金子浩のレビュー一覧

  • ねじまき少女(下)

    Posted by ブクログ

    同じ背景で描かれた池上永一『シャングリ・ラ』はどこか遠い未来、遠い世界の話に思えたけれど、本書で描かれる近未来はそうではない。ちょっとした糸の掛け違えで、近い将来こんな未来が待っているのではと思わせるだけの怖さがある。

    正直言うとこの作品、ストーリーなんてあんまり覚えてない。覚えてないというか、もはやどうでもいい(笑)。とにかくこの世界観に圧倒され、打ちのめされ、最後にはもうへへ~っと土下座したわけですよ。それほどまでに本書はすごい。

    80点(100点満点)。

    0
    2012年09月18日
  • ねじまき少女(上)

    Posted by ブクログ

    そこかしこで散見される訳の拙さはさておき、散文的にばらまかれる現在形による描写にまず打ちのめされる。いわゆる普通の文体に慣れた身にはほんと辛かった。

    そんな読み手の困惑を無視してしょっぱなから話はぐいぐい進む。今我々が住む世界とは似ても似つかないとんでもない近未来世界へ何の前知識もなく放り込まれるものだから、もうたまったものではない。帯の惹句につられて軽い気持ちで本書を手に取った読み手の多くは下巻を手に取ることなく書を閉じているに違いない。
    かくいう私もこりゃ無理だわ。

    80点(100点満点)。

    0
    2012年09月18日
  • ねじまき少女(上)

    Posted by ブクログ

    石油の枯渇した近未来のバンコック、外国人の工場では遺伝子操作したゾウを動力として海草タンクを用いて新型エネルギーであるゼンマイを製造している。最初80ページ位はタイトルと小説の世界観が上手くなじまずちょっと読み進むのに抵抗があった。ちなみに昨年このあたりで一回挫折w

    そしてタイトルでもある日本製のアンドロイド、ねじ巻き少女が成人向けの描写とともに登場し、通産省と環境省の争いなどぐいぐい引きつけられ下巻に続きます。

    0
    2012年08月19日
  • ねじまき少女(上)

    Posted by ブクログ

    石油が枯渇し、エネルギー構造が激変した近未来のバンコク。遺伝子組替動物を使役させエネルギーを取り出す工場を経営するアンダースン・レイクは、ある日、市場で奇妙な外見と芳醇な味を持つ果物ンガウを手にする。ンガウの調査を始めたアンダースンは、ある夜、クラブで踊る少女型アンドロイドのエミコに出会う。彼とねじまき少女エミコとの出会いは、世界の運命を大きく変えていった。主要SF賞を総なめにした鮮烈作

    0
    2012年08月16日
  • ねじまき少女(下)

    Posted by ブクログ

    先に『第六ポンプ』を読んだせいか、衝撃度は少なかったけれど(オチとかもう少し大風呂敷かと思っていたので)、どんな世界でも幸せを求める生物…というところで希望が持てそうな終わり方でした。エミコすきすき。

    0
    2012年07月03日
  • ねじまき少女(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    舞台は近未来のタイ、バンコク.石油は枯渇し、ねじまき(ぜんまい)が主な動力源となっている.温暖化のためか海面は上がりバンコクも水没の危機に瀕している.また新たな疫病もはびこっている.カロリー企業や通産省、環境省の役人、軍人はそれぞれの勢力を伸ばそうとして暗躍する.エミコは日本製のねじまき少女だがタイにつれてこられてそのまま不正滞在をし、裏社会のSMショーや売春をして生活していたがカロリー企業の経営者アンダーソンと出会う.

    0
    2012年06月26日
  • 黒い夏

    Posted by ブクログ

    邪悪で残酷な人狩りの話。
    でもパラグラフが短く、どんどん読み進んでしまう。
    巧い作家だと思う。
    確かに、殺人シーンは容赦のないサイコスリラーなのだけれど、
    各人物・背景の描写がしっかりしており、
    良質のハードボイルドを、読んでいる錯覚すら覚えた。
    ラストをもう少し膨らませてもらえたら、嬉しいのに…。

    0
    2009年10月19日
  • 地下室の箱

    Posted by ブクログ

    最悪な読後感!といたる言われている「隣の家の少女」よりもずっと残酷性や不快感を感じる。
    それはきっと何の救い様が無い所為かと、勝手に思っている。
    ただただ主人公をいたぶる内容だからだと。

    人によって感じ方はそれぞれだろうけれど
    私は隣の家の少女よりはオススメしやすい。

    0
    2009年10月04日
  • 黒い夏

    Posted by ブクログ

    たのしい。おもしろい。指がどんどんページをめくる〜

    おまけ的ヨロコビ・・・ラスト,「レイ」がガチムチアフリカ系にーちゃんに刑務所でヤられるシーンはおいしかったぁ☆
    ごちそうさま〜

    ふぇてぃっしゅ的たのしみ・・・「ギンプ」.....猫のなまえ。おきにいり。

    0
    2009年10月04日
  • 地下室の箱

    Posted by ブクログ

    こりゃ怖い。突然気狂いに拉致されて、地下室でのすさまじい拷問。この変態の背景をもっと知りたかった気がするけど、頭にかぶせられる箱が一番怖かった・・・

    0
    2009年10月04日
  • 黒い夏

    Posted by ブクログ

    昨今の社会情勢から、てっきり自主規制がかかったのかと思っていた、
    ケッチャムの久々の新刊!
    なんの理由もなく、キャンプ場に来ていた二人の少女を撃ち殺したレイ。
    刑事のチャーリーとエドは、最初から彼を疑っていたが、証拠がなく逮捕できなかった。
    4年後。
    レイは麻薬とセックスに明け暮れるだけで、特に何も起こさない。
    チャーリーは、レイがボロを出すようにプレッシャーをかけるが……
    あらすじだけだと、割とおとなしめ。
    ……いやー、やっぱり初っ端から狂ってました。
    後味も悪いし(いいのないけど)
    今までと比べて、登場人物が多い。
    全体の3分の2くらいまでは、それぞれの生活や、
    暗い過去も含めて、キャラク

    0
    2009年10月04日
  • 冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    ホラーの帝王による多彩なジャンルの短編集。短い中でも世界観に深く没入できちゃう。

    静謐な文章からいきなりアクセル全開になるし、語り部不在の作品は被害者と犯人と読者だけが残される感じが厭でイイ…笑
    白猫を愛でながら「永遠に」を読めたのは幸せでした。

    ----------
    「永遠に(原題:The Forever Witness)」における白猫の意味考

    0
    2026年05月14日
  • 星の海を駆ける 新世代スペース・オペラ傑作選

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    現代スペースオペラのアンソロジー。スペースオペラとは言うじょう、波乱万丈ではまったくない。
    〇イアス・S・バッケル「禅と宇宙船修理技術」ーロボット宇宙船が宇宙戦に生き残った戦争を起こした冷酷な独裁者の救助命令に逆らえないが。
    ・ユーン・ハ・リー「課外活動」ー七連合王国もの
    〇アーカディ・マーティーン「あなたが王だと思っていたすべての色」ー女王のクローンが女王との決闘に臨み反逆を企てる。
    〇アレステア・レナルズ「ベラドンナの夜」20万年周期で銀河を周回し記念イベントを行うが、実は種族は滅びている。哀愁漂う
    ・T・キングフィッシャー「金属は暗闇の血のごとく」
    ・チャーリー・ジェーン・アンダーズ「時

    0
    2026年05月16日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    デイヴィッドの頭が良い。
    最善の選択とは言えないけど、頑張ったと思う。

    二度と読みたくない本(だった気がする)1位で読んでみたけど、そこまで酷くなかった。

    0
    2026年04月23日
  • 冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    海外作家の短編集をあまり読んだことないけれど、スティーヴンキングみたいな作品がいくつかあってワクワクした。
    表題作と聞いてくれる、未見あたりが好み。

    0
    2026年04月08日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    ただひたすらに暴力的な描写が多く、被害者である姉妹以外の全ての登場人物に対し怒りが湧いてくる。
    結末も僅かに溜飲が下がることがあるが胸糞要素満載です。
    興味本位で手にしましたが、本書を読んで得られたものはあまり無い気がします。
    徹底的に絶望する状況なのに被害女性の凛とした強さは目を見張るものがあり、そこだけは強く引き込まれました。

    0
    2026年04月02日
  • オフシーズン

    Posted by ブクログ

    先人のおかげで序文という盛大なネタバレを回避できました。感謝。
    適度に魅力的なキャラ、絶妙な場面転換、ゴア味の強いグロ描写。そして「そのまま訳されてるなあ」と感じる素朴な文章。「もう少し意訳してくれても…」と思う部分もあるが、原文が丁寧だからだろう、読んでいて間取りや情景が思い浮かぶ。
    キャラのメンタリティを語るのと同じテンションで怖気を振るうような光景の説明を始めるが、その淡々とした語り口のおかげであまりショックを受けずに読み進められる。

    フィクションを楽しむ時はいつも感じる「これから一体どうなるんだ?」はなかった。代わりに「こいつらにどんな未来があるというんだ?」という思いで一気に読んで

    0
    2026年03月31日
  • 冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    胸糞悪い代表のケッチャム氏。
    数年振りに読みたくなりまして。
    これは胸糞度低めだったし、短編集だから読みやすい。
    『二番エリア』が一番お気に入り。

    0
    2026年01月21日
  • 絶滅の牙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    象のとある学者が意識のバックアップをする。
    →遺伝子工学で復活したマンモスにアップロードされる。
    どういう存在になるのか、想像し難かったです。とはいってもSFというジャンルの割にはさらっと読めました。人間の心理も興味深いかたちで描写されています。

    0
    2026年01月15日
  • 絶滅の牙

    Posted by ブクログ

    マンモスを蘇らせその一頭に人の意識を移植して…という設定にくらわされて読み始めた。
    内容としてはまずまず。
    密猟と種の絶滅の問題について考えさせられる物語について考えさせられる物語。

    0
    2026年01月12日