金子浩のレビュー一覧

  • われらはレギオン2 アザーズとの遭遇

    Posted by ブクログ

    今年のSFで
    一番面白いんじゃない?(SF自体そんなに読んでないけど)
    事故で死んでAI(電子頭脳)になって、滅亡しかけている地球から、新たな惑星開発の使命を受けて探索し続けるボブとボブのクローン達の
    文字通り群像劇
    謎の敵が現れ宇宙戦争モノになるかと思いきや
    地球の人類滅亡すべき党の残党対策に追われたり
    サイボーグ開発、新たな星でのファーストコンタクト(歓迎されないことが多い)
    出会いや別れなどなど盛りだくさんで進む。

    「老人と宇宙」「火星の人」を読んでからだとさらに楽しめます。
    10月が待ち遠しい…

    0
    2018年07月10日
  • われらはレギオン1 AI探査機集合体

    Posted by ブクログ

    「老人と宇宙」「火星の人」のいいとこ取りをしたようなユーモアありの本格SF って感じで読み進めてたら、あとの解説でまんま上記に二作の名前が出てきて苦笑い。サクサクっと展開していく感じがいいし、マルチタスクのボブ達の掛け合いが面白い。
    三部作でそろそろ二作目が出るけど
    三作目が出る頃には読み直さないいけなくなりそう
    どのボブがボブだか…

    0
    2018年06月27日
  • われらはレギオン1 AI探査機集合体

    Posted by ブクログ

    うん、うん、これこれ。
    人類ほぼ絶滅。なのにいがみ合い。
    救いの船の奪い合い。
    人間のデータ化もこんな風に書いてほしかった。これですよ。
    そしてスタートレック的な宇宙戦争。
    最高。早く続きが読みたい。

    0
    2018年04月13日
  • 強行偵察 宇宙兵志願 2

    tab

    購入済み

    面白く読めました

    設定はありきたりなんだけれども面白く感じさせる筆力は素晴らしい。
    楽しめる作品です。

    0
    2017年06月05日
  • 無伴奏ソナタ〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    『エンダーのゲーム』の前身と思われる同名タイトルの短編を含む11の短編集。もしかしたらこの作家は短編の方が上手かもと思うような、クオリティの高いものばかりでした。

    本のタイトル作について。
    生後6ヶ月で受けたテストで見せた音楽への“天才性”により、クリスチャンは音楽の<創り手>となることを定められる。
    彼は両親から引き離され、自然の中で聞こえる鳥の歌や風の歌、雷の音、つららから落ちる水滴の音、リスの鳴き声といった音楽を与えられた<楽器>のみで奏で、そして<聴き手>はそれらに聴き入る。
    <創り手>であるクリスチャンは<聴き手>になることは許されないのであるが、ある時一人の<聴き手>がクリスチャ

    0
    2016年03月13日
  • ねじまき少女(下)

    Posted by ブクログ

    近未来のバンコクを舞台にした物語の下巻。エミコたち「つくられた生き物」と、もとからいる人間とで構成される街では、あやうい均衡を保ちながら政治闘争が繰り広げられ、その均衡がついに崩れることに。生き残りを図る人々を描く下巻では、物語が進むにつれ、アンドロイドを開発した日本人の意図が明らかになります。上巻でエミコは、受けた教育と自分の中にあるものとの間にずれを感じていました。エミコの葛藤が何だったのか、読者はようやく知ることができます。真実が明らかになり、報いを受ける段になっても、顔色ひとつ変えない。こうした日本人の描き方からは、とらえどころのなさ、ある種の不気味ささえ、国際社会が抱いているように思

    0
    2015年03月20日
  • ねじまき少女(上)

    Posted by ブクログ

    (((o(*゚▽゚*)o)))
    化石燃料が枯渇し、カロリー(遺伝子操作で創られた動物たちの運動力)がエネルギー主体となった世界。
    遺伝子バンクと穀物の覇権を争い、しのぎを削る社会。
    新人類として創られながら、その能力の高さ故に恐れられ、科学者たちに生殖能力を奪われ様々な制約を与えられた奴隷「ねじまき」。
    世界観、ストーリー構成ともに秀逸!

    0
    2014年11月03日
  • 第六ポンプ

    Posted by ブクログ

    今注目している作家の一人。SF作家さんだけど、学生時代は東アジア学を専攻し、経営コンサル経て、環境専門雑誌の編集をしながら執筆を続けているそう。
    『ねじまき少女』から思っていたけど、場面の空気を描くのがすごくうまいと思う。『ポケットの中の法』や『イエローカードマン』なんかは読んでいると自分の周りすらジトジトしているような気になる。土地のにおいがしてきそう。
    環境問題にも造詣が深く、そのせいか物語もディストピアが多くて若干気が滅入るかも。でも目が離せない。
    SFをやっと数作読んできたけど、科学技術単品を軸に進む物語より、その技術で社会や人間がどう変わったか、みたいな部分の割合が多めの作品が好きみ

    0
    2014年04月18日
  • ねじまき少女(下)

    Posted by ブクログ

    昨年末のタイの洪水を思い出しました。水浸しの中で意外と普通に生活していて、逞しい人たちだなと思ったのでした。
    物語の後半に入り状況は増々悪化していきます。内乱が起き、町は水没...でもそれでも生き残るべく、生きていくのでしょう。
    見捨てられた町のなかで、仄かな希望の見える終わり方でした。

    0
    2013年09月23日
  • ねじまき少女(上)

    Posted by ブクログ

    アグリビジネス、遺伝子組み換え作物、外来生物による自然破壊、伝染病の蔓延、難民、官僚の腐敗、カルト宗教...。未来のタイを舞台に現実にある様々な問題が物語に内包され、凝縮されています。
    混沌とした世界でそれでも生きていく人たち。
    いままで知識でしかなかったことが登場人物に共感することで実感として理解できます。下巻が楽しみです。

    0
    2013年09月22日
  • ねじまき少女(下)

    Posted by ブクログ

    本書は著者の長編デビュー作。
    しかしデビュー作にも関わらずヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞/キャンペル記念賞とSF界の様々な賞を受賞。
    そしてそれだけに留まらず、タイム誌の「今年の10冊」で9位にランク付けされる等、SFと言う比較的ニッチな世界にとどまらない作品となっています。

    簡単にストーリーをご紹介すると、

    本書の舞台は温暖化効果と遺伝子工学の暴走により環境が激変した500年後の地球・タイ王国。
    この舞台において、蘇りつつあるグローバル経済を主導しようとする多国籍企業とそれと敵対するタイ王国環境省及びその実働部隊、通称白シャツ隊。
    そして、白シャツ隊と敵対するタイ王国通産省の三

    0
    2013年06月21日
  • ねじまき少女(上)

    Posted by ブクログ

    本書は著者の長編デビュー作。
    しかしデビュー作にも関わらずヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞/キャンペル記念賞とSF界の様々な賞を受賞。
    そしてそれだけに留まらず、タイム誌の「今年の10冊」で9位にランク付けされる等、SFと言う比較的ニッチな世界にとどまらない作品となっています。

    簡単にストーリーをご紹介すると、

    本書の舞台は温暖化効果と遺伝子工学の暴走により環境が激変した500年後の地球・タイ王国。
    この舞台において、蘇りつつあるグローバル経済を主導しようとする多国籍企業とそれと敵対するタイ王国環境省及びその実働部隊、通称白シャツ隊。
    そして、白シャツ隊と敵対するタイ王国通産省の三

    0
    2013年06月21日
  • 襲撃者の夜

    Posted by ブクログ

    ケッチャム作品中随一の『まるで悪夢のような』エンディング。

    他ケッチャム作品のヒロインが総立ちになるレベル。

    0
    2013年04月20日
  • 襲撃者の夜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「オフシーズン」の続編。あの凶行が再び。
    今回の人肉レシピも吐き気がするほど。
    しかしオフシーズンよりは恐怖感が薄かった。オフシーズンに続けて読んだので、あの空気に慣れてしまったのか。
    また食人族が襲ってくるのだが、狩の仕方はオフシーズンよりさらに手が込んでいる。
    食人族はもう、かけ離れすぎて同じ人間とは思えないのだけれど、狩のやり方を読んでいると知性を感じてぞっとしてしまうのである。いっそ、知性のまったくない、野獣として狩をしてくれたほうがよっぽどマシだった。
    そういう意味では恐ろしかったのに、全体的に見ると「あれ、前ほど怖くないな」という感想。
    後味の悪さもオフシーズンのほうが上だった。

    0
    2012年11月05日
  • ザ・ウーマン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「オフシーズン」「襲撃者の夜」に続く三作目。
    弁護士のクリスは、野生的な女を捕らえて地下に監禁する。
    その女は食人一族の生き残りだった。
    クリスはもちろん、その家族も歪んでいて、何か大きな隠し事をしている。
    そして惨劇の夜へ。
    後日譚となる短編「カウ」もまた面白い。
    前作でいた「カウ」の役割を振り当てられてしまった若者の話。
    前二作よりも後味はいいと思う。

    0
    2012年11月03日
  • ねじまき少女(下)

    Posted by ブクログ

    設定された世界観が特殊だとなかなかその小説世界に入りにくいですが、一旦入ってしまうととてもワクワクしながら読めるのがSFの良いところです。その意味でもこの「ねじまき少女」は上巻の途中からはどっぷりとその世界に入り込み一気に読んだ。

    バンコックのとても暑い描写が今の東京の気候と被ることもあり臨場感もたっぷり、エンターテイメントとしてもとても楽しめましたが、エネルギーや食料の問題はあながちフィクションとも言えないような。。。

    0
    2012年08月19日
  • ねじまき少女(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まずジェィディーがあっさり処刑されてしまったのがすごく残念でした。
    しかし亡霊となってカニヤに付きまとってたせいであまり死んだ感じがしなかったんで少し嬉しかったです。
    あの後ジェイディーがちゃんと成仏してくれていることを願います。

    カーライルがナーガの鱗をなぞりながら階段をのぼる場面や、戦闘用メゴドントがホク・センを襲う場面など細かな場面まで書かれているので映画をみているようでした。
    特にエミコがソムデット・チャオプラヤを殺す場面ははっきりとは書かれていませんがスピーディーで爽快でした。

    正直世界観や種子バンクのことは半分分かったような気がするレベルでしたが、
    登場人物が個性的でギ・ブ・セ

    0
    2012年08月11日
  • ねじまき少女(上)

    Posted by ブクログ

    SFはまったく読んだことがなかったので、世界観についていけるか不安だったのですが無用の心配でした。
    最初はこの世界の用語が多すぎてなにがなんだか訳が分からない状態でしたが話が進むにつれ個性的な登場人物と結構エログロかつアクティブな展開のある話に引き込まれました。
    意味不明の用語も何度か使われるうちになんとなく意味が分かってきて、
    普段は現代日本作家しか読まないので目新しい読書体験でした。
    日本ではねじまき少女のあとに発売された第六ポンプの方が、執筆順は反対だったみたいなので、先に読んでおけばよかったかと思いました。
    下巻どうなるかすごく楽しみです。

    0
    2012年08月05日
  • ねじまき少女(上)

    Posted by ブクログ

    面白い!
    ニューロマンサー以来の衝撃!
    バンコクを舞台に、ブレードランナーに似た混沌とした行き場のない閉塞感がこれでもかと表現されていて、途中で止められない面白さ!

    0
    2012年06月17日
  • ザ・ウーマン

    Posted by ブクログ

    食人族の恐怖を描いた『オフ・シーズン』『襲撃者の夜』に続く続編的な内容。

    ハンティングに出かけた弁護士のクリスが半裸の女(ザ・ウーマン=食人族)を見つけ、自宅の倉庫に手足を拘束して監禁。自分の家族も巻き込んで、ウーマンを家畜のように飼育し始める。レイプはするわ、暴力は振るうわ、やりたい放題だったが、もちろんウーマンの反撃を食らうことになり…。

    3作目にして初めて、食人族に肩入れしてしまった。それほど、クリスと息子のゲスでクズっぶりが酷かった。

    後日談を描いた「カウ」も収録。こちらの結末はおぞましいの一言。こんな状況になったら、男としての自信、いや人間としての誇りを失いますね。

    0
    2025年12月04日