金子浩のレビュー一覧

  • 漂泊の星舟

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日米ハーフの女性作家によるSFミステリー。ミステリーの要素の方が強め。
    ・地球温暖化が進み、沿岸部は水没、第三次世界大戦後の一時的平和の時代に、80人の女性クルーを乗せた植民宇宙船が舞台。突然の爆発により船長らが死亡、日米ハーブの代替要員の女性が原因・犯人探しに取り掛かる。
    ・デジタル拡張現実DARが24時間実装され、船のAIが操作。さらにAIが個人の介入してくるので、2001年かと思ったら、半分ほどでAIが犯人との説が出され、AIではないと判明。
    ・地球での対立、米/中、レーシスト、過激環境主義者等はそのまま船内にも持ち込まれる。
    ・12歳程度の少女800人が選抜され、10年間の教育・選抜の

    0
    2026年07月10日
  • オフシーズン

    Posted by ブクログ

    色々言われるけど私は大好きです。
    同じ世界線らしい「冬の子」もすごく好きです。
    胸くそ悪い作品です。ほんまに。

    なんでこれが好きなのか自分でも説明できないです。

    0
    2026年06月23日
  • 無伴奏ソナタ〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    高校生の頃にでも読んでいたら人生観がガラッと変わっていただろうなというくらいの凄まじい影響力。
    アラサーだけどものの見方がかなり変わった。

    0
    2026年06月22日
  • 第六ポンプ

    Posted by ブクログ

    パオロ・バチガルピの短編集、ディストピア詰め合わせ。お題「こんな近未来はイヤだ」を集めたような10編。
    資源は枯渇し食糧は汚染され、明るい未来は想像できなそう。でも、この世界観が好きな人にはたまらないですね。
    10編それぞれに考えさせられるポイントがあって(「やわらかく」だけちょっと毛色が違うけど)、なんか落ち込むけど嫌いじゃない。特に印象に残ったのは

    「砂と灰の人々」
    のっけから疾走感、なんか楽しい話始まったと思ったら。ゾウムシと共生し砂や石を食べ怪我をしてもすぐ再生する人類。そんな人々が初めて本物の「犬」と出会って大騒ぎ。

    「パショ」
    学問をおさめて故郷に帰ってきた青年、そんな彼を受け

    0
    2026年06月14日
  • オフシーズン

    Posted by ブクログ

    キングが推すだけあって、凄まじい本だった。著者は自分の伝えたいことを、読者に媚びることなく、見事に作品にしている。人生の理不尽さ、後悔、懺悔、偶然…善悪のつけようの無い「人間」というもの…。この本に書かれているような凄惨な出来事は、そうないかもしれないが、人生の理不尽さや、偶然に左右されるこの世の中は、普通に毎日生きていても、そうなのだと思う。きれいに終わるものだけではないのが、人生だ。…それにしても、怖かったぞ~。

    0
    2026年05月14日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    強く強く心に残ったけれど、名作だと思うけど、もう読み返したくない。

    ヒロインを虐待するチャンドラー一家も少年達も、ほとんどが(一人の悪ガキを除いて)「おかしくなってしまった、普通だった人たち」なのだということをしっかり描かれてるのがまた怖い。
    理解不能なサイコパスたちの凶行じゃなくて、今まで普通の一家&そこに集まる友達グループだった人たちが、ほんのちょっとの「ムカつく」「生意気」って感情から道を踏み外していく様子を、まさに一緒に道を踏み外しかねない少年の視点で見る胸糞悪さ。
    助けたいけれど堂々と立ち向かっていくことはできない、虐待されるメグを見ることを心のどこかで楽しんでしまう……っていう主

    0
    2026年05月09日
  • 第六ポンプ

    Posted by ブクログ

    表題作は去年一番読んだ。
    最初の変なマンションから降りるやつも好き

    ポップ隊はネトフリのラブデスロボットでアニメ化されてた

    0
    2026年04月10日
  • 襲撃者の夜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     『オフシーズン』を読んだのはずいぶん前なので、引退した保安官チャールズや生き残って子どもを率いているウーマンなど全く覚えていないのだけど、かまわずに読み進むとめっちゃくちゃ面白い。怖い、面白い、続きが気になるとぐいぐい引き込まれる。前作に比べると残虐シーンはソフトだ。大惨事の修羅場に連続殺人鬼が紛れ込んでいるが無力なただの犠牲者の一人となる。

     前作だったら子どもも赤ん坊も犠牲になっているところで、怖すぎるから助かって本当によかった。

    0
    2026年04月06日
  • 無伴奏ソナタ〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    <ウォッチャー>は首を横に振った。「この世はあまりに完璧で、あまりに平和で、幸福に満ちあふれている。法律を犯した社会不適格者がうろつきまわって災いのたねをまき散らすのを許しておくわけにはいかない。一般の民衆は気楽な音楽をつくり、それ以上のものを知らない。彼らにはそれを学ぶ素質がないからだ。

    0
    2026年02月21日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    すんごい胸糞悪い(褒めてる)。
    電車の中で読みながら、何回顔を顰めたことか…
    なのに「凄い」と感じる小説でした。

    0
    2026年02月13日
  • 無伴奏ソナタ〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    残酷描写といえば、で、もうひとつ。

    オーソン・スコット・カードの短編集。ジャンルはSF。

    作者自身があとがきで「これらの短篇すべてで繰り返されているモチーフがある──残酷なまでの苦痛と、グロテスクなまでの醜悪さだ」というだけあって、そういった描写はかなり多いです。

    一方、1970年代までに書き上げられた作品群(寄稿の序文が1980年)は、心理的に歪んだところが少なく、凄惨であってもどこか素直で、不思議と読みやすい。複雑なコード進行やアレンジに頼らなくても名曲は名曲、そんな感じ。

    好きな作品

    「エンダーのゲーム」
    良く出来てる!同じタイトルの長編もある(映画にもなった)のは知ってるけど

    0
    2026年02月13日
  • 冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どの作品も楽しめた。
    得体の知れない不気味さがただよう表題作「冬の子」、底知れぬ孤独が浮き彫りになった「箱」、映画に人生が巻き込まれる「未見」、切っても切れない運命を共にする「母と娘」、生命力がうごめく「蛇」、わからないものを恐れる人類の歴史を思わせる「炎の舞」。
    特によかったのは以上の短篇だけれど、傑作選なだけあって全体のクオリティーが高かった。人間の持つ様々な感情が繊細に表現されていると思った。愛の表現がよかったし、その中での悲しみや苦しみ、生からの解放が一際きらめいて見えた。
    長篇もいずれ読みたい。

    0
    2026年01月06日
  • 絶滅の牙

    Posted by ブクログ

    マンモスに一世紀前にバックアップした象の専門家の意識をダウンロードするSF物語。
    さくっと読めるSFなので初心者にもオススメです。
    特に矛盾点もなくしっかりと最初と最後で伏線も回収されており読みやすい物語でした。

    0
    2025年12月20日
  • 冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    ケッチャムのいろんな面をたっぷりと味わえる短編集。
    一話一話は短いのに長編と変わらないずっしりした読後感。

    ケッチャムを読むのは我慢大会か耐久レースに似ていて、なんでわざわざお金払ってメンタル痛めつけてるんだろう、と首を捻ることもあるのですが、この本も読み終わるのにすんごい時間がかかった。

    ジャンルを超えた多種多様な物語が満載で、ケッチャム世界の奥行きの深さに恐れ入る。
    読み終わって改めて本当にすごい作家だったんだなぁと感嘆。まだまだ新作読みたかったなぁ…(合掌)

    以下、自分の忘備録のための読書メモ。
    ・冬の子
    「オフシーズン」と「襲撃者の夜」の間に当たる話だそうな。「オフシーズン」大好

    0
    2025年08月21日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    両親を事故で失い隣人のルースに引き取られたメグに恋をした12歳のデイヴィッド。ルースによりメグは地下に監禁され子供達から暴行を受けるが、デイヴィッドは傍観することしかできない。

    海外小説はあまり読まないので馴染みのないシーンも多いが、テンポがいいので読みやすかった。
    …善悪の判断を失っていく子供達の暴力は怖い。

    0
    2025年08月15日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    パラノイアの暴走は誰の手にも負えない。
    ただ関心領域の内外を往復するうちに侵食されていく。そしてそれは読者も巻き込んでいく。読後の罪悪感はこれ以上ないに等しい。

    0
    2025年03月13日
  • 冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     2018年に物故したジャック・ケッチャムの短篇集3冊(未訳)から、翻訳者の金子浩氏が19篇をセレクトした日本オリジナルの傑作選。暴力や死、オフビートなお馴染みの作品世界はもちろんのこと、超自然的要素や幻想味に満ちたものなど、この作家の違った顔も堪能することができる。

     大雪の続いた2月の夜、父子の住む家のドアをノックした少女は口が利けなかった……という表題作は、ケッチャムの代表的長編『オフシーズン』とその続編『襲撃者の夜』との間に起きたエピソード―ということで、何れかを読んだ人間ならばその後の展開も凡その察しは付くだろう。
     その他、不治の病に罹った女流作家が死後も自作を生かすために行なっ

    0
    2025年03月01日
  • 老人と犬

    Posted by ブクログ

    老人と犬、それぞれが見せる愛情のかたちは人の手と手で成せることのように動物と人間を隔てる何かがあるが、だからといって理解できない訳ではない。老人は犬から何を理解し、犬は老人から何を理解したのか。

    0
    2024年06月11日
  • 闇の中をどこまで高く

    Posted by ブクログ

    途中ちょっとわからないなと思っても、最後まで読みきればきっとパラパラと読み返したくなると思う。語り手が章ごとに変わり、後の章で次々繋がる楽しさ。色々繋がりすぎて相関図が欲しいくらい。
    書籍紹介からコロナ禍を意識した内容かと思ったがそうでもなく、SF全開で、出てくる日本も日本であって日本ではないのが面白い。
    脳に特異点を生じさせブラックホールを作ると言う話もある。意味がわからないと思うが、とりあえずでも読めば、そこから壮大な宇宙の話を垣間見ることができる。途中謎が多いからこその最後のまとまっていく感、よかったなあ。

    0
    2024年04月10日
  • 闇の中をどこまで高く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日系アメリカ人の方が書いているからか、日本人名や地名が多く出てきたし、一貫して家族との別れと向き合う物語だった。

    章ごとに語る人物が変わっていき、脇役だった人の数年後の視点になってたり、後々にリンクしてさっきのあのキャラがこんな所に出てきた!って楽しめる。

    1つ1つの章が短いし、疫病が流行った世界での対策がどんどん進んでいく過程も面白いし読みやすい。
    特に笑いの街と豚息子は悲しくて仕方なかった。
    最後の章で、ある装飾品を持っている人が度々変わるなと思ってたけどそういう事か!と納得
    読み終わってから何度か読み返してしまった。

    カバーはめちゃくちゃカッコイイし、タイトルもマッチしててジャケ買

    0
    2024年03月20日