金子浩のレビュー一覧
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ネタバレ日米ハーフの女性作家によるSFミステリー。ミステリーの要素の方が強め。
・地球温暖化が進み、沿岸部は水没、第三次世界大戦後の一時的平和の時代に、80人の女性クルーを乗せた植民宇宙船が舞台。突然の爆発により船長らが死亡、日米ハーブの代替要員の女性が原因・犯人探しに取り掛かる。
・デジタル拡張現実DARが24時間実装され、船のAIが操作。さらにAIが個人の介入してくるので、2001年かと思ったら、半分ほどでAIが犯人との説が出され、AIではないと判明。
・地球での対立、米/中、レーシスト、過激環境主義者等はそのまま船内にも持ち込まれる。
・12歳程度の少女800人が選抜され、10年間の教育・選抜の -
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パオロ・バチガルピの短編集、ディストピア詰め合わせ。お題「こんな近未来はイヤだ」を集めたような10編。
資源は枯渇し食糧は汚染され、明るい未来は想像できなそう。でも、この世界観が好きな人にはたまらないですね。
10編それぞれに考えさせられるポイントがあって(「やわらかく」だけちょっと毛色が違うけど)、なんか落ち込むけど嫌いじゃない。特に印象に残ったのは
「砂と灰の人々」
のっけから疾走感、なんか楽しい話始まったと思ったら。ゾウムシと共生し砂や石を食べ怪我をしてもすぐ再生する人類。そんな人々が初めて本物の「犬」と出会って大騒ぎ。
「パショ」
学問をおさめて故郷に帰ってきた青年、そんな彼を受け -
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ネタバレ強く強く心に残ったけれど、名作だと思うけど、もう読み返したくない。
ヒロインを虐待するチャンドラー一家も少年達も、ほとんどが(一人の悪ガキを除いて)「おかしくなってしまった、普通だった人たち」なのだということをしっかり描かれてるのがまた怖い。
理解不能なサイコパスたちの凶行じゃなくて、今まで普通の一家&そこに集まる友達グループだった人たちが、ほんのちょっとの「ムカつく」「生意気」って感情から道を踏み外していく様子を、まさに一緒に道を踏み外しかねない少年の視点で見る胸糞悪さ。
助けたいけれど堂々と立ち向かっていくことはできない、虐待されるメグを見ることを心のどこかで楽しんでしまう……っていう主 -
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残酷描写といえば、で、もうひとつ。
オーソン・スコット・カードの短編集。ジャンルはSF。
作者自身があとがきで「これらの短篇すべてで繰り返されているモチーフがある──残酷なまでの苦痛と、グロテスクなまでの醜悪さだ」というだけあって、そういった描写はかなり多いです。
一方、1970年代までに書き上げられた作品群(寄稿の序文が1980年)は、心理的に歪んだところが少なく、凄惨であってもどこか素直で、不思議と読みやすい。複雑なコード進行やアレンジに頼らなくても名曲は名曲、そんな感じ。
好きな作品
「エンダーのゲーム」
良く出来てる!同じタイトルの長編もある(映画にもなった)のは知ってるけど -
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ケッチャムのいろんな面をたっぷりと味わえる短編集。
一話一話は短いのに長編と変わらないずっしりした読後感。
ケッチャムを読むのは我慢大会か耐久レースに似ていて、なんでわざわざお金払ってメンタル痛めつけてるんだろう、と首を捻ることもあるのですが、この本も読み終わるのにすんごい時間がかかった。
ジャンルを超えた多種多様な物語が満載で、ケッチャム世界の奥行きの深さに恐れ入る。
読み終わって改めて本当にすごい作家だったんだなぁと感嘆。まだまだ新作読みたかったなぁ…(合掌)
以下、自分の忘備録のための読書メモ。
・冬の子
「オフシーズン」と「襲撃者の夜」の間に当たる話だそうな。「オフシーズン」大好 -
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ネタバレ2018年に物故したジャック・ケッチャムの短篇集3冊(未訳)から、翻訳者の金子浩氏が19篇をセレクトした日本オリジナルの傑作選。暴力や死、オフビートなお馴染みの作品世界はもちろんのこと、超自然的要素や幻想味に満ちたものなど、この作家の違った顔も堪能することができる。
大雪の続いた2月の夜、父子の住む家のドアをノックした少女は口が利けなかった……という表題作は、ケッチャムの代表的長編『オフシーズン』とその続編『襲撃者の夜』との間に起きたエピソード―ということで、何れかを読んだ人間ならばその後の展開も凡その察しは付くだろう。
その他、不治の病に罹った女流作家が死後も自作を生かすために行なっ -
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ネタバレ日系アメリカ人の方が書いているからか、日本人名や地名が多く出てきたし、一貫して家族との別れと向き合う物語だった。
章ごとに語る人物が変わっていき、脇役だった人の数年後の視点になってたり、後々にリンクしてさっきのあのキャラがこんな所に出てきた!って楽しめる。
1つ1つの章が短いし、疫病が流行った世界での対策がどんどん進んでいく過程も面白いし読みやすい。
特に笑いの街と豚息子は悲しくて仕方なかった。
最後の章で、ある装飾品を持っている人が度々変わるなと思ってたけどそういう事か!と納得
読み終わってから何度か読み返してしまった。
カバーはめちゃくちゃカッコイイし、タイトルもマッチしててジャケ買