椹野道流のレビュー一覧
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新年早々、会社が倒産してしまった主人公は、
家の近くの神社に寄り道。
奮発した千円札をお賽銭に入れ、一緒にご飯を食べる人が欲しいと祈願したところ、
夜だけ人間に化ける猫が飯友として派遣され、楽しい夕食が始まることになる。
ある日、神社で倒れたおばあさんを助け、
縁もあり、おばあさんのお店で働くことになった。
現実的かどうかなんていうのは瑣末な事でして、
とにかく和む。
祖父母から孫へ四方山話として聞かされるような柔らかなストーリー。
こんなこともあるかもしれないじゃないか。笑
猫の飄々としつつも、的確に図星を突いてくる鋭さ。
沖守おばあさんの温かさ。
そして、楽しそうな夕べ。
疲れた身に染み渡る。 -
Posted by ブクログ
〈最後の晩ごはん〉シリーズ第18作。
こちらもこんなに長いシリーズになるとは思わなかった。
いつ出てくるのかと気になっていた、夏神の亡くなった彼女・香苗がついに登場。なぜ今になって?と思っていたが、きちんときっかけがあった。
香苗は夏神の彼女らしい、さっぱりとした素敵な人だった。
そして毎回ロイドの気遣いも素敵だなと思う。
一方の海里&季英の朗読劇の方だが、順調に行っているかと思えた矢先にまたも季英の体調不良が起こる。
何だか季英は不運だなと思うが、俳優・ササクラが言うように良い経験を詰めていると良い方向に考えるしかない。これを乗り越えたら、きっと一皮も二皮も向けた役者になれそうだ。
海里は夏神の周辺で起こっていることを知らず、というよりついに一人になってしまった朗読劇の方で精いっぱい。なのにササクラからの思いもかけぬ提案に更に動揺。だが彼もまたこの朗読劇をきっかけにどんな役者になるのか楽しみだ。
このシリーズのレギュラー陣は悪い人はいないのだが、個人的にちょっと苦手なのは作家の淡海。なにしろ以前海里にひどいことをしたのだから、作家の業がまたどんな形で顔を出すのか気が気でない。
今回も海里が一人でやる朗読劇を淡海に選んでもらうことを頼んだ時、一体どうなるのかと心配になった。
結果は…読まれてのお楽しみに。
それにしても夏神と淡海、対照的な二人が最後にこんな風に思いを共有することになるとは思わなかった。
レギュラー陣それぞれが様々な痛みや辛さを抱えつつ、互いを支え合って気遣って背中を押し合って、少しずつ前に進んで行く様子が良い。
それぞれの将来の姿も楽しみ。 -
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田舎に一緒に帰って司野を紹介しようとしていたのに、両親は自治会のビンゴゲームに当たってハワイ旅行に行くらしく、あえなく中止。
クーラーは買ってもらえる。
そんな中、イギリスから、家に憑いてる悪霊?退治を依頼されてイギリスに!
3巻でイギリス旅行!
その秘書が距離感が近いけれどとても親切な人で正路はすっかり懐いてしまう。
2巻の松岡さんの時に初めて経験した嫉妬に近い気持ちを持て余す司野(これは後で分かる)
司野の機嫌の悪さが理解出来ず益々秘書と仲良くなってしまう正路。悪霊を祓い終わった後に、あまりにも自己防衛の無い正路はホイホイと秘書の自宅まで行ってしまい襲われる羽目に。
でも間一髪のところで司野に助け出される(BLあるあるですね)
司野はとても激昂していて。それは悋気からなんだけど、本人は分かってなくて無茶苦茶に正路を抱く。冷たいシャワーを浴びせながらだったので肺炎になる手前くらいまで熱を出して寝込む正路。司野は病気のこととか知らないので正路が正常じゃなくてオロオロしてたんじゃないかな?
雇用主のジョンストンがお礼に来たのでお医者さんの手配とかしてくれて良かった。
そして秘書はあの翌日、会社を辞めてしまって雲隠れしたとの事。
今回の件で、ちょっとだけ司野の方にも正路に対する気持ち(というのか?)が出てきたようです。
ところでこれはもう今更なんだけど。
P.123の後ろから3行目、「もっと味あわせろー(略)」の“味あわせろ“は正しくは“味わわせろ”ですね。
なんで、校正でチェックできてないんだろ。私、こういうの、超気になる体質で、、、。
重版の時に修正されたのかな?ちょっと気になる。 -
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それまで、服を脱がずに致していた司野に、自分だけじゃいやだ、司野も脱いでと言えて、その後脱いでくれるようになった。少しずつ、ただ身体を与えるだけという感覚が変わっていくその始まり。
忘暁堂がカビ臭いし、アレルギーぽい正路は空気清浄器の購入を提案する。お店の中も少しずつ綺麗になって行っている。
正路の第三の目のトレーニングも進んでいく。
忘暁堂では女子高生の間で幸運のアイテムが流行っていて、それは根付を購入した女の子に彼氏が出来てそれがラッキーアイテムのお陰と広まったかららしい。そんな中、ルポライターが訪ねてくる。けんもほろろに帰されるが何度か再訪していて、そして、実は正路が轢かれた事件を調べていることが分かる。
更に後日その犯人から襲われて逃げてきた松岡を庇い、犯人に自分達のしたことの重大さを知らしめることに。
ルポライターの松岡が出てきたことで、司野にとっては不愉快な気持ち(ヤキモチという)のを経験することになる。
正路はお守り代わりに小さな鈴を持たせてもらっているのと、龍笛の話、今使っているのは戦前のもので修理に出して使えるようにしたことと、TVの上に置いておくと音が良くなる、と何故か妖魔の司野が置いていたこと。その時、辰冬さんとのやり取り、まだ笛を上手に鳴らせず鳴らない笛にじれて笛を折った話等、これらは今後も出てくるので大事な話。
辰冬が事故にあって死んでしまったことなど、正路が知ることになる。
折に触れ、辰冬との思い出(司野は思い出とは言わないけど)を語ることで司野と辰冬との関係も見えて面白い。 -
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フルリライト版。
名前とそれなりのシチュ、出会いは妖僕ノベルズ版と同じ。
でも、住んでる家も違うし、ラノベになってしまったので残念ながら、恋愛要素は無し。
ノベルズで書きたかった(と思われる)二人の背景は詳しくなってた。
あと、テレビで言うところのAパート(小説だと序章?)にプロローグがあって、まぁ内容は分かりやすい。
あとがきで、リライトに至るまでを書いてらして、アズ・ノベルズが休刊になって事実上、続編の発表の場を失って、その後、他社との出し直しの提案に既刊数の多さ、先生が妥協したくなかった等で企画が頓挫して令和まで宙ぶらりんに、という話。
リライトにあたって、当初のノベルズ版はそもそも1冊限りだったので馴れ初めが慌ただしくダイジェストっぽくなったことを今回のリライト版では紡ぎ直して二人の成長を綴る、、とのこと。
とはいえ。やはり。BLから離れてしまったのは残念すぎて。
あとがきにも、“長きに亘りシリーズを応援して下さった方々のお望みのものとはテイストが違う作品”と言われてるように、そう!望んでたのと違う!!!
と声を大にして言いたいです。
残念過ぎる…。