【感想・ネタバレ】漂泊の星舟のレビュー

あらすじ

新進気鋭の日系アメリカ人SF作家デビュー作

人類の生存を賭け、恒星間ミッションに旅立った80人の女性。船に爆弾がしかけられ、代替要員のアスカは犯人探しを命じられるが!?

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Posted by ブクログ

 舞台となるのは、人類初の恒星間宇宙船フェニックス号。乗組員は、妊娠可能な年代の女性が80人。このころの地球環境の悪化が進み、人類は宇宙への移民を考えざるを得なくなっていたのだ。

 このミッションは惑星Xへの入植となる。地球から出発後、最初の10年は人工冬眠で過ごす。途中の10年は目覚めて活動、このあいだに人工授精により出産、子育てを行う、最後の10年はまた人工冬眠に入って目的地に到着する。

 事件は、最初の人工冬眠から目覚めてから数か月後に起こった。船体外部に不審物が確認される。カメラ映像では特定できないため、ふたりのクルーが船外に出て確認を行う。現場に到着した瞬間に爆発が起こる。一人が死亡し、その後にいたもう一人が負傷した。この負傷したクルーが主人公アスカ・ホシノ=シルバである。さらに船内にいた船長ともう一人のクルーも死亡する。さらに爆発の影響で、船の進路がそれてしまう…

 作者は日系アメリカ人で、本作の主人公アスカも父がアメリカ人、母が日本人、育ったのがアメリカで日本語はあまり得意ではないという設定である。フェニックス号のプロジェクトは、国際的な共同出資で行われ各国の出資割合に応じ選抜されている。船長がアメリカ、第一副船長が中国出身など、現在の国際情勢の延長が反映されているのだろう。

 本作は、アスカたちが候補生時代の話を交えながら進んで行く。この辺は学園モノを思わせる。爆弾犯は誰か、船の進路を戻すことができるのか。ミステリとサスペンスの要素もあって面白い。

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2026年03月20日

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