ねじまき少女(下)
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ねじまき少女(下)

小説・文芸
924円 (税込)

4pt

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聖なる都市バンコクは、環境省の白シャツ隊隊長ジェイディーの失脚後、一触即発の状態にあった。カロリー企業に対する王国最後の砦〈種子バンク〉を管理する環境省と、カロリー企業との協調路線をとる通産省の利害は激しく対立していた。そして、新人類の都へと旅立つことを夢見るエミコが、その想いのあまり取った行動により、首都は未曾有の危機に陥っていった。新たな世界観を提示し、絶賛を浴びた新鋭によるエコSF

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ねじまき少女 の一覧

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • ねじまき少女(上)
    924円 (税込)
    石油が枯渇し、エネルギー構造が激変した近未来のバンコク。遺伝子組替動物を使役させエネルギーを取り出す工場を経営するアンダースン・レイクは、ある日、市場で奇妙な外見と芳醇な味を持つ果物ンガウを手にする。ンガウの調査を始めたアンダースンは、ある夜、クラブで踊る少女型アンドロイドのエミコに出会う。彼とねじまき少女エミコとの出会いは、世界の運命を大きく変えていった。主要SF賞を総なめにした鮮烈作
  • ねじまき少女(下)
    924円 (税込)
    聖なる都市バンコクは、環境省の白シャツ隊隊長ジェイディーの失脚後、一触即発の状態にあった。カロリー企業に対する王国最後の砦〈種子バンク〉を管理する環境省と、カロリー企業との協調路線をとる通産省の利害は激しく対立していた。そして、新人類の都へと旅立つことを夢見るエミコが、その想いのあまり取った行動により、首都は未曾有の危機に陥っていった。新たな世界観を提示し、絶賛を浴びた新鋭によるエコSF

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ねじまき少女(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    近未来のバンコクを舞台にした物語の下巻。エミコたち「つくられた生き物」と、もとからいる人間とで構成される街では、あやうい均衡を保ちながら政治闘争が繰り広げられ、その均衡がついに崩れることに。生き残りを図る人々を描く下巻では、物語が進むにつれ、アンドロイドを開発した日本人の意図が明らかになります。上巻でエミコは、受けた教育と自分の中にあるものとの間にずれを感じていました。エミコの葛藤が何だったのか、読者はようやく知ることができます。真実が明らかになり、報いを受ける段になっても、顔色ひとつ変えない。こうした日本人の描き方からは、とらえどころのなさ、ある種の不気味ささえ、国際社会が抱いているように思えます。結末には「生き物」のしたたかさを感じて、ホッとしたような、救われたような気持ちになりました。

    0
    2015年03月20日

    Posted by ブクログ

    昨年末のタイの洪水を思い出しました。水浸しの中で意外と普通に生活していて、逞しい人たちだなと思ったのでした。
    物語の後半に入り状況は増々悪化していきます。内乱が起き、町は水没...でもそれでも生き残るべく、生きていくのでしょう。
    見捨てられた町のなかで、仄かな希望の見える終わり方でした。

    0
    2013年09月23日

    Posted by ブクログ

    本書は著者の長編デビュー作。
    しかしデビュー作にも関わらずヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞/キャンペル記念賞とSF界の様々な賞を受賞。
    そしてそれだけに留まらず、タイム誌の「今年の10冊」で9位にランク付けされる等、SFと言う比較的ニッチな世界にとどまらない作品となっています。

    簡単にストーリーをご紹介すると、

    本書の舞台は温暖化効果と遺伝子工学の暴走により環境が激変した500年後の地球・タイ王国。
    この舞台において、蘇りつつあるグローバル経済を主導しようとする多国籍企業とそれと敵対するタイ王国環境省及びその実働部隊、通称白シャツ隊。
    そして、白シャツ隊と敵対するタイ王国通産省の三つ巴の駆け引きが展開されると言うストーリーです。

    またそれだけでなく、マレーシアで起きた虐殺で家族を失うも辛うじて単身タイに逃げ延びた華人の元大物や、日本人が遺伝子工学を駆使して作り上げ、やがては捨てた新人類、通称・ねじまき少女の存在がストーリーを横方向へ展開させており、、彼らマイノリティの視線を用いる事によって一つの世界が様々な立場から描かれています。

    尚、本書が描く世界は、石油資源が枯渇し、温暖化により海面が現在よりも極めて高く、その為、動力源が人力もしくは遺伝子改造された動物と言う世界です。
    読者に対し、この点を改まって解説している箇所はありませんので、読みながら小説世界に対する理解を深めていく必要があります。

    その点、普段、懇切丁寧に世界観を説明してくれる読者にやさしい小説か、あるいは現実とさほど変わらない設定を持つ小説しか読まない方にとっては、ちょっと違和感を抱くかも知れません。

    しかし、読み進めるにつれてきちんと理解できますので、この点に関する心配は無用ではないかと思います。

    いずれにせよ、各種賞を受賞しただけあってか、人々が生きる姿を見事に描き出しており、充実した読書体験を提供してくれる事と思います。

    お時間のある時にでも一読されてみては如何でしょうか。

    0
    2013年06月21日

    Posted by ブクログ

    設定された世界観が特殊だとなかなかその小説世界に入りにくいですが、一旦入ってしまうととてもワクワクしながら読めるのがSFの良いところです。その意味でもこの「ねじまき少女」は上巻の途中からはどっぷりとその世界に入り込み一気に読んだ。

    バンコックのとても暑い描写が今の東京の気候と被ることもあり臨場感もたっぷり、エンターテイメントとしてもとても楽しめましたが、エネルギーや食料の問題はあながちフィクションとも言えないような。。。

    0
    2012年08月19日

    Posted by ブクログ

    あらゆる動植物への遺伝子操作が当たり前の世界。そんな世界で生き残れるのは、人類ではないんでしょうね
    ・遺伝子操作の弊害
    ・海面上昇による都市水没
    ・カロリー企業による経済支配
    この状況でかろうじて生き残っているタイ・バンコクを舞台に、章ごとに5人の視点から語られます。

    0
    2025年08月02日

    Posted by ブクログ

    上下巻まとめての感想。

    タイの首都バンコクを舞台にした近未来ディストピア小説。

    最初は少し世界に入り込むのに時間がかかったけど、この世界に慣れてくるとだんだん面白くなっていった。

    ディストピア小説でありながら、政治劇であり、尚且つ複数の登場人物を描いた群像劇でもある。

    国家規模の物語と、個人の物語が同時に描かれていて、はっきりした悪人や善人がいるわけでもなく、それぞれがそれぞれの目的のために行動しているのが面白い。

    最終的にそれらの人物が一つに集結する感じもワクワクした。

    そして、なんと言っても人工生命でタイトルにもなっているねじまき少女の存在が良いアクセントになっている。

    ブレードランナーをもっと濃厚にしたようなストーリーだった。

    0
    2025年05月11日

    Posted by ブクログ

    最終的にバンコクの虎が勝者なのだろうけど。
    クーデターが起きて政権が変わっても、王様は安泰てのが現実と似ているな。
    ホク・センは命拾いしたかな?
    ねじまきが政変を起こす起爆材ではあったのだろうけど、活躍が地味すぎてちょっと物足りない。そう言えばカニアが連れてきたねじまきはどこへ行ってしまったのだろう?

    0
    2019年06月27日

    Posted by ブクログ

    息つく間もない展開で、一気に最後まで読ませる。どんでん返しとは言わないが、なんども、展開はひっくり返されて、何がなんだかわからなくなりそうになる。ハッピーエンドとは言い難いが、それなりに心が落ち着く終わり方だった。

    0
    2018年11月12日

    Posted by ブクログ

    遺伝子組換SFで前半は分かりにくいが後半の展開は早くすべてはエピローグのためにある
    表紙   8点鈴木 康士  田中 一江・金子 浩訳
    展開   7点2009年著作
    文章   7点
    内容 690点
    合計 712点

    0
    2018年03月08日

    Posted by ブクログ

    SF。エコSF。バイオSF。
    かなり激しく物語が動く下巻。
    上巻から引き続き4人の視点から進む。ただし、ジェイディーはカニヤにスイッチ。
    ねじまき少女エミコが主役なのは間違いないものの、エミコの扱いがあまりに酷いのが印象的。
    暑さでオーバーヒートし、痛みや不安も感じる、機械と人間の間にいるようなエミコのキャラクターが、個人的には大好き。今まで読んだSF作品で、一番好きなキャラクターかも。
    上巻・下巻を通してダークな世界観だったが、エピローグには明るい未来が感じられ、読後感は意外と悪くない。
    未来の世界をリアルに描いたSFとして、記憶されるべき作品。

    0
    2017年06月18日

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