あらすじ
温暖化が進行し環境悪化に苦しむ22世紀の地球。貧しいコンピュータ技術者アイヴァン・プリチャードは、一攫千金を夢見て、小惑星帯へと向かう探鉱船〈マッド・アストラ〉に乗り組む。だが、探査の末、乗組員全員が大金持ちになれるほどの重金属を豊富に含む小惑星を発見したまさにその時、恐るべき悲劇がプリチャードを襲う……はるかな過去に超文明の尖兵が仕掛けた卑劣な罠に敢然と挑むひとりの男の孤独な戦いを描く!
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Posted by ブクログ
なかなか面白かったです。
自分が消される危険に身を置きながら、コンピュータを欺くなんて、痛快すぎる❗
論理的にしか考えられないコンピュータからしたら、直感ともいえる人間の感性的な思考と表現は理解しがたいのだろう。
Posted by ブクログ
借金を返すため、採掘宇宙船に乗り込んだアイヴァン。家族のために必死になる姿は痛々しいほどだ。そんなアイヴァンだが、採掘中に何者かが仕掛けた罠に嵌まる。ナノマシンに腕を侵食され、最後には体すべてがナノマシンに入れ替わる。ただし、記憶や意識はそのままなので、まずナノマシンのアイヴァンは肉体を持つアイヴァンと同じなのかというテセウスの船のパラドックスに陥る。
アイヴァンが嵌まった罠の目的は後半に明らかになる。太陽系の生物を絶滅させる恐れがあるものだった。スペースオペラのようなミステリのような冒険小説のような作品だった。