【感想・ネタバレ】残り火 ジャック・ケッチャム短篇傑作選2のレビュー

あらすじ

恋人に一方的に別れを告げられたドーラは、探偵事務所を介して高校時代の恋人ジムと25年ぶりの再会を果たす。幸せな家庭を築くジムに内心では複雑な感情を抱きながらも、家族ぐるみの付き合いをはじめるドーラだったが……。

ケッチャムの個性が暴走する悪夢的な表題作ほか、『オフシーズン』シリーズの最終作「エンドゲーム」など、中短篇計17篇を収録。世界の不条理と人生の不確実性を繊細な筆致で描き出してみせた不世出の天才ケッチャム。その全貌を網羅した日本独自編集の傑作選第2弾!

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Posted by ブクログ

とても良い仕事だ。ケッチャムの未邦訳作品がまだある事に希望が持てる。彼はいなくなってしまった。それでもまだ、彼の作品に触れられるかもしれないからだ。
傑作選とタイトルに入れているだけの事はある。どの短編も強烈で、脳みそのシワの中に血と暴力、絶望と冷徹さをじわじわと差し込んでくる。
「日曜日」や「勇敢な女の子」、「残り火」は言わずもがなだが、個人的にベストは「ライフル」だ。サイコパスを独自の視点で描かせたらケッチャムは異様なまでの迫力を叩き出す。
彼がこの作品群を遺してくれた事に、存在してくれた事に。良い仕事をありがとう。

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2026年09月06日

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