椹野道流のレビュー一覧
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最後の晩ごはん、12作目。
前作でいざこざの余韻を引きずったままだった淡海先生と和解できてよかった。
ばんめし屋で働きながら、淡海先生の計らいで、小さなバーで朗読の仕事を始めることになった海里。そんな海里を見て、自分も何か新しい一歩を踏み出さないと、と考える夏神さん。と、それを見守るメガネ。この3人の距離感が心地よく、ずっと一緒にいてほしいと思ってしまう。
夏神さんの師匠の「記憶の中の味はどんどん美化されていくので、同じものを注文されたときに「変わらない味」と感じてもらうためには前よりもっと美味しくしなくてはいけない。」という言葉、なるほどなぁと思った。「変わらない味」は料理人のたゆまぬ努力の結果なのですね。 -
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ネタバレ姫王子ヴィクトリアに、隣国から23番目の妃にと申し出が持ち上がる。
その王様が好色爺さんで、かといって無碍にもできず、どうしたものかというところに、貧乏な国の王様が単身乗り込んできて、そこからとんとん拍子に輿入れ。
行った先では早速問題が発生。そんな中、遊馬はまさかの元の世界に戻れる状態となったりと盛りだくさんの話。
戻るときに時間がなかったとはいえ、色々持ってこれたらよかったのになぁと。ちょっと残念ですね。まぁ向こうでは使えないものばかりですが。
逆にみんながこっちにこれたらそれはそれで楽しそうだけど、ジャヴィードさんが死んじゃうかな。
問題がなかなか重くて、キャスリーンはほんとこれから胸中複雑ですね。仕方ないとはいえ重い・・。
しばらくはポートギース編が続くのでしょうか。次回も楽しみです。
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ネタバレ表紙見てあれ?
と、
思いませんでしたか?
ばんめしやじゃない!
そう、
五十嵐海里はばんめしやを卒業して「シェ・ストラトス」なるバーで働き始めたの!
嘘か本当かは読めばわかる!
バーのオーナー砂山悟さん。。。
ちょっと、
変わり者で好きなキャラかも?!
プロローグを読む?
あれ?
全巻読んでなかったりした?
あれれ?
いつの間に五十嵐海里は芸能界に復帰した!?
と、
思っていたら、
新キャラ倉持悠子さんが女優さんで朗読を教わってるだとう?
やっぱり、
芸能界復帰を目指してるのかと思えばそうでもない?
煮えきらんやつやなぁ。。。
夏神留二は昭和のメニューですか?
昔のレシピを起こして復活させてるメニューをばんめしやでやってる?
で、
そんなおもしろメニューを美味しいと評価してくれて、
新聞社が取材にやってきた!
つか、
夏神留二はちょっと病的に神経質というか自意識過剰じゃない?
目の前にいたらキモいわ!
と、
全力で嫌悪しながら突っ込んでる!
次ぎあたりは夏神回かな?
と、
思ってるで。
きっと、
墓参り成功なる!
と、
思ってる。
新キャラのバンドマンと、
盲目の元学芸員さんが最後はくっついたか!
かぐりん的には、
五十嵐海里と盲目学芸員がくっつけばいいと思ってたのにな。
だんだんだんだんメインになる料理が手抜き感が否めなくないか?
クリームソーダだぞ。
夏神が取材で紹介した高野豆腐のらふ焼きとかの方がメインになろうよ。
なんで、
クリームソーダなん?
と、
五十嵐海里の霊感がレベルアップしてってるのがちょっと羨ましい! -
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第一次世界大戦が終わったロンドンに住む兄弟。
兄は徴兵を断り、弟は兵隊として出かけ…の後なので
戦争がどうだった話がちらほら。
ひきとった男の子もいるので、そちらにも、という状況。
幼馴染の刑事になった友人、骨董店の兄
解剖医の弟、という、ものすごく事件に使えそうな人種ばかり。
兄弟のごたごたも、ひきとった少年のおかげで
緩やかになったり、進んでみたり。
最後には、どうにかなってましたが。
事件の内容も、姉妹が出てきたりで
家族愛? という感じです。
姉妹の父親に関してはあれですが。
そして恋人の存在ですが…。
結局そっちをとるのならば、そちらの方が重要だった、と
いうだけです。 -
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夜だけ営業する定食〈ばんめし屋〉を舞台にした、ちょっと不思議で温かいシリーズ第12作。
前作で常連客の作家・淡海の爆弾発言により再び厄介な形で芸能界と世間から注目を浴びることになった海里〈ばんめし屋〉。
淡海からの謝罪を受け入れ和解することから始まる今回の話だが、この辺は表現者たる作家と役者の感覚の、悪く言えば業のようなものを感じる。
しかし一方で、これだけのことをしたからには良い作品を創らねばならないという、自らを追い込む覚悟も感じる。
そういえば以前海里は自分を陥れた女優と再会したときに、自分にこれだけのことをしたのだから立派な役者になってみたいなことを言っていた。
海里が淡海のツテで見つけた新しい道は、これまでいた芸能界とは違う、華やかとは程遠い場所ではあるものの、誤魔化しのきかない舞台であり、地に足つけて少しずつ進んでいく未来を感じさせるものだった。
とは言え、〈ばんめし屋〉での日々はもう少し続きそうでホッとする。
夏神の方も、変わらぬ味を提供する定食屋の料理人としてどう成長していくのかという悩みを持つようになる。それは海里の姿に刺激を浮けてのこと、彼もまた新たな一歩を踏み出そうとしている。
今回は幽霊の出番はそう多くないが、幽霊の老人の言葉は夏神の亡き師匠の言葉に重なることもあり、夏神の料理人としての魂に新しい火を点けたようだ。
海里にも良い師匠が出来たようで、これからどう成長するのか楽しみだ。
シリーズももう12作、そろそろ終盤かと思うのだが、どんな結末が待っているのか。
いつまでも夏神と海里とロイドのデコボコトリオを見ていたい気もするが。 -
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ネタバレ前作の師匠の話が好みじゃなくて、ずっと読むのを控えていたシリーズを久しぶりに読みました。
主人公 海里のミュージカル時代を知る人が、出てきて語る「五十嵐カイリ」への想い。
そして、自分の中にしまい込んでいた、演劇への想いを自覚した巻だったのかな?
今回の幽霊案件が、付喪神ネタで最初はガッカリしたけど、孤独な人形作家と寄り添う人形、その人形を通して見ていた、逝ってしまった少女への想いの話に、涙腺崩壊させられそうになりました(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑)
相変わらず、自分の好みとズレてる感じはしますが、海里と夏神さんがどうなるのか気になるので、諦めずに読み進めてみようかなと思えた1冊になりました。 -
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夜だけ営業する<ばんめし屋>を舞台に、ちょっと不思議でちょっと温かいドラマが展開するシリーズ第11作。
切りのいい10作で完結と思いきや、まだ続いている。
だが読み終えてみると、そろそろ完結に向かっているのかなと思わせる。
今回は父親の自殺の真相を知るために父親の幽霊に会いたい女子中学生カンナの話と、作家淡海五朗の新作出版に関する爆弾発言による海里たちの心の揺れを描く。
これまでは偶然出てきてしまったりやって来たりした幽霊を絡ませてきたのだが、今回は初めて「出てきてもらう」幽霊。
幽霊が出て来やすい場所にある<ばんめし屋>、ロイドの付喪神としての力、そして父親の幽霊に会いたいというカンナの強い思い。それらが噛み合った時、父親の幽霊に「出てきてもらう」ことは出来るのか。
個人的にはやはり海里の今後が気になって読み進めた。
淡海が何故海里に何も言わず、フライングのような形でテレビ番組で新作のモデルが海里であること、そして新作がやがてドラマ化される際には海里が主役を演じて欲しいという爆弾発言をしたのか。
その真意を知ると、淡海はこれまで海里らに見せてきた優しくて穏やかな面だけではなく、彼の半生にも裏打ちされた厳しいものを持っているのだと知る。
そんな淡海により『投げられた石』による波紋に対し、海里の家族はかつての海里に対する態度とは反対に彼を優しく包み、夏神はかつての自分の過ちとも対抗するかのように堅固で頼もしい壁として海里を弄ぼうとするメディアに対抗し、ロイドは迷える海里をロイドらしい付喪神視点で諭す。
海里が行き着いた答えはシリーズ序盤とは違い、しっかり地に足が着いたものであり成長を感じさせてくれるものであった。今の海里ならきっと良い役者になりそうだとは思うのだが、やはり寂しい気持ちにもなる。
この結末を見る限り、シリーズとしての完結の形も見えてきたように思う。
それをどのように描くのか、読むのが辛いような楽しみなような。
そのくらい海里・夏神・ロイドの三人のバランスは見ていてホノボノする。