金子浩のレビュー一覧

  • われらはレギオン1 AI探査機集合体

    Posted by ブクログ

    ハードSFということですが、イーガン作品のような難解なものはなく、カバーイラストのとおりエイリアンとの艦隊戦があったりで、最後まで楽しませてくれました。コピーされたAIが別人格となり、それぞれの個性に合わせてストーリーが展開していくのも面白かったです。

    0
    2021年11月18日
  • シンギュラリティ・トラップ

    Posted by ブクログ

    なかなか面白かったです。
    自分が消される危険に身を置きながら、コンピュータを欺くなんて、痛快すぎる❗
    論理的にしか考えられないコンピュータからしたら、直感ともいえる人間の感性的な思考と表現は理解しがたいのだろう。

    0
    2021年11月02日
  • 黒い夏

    Posted by ブクログ

    やっと終わったって感じです
    約600ページの作品
    過去の殺人を犯した男
    当時の被害者で生き残った一人の女性も4年後の
    現在死んでしまう
    あとは刑事が男をどのように追い詰めるかの
    展開なのかなと思ったがそうではなかった
    終盤の展開はやっぱケッチャム でした

    にしても読むのに長くかかってしまいました

    0
    2021年09月11日
  • マザーコード

    Posted by ブクログ

    安定して面白い作品が多いと感じる人類破滅物
    破綻後世界の希望となる子供たちを救おうとする努力が気持ち良く読み進められる

    0
    2021年06月20日
  • 老人と犬

    Posted by ブクログ

    ホラー小説界の異端児ケッチャムは、稀代の問題作「隣の家の少女」(1989)で精神的加虐性を極限まで抉り出し、読み手の度肝を抜いた異能の作家だ。1995年発表の本作は、そのイメージを引き摺ると肩透かしを食らう。結論から述べれば、実に余韻の深いノワール・タッチの小説で、この作家の底知れなさに驚嘆した。他の作品で顕著な不快感を煽る過激且つ過剰なサディズム嗜好は抑えられており、暗流にあった屈折した抒情性をストレートに表出している。私見だが、これこそケッチャムの本質なのではないかと感じた。

    老いた男は、町外れの川で釣りを楽しんでいた。傍には長年連れ添った愛犬。そこへ見知らぬ少年三人が近付く。最年長と

    0
    2021年05月19日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    後味悪い本で検索して出会った本でした。もうこれは何とも言えません…。とてもじゃないけど、私は一気読みできませんでした。これ程までに読んでいて痛々しい本はありません。

    実話に基づいてるとの情報も聞き、その事件についても調べるキッカケとなりました。被害者の気持ちを思うと言葉が出ません。ですが、このような事件が世の中に起こっていたという歴史を知ることができた点では、この本に出会えてよかったと思っています。でも、私にはもう読めないかもしれません…(笑)

    0
    2022年06月25日
  • オフシーズン

    Posted by ブクログ

    スプラッター映画や食人族などのカニバリズムが好きな人なら楽しめる小説。しかし、内容が内容だし変態と思われる可能性も大いにあるので大きな声でお薦めなどはしにくい小説でもある。またこの手の表現に慣れていない人が読むにはハードすぎる。

    作者自身があとがきで70年代のホラー映画の影響を受けてると語っている通り若者が旅行先で襲われるアメリカ映画にありがちな設定。序盤は状況説明などが続くので若干退屈に感じた。中盤以降は前半は何だったのかと言わんばかりに一気に話が進む、いやむしろ展開が早すぎて戸惑う。しかも、まさかの主役だと思われたカーラの早すぎる退場、ここの描写で一気に世界観が加速する。グロすぎる表現に

    0
    2020年12月26日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    なかなか手に取る機会が無く積読化されていましたがとうとう読んでしまった....。

    メグの美しさと逞しさ、完璧過ぎない姉妹愛。
    そして邪悪に反抗出来ない、抗いもしない少年達と邪悪にひたすら支配されているルース夫人。
    物語の尺は短い物の、徐々に形を生してゆく残酷さはとてもテンポが良く終始ダークなどんよりとした雰囲気なのに常に先が気になる指筋泣かせの恐ろしい作品だった。

    海外サスペンスならではのベースが狂人。そしてそれがとてもリアルに感じる恐怖。どうして彼等は狂人なのか、なんてどうでも良いのだ。ひたすらこれから起こる悲劇を待ち受ける読者。これぞエンターテインメント。

    ー残酷なのに、どこか切なく

    0
    2022年03月02日
  • 隣の家の少女

    Posted by ブクログ

    読後感は悪い。
    しかし、残虐な行為を酷いと思いながらも、どうなるのか見てみたいという好奇心が私にあったことは確かだった。そういう意味でも人間の残虐性をすぐ近くで感じられる恐ろしい作品だった。

    0
    2022年07月30日
  • ねじまき少女(上)

    Posted by ブクログ

    世界観が好き。カタストロフィも。アンダースン、エミコ、ギブソン、マイ、ジェイミー、カニヤ。みんなキャラが良いね。

    0
    2020年09月20日
  • 火星無期懲役

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何か技術を持った死刑囚たちが、地球ではなく火星で、無期懲役のように死ぬまで働き続ける話。

    火星に行くまでの展開で「友達」ではないけれど「上手くやっていける人たち」として希望のある気持ちにさせての火星に着いてからの展開は本当にしんどかった。
    それらを踏まえた上で、フランクが最後の相手に向けた言葉、どんな思いで発せられたものだったんだろう。

    『星を継ぐもの』の時も思ったけど、SFで専門用語がめちゃ出てきて謎解きをするくだりはとても苦手だ。目が滑るし、説得力のあるミステリは求めていないので。
    そもそもミステリの要素いるか?感だった。
    「なんと!あいつは!!ヤク中だったのだ!!!」みたいな

    0
    2020年06月06日
  • われらはレギオン3 太陽系最終大戦

    Posted by ブクログ

    迫り来るアザーズの侵略にボブたちが対抗する。宇宙での緊迫した戦いが繰り広げられる。地球人は他の星系に移住することになるのだが、その戦略は今も昔も変わらず、山のような調整作業をボブたちが考える。そして、様々な星系での物語もバラエティに富み、アンドロイドとその星の原住民との交流など、より人間臭くなるボブたち(元は生身の人間だけどね)に感情がシンクロする。

    200年以上先の未来の物語であるが、現代と変わらずメールを使っていたり、例えが古くさかったりと、古き良きものを懐かしんでいるととらえるか、興醒めととらえるかは評価が分かれるところだ。SF好きであれば、オタクっぽい物事が出てきているので、心をくす

    0
    2020年03月26日
  • われらはレギオン1 AI探査機集合体

    Posted by ブクログ

    レギオンとは多数を意味する言葉だそうだ。なるほど。本作の主人公は不慮の事故で亡くなったボブが、人工知能(レプリカント)として甦り、太陽系外に自身を複製しながら地球を救う物語。地球は大きな核戦争でほぼ滅亡状態。そこからどうなるかは次巻以降のお楽しみだ。宇宙は広いというが、それでも地球人同士で戦闘をするのは、とても滑稽。恒星間宇宙にまで進出して、生身の人間ではなく人工知能になってまでも戦争しなきゃならんほど人類は愚かなのだと皮肉っているようだ。

    0
    2020年03月19日
  • シンギュラリティ・トラップ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    借金を返すため、採掘宇宙船に乗り込んだアイヴァン。家族のために必死になる姿は痛々しいほどだ。そんなアイヴァンだが、採掘中に何者かが仕掛けた罠に嵌まる。ナノマシンに腕を侵食され、最後には体すべてがナノマシンに入れ替わる。ただし、記憶や意識はそのままなので、まずナノマシンのアイヴァンは肉体を持つアイヴァンと同じなのかというテセウスの船のパラドックスに陥る。

    アイヴァンが嵌まった罠の目的は後半に明らかになる。太陽系の生物を絶滅させる恐れがあるものだった。スペースオペラのようなミステリのような冒険小説のような作品だった。

    0
    2020年02月10日
  • ねじまき少女(上)

    Posted by ブクログ

    ずーーっと気になってた作品。
    印象的な装丁と期待高まる表題(これは春樹の「ねじまき鳥クロニクル」が好きだからでもあるが)で、一体どんな作品なんだろうと思いつつ、以前読んだ著者の短編がそこまでヒットしなかったので長らく見送っていた作品でした。
    古本屋で上下巻が売られていたという不純な動機で読み始めた本書ですが、これがなかなか面白い。

    舞台は未来のタイ・バンコク。この時点でワクワクさせられるのですが、本書はもっと刺激的。環境破壊で海面が上昇し、ニューヨークなど世界各地の沿岸都市は水没。石油が枯渇し、伝染病が蔓延し、遺伝子組み換え作物しか栽培されない世界。バンコクでは伝染病の広がりを防ぐ環境省配下

    0
    2019年12月08日
  • 火星無期懲役

    Posted by ブクログ

    そうだよな~
    「火星の人」では(ほかの作品でも)生存可能な施設から
    物語がはじまるけど、何もないところに、
    それも死と隣り合わせの、救援も期待できない、
    何か欠けても年単位で待たなければならない、
    戻ることすら困難な、そんなところに
    一歩を踏みださなければならない、そういう人が
    必要なんだよな~、と。
    ミステリーサイドは正直ちょっと期待外れ。
    でも読み終わってみて、章の初めに書かれている
    記録が何を意味しているのか、読み終わったあとに
    読み直して、物語を背景、舞台裏から完全にして、
    囚人たちの、火星での人類のサバイバルが
    いかに過酷であるのか、って思いにつながる。
    続編は気になります。

    0
    2019年08月23日
  • 火星無期懲役

    Posted by ブクログ

    火星の人の面白さには敵わないなという感想。
    ミステリーっぽくもあり、サバイバルっぽくもある。
    もっとミステリーよりにしたら面白くなったんじゃないかな。

    0
    2019年07月20日
  • 火星無期懲役

    Posted by ブクログ

     火星開発したいけど、予算もないし、過酷な環境で働かせることも難しい。ならば無期懲役の囚人たちを送り込み、火星でコロニーを作らせよう。
     そんなわけで主人公は火星に行くのだが、どんどん仲間が死に、過酷な状況に追い込まれていく。そして合間に挟まれる不穏なパラグラフ。

     けれども、先はどうなるんだろうと思わせる力はすごい。単純につらい、読むのやめようってなりそうなものなのに。

    0
    2019年07月03日
  • ねじまき少女(下)

    Posted by ブクログ

    最終的にバンコクの虎が勝者なのだろうけど。
    クーデターが起きて政権が変わっても、王様は安泰てのが現実と似ているな。
    ホク・センは命拾いしたかな?
    ねじまきが政変を起こす起爆材ではあったのだろうけど、活躍が地味すぎてちょっと物足りない。そう言えばカニアが連れてきたねじまきはどこへ行ってしまったのだろう?

    0
    2019年06月27日
  • ねじまき少女(上)

    Posted by ブクログ

    上巻読み終わり。この世界がようやく分かり始めて、楽しくなってきた。
    本当は嫌いなキャラであるはずのホク・センを応援してしまうのはなぜ?

    0
    2019年06月11日