金子浩のレビュー一覧
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表題作の「冬の子」は、食人族の恐怖を描いたケッチャムの代表作「オフシーズン」とその続編「襲撃者の夜」の間に起こったエピソード。
電車に乗り合わせた男の抱える箱の中身に興味を持ってしまった少年とその家族に起こる不条理を描いた「箱」は大傑作。
「歳月」は、歳を取らなくなった女性と年下男性のラブストーリー。切ないハッピーエンド。こんなのも書けるんですね。収録されている「永遠に」と対になっているように感じられました。
ケッチャムを連想させるエログロ作家の主人公が、ファンミーティングで詰められる「三十人の集い」は、これぞケッチャムという内容と結末。ゾクゾクしました。
中にはハズレもあります。全1 -
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Posted by ブクログ
10話からなる短編集
この中でより心に残っているは
パショ
イエローカードマン
そして表題作の
第六ポンプ
パショは
新しいものを取り入れて変わっていくことに抵抗感があり新しいものを取り入れない人の顛末
知識が持つ絶大な力
対立していて不穏な空気が漂う場面はあれど
ガツガツしている雰囲気は一切なく
穏やか過ぎていく日常を感じたお話
イエローカードマンは
これは個人的に凄いなと思ったのは
昔大繁盛をしていた商売をしていたのに理不尽にすべてを奪われた一人の老人が
身体の動きが鈍くなる中けがをしても仕事をもらおうとしている様が
なんだか他人事とは思えなかった
そして
第六ポンプ
やっぱり知識 -
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Posted by ブクログ
私はスプラッター映画は本当に苦手なんですが、文字になると大丈夫なのです。食人族とかワクワクしちゃう。
残酷描写で名高いケッチャム先生なので、めちゃくちゃ期待して読みました。グロすぎて途中でギブアップしたらどうしよ~とか思っちゃったりして。
結論…全然余裕でした!
内容はこの手の作品にはよくある展開なのですが、ラストの救いようのなさには唸らされる。いわゆる約束事のような展開が通じない。助かった!良かった!という爽快感はなく、この後もこの登場人物たちは生き続けなくちゃいけないんだなぁという絶望感を感じました。そこがいちばん残酷。
グロ耐性がある人は読んでみてもいいかも!
あとがきが面白いのでぜ -
購入済み
エンタメ性の高い読み
3巻目、ストーンの強い反体制・反帝国主義のスタンスが顕著に表れている。ウォーターゲート事件、レーガン時代、湾岸戦争、9/11テロ事件後の戦争など、アメリカの政治・経済・軍事政策を厳しく批判しているが、その見解はかなり偏っていると考えた方がいいかもしれない。ストーンが歴史をドラマチックな語り口で綴るのでエンタメ性の高い読み物となっている。
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Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
近未来ディストピアSF短編集。
・感想
面白かった……んだけどなんだか読み終わるのにすごく時間がかかってしまった。
続きが気になって読む手が止まらない、とか読んでて高揚感がある作品じゃないしひたすら「こんな世界は絶対にやだ……」と思う世界観だったからかなw
科学技術の影響により環境破壊された世界、痴呆化した人類、エネルギー供給が限定された世界などなど。
倫理観、道徳感、死生観や哲学などの人文的素養が変質、退行あるいは消失して、根源的な欲望と快楽のみで動く人類もどきたちが彷徨いている世界。
特に印象的だったのがフルーテッド・ガールズと表題作の第6ポンプ。
痴呆化した人類(トログ