あらすじ
かつての宗主国アングレから、国王の同意がなければジョアンとヴィクトリアの結婚を認めないとの通告が入った。ロデリックは、キャスリーンお披露目の舞踏会にアングレ特使をとろうと一計を案じる。が、キャスリーンがアングレ特使を怒らせてしまい、窮地に立たされた一同。謝罪の代わりに伝説の宝物「妖精の涙」を差し出すように言われ…。
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Posted by ブクログ
面白かった~!! 著者はいろいろなシリーズを書きわけはるなあ(当たり前?)。
今、クトゥルフのTRPGにハマッてるせいか、この本はどストライクやった!
ちゅうか、著者がクトゥルフのシナリオとか書いてくれはったらめっちゃ面白いかも。ちゅうか、KPとかやってくれはったらめっちゃ面白くなりそう…。
このシリーズは、医者の卵である遊馬がどう事件を解決していくかっていうのだけがメインではないよね!
そういうのは、鬼籍通覧シリーズやと思う。
著者ならではのそういった医学ネタも織り込みながらのこのファンタジーな。
それも、斬った張ったではなくて(?)わりと舌戦というか、メンタル方面の描写も濃くて、面白い。
こういうのって読者の好みなのかもしれへんくても、私は著者の心理描写はすごい好きなんよね…。
あ、そういう感情にうまく名前をつけはるな…、みたいな、どっかの三文歌詞みたいで申し訳ないけど(笑)、普段なら
「こういうことは、みんな味わってることやし、流さんとあかんよね」
って思いがちなこともちゃんとすくいあげて、珍しいことじゃないからってどうでもいいってことではないよ、ってちゃんと言うてくれるような感じ。
きっと、いろんなことを器用にこなす方なんやろうと思う。
器用にこなす方ほど、些細なこともさらりと流せる技術もたけてるやろうに、敢えて流さずにさらっと並べる、みたいな、そういうイメージ。
(すごいわかりにくい…)
それが、アスマとクリスの、
「甘い世界に生きていて何が悪いのか」
と、いう問答に繋がるのかも。
他人より多く持っているなら、持っていることを引け目に感じるのではなく、かといってそれをみんなに分け与えよう、とまで聖人でもなく(笑)、持っているからこそできることをやろう、と、いうようなさっぱりした前向きさがいいな。
事実は事実っていう、ときおり見せるこのロジカルさが、著者ってここまで空想の達人なのにちょいちょい理系畑に戻らはるよね…
みたいな。(失礼)
強度よりも柔軟性が大事というのも、肝に銘じておきたいです。(;^ω^)
この本は購買リクエストをしたわけではなかったけど、4月初版なのですんごい新しい文庫本でした。
嬉しいー。
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■帯剣(たいけん)
腰に剣を吊(つ)ること。その、吊っている剣。
■蚕食(さんしょく)
(蚕(かいこ)が桑の葉を食うように)片端から次第に他の領域を侵略すること。
Posted by ブクログ
ヴィクトリアの嫁ぎ先は何もない貧しい国
国を豊かにするために観光立国への道を進む
この国の人にとって当たり前のものでも異国
の者には珍しい価値観の違いを見せつける為
結婚お披露目をするのだが王の娘がやらかす
ご都合主義の小説なのでソコも逆転するのだ
Posted by ブクログ
前にフラれたアングレ王が、昔の契約を引っ張り出してきて、ヴィクトリアとジョアンの結婚を認めないと言ってくる話。
妖精の涙なんて詩的な表現をするからどんなものかと思いきや、ほぼブルーベリー(笑)プラシーボ効果大活躍ですね。これでアングレじーさんも納得したし次は結婚式でしょうか。
また次はポートギースの話になりそうで、遊馬の活躍?が楽しみです。