金子浩のレビュー一覧
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シリーズ三作目 基本的には面白いのだけど
人間ではないため、永遠に生き続けることの苦悩が様々な形で現れ
前半はやや寂しげな印象
複数のボブが各地で難題に向き合っていく場面の切り替えながら話が進む。
最終決戦と書いてますが、そこよりも色々と忙しい。
ボブ:新種の生命体の集落へアンドロイドの身体で潜入中、敵対する集落を改善できないか試行錯誤
ビル:ブラジルのアイツと再戦
ハワード:人間の女性といい感じに、しかし死後遺族と対立
マーカス:人類を新惑星に移住させるも独裁政権となり対立
ハーシェル:アザーズの貨物船の残骸を見つける
イカロス:アザーズを探索
ジャック:アザーズに星を追われ -
Posted by ブクログ
「SF好きならどう?」と同僚に勧められたのが
この人の「エンダーのゲーム」という作品。
長編と短編があるようですが、
バトル物SFに興味があまり向かなかったので
短編版のこちらを選択しました。
で…
エンダーのゲームに関しては
ガンダムみたいなロボット系のSF好きなら
長編版のほうが楽しめるかもしれません。
その他、短編もなかなか面白い作品が多かったです。
単に「面白い」というより
数年後「あれ…なんか、こんな話どこかで読まなかったっけ…」って
忘れた頃にウズウズしてしまうような、
何か知らないうちに妙な種を植え付けられるような内容が揃っています。
個人的には
・王の食肉
・深呼吸
・四階 -
Posted by ブクログ
ネタバレ時間旅行により世界を現在の世界に変えてしまった主人公の物語。主人公は、現在の私たちの住む世界はディスピア、元の世界こそ科学が発展し、人々の暮らしが豊かなユートピアであると言い、元の世界を消してしまった罪悪感に苛まれる。
主人公によって語られる、元の世界の中での家族や友人との関係についての悩みは、現在の世界にも通ずるものがあり、主人公が違う世界から来ているのにもかかわらず共感してしまう。
自分の世界を変えた所為で存在が亡くなってしまった元の世界の人々への罪悪感、反対に存在が生まれた現在の世界の人々への愛着の中で、主人公が自分の所業に対してどのような結論を出すかが気になり読み進めていたが、最後 -
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購入済み
内容に予備知識がない方は注意
もしこの本を読もうと思う方は、ある程度内容についての知識を持ってからでないとショックを受けるのでは…、まあ この本の購入を検討している時点で知っているとは思いますが ¨ シルヴィア ライケンス事件 ¨で調べてから購入を考慮した方が良いかと思います。
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SF。エコSF。バイオSF。
かなり激しく物語が動く下巻。
上巻から引き続き4人の視点から進む。ただし、ジェイディーはカニヤにスイッチ。
ねじまき少女エミコが主役なのは間違いないものの、エミコの扱いがあまりに酷いのが印象的。
暑さでオーバーヒートし、痛みや不安も感じる、機械と人間の間にいるようなエミコのキャラクターが、個人的には大好き。今まで読んだSF作品で、一番好きなキャラクターかも。
上巻・下巻を通してダークな世界観だったが、エピローグには明るい未来が感じられ、読後感は意外と悪くない。
未来の世界をリアルに描いたSFとして、記憶されるべき作品。 -
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「わたしはサムじゃない」I'm not Sam ☆4
序盤、夫婦のラブラブがうざかった マジで途中放棄しようかと思うくらいうざかった パトリックの忍耐力は称賛ものだけど、P126「ひとりでに治るんじゃないかと思って」えっ、セラピストに連れて行ってなかったんかい!? なんでなん(・・?
「リリーってだれ?」Who's Lily ☆3
男は好きな女の足毛は(100歩ゆずって)許せても、ワキ毛には萎える⤵
「イカレ頭のシャーリー」Squirrwly Shirley ☆3.5
「イカレ頭」普段こんな言葉使わないし聞かないんですけど…東京の人は使うのかな -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでて、エンタメってこういうものだったって思い出した。とくに「エンダーのゲーム(短編版)」。11才の少年が他の誰にも思いつかない戦術でめくるめく大活躍… って、そう、最近忘れてたけど、そういうのがエンタメだった。リアリティとかどうでもよくて、とにかく面白ければいいんだよ。
「ブルーな遺伝子を身につけて」は、正統派SFっぽい顛末に加えて、宇宙服らしき「モンキースーツ」の語感がツボ。猿のスーツなんて不格好なはずなのに、何故かスタイリッシュ。
「アグネスとヘクトルたちの物語」…ステンドグラスの絵の裏表をひっくり返して見ているような話。どっちも表だしどっちも裏。民族弾圧による死の運命から義両親に -
Posted by ブクログ
情勢は暗いほうへと傾斜し、通産省を牛耳るアラカットと環境省の総帥プラチャ将軍の対立は王室を巻き込みながら政変と混乱を引き起こしていく(2010年のタイの赤シャツ・黄シャツの衝突を思い出すが、本書の出版はそれより前)。そして環境省が躍起になって防ごうとしていた新たな疫病の発生。下巻においては、環境省の隊長ジェイディーの副官カニアの活躍がクローズアップされてくる。
カロリー企業のエージェントであるアンダースンはアラカットと手を結ぼうとする。ホク・センはアンダースンを出しぬいて、もう一旗揚げようと企むが、タイ情勢の変化に翻弄されている。そして日本製人造人間、通称ねじまき、また新人類とも呼ばれるエ