金子浩のレビュー一覧

  • われらはレギオン1 AI探査機集合体

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    面白かった。けど続きはもういいや
    「宇宙ヒッチハイクガイド」的な嫌な予感がする
    出オチ感がすごい(←賞賛

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    2019年07月23日
  • 火星無期懲役

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    ネタバレ

    「火星の人(オデッセイ)」ブームに乗っかって書かれたってハッキリ言っちゃう潔さ。火星で基地作りに従事させられる受刑者たちが次々と謎の死を!というキャッチーな内容だが、基地作りは淡々と順調だし気がつけば植物までわさわさしてるし、悪人がやっぱり悪人だしでちょっとがっかり。もっとこう、火星の極限状態を生かせなかったかなあ。
    続編があるそうで、そっちのほうが状況的に楽しいかもという期待で星ひとつプラス。

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    2019年07月01日
  • 火星無期懲役

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    原題は「ONE WAY」(片道切符)、で、この邦題が妥当なのかどうか…

    安心の金子浩訳、しかもSFというよりはNV寄りなので読み辛さはないものの、無駄にボリュームがある海外SFゆえ4日もかかってしまう。
    感動の無い「宇宙兄弟」みたいな内容で、オチもまぁそんなとこだろうとは思うが、読後感としては「徒労」の2文字しかなく…

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    2019年04月13日
  • ねじまき少女(下)

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    エネルギーが枯渇して社会構造が激変した近未来のバンコクが舞台のSF小説。

    遺伝子操作技術と、その根幹になる無傷のオリジナルの遺伝子が物語を回す主軸になっている。

    遺伝子操作によって人工的に作られた歪な生物たち。

    その技術とオリジナルの遺伝子を巡っての利権抗争と、遺伝子操作された生物を取り締まる人たちの努力がドラスチックに描かれている。

    利権抗争も遺伝子組み換えも、すでに存在している技術の延長に過ぎないところが物語にリアリティを与えているようでだ。

    遺伝子操作しなくても、交配によって自然に手を加え続けてきた人類に守るべき自然とは何なのか、進化とは何なのかを問いかけてる作品です。

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    2018年12月30日
  • ねじまき少女(上)

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    石油が枯渇し、エネルギー構造が激変した近未来のバンコク。
    遺伝子組換動物を使役させエネルギーを取り出す工場を経営するアンダースン・レイクは、ある日、市場で奇妙な外見と芳醇な味を持つ果物【ンガウ】を手にする。
    ンガウの調査を始めたアンダースンは、ある夜、クラブで踊る少女型アンドロイドのエミコに出会う。
    彼とねじまき少女エミコの出会いは、世界の運命を大きく変えて行った。
    (あらすじより)

    このタイプのSF小説にありがちな事として、物語の前半を使って世界観や独自の文化を説明する手法がある。

    最初は物語に入り込めず忍耐が必要だが、ここをしっかり読まないとその後の話にもついていけなくなるので、重要な

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    2018年12月08日
  • ねじまき少女(上)

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    ネタバレ

    初長編で大きな賞を獲ったということで「『ニューロマンサー』以来の衝撃」がオビの売り文句になっているが、さらに言うと、雰囲気・手法もギブスンを意識しているみたいだ。

    ・遺伝子ハックやねじまきといった道具仕立ての細かい中身には立ち入らず、それらがいかにもリアルな世界で使われているという描写で世界観を描き出していく。ねじまきの性格がドMにデザインされているとか、人が錘になって動くエレベーターとか。この辺は読んでいて面白かった。

    ・タイを舞台にしてエキゾチックな感じをうまく出している。出てくる日本人のおかしさは相変わらず(ある意味正統的なステレオタイプ)。

    ・章ごとに入れ替わる多視点。語り手のバ

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    2018年11月09日
  • 時空のゆりかご

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    ネタバレ

    開始から100ページほどはコンプレックスに満ちたは30代男が、バラ色の未来を変えてしまったとクドクド、グズグズ振り返る。
    事件を起こしてしまってからの100ページほどは自分が変えてしまった別の未来である別の現在で罪の意識から投げやりになったり。
    自分は何をやってもダメな人間だと憐れんでみたり、起こしてしまったことの重大さと責任から自分を否定したり、ネガティブな主人公の語りが鬱陶しく感じる。
    ゴールを目指して先に進む物語の真のスタート地点は本の半分を超えたあたり?何を行い、どこに戻るのか、どうやって着地させるのか、アイディアなど結構楽しめるので、前半をもう少し明るく、軽くしてもらいたかった。

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    2018年04月25日
  • 時空のゆりかご

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    いじけた青年の私小説。時間航空士がテクノユートピアを壊しちゃったなんてのは伏せといて、これはSFなのか精神疾患なのか???ぐらいのノリで語らせるか、時間SFとしてならバサッと切って中編、否、短編ぐらいにしていたらもっと面白く読めたかも…

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    2018年04月15日
  • 時空のゆりかご

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    タイムトラベル。
    この小説で一番インパクトがあったのはタイムトラベルとは空間も移動しなければならないという考え方。なぜなら地球には自転と公転があり、たとえ1分前であろうと時間軸だけを移動してしまうと違う場所になる。なるほどと感じた。
    ストーリーは冒険活劇風。結論としては過去へ行こうと都合の良いようにはならないという事。

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    2018年04月04日
  • 時空のゆりかご

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    SF。タイムトラベル。
    時間を隔てた冒険劇。パラレルワールドっぽい感じも。
    細かく章を分ける文体が特徴的。
    著者はカート・ヴォネガットが好きらしい。読まなきゃ。
    大きな驚きはなかったが、登場人物の苦悩が良く書かれていて、退屈せずに読めた。
    ☆3.4くらい。

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    2018年03月25日
  • ねじまき少女(上)

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    SF。エコSF。バイオSF。
    説明不足で分かりにくいところもあるように思うが、先に『第六ポンプ』を読んでいたおかげで、すんなりと物語に入っていけた。
    アンダースン、エミコ、ジェイディー、ホク・センと、複数の視点から物語が進む。
    ジェイディーとホク・センのパートが好きではないが、エミコのパートが良い。ねじまき少女は何を考えて生きているのか?

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    2017年06月16日
  • 襲撃者の夜

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    久々のケッチャム・・・
    衝撃の胸くそ悪い(でも読んじゃう)小説オフシーズンの続編・・・
    前作が衝撃的過ぎたせいで、続編の宿命で本作はその点においては劣るけど・・・
    本作も安定の胸くそ悪さ・・・

    例のあの一族に生き残りがいた・・・
    あのヤバいヤツらが・・・
    時を経て・・・
    また動き出す・・・
    前回の失敗を糧に・・・
    さらに狡猾に・・・
    狩る・・・
    人間を・・・
    狩る・・・
    またあの悪夢の夜がやってきた!!

    で、捕らわれた人々のやり取りが今回は違う・・・
    狩られる側に一人ゲスがいて、一族たちに感じるものとは違う種類の胸くそ悪さが味わえる・・・
    現実的な胸くそ悪さだから、こっちの方が読んでてイヤ

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    2016年03月28日
  • ねじまき少女(下)

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    多分、設定は面白いんだろう。
    だがこれは手法の違いかもしれないが、きちんと時代や世界の背景、いろんな設定が明示されない展開にイライラする。
    言葉一つにしても、それを普通に知ってるでしょう前提で言われても、もちろん読み進める内に多分と判るのだけど、多分で終わるのが居心地悪い。
    別にこの作品だけでなく、そう感じる作品が多いと感じてて、もう、価値観とか世界観とか、少なくともSFがずーっと好きデスみたいな人だけが読んでくれればいいみたいな本が、好きではないのだな。
    で、文体は嫌い。
    人物はあんまり浮かび上がって来ないな。
    ぼくにとっては、そう、いい小説ではなかった。

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    2015年04月18日
  • 第六ポンプ

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    ネタバレ

    「ポケットの中の法」★★★
    「フルーテッド・ガールズ」★★★
    「砂と灰の人々」★★★
    「パショ」★
    「カロリーマン」★★★
    「タマリスク・ハンター」★★★
    「ポップ隊」★★★
    「イエローカードマン」★★
    「やわらかく」★★★
    「第六ポンプ」★★★★

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    2015年02月22日
  • ねじまき少女(下)

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    2009年のSF賞を総なめというので、期待して読んだ。新たな世界観とSF的ガジェットについては納得したが、エンターテイメント性に欠けていたと思う。もっと”ねじまき”の攻撃性をフューチャーしてほしかったかな。クーデターという展開があったので残念。次も読みたいと思う作家ではある。

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    2015年01月07日
  • わたしはサムじゃない

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    ありゃりゃ。ジャック・ケッチャムとラッキー・マッキーのコンビでイヤミスに走ったのか。『ザ・ウーマン』の出来が非常に良かっただけに期待を大きく裏切られた。ケッチャムの序文に寄れば、映画化を前提とした短編であるようだ。

    表題作の『わたしはサムじゃない』と『リリーってだれ?』の二つの短編で一つの作品となっている。『わたしはサムじゃない』の解決編が『リリーってだれ?』である。幸せな結婚生活を送るパトリックとサムが見舞われた悲劇。或る日、突然、妻の検死医・サムがリリーと名乗る幼い少女になってしまう…

    物語の冒頭に妻のサムがスティーヴン・バックマンを解剖するくだりがあるのだが、もしかしたら、スティーヴ

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    2014年12月25日
  • 無伴奏ソナタ〔新訳版〕

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    完全に表紙とタイトルの響きに惹かれて購入し、読んだ。
    筆者と作品について何も知らず、
    勝手に現代的なゴリゴリのリアルでハードなSF
    を書く人なのではと想像していたのだが、
    多少グロく、幻想的で、ちょっと日常を踏み外した
    ところにある「世にも奇妙な物語」的と受け止める。
    確かに表題作は本のタイトルに選ばれるのも当然だが、
    この中で一番は《大衆》の物語であり、
    《支配者》の物語であると思う。

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    2014年09月30日
  • ねじまき少女(下)

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    ネタバレ

    前巻のラストもキツい展開だったけれど、物語はさらに鬱々してきて最終的にかなり疲労感を覚える読書となった。

    ジェイディーと対話するカニヤの姿の痛ましさ。
    虐げられ続けてきたエミコの暴発。
    大きな不運と少しの幸運に振り回されるホク・セン。
    図らずも急転直下の事件の引き金を引いた形になってしまったアンダースンの失敗。
    …それぞれの行動が一気に絡み合いながら迎えた大流血の惨事。
    決してバッドエンドではないのだろうけど、結局最後の勝者となるのは新人類であることが示唆されていて、何とも言えない気分になる。

    この過酷な世界を生きる上では当たり前なのだろうけど、登場人物たちはかなり即物的な生き方を強いられ

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    2014年05月03日
  • ザ・ウーマン

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    ジャックケッチャムの小説は面白い。基地外が登場し、誰もが心の奥底に抱えるタブーを実践してしまうからだ。何故、タブーか。それは、他者の基本的な人権や尊厳を奪うからであり、尚且つ、気を許せば、人間の本能がその行為に溺れてしまうからではないか。白人が黒人を奴隷化した歴史を基地外の歴史と考えようか。では、ケッチャムの描く基地外の世界は、自らの種族の当たり前の歴史を現しただけとも読める。それがホラーとは。いや、懐古的エンターテイメントなのである。それならそれで。白人のその感覚こそが、私にとってはホラーである。

    背徳的な想像をすると、頭の奥がキーンとしないかい?原始的には、人間など、皆基地外なのである。

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    2014年05月01日
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史3 帝国の緩やかな黄昏

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    ネタバレ

    アメリカ史の、冷戦終了後から、現在まで。
    イラク戦争、フセイン、タリバン他テロリストに対する、アメリカ政府の対応が、一部の人々のために行われてきた、その側面を語っています。そしてそれを引き継いだオバマ政権が、何も出来ていない現実。非常に衝撃を受ける内容です。
    どんな人々、政権にも、良い面と悪い面があると思います。この本は、悪い面を強調して書かれています。真実が書かれているでしょうが、これだけで判断してはいけないと思います。それだけ良く出来ています。この本は。

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    2014年01月11日