金子浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
10話からなる短編集
この中でより心に残っているは
パショ
イエローカードマン
そして表題作の
第六ポンプ
パショは
新しいものを取り入れて変わっていくことに抵抗感があり新しいものを取り入れない人の顛末
知識が持つ絶大な力
対立していて不穏な空気が漂う場面はあれど
ガツガツしている雰囲気は一切なく
穏やか過ぎていく日常を感じたお話
イエローカードマンは
これは個人的に凄いなと思ったのは
昔大繁盛をしていた商売をしていたのに理不尽にすべてを奪われた一人の老人が
身体の動きが鈍くなる中けがをしても仕事をもらおうとしている様が
なんだか他人事とは思えなかった
そして
第六ポンプ
やっぱり知識 -
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Posted by ブクログ
私はスプラッター映画は本当に苦手なんですが、文字になると大丈夫なのです。食人族とかワクワクしちゃう。
残酷描写で名高いケッチャム先生なので、めちゃくちゃ期待して読みました。グロすぎて途中でギブアップしたらどうしよ~とか思っちゃったりして。
結論…全然余裕でした!
内容はこの手の作品にはよくある展開なのですが、ラストの救いようのなさには唸らされる。いわゆる約束事のような展開が通じない。助かった!良かった!という爽快感はなく、この後もこの登場人物たちは生き続けなくちゃいけないんだなぁという絶望感を感じました。そこがいちばん残酷。
グロ耐性がある人は読んでみてもいいかも!
あとがきが面白いのでぜ -
購入済み
エンタメ性の高い読み
3巻目、ストーンの強い反体制・反帝国主義のスタンスが顕著に表れている。ウォーターゲート事件、レーガン時代、湾岸戦争、9/11テロ事件後の戦争など、アメリカの政治・経済・軍事政策を厳しく批判しているが、その見解はかなり偏っていると考えた方がいいかもしれない。ストーンが歴史をドラマチックな語り口で綴るのでエンタメ性の高い読み物となっている。
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Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
近未来ディストピアSF短編集。
・感想
面白かった……んだけどなんだか読み終わるのにすごく時間がかかってしまった。
続きが気になって読む手が止まらない、とか読んでて高揚感がある作品じゃないしひたすら「こんな世界は絶対にやだ……」と思う世界観だったからかなw
科学技術の影響により環境破壊された世界、痴呆化した人類、エネルギー供給が限定された世界などなど。
倫理観、道徳感、死生観や哲学などの人文的素養が変質、退行あるいは消失して、根源的な欲望と快楽のみで動く人類もどきたちが彷徨いている世界。
特に印象的だったのがフルーテッド・ガールズと表題作の第6ポンプ。
痴呆化した人類(トログ -
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Posted by ブクログ
中華の雰囲気漂うディストピアSFもの。
「カロリーマン」が一番印象に残った。
鉱物資源が枯渇した社会で、さらに植物がニッポン・ジーンハック・ゾウムシという害虫によって遺伝子に異変が起き、ソイプロというハイカロリー植物しか育たなくなった荒廃した世界。全てのエネルギー源をソイプロに依存し、またそのソイプロはアグリジェン社という企業に独占されているというディストピアな世界観がかなり良い。
遺伝子操作された動物のグロテスクな描写や、ゼンマイを回して動力を作ったりPCの操作が足踏み式だったりと、近未来感とアナログ感が上手く合わさり、資源が枯渇した後の荒廃した未来社会が暗く面白く描かれている。
また表題作 -
Posted by ブクログ
結局、アザーズから現住生物を守れなくて
落ち込むボブたちですが
それどころか次の標的が地球であると判明。
今までよりさらに早急に移住しなくては!
なのに、相変わらず人類は
移住した先でまた権力闘争をはじめ
ボブたちを壊そうとまでしてくる。
…残念ながら、根本は変わらないのかな。
でも、ボブたちの味方でいてくれる
メンバーとの協力も描かれているので
そこは希望もある。
最後は往年のスペオペっぽく
地球脱出の方法やら
アザーズを撃退する計画やら
いつのまにか500体になってた
ボブたちが考えだしてくれて大団円。
なんかちょっと変わったSFで
おもしろかったです。
2巻巻末の「ボブ、コピーの系