あらすじ
「ばんめし屋」で料理修業に励む元俳優の海里のもとに、刑事の仁木がやってきた。住人から、誰もいないはずの部屋で人の気配がするという相談がきたという。仁木と一緒に問題の家に向かった海里は……。
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Posted by ブクログ
えーーー、カイリくん、芸能の道に戻っちゃうの・・・!?
このまま夏神さんと、イチャイチャ食堂をやっていこうよ・・・。
(語弊しかない)
同時期に読んだ「異世界の本屋さんへようこそ」の主人公ちゃんが中性的な女性であることに対し
「これは可愛い系男子やろ」
と、思って読んでしまったのは、きっとイガの影響がでかいよな。
可愛い系男子主人公を書かせたら著者の右に出る人はそういてはらへんに違いない・・・。
(だってみんな可愛いんやもの・・・)そして必ずマッチョ系がセットされるという
今回は、話としてはわりとパンチが薄かったかもしれへんけど、夏神さんは元恋人のご家族へ手紙を書いたり、イガは「自分がほんまにやりたいこと」に、正面から向き合って考えたり、と、それぞれが少しずつ進んだ話でもあった。
・・・そのぶん、ニヤニヤしちゃう要素が少なかったのは、仁木刑事と奈津さんが盛り上げてくれはったね・・・(笑)。
奈津さん・・・、だんだん、本性が明らかになっていってる気が・・・(笑)。
著者のシリーズはだいぶん読み進めてるけど、夏神さんが一番地元訛りがきつい気がする。
方言大好きな私としてはいつも、
「上手に関西弁を書かはるなあ」
と、思うんやけど、
「どいとけや」
は、なかなかの方言やったな~、と、思った。
文章で書いたり、メディアで取り上げられるような「ツッコミ要素」が強い関西弁は口調が荒く聞こえるかもしれへんけど、夏神さんの使う方言はすごいまろやかやと思っている。
関西弁、わりとまろやかですやんね。
「ドカ飯アフター」
と、いう表現も面白い! くすっと笑っちゃった。著者のこういうセンスが大好き。
そんなセンスといえば、痛くて、怖くて忘れられない傷に蓋をして、それでも忘れられないまま生きるって、誰にでも覚えのあることじゃないやろうか。
このシリーズは特に、こういう切り口にもドキリとさせられる。
傷に蓋をしていても、傷が癒えることはない。
だからって、「蓋をするだけでは意味がない」とは言わないこの切り口が、優しくて好きだ。
だって、傷って、確かめることすら怖いもんね。自分がどのくらい傷付いているか、自分で確かめられるほどの強さがあるなら、蓋なんてしなくてもどうにかして癒して、立ち上がれる。
夏神さんは「色っぽい方法で」蓋をしてもらい、イガは自分で(もしくは夏神さんに)蓋をしてもらった。
そしてここにきてお互い自分たちで蓋を開けていて、その「蓋」を開ける瞬間を(お話として)見るのが、私は好きなのかもしれないな。
あと、イガや李英くんがやっていた「元はまんがが原作の舞台ミュージカル」の原作は、フェンシングなんやって!!!
これはなんちゅうか、ちょっと笑った!
フェンシングて!! 著者、なんでそういう路線いかはったんやろう!!
いや、球技にするわけにはいかなかったかもしれへんけど、それにしても~!
でも、わからんな。どのスポーツがフューチャーされるかほんまわからんもんな。(特にお姉様方の)
いずれフェンシングブームがきたらどうしよう。(いや、べつにええねんけど)
あー。それにしても焼きおにぎりが食べたい。食べたいったら食べたい。
イタ丼よりも焼きおにぎりやわ。ちゅうかあのイタ丼、夜食にするには重すぎる気がするくらいの野菜の量やな。
ツナそぼろ丼もおいしそう~・・・。
ほんで、イガは料理の腕をめっちゃあげてるよね・・・。ますます、イチャイチャ定食屋におったらええのに・・・。
いやいや。
この子、小器用な努力家やねんなあ。ええな。そら、なんでもできる気がする。でもイガの進む道はぐねぐねしてるかもしれへんけど。
あ、そういえば、絵が変わってる・・・。
(今までの方の雰囲気を色濃く残してはるけど)
■■■■
■姫皮
タケノコの先端あたりの柔らかい皮。
■ケルティック風
■寄って集って たかって(こんな漢字やったんや・・・)
大勢が寄り集まって。みんなで。
■ハトロン紙
薄茶色の丈夫な西洋紙。包装紙や封筒用紙に使う。クラフト紙。
■木版画家 (って、どんな作風?)
木製の原版によって制作される凸版画のこと。 原版は、版木(はんぎ)、板木(はんぎ)、彫板(えりいた)、形木(かたぎ)、摺り形木(すりかたぎ)などと呼び、主に彫刻刀で溝を彫り、凹凸をつけることによって作られる。 印刷物であり、なかでも優れたものは美術作品である。
(2016.11.05)
Posted by ブクログ
あいかわらずさらさらと読みやすい上に、先が気になる展開で一気に読み進んでしまった。今回は幽霊とはちょっと違うゲストだったけれど、みんなの優しさに心が温かくなった。私も焼きおにぎり食べたいなー。
Posted by ブクログ
『最後の晩ごはん』シリーズ、第6弾。
このシリーズは、どんどん良くなる。
5と6が一番好きです。
今回から、イラストが別の方に。
今までのイメージを損なわない感じで、新しくなりました。
新章と言う事ですが、変わった展開になるわけではなく、ただ、夏神さんも、海里も、背を向けてきた過去に正面から向き合う、新たな一歩を踏み出そうというところ。
二人のこの先から目が離せません。
さいわい、発行ペースが速いので…さっそく次を楽しみにしています。
追伸
仁木さんは、本人に言えないからって弟に萌え語りしすぎ!(笑)
Posted by ブクログ
読後感が良いのがこのシリーズです
若い元アイドルが主人公という設定ながら
芯のあるガンコな性格
登場人物は全員過去にトラウマがあるが
シリーズを重ねていくにつれ、皆さんそれ
を克服しようと逃げずに頑張っているのだ
しかも設定が幽霊とか付喪神とかw
Posted by ブクログ
前作の師匠の話が好みじゃなくて、ずっと読むのを控えていたシリーズを久しぶりに読みました。
主人公 海里のミュージカル時代を知る人が、出てきて語る「五十嵐カイリ」への想い。
そして、自分の中にしまい込んでいた、演劇への想いを自覚した巻だったのかな?
今回の幽霊案件が、付喪神ネタで最初はガッカリしたけど、孤独な人形作家と寄り添う人形、その人形を通して見ていた、逝ってしまった少女への想いの話に、涙腺崩壊させられそうになりました(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑)
相変わらず、自分の好みとズレてる感じはしますが、海里と夏神さんがどうなるのか気になるので、諦めずに読み進めてみようかなと思えた1冊になりました。