金子浩のレビュー一覧
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「オフシーズン」「襲撃者の夜」に続く三作目。
弁護士のクリスは、野生的な女を捕らえて地下に監禁する。
その女は食人一族の生き残りだった。
クリスはもちろん、その家族も歪んでいて、何か大きな隠し事をしている。
そして惨劇の夜へ。
後日譚となる短編「カウ」もまた面白い。
前作でいた「カウ」の役割を振り当...続きを読むPosted by ブクログ -
北極から広がったパンデミック(北極病という内臓を他の内臓に変えてしまう病気)に立ち向かう人類を描いた小説。それぞれの局面で家族を亡くしたり後遺症を抱えたりした人々が、どうその家族や周囲の人間と関係を構築したり修復したりするかと言う内容だった。しかし設定がなかなか難しく…途中、地球を脱出して他の惑星に...続きを読むPosted by ブクログ
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かなり壮絶で、でもこういった酷い事件は日本にもあるし、身近な事でもあると思わされる小説でした。大人ですら心から信用してる人達の行動には知らず知らず同調してしまい、自分に言い訳をしたりして目が覚めるのが遅れることはあると痛感しているので、デイビットの気持ちも凄くリアルに感じました。心に残りました。Posted by ブクログ
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2巻で感じたボブのゴチャゴチャ感が整理されたように感じた。
物語が収束してきて、深宇宙への探査ではなくアザーズとの決戦に話が集中してきたからだろうか。
新しい星の話はおまけ程度に挟まれているが、「メインが2〜3系統あって、時々フレーバーとして出てくる」という感じの方が把握しやすい。
3巻では人類側...続きを読むPosted by ブクログ -
講和の出来ない侵略者アザーズとの接触と交戦、圧倒的敗北で、これまでのゆったりした開拓から緊張感のある話になってきた。
ただ、多くの領域に探査に行くのは良いが、話がとっちらかってきて、ボブのコピーも増えるので登場人物の見分けも出来なくなってきている。巻末に家系図(?)が欲しい。Posted by ブクログ -
お勧めされて読んだ本。
非常に後味が悪く、生理的嫌悪と恐怖に顔を顰めつつも、一気に読んでしまった。
アメリカの片田舎の平和な日常の描写から始まった物語は徐々に不穏さが滲み出ていき、「誰にも言ってはならない」というキーワードをもとに際限なくエスカレートしていく。
暴走した列車のようにどこまでも行き着く...続きを読むPosted by ブクログ -
一部で非常に有名な本作。文庫で400ページほどあるが、悪いことにすらすら読めてしまう。
語り手であるデイヴィッドが「いったいぜんたい、わたしはいつ堕落したのだろう?」と言った瞬間、最初っからだよ!と悪態をつきたくなるくらいには登場人物みんな嫌いになること請け合い。終盤あたりに「ママはこのごろ、ちょっ...続きを読むPosted by ブクログ -
J・J・アダムズ / チャーリー・ジェーン・アンダーズ / トバイアス・S・バッケル / ベッキー・チェンバーズ / ヴィラル・カフタン / ジョゼフ・アレン・ヒル / アダム=トロイ・カストロ&ジュディ・B・カストロ / キャロリン・M・ヨークム / アラン・ディーン・フォスター / カール・シュレイダー / A・マーク・ラスタッド / ショーニン・マグワイア / アリエット・ド・ボダール / リンダナガタ / ユーン・ハ・リー / カット・ハワード / ジャック・キャンベル / カメロン・ハーレイ / ダン・アブネット / 赤尾秀子 / 新井なゆり / 市田泉 / 大島豊 / 小野田和子 / 金子浩 / 小路真木子 / 中原尚哉 / 原島文世 / 細美遙子スペースオペラな短編集
時空の一時的困惑
禅と宇宙船修理技術
甲板員、ノヴァ・ブレード、大いに歌われた経典
晴眼の時計職人
無限の愛
見知らぬ神々
悠久の世界の七不思議
俺たちは宇宙地質学者、なのに
黄金の人工太陽
明日、太陽を見て
子どもたちを連れて過去を再訪し、レトロな移動遊園地へ行ってみ...続きを読むPosted by ブクログ -
これこれこれーーー!!
エログロスプラッターの最高峰「オフシーズン」、その続編「襲撃者の夜」、そしてシリーズ第3作となる本書、私が敬愛するケッチャム大先生の作品、This is ケッチャム!!
ここ最近、休日の度に天空図書室へ通い、空を眺め、美しい写真集等を手にしてきました。
でも、でもですね、...続きを読むPosted by ブクログ -
気持ち悪いけど先に進まないと気が済まないような感じで一気に読んだ。読んだ後ずっと嫌な気分になるから人には勧められない。
人を助けるのは簡単じゃない、まして子どもなら。
恐怖を感じながらも読み進めてしまうのは、自分もそうなる可能性があるから。普通に起こることだから。みんなディビットになるし、ルースにさ...続きを読むPosted by ブクログ -
衝撃的。
時代とお国柄の違いがあるため、違和感を覚える箇所もありますが、人が狂っていく様を見事にストーリー化していると思いました。
『ゲーム』と称して虐待がエスカレートしていく様子、思考停止状態の傍観者、コントロールしているはずのルースがもともと精神を病んでいるため、歯止めがきかなくなる様子…
...続きを読むPosted by ブクログ -
なんだこれ。狂騒とスリルがのしかかってきて、体が重圧を受ける。けれど、読む手を止められなかった。
強烈なパワーが渦巻く一冊だった。久しぶりの感覚に陥った読書体験だった。えげつない。Posted by ブクログ