セコイア・ナガマツの作品一覧

「セコイア・ナガマツ」の「闇の中をどこまで高く」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 闇の中をどこまで高く
    3.8
    1巻2,999円 (税込)
    【アーシュラ・K・ル=グイン賞特別賞受賞作】未知のパンデミックに襲われ、人々の絆や社会が崩壊しかけた近未来。余命わずかな子供たちを安楽死させる遊園地で働くコメディアンの青年、亡くなった人との短い別れを演出するホテルの従業員、地球を離れて新天地をめざす宇宙移民船……消えない喪失を抱えながらも懸命に生きる人々の姿を描く、新鋭による切なくも美しい第一長編。/解説=渡邊利道

ユーザーレビュー

  • 闇の中をどこまで高く

    Posted by ブクログ

    途中ちょっとわからないなと思っても、最後まで読みきればきっとパラパラと読み返したくなると思う。語り手が章ごとに変わり、後の章で次々繋がる楽しさ。色々繋がりすぎて相関図が欲しいくらい。
    書籍紹介からコロナ禍を意識した内容かと思ったがそうでもなく、SF全開で、出てくる日本も日本であって日本ではないのが面白い。
    脳に特異点を生じさせブラックホールを作ると言う話もある。意味がわからないと思うが、とりあえずでも読めば、そこから壮大な宇宙の話を垣間見ることができる。途中謎が多いからこその最後のまとまっていく感、よかったなあ。

    0
    2024年04月10日
  • 闇の中をどこまで高く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日系アメリカ人の方が書いているからか、日本人名や地名が多く出てきたし、一貫して家族との別れと向き合う物語だった。

    章ごとに語る人物が変わっていき、脇役だった人の数年後の視点になってたり、後々にリンクしてさっきのあのキャラがこんな所に出てきた!って楽しめる。

    1つ1つの章が短いし、疫病が流行った世界での対策がどんどん進んでいく過程も面白いし読みやすい。
    特に笑いの街と豚息子は悲しくて仕方なかった。
    最後の章で、ある装飾品を持っている人が度々変わるなと思ってたけどそういう事か!と納得
    読み終わってから何度か読み返してしまった。

    カバーはめちゃくちゃカッコイイし、タイトルもマッチしててジャケ買

    0
    2024年03月20日
  • 闇の中をどこまで高く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    パンデミックでSFと聞いて興味をもって読んでみた。面白かった。解説でも言われていたが、登場人物がモザイク状に繋がっていて面白い。逆に、キャラが出てくるたびに、これは出てた?初出?とちょっと悩む。それくらいキャラが多くエピソードが多彩。

    北極病という、内蔵が別の内蔵になる病気。怖すぎ。別の何かになるという変身モノでもある。最後まで読んで、やっぱお前(異星人)のせいか!となった。

    パンデミックでSFではあるが、テーマとして家族の死別がある。いろいろな死別。いろいろなお別れの仕方。感情の後始末の話。泣いた。

    「三万年前からの弔辞」
    娘(クララ)を亡くした父親(クリフ)の話。孫娘はユミ、妻はミキ

    0
    2024年04月30日
  • 闇の中をどこまで高く

    Posted by ブクログ

    北極から広がったパンデミック(北極病という内臓を他の内臓に変えてしまう病気)に立ち向かう人類を描いた小説。それぞれの局面で家族を亡くしたり後遺症を抱えたりした人々が、どうその家族や周囲の人間と関係を構築したり修復したりするかと言う内容だった。しかし設定がなかなか難しく…途中、地球を脱出して他の惑星に行くあたりからSFすぎて読み進めるのが大変だった。もっと闇の中を高く行ったあたりが解決の中心なのかと思ったけどその辺の説明が若干物足りなく終わった。

    0
    2024年04月21日
  • 闇の中をどこまで高く

    Posted by ブクログ

    あとがきを読むとCOVID19以前にほぼ完成していたとのことであるが、やはり(第五類移行現在である2024年であっても)コロナ禍時代を思い出し深く染み入る。

    決して読みやすい作品ではないが大傑作「三体」にもつうじるSF的カタルシスもあり、好きな人には刺さると思う

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    2024年07月27日

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