金子浩のレビュー一覧

  • 冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    どの作品にからも手に取れず形にはなっていない嫌な感じや不安などの負の雰囲気がプンプンと漂っていて、読んでいて心の平衡がグラグラと揺さぶられるのだが続きが気になって頁をめくる手が止められなかった。

    個別の作品では「永遠に」の妻の考え方と夫の行動が、「未見」の期待通りだが引き込まれる展開がよかった。

    0
    2025年08月06日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    ひどい…
    女子高生コンクリート事件も、きっと、こんな心理状態だったんだろうな
    少年たちは、心が麻痺してくると、止まらない。
    そして、映画キャリーに出てくるババアのメンタルも、こんな感じだろうな…

    0
    2025年08月05日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    朝の通勤時に読むものではない。気が滅入る。
    今まで読んだ本の中で一番最悪で残酷なお話だった。
    文章も読みやすく情景もありありと浮かぶし、先が気になるからどんどん読み進められるのに、人にお勧めできない本。

    0
    2025年07月30日
  • 第六ポンプ

    Posted by ブクログ

    全体的に読みやすくて、SF短編集だったけど「こういうのもアリだな」と思える内容だった。中でも表題作の「第六ポンプ」が一番面白くて印象に残った。
    どの話もSFらしい設定ながらも、読みやすい文章と考えさせられるテーマでぐっと引き込まれた。

    0
    2025年07月12日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    虐待していた母親の気持ちがわかる。
    旦那はいなくなって、息子たちを1人で育てていて。
    女がする仕事もない。
    そこに若くて可愛い娘がやってきて。
    老いていく自分が惨めになったんだろう。今までの色んなやるせなさがどうにもならなくなって。

    嫉妬心とか、劣等感、羨望、、、そんなんが合わさっちゃったのかな。

    私はそこに感情移入しちゃったな。

    0
    2025年05月18日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    スプラッター描写が多すぎる。読むのが辛い。ディヴィットが両親にメグが虐待されてるのを言えなかったことと助けたい気持ちともっと虐待を見てみたい気持ちの葛藤に憎しみを覚えたが、この本を辛くても最後まで読んでしまった私と重なる部分がある。だからこそディヴィットに共感できてしまって苦しい。

    0
    2025年04月27日
  • 第六ポンプ

    Posted by ブクログ

    10話からなる短編集

    この中でより心に残っているは
    パショ
    イエローカードマン
    そして表題作の
    第六ポンプ

    パショは
    新しいものを取り入れて変わっていくことに抵抗感があり新しいものを取り入れない人の顛末
    知識が持つ絶大な力
    対立していて不穏な空気が漂う場面はあれど
    ガツガツしている雰囲気は一切なく
    穏やか過ぎていく日常を感じたお話

    イエローカードマンは
    これは個人的に凄いなと思ったのは
    昔大繁盛をしていた商売をしていたのに理不尽にすべてを奪われた一人の老人が
    身体の動きが鈍くなる中けがをしても仕事をもらおうとしている様が
    なんだか他人事とは思えなかった

    そして
    第六ポンプ
    やっぱり知識

    0
    2025年04月20日
  • シンギュラリティ・トラップ

    Posted by ブクログ

    未知との遭遇を描いたSF。

    多少大味だが
    決してつまらないわけでは無い。

    気軽に読むには長過ぎるが、
    アメリカンなノリが好きな人は是非。

    0
    2025年04月14日
  • オフシーズン

    Posted by ブクログ

    私はスプラッター映画は本当に苦手なんですが、文字になると大丈夫なのです。食人族とかワクワクしちゃう。
    残酷描写で名高いケッチャム先生なので、めちゃくちゃ期待して読みました。グロすぎて途中でギブアップしたらどうしよ~とか思っちゃったりして。
    結論…全然余裕でした!

    内容はこの手の作品にはよくある展開なのですが、ラストの救いようのなさには唸らされる。いわゆる約束事のような展開が通じない。助かった!良かった!という爽快感はなく、この後もこの登場人物たちは生き続けなくちゃいけないんだなぁという絶望感を感じました。そこがいちばん残酷。

    グロ耐性がある人は読んでみてもいいかも!
    あとがきが面白いのでぜ

    0
    2025年04月08日
  • 黒い夏

    Posted by ブクログ

    不快不快きもいキモいの連続で最後スカッと。(相変わらず救われない話だが)
    主人公レイは彼の身長と同じく精神的にも肉体的にも成長しなかった馬鹿少年のイメージ。変に大人びてるが中身すっからかんのような。
    正直600ページは長く少し退屈気味。下品な表現も多く不快感を与える作品としてピカイチ

    0
    2025年03月06日
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史3 帝国の緩やかな黄昏

    sun

    購入済み

    エンタメ性の高い読み

    3巻目、ストーンの強い反体制・反帝国主義のスタンスが顕著に表れている。ウォーターゲート事件、レーガン時代、湾岸戦争、9/11テロ事件後の戦争など、アメリカの政治・経済・軍事政策を厳しく批判しているが、その見解はかなり偏っていると考えた方がいいかもしれない。ストーンが歴史をドラマチックな語り口で綴るのでエンタメ性の高い読み物となっている。

    0
    2025年02月15日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    これ、どうなるんだろうと最後までページをめくり続けました。後味の悪さという意味で映画ファニーゲームが頭をよぎりました。

    0
    2025年01月03日
  • 第六ポンプ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ
    近未来ディストピアSF短編集。

    ・感想
    面白かった……んだけどなんだか読み終わるのにすごく時間がかかってしまった。
    続きが気になって読む手が止まらない、とか読んでて高揚感がある作品じゃないしひたすら「こんな世界は絶対にやだ……」と思う世界観だったからかなw

    科学技術の影響により環境破壊された世界、痴呆化した人類、エネルギー供給が限定された世界などなど。
    倫理観、道徳感、死生観や哲学などの人文的素養が変質、退行あるいは消失して、根源的な欲望と快楽のみで動く人類もどきたちが彷徨いている世界。

    特に印象的だったのがフルーテッド・ガールズと表題作の第6ポンプ。
    痴呆化した人類(トログ

    0
    2024年12月03日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    色んな意味で読むのが辛い!

    何かが起こり始める中盤まではひたすら私の苦手な翻訳もの特有の分かりにくい文が続き心が折れそうになる。
    中盤からは慣れたのか読みやすくなって一気に駆け抜けたけど。

    あれだね。三郷の…コンクリートの…どこまで行っても救われなく結局加害者も未成年で…

    まあ、そのグロいかって言われればそうなんだけど、その描写よりも一方的にやられるのを読むのは精神的にキツイよね。
    これは作者が意図的に追体験させてんだろうな。

    あー。キツかった。

    0
    2024年11月14日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    怖いもの見たさで購入
    表現力が凄まじく拷問シーンが鮮明に浮かぶ
    感動もなければ何も得るものもない
    ポッカキットとかみる人は好きそう

    0
    2024年10月24日
  • シリコンバレーのドローン海賊 人新世SF傑作選

    Posted by ブクログ

    2024-10-11
    グレッグ・イーガン目当てで読んだのだけど、他の作品も粒ぞろい。結末が明るいもの、暗いもの、どちらもあるけれど、明るいものはやや夢想的になっている気がする。まあ、そりゃそうか。

    0
    2024年10月11日
  • 第六ポンプ

    Posted by ブクログ

    中華の雰囲気漂うディストピアSFもの。
    「カロリーマン」が一番印象に残った。
    鉱物資源が枯渇した社会で、さらに植物がニッポン・ジーンハック・ゾウムシという害虫によって遺伝子に異変が起き、ソイプロというハイカロリー植物しか育たなくなった荒廃した世界。全てのエネルギー源をソイプロに依存し、またそのソイプロはアグリジェン社という企業に独占されているというディストピアな世界観がかなり良い。
    遺伝子操作された動物のグロテスクな描写や、ゼンマイを回して動力を作ったりPCの操作が足踏み式だったりと、近未来感とアナログ感が上手く合わさり、資源が枯渇した後の荒廃した未来社会が暗く面白く描かれている。
    また表題作

    0
    2024年09月20日
  • 闇の中をどこまで高く

    Posted by ブクログ

    あとがきを読むとCOVID19以前にほぼ完成していたとのことであるが、やはり(第五類移行現在である2024年であっても)コロナ禍時代を思い出し深く染み入る。

    決して読みやすい作品ではないが大傑作「三体」にもつうじるSF的カタルシスもあり、好きな人には刺さると思う

    0
    2024年07月27日
  • 闇の中をどこまで高く

    Posted by ブクログ

    この本がコロナ前に書かれたと知り驚く。今を表しているような、この先を表しているような、SFのような現実のような。
    静かで切ない。

    0
    2024年07月10日
  • われらはレギオン3 太陽系最終大戦

    Posted by ブクログ

    結局、アザーズから現住生物を守れなくて
    落ち込むボブたちですが
    それどころか次の標的が地球であると判明。
    今までよりさらに早急に移住しなくては!

    なのに、相変わらず人類は
    移住した先でまた権力闘争をはじめ
    ボブたちを壊そうとまでしてくる。
    …残念ながら、根本は変わらないのかな。
    でも、ボブたちの味方でいてくれる
    メンバーとの協力も描かれているので
    そこは希望もある。

    最後は往年のスペオペっぽく
    地球脱出の方法やら
    アザーズを撃退する計画やら
    いつのまにか500体になってた
    ボブたちが考えだしてくれて大団円。

    なんかちょっと変わったSFで
    おもしろかったです。
    2巻巻末の「ボブ、コピーの系

    0
    2024年06月28日