椹野道流のレビュー一覧

  • 最後の晩ごはん 秘された花とシフォンケーキ

    Posted by ブクログ

    最後の晩ごはん、12作目。
    前作でいざこざの余韻を引きずったままだった淡海先生と和解できてよかった。
    ばんめし屋で働きながら、淡海先生の計らいで、小さなバーで朗読の仕事を始めることになった海里。そんな海里を見て、自分も何か新しい一歩を踏み出さないと、と考える夏神さん。と、それを見守るメガネ。この3人の距離感が心地よく、ずっと一緒にいてほしいと思ってしまう。
    夏神さんの師匠の「記憶の中の味はどんどん美化されていくので、同じものを注文されたときに「変わらない味」と感じてもらうためには前よりもっと美味しくしなくてはいけない。」という言葉、なるほどなぁと思った。「変わらない味」は料理人のたゆまぬ努力の結果なのですね。

    0
    2020年01月23日
  • 時をかける眼鏡 華燭の典と妖精の涙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前にフラれたアングレ王が、昔の契約を引っ張り出してきて、ヴィクトリアとジョアンの結婚を認めないと言ってくる話。

    妖精の涙なんて詩的な表現をするからどんなものかと思いきや、ほぼブルーベリー(笑)プラシーボ効果大活躍ですね。これでアングレじーさんも納得したし次は結婚式でしょうか。
    また次はポートギースの話になりそうで、遊馬の活躍?が楽しみです。

    0
    2020年01月21日
  • 時をかける眼鏡 王の覚悟と女神の狗

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女神の狗がマーキスに現れる事件が発生。ポートギースから急いでマーキスに戻る事になったクリスと遊馬。
    迷信が本当に起こったと街でも城でも騒ぎとなってしまう話。
    遊馬が相変わらず大人です。元の世界に戻ったら何事にも動じない精神力に到達していそうです。
    キャスリーンはしばらくはマーキス滞在のようなので、これからの成長が楽しみですね。

    0
    2020年01月20日
  • 時をかける眼鏡 眼鏡の帰還と姫王子の結婚

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    姫王子ヴィクトリアに、隣国から23番目の妃にと申し出が持ち上がる。
    その王様が好色爺さんで、かといって無碍にもできず、どうしたものかというところに、貧乏な国の王様が単身乗り込んできて、そこからとんとん拍子に輿入れ。
    行った先では早速問題が発生。そんな中、遊馬はまさかの元の世界に戻れる状態となったりと盛りだくさんの話。
    戻るときに時間がなかったとはいえ、色々持ってこれたらよかったのになぁと。ちょっと残念ですね。まぁ向こうでは使えないものばかりですが。
    逆にみんながこっちにこれたらそれはそれで楽しそうだけど、ジャヴィードさんが死んじゃうかな。
    問題がなかなか重くて、キャスリーンはほんとこれから胸中複雑ですね。仕方ないとはいえ重い・・。
    しばらくはポートギース編が続くのでしょうか。次回も楽しみです。

    0
    2020年01月19日
  • 最後の晩ごはん 閉ざした瞳とクリームソーダ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙見てあれ?
    と、
    思いませんでしたか?
    ばんめしやじゃない!
    そう、
    五十嵐海里はばんめしやを卒業して「シェ・ストラトス」なるバーで働き始めたの!
    嘘か本当かは読めばわかる!
    バーのオーナー砂山悟さん。。。
    ちょっと、
    変わり者で好きなキャラかも?!


    プロローグを読む?
    あれ?
    全巻読んでなかったりした?
    あれれ?
    いつの間に五十嵐海里は芸能界に復帰した!?
    と、
    思っていたら、
    新キャラ倉持悠子さんが女優さんで朗読を教わってるだとう?
    やっぱり、
    芸能界復帰を目指してるのかと思えばそうでもない?
    煮えきらんやつやなぁ。。。


    夏神留二は昭和のメニューですか?
    昔のレシピを起こして復活させてるメニューをばんめしやでやってる?
    で、
    そんなおもしろメニューを美味しいと評価してくれて、
    新聞社が取材にやってきた!
    つか、
    夏神留二はちょっと病的に神経質というか自意識過剰じゃない?
    目の前にいたらキモいわ!
    と、
    全力で嫌悪しながら突っ込んでる!
    次ぎあたりは夏神回かな?
    と、
    思ってるで。
    きっと、
    墓参り成功なる!
    と、
    思ってる。


    新キャラのバンドマンと、
    盲目の元学芸員さんが最後はくっついたか!
    かぐりん的には、
    五十嵐海里と盲目学芸員がくっつけばいいと思ってたのにな。


    だんだんだんだんメインになる料理が手抜き感が否めなくないか?
    クリームソーダだぞ。
    夏神が取材で紹介した高野豆腐のらふ焼きとかの方がメインになろうよ。
    なんで、
    クリームソーダなん?
    と、
    五十嵐海里の霊感がレベルアップしてってるのがちょっと羨ましい!

    0
    2020年01月18日
  • ローウェル骨董店の事件簿

    Posted by ブクログ

    第一次世界大戦が終わったロンドンに住む兄弟。

    兄は徴兵を断り、弟は兵隊として出かけ…の後なので
    戦争がどうだった話がちらほら。
    ひきとった男の子もいるので、そちらにも、という状況。

    幼馴染の刑事になった友人、骨董店の兄
    解剖医の弟、という、ものすごく事件に使えそうな人種ばかり。
    兄弟のごたごたも、ひきとった少年のおかげで
    緩やかになったり、進んでみたり。
    最後には、どうにかなってましたが。

    事件の内容も、姉妹が出てきたりで
    家族愛? という感じです。
    姉妹の父親に関してはあれですが。
    そして恋人の存在ですが…。
    結局そっちをとるのならば、そちらの方が重要だった、と
    いうだけです。

    0
    2020年01月09日
  • ローウェル骨董店の事件簿 交霊会とソルジャーベア

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    デューイが誘われて、息子をなくした男爵の家で行われる交霊会に行くことに。
    事件に巻き込まれて、ヤードに時間を割かれ、ケイは学校で問題があって、ハラハラさせられ、心休まるときのない兄。
    最終的にケイに友達も出来、事件も嫌な感じではあったけど、無事解決してよかった。

    弟が、自分のソルジャーベアを出す時が可愛かったです。

    0
    2020年01月08日
  • ローウェル骨董店の事件簿 センチメンタル・ジュエリーの謎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦争のメリットのなさが浮き彫りになる話でした。
    でも、ケイがデューイと父とのことに一区切りついたようでよかったです。
    これからしゃべるケイが見れるのが楽しみです。

    0
    2020年01月06日
  • 暁町三丁目、しのびパーラーで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    レストランで働く2人に拾われて、恩に報いるために日々手伝っているわけあり少年と、拾ってくれたこちらもわけありの話。
    店の名前が、まんますぎてオーナーの変わり者感が前面に出てます。
    このあと店だけでなく裏稼業も手伝うことになった兎目は、どうなるのか、兎目の過去は明らかになっていくのか、続編があればまた読んでみたいです。

    0
    2020年01月04日
  • 最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夏神さんの悩みに一区切りついてよかった。
    みんな精一杯努力している人ばかりなので、今回の塚本くんが異質で共感を呼びます。

    0
    2019年12月23日
  • 最後の晩ごはん 秘された花とシフォンケーキ

    Posted by ブクログ

    夜だけ営業する定食〈ばんめし屋〉を舞台にした、ちょっと不思議で温かいシリーズ第12作。

    前作で常連客の作家・淡海の爆弾発言により再び厄介な形で芸能界と世間から注目を浴びることになった海里〈ばんめし屋〉。
    淡海からの謝罪を受け入れ和解することから始まる今回の話だが、この辺は表現者たる作家と役者の感覚の、悪く言えば業のようなものを感じる。
    しかし一方で、これだけのことをしたからには良い作品を創らねばならないという、自らを追い込む覚悟も感じる。
    そういえば以前海里は自分を陥れた女優と再会したときに、自分にこれだけのことをしたのだから立派な役者になってみたいなことを言っていた。

    海里が淡海のツテで見つけた新しい道は、これまでいた芸能界とは違う、華やかとは程遠い場所ではあるものの、誤魔化しのきかない舞台であり、地に足つけて少しずつ進んでいく未来を感じさせるものだった。
    とは言え、〈ばんめし屋〉での日々はもう少し続きそうでホッとする。

    夏神の方も、変わらぬ味を提供する定食屋の料理人としてどう成長していくのかという悩みを持つようになる。それは海里の姿に刺激を浮けてのこと、彼もまた新たな一歩を踏み出そうとしている。
    今回は幽霊の出番はそう多くないが、幽霊の老人の言葉は夏神の亡き師匠の言葉に重なることもあり、夏神の料理人としての魂に新しい火を点けたようだ。
    海里にも良い師匠が出来たようで、これからどう成長するのか楽しみだ。

    シリーズももう12作、そろそろ終盤かと思うのだが、どんな結末が待っているのか。
    いつまでも夏神と海里とロイドのデコボコトリオを見ていたい気もするが。

    0
    2019年12月18日
  • 新装版 暁天の星 鬼籍通覧

    Posted by ブクログ

    シリーズの途中を読んだことがあるので、最初がわかって良かった。新装といってもカバーが変わっただけでなく現代に合わせて書き直されているらしい。それがよくもあり悪くもあり…。スマホがある時代設定にしなくても良かったんじゃないかな…。ストーリー自体は面白い。法医学ミステリと思わせてホラーだった。

    0
    2019年12月14日
  • 新装版 壺中の天 鬼籍通覧

    Posted by ブクログ

    オカルト&ミステリー3作目。ダンレボ懐かしい!と思いながら読んでいたら、スマホという表現も出てきたので、新装版を出版するに当たり大分手直しされたのでしょう。それでもチャットとかオフ会とかが目新しいもののように書かれているところはやっぱり少し古いかなと思う反面、内容は全然古く感じないどころか、法医学が流行っている今にマッチしていて、これだから小説は面白いと思いました。

    0
    2019年12月08日
  • 最後の晩ごはん 秘された花とシフォンケーキ

    Posted by ブクログ

    前作で淡海が引き起こした騒動を経て、今は芸能界に戻るのではなく、好きな芝居と料理、どちらにも関わっていこうと気持ちを固めた海里。
    出会った頃と比べ、格段に逞しくなり、自分の足で進んでいく海里を見て、自分も現状維持ではなく、前へ進もうと模索する夏神。
    支え合い、刺激を受け、互いに成長していく、この2人の師匠と弟子の関係は、見ていて本当に気持ちがいい。

    物語としては大きな進展はないけれど、海里に小さな舞台での朗読の仕事が決まり、着実に一歩進んでいる。
    今後どう進んでいくのかは分からないけれど、もう少しばんめし屋の面々を見ていたい気もする。

    0
    2019年12月02日
  • 猫だまりの日々 猫小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    縁切りにゃんこはちょっと私には合わなかったけど、
    他の4編はどれも好き。

    ハケン飯友は作者さんが好きだし、
    生まれ変わって猫になるっていうの、ちょっと悲しいけど身近だった人のそばにいられるっていうのはいいのかな。
    でもやっぱり切ないな。

    0
    2019年11月12日
  • ハケン飯友 僕と猫のおうちごはん

    Posted by ブクログ

    アンソロジーで1話目は読んでいたので、飯友だけじゃなく昼間の猫とも繋がりが続いているのは嬉しい。優しい青年のようなのに自分の祖母に会いに行かないのは理由があるのかしら?

    0
    2019年11月10日
  • 最後の晩ごはん 黒猫と揚げたてドーナツ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今回は、社員旅行と主人と逢えない黒猫の話。

    便利屋のバイトで、海里が出会ったのは、亡くなってからも、ずっと一緒に、と願った主人の傍らに居た黒猫。

    黒猫と主人の絆を知った、海里と仲間たちの手によって数年ぶりに出逢えた、主人と黒猫は思い出と共に、黄泉路に旅立っていくのだった。

    メインの3人の話が、半分くらい占めてたけど、あまり引き込まれなかったので割愛。

    0
    2019年11月08日
  • 最後の晩ごはん 旧友と焼きおにぎり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作の師匠の話が好みじゃなくて、ずっと読むのを控えていたシリーズを久しぶりに読みました。

    主人公 海里のミュージカル時代を知る人が、出てきて語る「五十嵐カイリ」への想い。

    そして、自分の中にしまい込んでいた、演劇への想いを自覚した巻だったのかな?

    今回の幽霊案件が、付喪神ネタで最初はガッカリしたけど、孤独な人形作家と寄り添う人形、その人形を通して見ていた、逝ってしまった少女への想いの話に、涙腺崩壊させられそうになりました(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑) 

    相変わらず、自分の好みとズレてる感じはしますが、海里と夏神さんがどうなるのか気になるので、諦めずに読み進めてみようかなと思えた1冊になりました。

    0
    2019年10月20日
  • 男ふたりで12ヶ月ごはん

    Posted by ブクログ

    眼科医遠峯は芦屋の古い一軒家で暮らしている。
    そこに高校の後輩白石が転がり込んでくる。
    彼は小説家だがもっかスランプ中。
    しかも東京のアパートが立て替えられるから追い出された。

    スイーツ大好き、そして美味しいものには目がない遠峯と、
    パパっとあるもので料理を作っちゃうし、料理エッセイなんかもブログで発信してる白石2人の、
    明るく楽しい日常。語りも軽妙でとっても楽しい内容です。

    0
    2019年10月16日
  • 最後の晩ごはん 聖なる夜のロールキャベツ

    Posted by ブクログ

    夜だけ営業する<ばんめし屋>を舞台に、ちょっと不思議でちょっと温かいドラマが展開するシリーズ第11作。
    切りのいい10作で完結と思いきや、まだ続いている。
    だが読み終えてみると、そろそろ完結に向かっているのかなと思わせる。

    今回は父親の自殺の真相を知るために父親の幽霊に会いたい女子中学生カンナの話と、作家淡海五朗の新作出版に関する爆弾発言による海里たちの心の揺れを描く。

    これまでは偶然出てきてしまったりやって来たりした幽霊を絡ませてきたのだが、今回は初めて「出てきてもらう」幽霊。
    幽霊が出て来やすい場所にある<ばんめし屋>、ロイドの付喪神としての力、そして父親の幽霊に会いたいというカンナの強い思い。それらが噛み合った時、父親の幽霊に「出てきてもらう」ことは出来るのか。

    個人的にはやはり海里の今後が気になって読み進めた。
    淡海が何故海里に何も言わず、フライングのような形でテレビ番組で新作のモデルが海里であること、そして新作がやがてドラマ化される際には海里が主役を演じて欲しいという爆弾発言をしたのか。
    その真意を知ると、淡海はこれまで海里らに見せてきた優しくて穏やかな面だけではなく、彼の半生にも裏打ちされた厳しいものを持っているのだと知る。

    そんな淡海により『投げられた石』による波紋に対し、海里の家族はかつての海里に対する態度とは反対に彼を優しく包み、夏神はかつての自分の過ちとも対抗するかのように堅固で頼もしい壁として海里を弄ぼうとするメディアに対抗し、ロイドは迷える海里をロイドらしい付喪神視点で諭す。
    海里が行き着いた答えはシリーズ序盤とは違い、しっかり地に足が着いたものであり成長を感じさせてくれるものであった。今の海里ならきっと良い役者になりそうだとは思うのだが、やはり寂しい気持ちにもなる。

    この結末を見る限り、シリーズとしての完結の形も見えてきたように思う。
    それをどのように描くのか、読むのが辛いような楽しみなような。
    そのくらい海里・夏神・ロイドの三人のバランスは見ていてホノボノする。

    0
    2021年02月27日