あらすじ
「ばんめし屋」で料理修業に励む元俳優の海里のもとに、刑事の仁木がやってきた。住人から、誰もいないはずの部屋で人の気配がするという相談がきたという。仁木と一緒に問題の家に向かった海里は……。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最後の展開には泣いてしまった。
切ないけれど、かなしいけれど、温かさもあって素敵なお話。
海里くんも夏神さんも心に苦さを抱えながら前え進んでいて、かっこいい人たち。
Posted by ブクログ
夏神さんも海里君も過去と向き合って新たな一歩を踏み出す。好きなこと、やりたいことへの向き合い方を考えさせられると共に、友情、愛情のあり方も人それぞれにあって、でも、あったかさが感じられた。登場するレシピ、ぜ〜んぶ知りたい
感動
シリーズ7冊全て読みました。登場人物それぞれが織りなす人間模様や不可視なものだが、意思を持った存在を巧みな表現で綴っている。次作はあるのでしょうか?早く読みたい。
Posted by ブクログ
えーーー、カイリくん、芸能の道に戻っちゃうの・・・!?
このまま夏神さんと、イチャイチャ食堂をやっていこうよ・・・。
(語弊しかない)
同時期に読んだ「異世界の本屋さんへようこそ」の主人公ちゃんが中性的な女性であることに対し
「これは可愛い系男子やろ」
と、思って読んでしまったのは、きっとイガの影響がでかいよな。
可愛い系男子主人公を書かせたら著者の右に出る人はそういてはらへんに違いない・・・。
(だってみんな可愛いんやもの・・・)そして必ずマッチョ系がセットされるという
今回は、話としてはわりとパンチが薄かったかもしれへんけど、夏神さんは元恋人のご家族へ手紙を書いたり、イガは「自分がほんまにやりたいこと」に、正面から向き合って考えたり、と、それぞれが少しずつ進んだ話でもあった。
・・・そのぶん、ニヤニヤしちゃう要素が少なかったのは、仁木刑事と奈津さんが盛り上げてくれはったね・・・(笑)。
奈津さん・・・、だんだん、本性が明らかになっていってる気が・・・(笑)。
著者のシリーズはだいぶん読み進めてるけど、夏神さんが一番地元訛りがきつい気がする。
方言大好きな私としてはいつも、
「上手に関西弁を書かはるなあ」
と、思うんやけど、
「どいとけや」
は、なかなかの方言やったな~、と、思った。
文章で書いたり、メディアで取り上げられるような「ツッコミ要素」が強い関西弁は口調が荒く聞こえるかもしれへんけど、夏神さんの使う方言はすごいまろやかやと思っている。
関西弁、わりとまろやかですやんね。
「ドカ飯アフター」
と、いう表現も面白い! くすっと笑っちゃった。著者のこういうセンスが大好き。
そんなセンスといえば、痛くて、怖くて忘れられない傷に蓋をして、それでも忘れられないまま生きるって、誰にでも覚えのあることじゃないやろうか。
このシリーズは特に、こういう切り口にもドキリとさせられる。
傷に蓋をしていても、傷が癒えることはない。
だからって、「蓋をするだけでは意味がない」とは言わないこの切り口が、優しくて好きだ。
だって、傷って、確かめることすら怖いもんね。自分がどのくらい傷付いているか、自分で確かめられるほどの強さがあるなら、蓋なんてしなくてもどうにかして癒して、立ち上がれる。
夏神さんは「色っぽい方法で」蓋をしてもらい、イガは自分で(もしくは夏神さんに)蓋をしてもらった。
そしてここにきてお互い自分たちで蓋を開けていて、その「蓋」を開ける瞬間を(お話として)見るのが、私は好きなのかもしれないな。
あと、イガや李英くんがやっていた「元はまんがが原作の舞台ミュージカル」の原作は、フェンシングなんやって!!!
これはなんちゅうか、ちょっと笑った!
フェンシングて!! 著者、なんでそういう路線いかはったんやろう!!
いや、球技にするわけにはいかなかったかもしれへんけど、それにしても~!
でも、わからんな。どのスポーツがフューチャーされるかほんまわからんもんな。(特にお姉様方の)
いずれフェンシングブームがきたらどうしよう。(いや、べつにええねんけど)
あー。それにしても焼きおにぎりが食べたい。食べたいったら食べたい。
イタ丼よりも焼きおにぎりやわ。ちゅうかあのイタ丼、夜食にするには重すぎる気がするくらいの野菜の量やな。
ツナそぼろ丼もおいしそう~・・・。
ほんで、イガは料理の腕をめっちゃあげてるよね・・・。ますます、イチャイチャ定食屋におったらええのに・・・。
いやいや。
この子、小器用な努力家やねんなあ。ええな。そら、なんでもできる気がする。でもイガの進む道はぐねぐねしてるかもしれへんけど。
あ、そういえば、絵が変わってる・・・。
(今までの方の雰囲気を色濃く残してはるけど)
■■■■
■姫皮
タケノコの先端あたりの柔らかい皮。
■ケルティック風
■寄って集って たかって(こんな漢字やったんや・・・)
大勢が寄り集まって。みんなで。
■ハトロン紙
薄茶色の丈夫な西洋紙。包装紙や封筒用紙に使う。クラフト紙。
■木版画家 (って、どんな作風?)
木製の原版によって制作される凸版画のこと。 原版は、版木(はんぎ)、板木(はんぎ)、彫板(えりいた)、形木(かたぎ)、摺り形木(すりかたぎ)などと呼び、主に彫刻刀で溝を彫り、凹凸をつけることによって作られる。 印刷物であり、なかでも優れたものは美術作品である。
(2016.11.05)
Posted by ブクログ
今回は、全く関係ない新キャラクターの登場。
小さい頃から、不思議な美しい夢を毎日見続け、その世界を木版画で表現する女性アカネのお話し。
アカネが、山奥の古い洋館に引越してから、夢の中に、不思議な声が聞こえる。
それを、警官に相談し、涼彦がその電話を受けて、霊的なものの可能性を鑑み、海里とロイドを伴ってアカネの家を訪ねる。話しを聞き、やはり夜中にアカネの寝室に滞在して、様子を見るしかないと判断し、奈津も一緒に、翌日午後11時から謎を解くことに。
声の主は、寝室の本棚の裏にある隠し部屋にあった人形。前の住人は、人形作家の男性で、その兄夫婦が亡くなって、3歳の女の子を引取り育てた。しかし、5歳で亡くなり、寂しさを紛らわすために、作った人形がそれだった。
人形作家は、人形に、女の子の話しを聞かせていて、その続きを聞かせて欲しいと、人形は訴えていた。人形もロイドと同じように、人の思いが強くて心を持つようになった付喪神。ロイドの見立てだと、お話しの続きを話してあげれば、人形に戻るのではと。
人形作家の日記を探しだし、それをもとに、淡海先生に脚本を書いてもらい、海里が芝居をした。
迫真の演技に誘発されて、最後に人形は、人間のように動き、思い出の焼きおにぎりを食べて、さようならと、この世を去る…
と、思いきや…
アカネが、行かないで!私の夢の中に出て来て!と。
その後、人形はアカネの夢の中に出て来るようになり、アカネの木版画の世界は、新たな世界を描き出す。めでたし、めでたし…。
アカネは、海里が演じたミュージカルの大ファンだったり、夏神が昔の彼女の両親に出した手紙を受取り拒否されたりと、色々な要素も絡みつつストーリー展開される。
Posted by ブクログ
今回は、刑事の仁木さんとの捜査のお話。
ある木版画家から警察署に相談があり、海里とロイドが手伝う事になる。
魂の宿った少女の木彫り人形…
ちょっと怖かったけど、ファンタジーで素敵な物語。
夏神さんは、蓋をしていた心の傷に向き合い、前へ進もうとしている。
海里もまた、過去と向き合い成長していく。
次も楽しみ。
Posted by ブクログ
シリーズ6作め目いろんな意味で分岐点になりそうな内容でした。
初期と少しトーンが変わったように感じますが、軽薄さがなくなってきたので今の方が好みです。
Posted by ブクログ
刑事の涼彦と木版画家の家で謎の声を調査した結果、「お話の続き」を待ち続ける人形を発見、朗読劇をすることになる海里。木版画家のあかねは昔の海里のファンで、自分へのファンの思いを知る。海里の後輩くん、ちょっとだけ出てきたけどまた絡んでくるのかな。
Posted by ブクログ
あいかわらずさらさらと読みやすい上に、先が気になる展開で一気に読み進んでしまった。今回は幽霊とはちょっと違うゲストだったけれど、みんなの優しさに心が温かくなった。私も焼きおにぎり食べたいなー。
Posted by ブクログ
最後の晩ごはん、6作目。
夏神さんは、亡くなった元恋人の両親に手紙を書き、受け取り拒否され絶賛へこみ中。海里は一度は断ち切った役者への想いを再認識する。傷をふさいでいた「蓋」をそれぞれが自分で外して、向き合おうとしている。巻を追うごとに、2人とも少しずつ前に進んでいく姿が見られるのが良い。続きも楽しみです。
Posted by ブクログ
最後の晩ごはん第6巻。今回は仁木さん持ち込み案件。単品でも起承転結してるのだけど、シリーズ通してマスターや海里の葛藤とか成長とか、過去へのけじめとかうまく浮き彫りにされて次へと繋がってくのがいい。今回のキーの料理はサブタイ通り焼きおにぎり。美味しそう。。。
Posted by ブクログ
『最後の晩ごはん』シリーズ、第6弾。
このシリーズは、どんどん良くなる。
5と6が一番好きです。
今回から、イラストが別の方に。
今までのイメージを損なわない感じで、新しくなりました。
新章と言う事ですが、変わった展開になるわけではなく、ただ、夏神さんも、海里も、背を向けてきた過去に正面から向き合う、新たな一歩を踏み出そうというところ。
二人のこの先から目が離せません。
さいわい、発行ペースが速いので…さっそく次を楽しみにしています。
追伸
仁木さんは、本人に言えないからって弟に萌え語りしすぎ!(笑)
Posted by ブクログ
六話目は芦屋のお屋敷に住む女性の木版画化からの相談で、お屋敷での怪奇現象について相談があり、仁木と海里が向かう。
お話の続きを待つお人形に話の続きを聞かせることで海里がお芝居をしたいことに改めて気づく。
話はちょっと無理矢理感があって苦しかったけど、ハートフルな話だった。
Posted by ブクログ
ひとり暮らしの女性が
「誰かがいる」から調べてほしいと
「ばんめし屋」懇意の仁木刑事に依頼してくる
…というホラー風な入り口ですが
そこにはちゃんと理由があるのがお約束。
いつものように、ほっこり解決します。
しかし、この女性アーティストさん
自分が夢で見た光景を版画に落とし込むなんて
素敵な創作意欲だなぁ。
Posted by ブクログ
少し怖いな、と思ってしまったけど、やはりラストはあたたかい気持ちになれました。
仁木さんのつないだ案件で、古いお家に住む版画作家さんとのお話。今回は夏神さん出てくるの少なかったな〜出てくると過去の苦しみ出てきて最近つらい。
新しいパターン?
なんか、いつもと違うな~って感じではありました。ばんめし屋からちょっと離れたからかなー?
でも、元ファンの女性と会って、海里くんが自分をまた見直した辺りは良かったかな。
Posted by ブクログ
読後感が良いのがこのシリーズです
若い元アイドルが主人公という設定ながら
芯のあるガンコな性格
登場人物は全員過去にトラウマがあるが
シリーズを重ねていくにつれ、皆さんそれ
を克服しようと逃げずに頑張っているのだ
しかも設定が幽霊とか付喪神とかw
Posted by ブクログ
前作の師匠の話が好みじゃなくて、ずっと読むのを控えていたシリーズを久しぶりに読みました。
主人公 海里のミュージカル時代を知る人が、出てきて語る「五十嵐カイリ」への想い。
そして、自分の中にしまい込んでいた、演劇への想いを自覚した巻だったのかな?
今回の幽霊案件が、付喪神ネタで最初はガッカリしたけど、孤独な人形作家と寄り添う人形、その人形を通して見ていた、逝ってしまった少女への想いの話に、涙腺崩壊させられそうになりました(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑)
相変わらず、自分の好みとズレてる感じはしますが、海里と夏神さんがどうなるのか気になるので、諦めずに読み進めてみようかなと思えた1冊になりました。
Posted by ブクログ
木版画家の家に何かいると依頼を受けた仁木さんに着いて行くことになった海里たち。
結局昔から同じ夢を見る理由はわからないままでそっちはいいのかなと思ってしまった。でも彼女がいられるからいいのかな。
Posted by ブクログ
誰もいない寝室で女の子の声がするという相談を受け、涼彦に連れられて海里が幼い頃から同じ夢を見続けている元ファンの女性木版画家の家を訪れる。過去に纏わる手紙を拒否され凹み中の夏神を残し、奈津も加え、人形への朗読に当たる海里。芝居への未練が迸る海里に引き込まれた。アップルパイや焼きおにぎりが美味しそう。
Posted by ブクログ
とてもファンタジーな話だった。ロイドが眼鏡であること自体ファンタジーだけど。
ちょっと鳥肌ものの怖さもありピノキオを思い出したりした。人の強い想いが人形に魂を吹き込む、って超常現象、私は信じる。
焼きおにぎり食べたい!
Posted by ブクログ
ようやくの手紙を書いていれば、久しぶりの後輩が。
そして手紙が付き返された日、相談がやってきた。
受け止めてしまえば、人間そちらの可能性も
きっちり考えるんだな、と。
怖いから、次はもういいです、とか言いそうですが。
店長は気持ちを固めたけれど、落ち込んで。
後輩は事務所を首になったけど、な状態で。
そことは関係なく、事件はやってきたので
これらは次回以降に持ち越し? かと。
しかし焼きおにぎり、美味しそうです!
表面焦がしてる時点で、匂いを想像してしまいます。
美味しそうすぎますが、人脈が半端ない感じに。
壁、許可取れるでしょうか?w
Posted by ブクログ
シリーズ6作目。
新章に入り、イラストも変わりました(良くなった!)。
主要キャラを掘り下げる展開が前巻でひとまず終わり、今回は新たな霊障ミステリーに挑んでいます。
人形の最後の姿には涙が…。
仁木の面倒くさい性格に少々辟易しつつも、ライトな物語を楽しめました。
海里の役者時代を良く知る新たな仲間(?)の西原茜も加わり、料理の世界で生きると思っていた海里が少しずつ芝居への執着を見せ始めます。
新章も期待大です。
Posted by ブクログ
夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」で働く
元俳優の海里は、料理への興味と俳優という
職業への複雑な感情を持て余し気味。
そんな時、隣の警察署の刑事・仁木から
ある木版画家の悩みについて相談され…。