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第二次大戦後、世界が全面核戦争に瀕したキューバ危機は、冷戦で対立するソ連との対話路線を模索したケネディ大統領にも防げなかった東西緊張の頂点で、現代史有数のハイライトである。しかし、そのきっかけとなった冷戦は、通説とは異なりアメリカが主導していたものだったし、実はアメリカは一再ならず、核戦争の瀬戸際に世界を追いやっていたのだ。さらにこのころ、ラテンアメリカ、朝鮮半島、東南アジア、中東の国々を軍事介入という形でいいように操り、アメリカは帝国の版図を表面的には穏便に広げていた――ベトナム戦争で泥沼にはまり、世界にその素顔の一端を明かすまでは。「もしケネディが暗殺されなかったら」をいやおうなく考えさせられる、歴史超大作第2弾。
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Posted by ブクログ
トルーマンからアイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソンまでの大統領によるアメリカの歴史が核の問題を中心に語られる。どのように冷戦が始まったか、ソ連との関係、軍産複合体の陰、アメリカの中南米、ベトナムへの介入などアメリカの帝国主義的、負の側面が暴かれる。ケネディとフルシチョフによるキューバ危機は本当に核戦争一歩手前だったし、その後も危険な状態はいくらもあったことが明かされると、改めて運の良かったことに驚かされる。アメリカにとっては、中南米、アジアは征服されるべきアメリカの権益範囲だとしか考えていないと感じる。その一方でベトナム反戦運動が起こり、サイゴンは陥落し、最終的にはニクソンが辞任に追い込まれるのはアメリカ民主主義がまだ健全であったことを示すのだろうか。アメリカにはウォレスに代表される健全な民主主義者が残っていることを期待したい。
Posted by ブクログ
フランクリン・ルーズベルト大統領時代の1941年1月から45年1月まで副大統領であったヘンリー・ウォレスを忘れてはいけない。その後商務長官となっても核兵器廃絶と東西対立回避のために孤軍奮闘する。
1946年4月ニューヨーク市庁舎での演説から。
「私は4年前にアメリカの世紀を否定しました。そして今日、さらに力を込めて、アングロサクソンの世紀を否定します。世界中の市井の人々は、啓蒙されたアングロサクソンの原爆によって庇護されるとしても、帝国主義の再興を許容しないでしょう。英語を話す人々の使命は世界に奉仕することであり、世界を支配することではないのです。」
もし、ルーズベルト大統領が死んだ時、副大統領がハリー・トルーマンではなく、ヘンリー・ウォレスであったのなら、その後の世界の歴史は今と違った道を進んでいたかもしれない。
2巻目
2巻目では、冷戦の初期からキューバ危機、そしてケネディ政権の政策やその後のジョンソン・ニクソン政権下でのベトナム戦争までを詳細に取り上げており、特に、キューバ危機を中心にケネディのリーダーシップとその背景にある歴史的文脈が非常に詳しく描かれている。ストーンはケネディにかなりの比重を置いており、その決断や政策が世界の平和にどのように影響を与えたかを掘り下げ、ケネディの歴史的役割を再評価するうえでの新たな視点を示している。
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