバラなため、読書中は少し理解しにくい(読み終わってからその部分だけ再読すると、もう少し理解できた)。
原 -