金子浩のレビュー一覧

  • 無伴奏ソナタ〔新訳版〕

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    さすが古典SF作家の短編集と思わせる一冊!
    作品の多彩さもそうなのですが、最近のSFの傑作たちに通じるアイディアも随所に見られ、普遍的なSFの血脈を感じました。

    もっとも印象的だった短編は表題作の「無伴奏ソナタ」
    音楽を愛した天才が、国家から音楽をはじめ多くのものを奪われていく姿を描いた短編。

    国に逆らうと分かっていながらも音楽を創ろうとする主人公の静かな熱意と過酷な人生に思いをはせるとともに、ラストシーンの素晴らしさが強く印象に残ります。文章が主人公から距離をとった冷静な語り口なのですが、その分深く静かな感動がゆっくりと押し寄せてきました。

    SF作品でありながらもホラーの雰囲気を感じる

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    2022年10月18日
  • 火星無期懲役

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    やっぱり地球って大切だなぁ~。
    空気も水も大地の恵みも、「有る」ということは奇跡なんだ。

    「火星の人」の小説・映画の成功に触発された出版社が、作家にオファーしてできた小説、と、訳者あとがきに記されている。
    そのせいか、どちらかというとミステリーやサスペンスといった要素の強い、比較的わかりやすい筋立てのSF小説で、80年代ハリウッドのアクションパニック映画を見ているよう。

    章ごとにフォントを変えて記録されたXO社関連の記事や社内メモ等には、本筋を補完する情報に溢れているが、時間経過がバラバラなため、読書中は少し理解しにくい(読み終わってからその部分だけ再読すると、もう少し理解できた)。

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    2022年10月05日
  • ねじまき少女(下)

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    飛ばし読みしてたら、白シャツ隊とジェイディー、カニヤたちの立ち位置がイマイチわからなくなってしまって、この本に彼らがなぜ出てくるのか掴めないまま読み終わってしまった、、、
    アンダーソン、ねじまき少女、ホクセン、、弱肉と策略の小汚い世界で、最後の動乱の後に誰がどう生き残るのか、混沌とした感じがよかった。真夏に読んでよかった。

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    2022年09月26日
  • われらはレギオン4 驚異のシリンダー世界 上

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    ネタバレ

    アザーズに勝利してめでたしめでたしかと思ったら続編登場
    巨大シリンダーが余り強力/邪悪ではなさそうで盛り上がりに欠ける
    複製人格が対立する構図がこれまでの明るさの基調を減らして少し残念と感じるけれど繰り返すされる人類の過ちを描いているのか
    大昔に読んだ『闇よ落ちるなかれ』が会話に出てきて嬉しい
    STネタ以外は付いて行けない
    オタクを極める厳しさを痛感

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    2022年09月03日
  • ねじまき少女(上)

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    「カロリー企業」「ねじまき」突然乱雑なタイの雑踏に落とし込まれたようで、物語の設定を理解するのに時間がかかった。ネットで誰かの用語解説サイトでやっと状況と対立軸を把握。
    誰もがカロリーを摂取してエネルギーを確保するのに必死な世界で、白シャツの暴力に怯えながら、どのように生き残るのか思考を巡らせる、泥に塗れた汚くも弱肉強食の世界観。

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    2022年08月19日
  • 黄金の人工太陽 巨大宇宙SF傑作選

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    巨大宇宙SFってなんだ? と思っていたら、スペオペでした。あとがきではスペース・オペラを連呼しているんで、禁句と言うことはないと思うが、背表紙や帯の惹句には、どこにもスペオペとは書いてない。なんとなく不思議。
    で、中身の方はニュー・スペース・オペラ以降の、アクションSFが主軸。一昔前のスペオペ・アンソロジーなら、もう少しB級感というか、やさぐれた感じを出してきたような気がするが、これはこれでいい。ただ、これはお約束なのか、どれほどとんがったSFガジェットをてんこ盛りにしていても、人情とか、家族関係なんかは今と変わっていない設定のお話がほとんど。多少の違和感はある。

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    2022年06月20日
  • 隣の家の少女

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    ネタバレ

    実際の凄惨な事件を元にしているらしいですね。
    登場人物の心理描写が巧みで、文章としては読みやすかった。
    被害者だと思って読み進め、途中で傍観者から加害者に。最後は何とか「これはおかしい」と気付いたけど、時すでに遅し結末は最悪。
    子供がいるので教育や洗脳の部分でとても考えさせられた。「あなたのため」なら何をして良いわけではない。
    読んでいる間はじわじわ喉から重い物が落ちていくような不快感、でも続きが気になるので一気に読んでしまいました。辛かった。

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    2021年11月14日
  • 隣の家の少女

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    子は親に似るって言うけど、悪びれもなく虐めができる周りの悪ガキにイラつくし、デイビッドに感情移入しちゃうし、忙しい話

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    2021年11月06日
  • ねじまき少女(上)

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    複数巻を平行に読破月間。

    遺伝子改変とハックが当たり前になり、他国の作物をジーンハックゾウムシによって壊すことで、エネルギー機器に陥らせる時代。独自の種子バンクを持つタイでは西洋由来のカロリー(エネルギー)企業に負けない食文化を構築した。そこで藻類を研究するアンダーソン、通産省で闇カロリーを駆逐するジェイディー、日本製の遺伝子改変"ねじまき"少女のエミコの人生が交錯していく…。

    クールなアンダーソン、自分がうまく制御できないエミコ、熱く衝動的なジェイディーに、得体のしれないホク・センと、サイバーパンクというか、アニメ的な登場人物の視点でそれぞれ進む序盤。状況の説明と、や

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    2021年08月25日
  • 火星無期懲役

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    生徒(中学生)が推薦していた図書。
    息子にドラックを売りつけていた売人を射殺した罪で懲役120年を宣告されたフランクは、刑務所で無為に過ごすのではなく、新しい環境で「働き、生甲斐を感じることができる」場所への移動を承諾して契約書にサインします。
    その場所とは火星。民間企業が宇宙開発を担うなか、NASAの宇宙飛行士が火星に降り立つ前に、彼らが使う基地を組み立てるのが、フランクたち長期服役囚の仕事になりました。

    自主性や自由はある程度認められているものの、火星というどこにも逃げ場のない環境、少人数の閉ざされた人間関係など、正常な精神を保つことに困難を伴う状況の中で、次々にクルーが死亡するという事

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    2021年04月17日
  • 襲撃者の夜

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    ネタバレ

    衝撃を受けた「オフシーズン」の続編。

    メイン州のリゾート地で11年前に起きた身の毛もよだつ凄惨な殺戮事件。

    多くの被害者が出たが、当時の地元警察署署長ピーターズと部下達により、事件は解決したはずだったのだが、過去の事件を彷彿させる惨劇が再び。

    当時全員が死んだと思われていた「食人族」の内、1人が生き残り、一族を率いて戻って来た。

    襲撃を受けた家の家主デイヴィッドと妻のエイミー、最愛の娘である赤ん坊のメリッサ、遊びに来ていた友人のクレアと息子ルークの運命は!

    2Fの窓からクレアと息子のルークはメリッサを抱いて飛び降り、危機一髪で森の中へ逃げ込む。

    果たして奴らから無事に逃げ切れるのか

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    2020年08月31日
  • われらはレギオン2 アザーズとの遭遇

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    ついにアザーズと邂逅する。アザーズは惑星をまるごと侵食し、食糧として蹂躙する。宇宙すべてを食いつくすかのような、まあ一般的に言えば“悪者”である。ボブたちは宇宙の平和を守るため、アザーズと交戦する。一矢を報いるものの、排除するには至らず、その続きは次巻でのお楽しみとなる。登場人物(人工知能を含む)がある多く、混乱しがちだが、巻末にボブ一族の家系図や登場人物の一覧があるので、それを参照しながら読み進めると、迷子になりにくいのではないだろうか。若干、だらだらした感じはあるが、次への期待に胸が膨らむ。

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    2020年03月24日
  • オフシーズン

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    ゴアな描写が凄まじくてウッ……っとなった。でも、そういうところよりも、誰だったか、家の二階から飛び降りて着地した時の描写に苦しくなってしまって印象に残っている。

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    2020年03月07日
  • 物体E

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    軍人上がりのバキバキの女性警備主任が、若い男に一目惚れ、入れあげた挙句に自分も含めた周りを、多分この先地球そのものも破滅に追い込んで行く。それだけの話。無茶と言えば無茶。

    SFとしての仕立ては、薄い。つか、蓋開けてみればしょうもない。

    一人称の文章も読み辛くて、多分日本の読解力が落ちた中には俺も入ってるんだろうなと思わせられた。

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    2019年12月04日
  • 時空のゆりかご

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    結局、面白いのかどうかも分からず読み終わってしまった、というのが正直な感想。
    仮想とか、起こり得ない比較だとか、ちょっと凝り過ぎの感じ。その辺が、物語の中にすんなり入っていけない。
    もう一度最初から読み直せば、もっとある程度理解できて楽しめるのかもしれないけど、そこまでするほどのものではない。

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    2019年11月29日
  • シンギュラリティ・トラップ

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    エイリアン、ブラッド・ミュージック、劇場版ダブルオー、…

    まぁ、愚か者どもの群像劇、ってとこですかね。
    超ウラン元素を「素手」で触ろうとする阿呆の名前が「アイヴァン」だってのが象徴的ですな。

    ♪イワン、ばかん、フフン、そこはドツボなの…

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    2019年11月21日
  • 火星無期懲役

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    ネタバレ

    コストの関係から、地球に戻って来られなくても構わない人、としてMB1(火星ベースワン)建設計画のメンバーに選ばれた、建設、農業、医療などのスキルを持つ、囚人のフランクたち。しかし、仲間たちが1人ずつ一見事故のように見える状況で死んでいき、彼らは疑心暗鬼に駆られていく…

    SFとしては、細部の考察がしっかりしていて、引っかかる所はなかったと思う。一つ気を抜けば死ぬという緊迫感の中で話が進む。とても面白く読めた。しかし、ミステリとしては正直イマイチ。というのは、最初から誰が一番自由に動け、優位な立場にあるのかは明らかだから。フランクたちが、なぜいつまで経っても「彼」そして「彼ら」のことを疑おうとも

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    2019年11月17日
  • ねじまき少女(下)

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    やっと読み終わった…。
    ヒューゴー・ネビュラで、石油が枯渇し遺伝子操作のあげく疫病と飢餓が蔓延するバンコクにて、日本製美少女アンドロイドが…って、なかなかのディストピアぶりで傑作なのだが、こう…共感できるキャラがいなくて…ちと置いていかれた私でした。

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    2019年09月12日
  • 襲撃者の夜

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    ネタバレ

    オブシーズンほどB級ドタバタ感は無くなり、無難なB級スプラッターホラーという印象。
    ケッチャム特有の乾いた表現というか、淡々とした殺戮描写は健在。
    続編ものの宿命というべきか、奴らが出てくることがわかっているために、いきなりズンドコに落とされる感覚というのは薄い。
    それでも読ませる文章力、そして翻訳の方に感謝である。

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    2019年09月07日
  • ザ・ウーマン

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    ネタバレ

    まさかのウーマンが味方!
    ウーマン無双ヒャッハー!!

    まだまだ食人族シリーズは続いて欲しかったが、ケッチャムが亡くなられたことが悔やまれる。

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    2019年09月07日