あらすじ
【集英社オレンジ文庫創刊!】法医学者が描く、タイムスリップ医学ミステリー! 母の故郷・マーキス島にある「法医学博物館」で突然過去の世界に飛ばされた、医学生の西條遊馬(さいじょう あすま)。わけがわからないまま、殺人事件の現場に居合わせたために投獄されてしまう。そこで出会ったのは、この国の皇太子ロデリック。彼は、父である王を殺した罪に問われているというのだが…? そして、ロデリックの無実を証明するよう、遊馬に頼んできた人物とは――!?
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推理という部分はやや稚拙な感じがしたけれど、古い時代へのタイムトラベル、クリスを初めとした登場人物たちが魅力的で楽しく読めた。シリーズ物のようなので、もう少し読み進めてみようかな。
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YA小説として読んでみたが、おもしろい!設定もさることながら、謎もちゃんと筋が通っているけど、難しすぎず、ちゃんと想像ができる。小説を読みながらアニメを見ている感じで想像も容易い。続きも早く読みたい。
p.180 「一方で、そんな民が納める税で、私は養われておる。よい衣を着せられ、1度たりとも飢えたことがない。すべて、民のおかげだ」
p.203 「民草(たみくさ)であろうか王であろうが、服を剥げば同じ裸ん坊、肌を切り裂けば、ただの肉と糞の袋じゃな。いかに体を鍛えようと、徳を積もうと、そこを変わらぬ」
「じゃが、それでもなお夢を抱き、己が価値観の物差しを持って、それぞれが高みを目指す。それこそが人間の愛おしさであろう。死人(しびと)の裸は、そのものがいかに生きたかを、痕や病で雄弁に物語るものじゃな」
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鬼籍通覧や最後の晩ごはんでおなじみの、椹野道流さんによる、タイムスリップ(?)法医学ミステリー&ファンタジー(主人公のアスマが飛ばされた先はアスマの知る世界史とは少し異なるようなので、ひょっとするとタイムスリップではなく平行世界への異世界トリップかも)。オレンジ文庫は、「物語好きのあなたに贈る、ライト文芸レーベル」としているだけあって、物語の題材もタッチも謎も法医学要素もライト(ミステリーの要素はコナン君なみ)。あらすじとしては、夏休み中に母の故郷・マーキス島を訪れた医学生のアスマ(法医学に興味アリ)が過去または平行世界のマーキス島にタイムスリップしてしまい、そこで王家で起こった殺人事件の解決に携わる、というもの。題名は「時をかける眼鏡」だけれど、特に眼鏡がタイムスリップの要素になっていることは今のところ、ない笑。でも最後の晩ごはんも眼鏡の付喪神(?)登場したし、椹野さんは眼鏡好きなのかもしれない。日本人だけどマーキス島で違和感ない(むしろ眼鏡が違和感w)理由とか、言葉がわかる理由とか、学生だけど法医学の知識があるところとか、ちゃんと設定してあるところがありがたいw。そして、いつもの椹野さんならではのちょっとおいしそうなごはんも魅力的。あっという間に読めてしまって物足りなさも感じるけど、これはこれで面白いしささっと読めて爽快なので続きも読みます!
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トリックは単純で、別の世界という事実を簡単に受け入れる主人公の柔軟性とも、流されやすさともとれる性格はラノベの王道ですね。有り体に言うならありきたりすぎて地味。そんな遊馬に引き替え二人の王子と末っ子の姫は非常にキャラクター性が強い。
テンポ良く進めるため裁判でも遊馬の知識にだれも疑問を持たないのはいかがかと思うが、読み手側がラノベだしと受け入れてしまえば良いだけなのでしょう。
椹野さんが好きな人には楽しめる作品には仕上がっていますし、続編も順調に発売されているようで次巻にも期待。
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母の故郷にある博物館に見学に来ただけだったのに
気がつけば過去の土地に。
そしてのっけから、疑われて牢屋に。
しかも呼びだしたのが…な人物なので
一応衣食住には困らない?
嫌疑をかけられて東奔西走させられる人達。
期限は非常に短く、次の日まで。
死体が綺麗な状態で残っていてよかった、というべきか
そこの辺りはとんとんと進んでる、と評すべきか。
時間がない、というのもあって
流れるように進んでいきます。
ところで、姫王子って本当にあった習慣なのか、が
ちょっと気になります。
この本だけ、の話ならば…それはいつか
話として上がってくる、という事で?
そして題名。
どう考えても…最後の落ちが、それ、な気がします。
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眼鏡でタイムリープしているかは定かではないですが、羨ましいほどの童顔医学生23歳が旅先の島でひょんなことから過去に連れてこられて王家のお家騒動に巻き込まれることに。ヴィクトリアが美しすぎて女の自信喪失させられます・・・。犯人探しに奔走し、解決するもまだ帰れず話は続いているようなので二巻が楽しみです。
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王の死の原因となった剣を手にして、皇太子が
気を失っていたので拘束・牢獄へ収監された
皇太子の近臣と弟(妹?)は魔導師に相談し、
謎を究明するには法医学の知識が必要と判断
しかし、時は中世より前と思われるマーキス島
にその様な人材がないため、時間と世界を隔て
る壁を越えて「現代に住む主人公アスマ」が召
喚され、王を解剖wして真実を解き明かす
読後観想「王が悪い」
ファンタジーはいいよな(´・ω・`)
Posted by ブクログ
日本から母の母国であるマーキス島にやって来た西條遊馬は法医学博物館で突然中世のマーキス島に飛ばされる。王殺しの疑いで捕らわれていた皇太子を救おうという弟の姫王子ヴィクトリアと付き人のクリスチファーからの懇願に応えて、学んでいた法医学の知識を生かして、その真相を探ろうとする。勇気を振り絞って、その時代ではとんでもないことの解剖を行うのだ。真相を突き止め、皇太子の兄弟たちの不仲も修復する結果にもなる。主人公のいろいろ不安な心理を詳しく追っていて興味深いが、なんというかジュナブルぽいね。男なのに美少女の姫王子のヴィクトリアのこの先がちょっと気になるなあ。
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法医学の道を目指す西條遊馬は、在学中の医科大学の夏休みにマーキス島を訪れた。
そこで、世界でも珍しい「法医学博物館」に訪れた遊馬は、博物館の閉じられた扉を開け、壁が本で覆われた部屋へたどり着く。
『罪なき者を、その叡智をもて救わんとする者、この書物に触れよ』
触れた先に広がるは、昔のマーキス島。
彼は、呼ばれるべくして呼ばれたのだった。
漫画を読んでるような、軽い作品。
息抜きには、ちょうどいい。
作家さんの独特なテンポや、登場人物達のセリフがアンクレ語を訳しているという前提だからなのか、凄く読みにくい。ただ、話しの進み方や私好みの設定なのもあって慣れる。と、いうか、書き進めるほど、作家さんの文章力が上がってる気がする(上からごめんなさい)。
最後はニヤニヤしながら読んでしまった。
そんな簡単に、解決できるもんかとか、みんないい人かとか、親はどうした心配してないんかとかとか気にしたらキリがないことも多々あるが、また軽く読みたい時に続きを買ってみようかなって思える作品だった。
BL好きが好みそうな作品なんだよな。
なんたって、登場人物がほぼ漢。笑
ヴィクトリアの侍女、マージョーリーくらいか?
しかも、みんな美形ときた。
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シリーズものタイムスリップものとは知らずに購入して読みましたが、まだまだ続くという感じで終わりました。法医学者を目指す主人公が母の故郷で過去に飛び、知識や経験を生かして……という展開はお約束ではありましたが、軽いタッチで読みやすかったです。まあ、適応能力高すぎとは思いましたが。
続きは入手出来たら読みたいです。
タイトルの「時をかける」は良いのですが、「眼鏡」? 主人公が眼鏡かけてるだけなのに? この先、眼鏡に意味が出てくるのでしょうか??
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マーキスという国の過去にタイムスリップさせられた解剖医を目標にしている医学生が、殺された王の謎を解き明かすために奮闘するミステリー。
難しいトリックとかはあまりなく、謎自体は簡単。
なので読んでいて途中少し飽きてしまう部分も正直あったが謎解き中からエピローグにかけての後半はキャラクターの個性が出ていて スッキリした終わり方。
シリーズ物らしいので、機会があればもう1作品くらい
読んでみたい。
Posted by ブクログ
母の故郷のマーキス島から過去へ飛ばされた二十三歳の遊馬が、父王殺害の罪に問われているその国の皇太子の無実を証明する為に、医学生としての知識を駆使して解剖したりと、皇太子の補佐官の鷹匠と姫王子と共に奔走する。軽いものの定番に近い魅力があって、皇太子三兄弟や補佐官のキャラクターも華やかで、引き込まれた。
Posted by ブクログ
日本の医学生が中世ヨーロッパにタイムスリップして、医学の知識を使って殺人事件を解決するという話。
作者得意の医療ミステリー(軽め)ですね。
登場人物が男ばかりってのが、このレーベルらしさってところでしょう。(^^;
そこら辺を気にしなければ、検屍ものとして充分愉しめます。
Posted by ブクログ
読み終って思ったのは、別に眼鏡はキーアイテムではないんですね?でした。いや、タイトル的に何かあるのかと。
医学生の西條遊馬が 異世界かつ過去のマーキス島に呼び出され国王の死の謎を解き明かす。
Posted by ブクログ
中世で科捜研の女、法医学教室の事件ファイルみたいな事をするのね?
道具や精密機器は使えなくて苦労するけど、そこは色んな知恵で補うのね?
と、思いきやその手の謎解きはほぼなくて拍子抜け
話のメインはお世継ぎ問題、正妃と第二妃の子供たちの不和等々なので
ミステリーを期待してはダメだけど、医学部の学生が異世界(過去?)に
召還されるファンタジーだと思えば楽しめるかな
それにしても第三王子が姫となると言う設定は如何な物か?
歴代にはゴツい三男も居ただろうし、何より中世なら第一王子
第二王子が病死や戦死なども有るだろうに
Posted by ブクログ
さくっと読めました。タイムスリップしてその時代にない医学の知識などでその国の王子様たちを助けるお話。
ベースは仁みたいだけど、タイムスリップしたのが中世?とかで雰囲気違うのと医学生で知識が医者ほどではないってのがミソかなぁ。
普通に楽しめたのでシリーズみたいなので続きもよみます。
2016.5.4
Posted by ブクログ
過去にタイムスリップしてしまった医大生遊馬が、王室で起こった事件を法医学の知識を使って解決するというもの。サクサクっと一気読み。タイムスリップという異常な状況の中、手伝ったことがあるだけで専門家並の法医学の技術を発揮する遊馬に、ちょっと違和感は感じるけど、そのおかげで、話はスルスル進んで、読みやすいといえば読みやすいです。でも、なんかあっさりしてて、物足りなさも感じました。