金子浩のレビュー一覧

  • われらはレギオン2 アザーズとの遭遇

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    冒険、開拓、移民、ファーストコンタクト、ボブたちの多彩な活動に、テロリスト対策。巻末にボブたちの系図が書いてあるけれど、もう誰が誰だかわからなくなってきている。三部作の途中というよりは、3巻の真ん中という感じが強いという印象がより強くなったので、次の巻で、いろんなことが納まるところに納まってくれることを期待。

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    2019年05月19日
  • 火星無期懲役

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    殺人を犯し終身刑になったフランク。火星に基地を造るというプロジェクトに囚人たちが送られる。複数の囚人たちとのトレーニングから始まりその後火星へ。未知の場所での任務と生活を共にする囚人たちとの関係とそれぞれの思惑。火星でのサバイバルのような生活のなか不審な死が起き始めミステリーの要素も出てくる。一歩間違えばすぐに命を落とすという危険な場所、次々命を落としていく謎。SFでありながらクローズドサークルのような要素もあって面白い。

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    2019年04月25日
  • ねじまき少女(上)

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    さすがに賞を総なめしているだけはある。希望はないが、非常に現実味のある設定と、それを読ませる筆致がすごい。遺伝子操作が行くつく先はこれなのかと暗くなってしまうが、なんとかならないのか、という一縷の希望を持ちながら読んでいる。

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    2018年11月12日
  • ねじまき少女(下)

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    息つく間もない展開で、一気に最後まで読ませる。どんでん返しとは言わないが、なんども、展開はひっくり返されて、何がなんだかわからなくなりそうになる。ハッピーエンドとは言い難いが、それなりに心が落ち着く終わり方だった。

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    2018年11月12日
  • 宇宙兵志願

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    陸軍と宇宙海軍の地味な活躍を存分に楽しめる一品。右翼作品ととられての、ヒューゴー賞候補辞退はもったいない。また、当初はKDPで始まったというのも信じがたい。読めば面白いとわかるはずなのに、なぜなんでしょうか?

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    2018年11月12日
  • われらはレギオン1 AI探査機集合体

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    面白かった。
    マンガチックであるが、ファンタジーなしのガチなSF。
    2〜30光年の世界を時間の制約に縛られず、箱庭のような感覚で楽しんでいる。
    ワープもジャンプもなしのところがいい。

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    2018年11月09日
  • われらはレギオン3 太陽系最終大戦

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    シリーズ三作目 基本的には面白いのだけど
    人間ではないため、永遠に生き続けることの苦悩が様々な形で現れ
    前半はやや寂しげな印象

    複数のボブが各地で難題に向き合っていく場面の切り替えながら話が進む。
    最終決戦と書いてますが、そこよりも色々と忙しい。

    ボブ:新種の生命体の集落へアンドロイドの身体で潜入中、敵対する集落を改善できないか試行錯誤

    ビル:ブラジルのアイツと再戦

    ハワード:人間の女性といい感じに、しかし死後遺族と対立

    マーカス:人類を新惑星に移住させるも独裁政権となり対立

    ハーシェル:アザーズの貨物船の残骸を見つける

    イカロス:アザーズを探索

    ジャック:アザーズに星を追われ

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    2018年10月12日
  • 無伴奏ソナタ〔新訳版〕

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    「SF好きならどう?」と同僚に勧められたのが
    この人の「エンダーのゲーム」という作品。
    長編と短編があるようですが、
    バトル物SFに興味があまり向かなかったので
    短編版のこちらを選択しました。
    で…
    エンダーのゲームに関しては
    ガンダムみたいなロボット系のSF好きなら
    長編版のほうが楽しめるかもしれません。

    その他、短編もなかなか面白い作品が多かったです。
    単に「面白い」というより
    数年後「あれ…なんか、こんな話どこかで読まなかったっけ…」って
    忘れた頃にウズウズしてしまうような、
    何か知らないうちに妙な種を植え付けられるような内容が揃っています。

    個人的には
    ・王の食肉
    ・深呼吸
    ・四階

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    2018年12月02日
  • 時空のゆりかご

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    ネタバレ

    時間旅行により世界を現在の世界に変えてしまった主人公の物語。主人公は、現在の私たちの住む世界はディスピア、元の世界こそ科学が発展し、人々の暮らしが豊かなユートピアであると言い、元の世界を消してしまった罪悪感に苛まれる。

    主人公によって語られる、元の世界の中での家族や友人との関係についての悩みは、現在の世界にも通ずるものがあり、主人公が違う世界から来ているのにもかかわらず共感してしまう。

    自分の世界を変えた所為で存在が亡くなってしまった元の世界の人々への罪悪感、反対に存在が生まれた現在の世界の人々への愛着の中で、主人公が自分の所業に対してどのような結論を出すかが気になり読み進めていたが、最後

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    2018年08月25日
  • 無伴奏ソナタ〔新訳版〕

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    怖い、恐い、コワイ。広くいろんな意味で。
    「エンダーのゲーム」の背景に対するクールで静かな恐さ、「王の食肉」のタイトルそのままの生々しさ、「タイムリッド」の軽く乾いた感じ、などさまざまなコワさの11編。
    残酷で、時に人の心の罪悪感を突く。
    思うようにならなさ、無力感が漂う。
    どれもが怖くて、虚しいような悲しさもあった。
    当初、多少の苦手意識を抱えながら読んでいたけれど、今はいい意味でもう一度読みたいという気になっている。

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    2020年05月23日
  • 隣の家の少女

    購入済み

    内容に予備知識がない方は注意

    もしこの本を読もうと思う方は、ある程度内容についての知識を持ってからでないとショックを受けるのでは…、まあ この本の購入を検討している時点で知っているとは思いますが ¨ シルヴィア ライケンス事件 ¨で調べてから購入を考慮した方が良いかと思います。

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    2018年03月21日
  • ねじまき少女(上)

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    遺伝子組み換へなんとかが世界を席巻し、象が頑張る世界の、タイで、なんか「原種の果実」とかが出るので、それを調査するコーカソイドの人とか、お国を守るためにがんばるをっさんとか、マレーシアで地獄を見た支那のぢぢいとか、温帯専用の人造人間が、いろいろする。
     作者のご両親はヒッピーで、先生は支那へ行っていろいろやってたさうであるが、遺伝子組み換への品種で「近所の雑草を枯らすイネ」と言ふのが出てくる。
     アメリカはどうだったか忘れたが、ヨーロッパでは除草とかにウェイトかけないので、かう言ふのは欧州では異常に見えさう。

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    2018年03月09日
  • ねじまき少女(下)

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    遺伝子組換SFで前半は分かりにくいが後半の展開は早くすべてはエピローグのためにある
    表紙   8点鈴木 康士  田中 一江・金子 浩訳
    展開   7点2009年著作
    文章   7点
    内容 690点
    合計 712点

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    2018年03月08日
  • ねじまき少女(上)

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    遺伝子組換SFで前半は分かりにくいが後半の展開は早くすべてはエピローグのためにある
    表紙   8点鈴木 康士  田中 一江・金子 浩訳
    展開   7点2009年著作
    文章   7点
    内容 690点
    合計 712点

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    2018年03月08日
  • 第六ポンプ

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    「ねじまき少女」世界の短編集。
    環境分野に携わる作者の描く、環境破壊の先にあるイヤ~な情景てんこ盛り。こんな未来は嫌だってのを堪能してしまいました。

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    2017年12月26日
  • ねじまき少女(下)

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    SF。エコSF。バイオSF。
    かなり激しく物語が動く下巻。
    上巻から引き続き4人の視点から進む。ただし、ジェイディーはカニヤにスイッチ。
    ねじまき少女エミコが主役なのは間違いないものの、エミコの扱いがあまりに酷いのが印象的。
    暑さでオーバーヒートし、痛みや不安も感じる、機械と人間の間にいるようなエミコのキャラクターが、個人的には大好き。今まで読んだSF作品で、一番好きなキャラクターかも。
    上巻・下巻を通してダークな世界観だったが、エピローグには明るい未来が感じられ、読後感は意外と悪くない。
    未来の世界をリアルに描いたSFとして、記憶されるべき作品。

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    2017年06月18日
  • わたしはサムじゃない

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    「わたしはサムじゃない」I'm not Sam ☆4
    序盤、夫婦のラブラブがうざかった マジで途中放棄しようかと思うくらいうざかった パトリックの忍耐力は称賛ものだけど、P126「ひとりでに治るんじゃないかと思って」えっ、セラピストに連れて行ってなかったんかい!? なんでなん(・・?

    「リリーってだれ?」Who's Lily ☆3
    男は好きな女の足毛は(100歩ゆずって)許せても、ワキ毛には萎える⤵

    「イカレ頭のシャーリー」Squirrwly Shirley ☆3.5
    「イカレ頭」普段こんな言葉使わないし聞かないんですけど…東京の人は使うのかな

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    2016年12月22日
  • 地下室の箱

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    胸糞悪い、誘拐小説だったけど、最後の方の犯人2人との奇妙な関係が違和感が無いのがすごい。
    そして、その後の犯人との対決があっさりとしていてよかった。

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    2016年11月21日
  • 無伴奏ソナタ〔新訳版〕

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    ネタバレ

    読んでて、エンタメってこういうものだったって思い出した。とくに「エンダーのゲーム(短編版)」。11才の少年が他の誰にも思いつかない戦術でめくるめく大活躍… って、そう、最近忘れてたけど、そういうのがエンタメだった。リアリティとかどうでもよくて、とにかく面白ければいいんだよ。

    「ブルーな遺伝子を身につけて」は、正統派SFっぽい顛末に加えて、宇宙服らしき「モンキースーツ」の語感がツボ。猿のスーツなんて不格好なはずなのに、何故かスタイリッシュ。

    「アグネスとヘクトルたちの物語」…ステンドグラスの絵の裏表をひっくり返して見ているような話。どっちも表だしどっちも裏。民族弾圧による死の運命から義両親に

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    2016年11月12日
  • ねじまき少女(下)

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     情勢は暗いほうへと傾斜し、通産省を牛耳るアラカットと環境省の総帥プラチャ将軍の対立は王室を巻き込みながら政変と混乱を引き起こしていく(2010年のタイの赤シャツ・黄シャツの衝突を思い出すが、本書の出版はそれより前)。そして環境省が躍起になって防ごうとしていた新たな疫病の発生。下巻においては、環境省の隊長ジェイディーの副官カニアの活躍がクローズアップされてくる。
     カロリー企業のエージェントであるアンダースンはアラカットと手を結ぼうとする。ホク・センはアンダースンを出しぬいて、もう一旗揚げようと企むが、タイ情勢の変化に翻弄されている。そして日本製人造人間、通称ねじまき、また新人類とも呼ばれるエ

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    2016年02月05日