深町眞理子のレビュー一覧

  • シャーロック・ホームズの復活【深町眞理子訳】

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    若干マンネリ化しつつもやはり面白い。

    空家の冒険
    ノーウッドの建築業者
    踊る人形
    ひとりきりの自転車乗り
    プライアリー・スクール
    ブラック・ピーター
    恐喝王ミルヴァ―トン
    六つのナポレオン像
    三人の学生
    金縁の鼻眼鏡
    スリークォーターの失踪
    アビー荘園
    第二の血痕

    個人的にナポレオンのが好き。
    褒められて照れるホームズが可愛い。

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    2017年09月05日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    世界中でこれだけ人気なのもうなずける。
    イメージよりホームズがおとなしげで紳士。
    個人的には、宝石だの王様だの、ちょっとファンタジックなところが好き。

    ボヘミアの醜聞
    赤毛組合
    花婿の正体
    ボスコム谷の惨劇
    五つのオレンジの種
    くちびるのねじれた男
    青い柘榴石
    まだらの紐
    技師の親指
    独身の貴族
    緑柱石の宝冠
    橅の木屋敷の怪

    個人的にはまだらや橅の木みたいな怪奇趣味のが好き。

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    2017年09月05日
  • ペット・セマタリー(上)

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    複数巻の長編を平行に読破しよう月間。継続中。

    キングの代表作でもある作品。引越したら、家の裏に謎の「ペットの墓」があった。代々子どもたちによって管理されている墓の隠された秘密とは。

    スティーブン・キングらしい、ホラー要素もあるけど、本題は別なんだよねという作品なので、まるっきり純文学のようである。ホラー(と言うか怪談)的要素は、事故で死んだ大学生、パスコーが瀕死で語りはじめる部分くらいで、あとは「死とは何かを納得させる」というのがテーマ。

    上巻だけでも結構長く、一瞬出てくる「ペットの墓のほんとうの解釈」という話で切っても、それなりに良い作品だったのではないかと思う。そこからまたグイグイと

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    2017年07月05日
  • バスカヴィル家の犬【深町眞理子訳】

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    ホームズを一切読んだことがないというのが長年の読書におけるコンプレックスだった。一年程前からBBCのドラマ「SHERLOCK」にハマり、そこからこの長年のコンプレックスの解消へと、やっと気持ちが向かった。順を追って読むよりも兎に角原作がどのようなものか知りたかったので本作にした。読後の感想はやはり面白いと言わざるを得ない。翻訳物への苦手意識があったが、本作はたまに元の英文が透けて見えつつ、それでも読める日本語できちんと書かれていた。全体的に舞台となる土地の暗さ、陰惨さが書かれ、思わず後ろを振り返りたくなるような雰囲気。そう考えると少しホラーなのかもしれない。

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    2017年02月02日
  • シャイニング(下)

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    ダニーと、彼の持つ不思議な力“輝き”が中心に描かれているだけでなく、父親の心理描写も原作では多く描かれている。
    アルコール中毒になった父親が、教師という仕事から離れざるを得なくなったことや、アルコールが原因で息子ダニーを傷つけてしまったことなどに悩み、後悔し、アルコールを断ち切ろうと努力するが、うまくいかない生活のためにアルコールに依存したくなり迷い葛藤する。
    こういった描写がされているのは、キング自身がアルコール依存症であったからかもしれない。

    物語のラストも映画と原作では随分異なっている。
    映画では、ダニーに焦点が当てられていないため、ダニーを救おうと孤軍奮闘するハローランといった描写は

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    2016年12月12日
  • シャイニング(上)

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    昔、小さい頃に観た映画「シャイニング」は衝撃だった。
    エレベーターホールに流れ込む大量の血液、ぶち破ったドアから覗き込むジャック・ニコルソンのニヤリと笑う狂気あふれる顔、などなど。
    映画史にもわたしの記憶にも刻みこまれる一作だった。

    小さかったわたしは「シャイニング」というタイトルは、呪いとか恐怖といったようなものだと思っていた。
    今ならわかるこのタイトルは“輝き”。
    でも映画にはそのような要素は無かった。
    何故あの映画が“輝き”なのだろう。
    キングは映画を気に入っていなかったということも知ったため、もしかしたら映画と原作は内容に違いがあるのかもしれないと思った。それでも暫くは原作を読んでみ

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    2016年12月12日
  • 親指のうずき

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    ネタバレ

    ラストの意外な展開、やはりトミー&タペンスのシリーズは面白い。、
    ちょっと気になることにタペンスがのめり込んでいく。実は重大な事件が隠されている。ふたりは老年に差し掛かろうというのに相変わらずのところが良い。

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    2016年10月30日
  • 辺境の人々

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    SFとは思えない短編集だがいい味の作品もある
    表紙   6点田中 光
    展開   7点1989年著作
    文章   6点
    内容 650点
    合計 669点

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    2016年09月23日
  • シャイニング(下)

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    ネタバレ

    ホテルに何か怪異があることはハッキリしているのに、なんだかんだと理由(主に経済的な)をつけてホテルを離れられない一家。
    本当に怪異がのっぴきならないところまで来たと思った時にはもう遅く、ジャックは取り込まれた後だった…。
    もう、ここまでくると読むのがやめられません。
    狂ったジャックと雪に閉じ込められたウェンディとダニーがどうなるのか。
    一命を顧みずにダニーを助けに向かうハローランは間に合うのか!?
    作者は気に入ってないらしい映画の方も見たくなりました。
    続編があるらしいので其方も読みたいです。

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    2016年06月23日
  • シャイニング(上)

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    映画未視聴。
    それぞれに悩みと葛藤を抱える家族が冬の間ホテルの管理人になるところから始まる。
    ホテルに不吉な影を感じるものの、外界とつながりがあるのでまだそんなに怖くないです。
    雪でホテルが外界と完全に遮断される中、この家族をどんな恐怖が襲うのかハラハラしてしまうところで以下次巻。

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    2016年06月18日
  • シャイニング(下)

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    ネタバレ

    上下巻、読み応えあった~。
    ダニーだけが生き残るのかと思ったら瀕死の状態ながらママのウェンディも助っ人に駆けつけた黒人のディックも生きててほんとほっとした。

    あんな凶暴化して罵詈雑言を吐くジャックを、”あれはパパじゃないのよ、ホテルが乗り移ってあーなってるのよ”って言えるのがすごい。まぁそうなんだろうけど。
    ディックとダニーの友情の話しでもあるんだね。
    たった一回会っただけなのに自分の命を懸けて救いだすなんて。また飛行機で隣合わせた女性や猛吹雪の中でスノーバイクを貸してくれた”かがやき”を持った親切な人たちにも救われた。
    読後感は爽やか。
    キーワード 児童遊園のライオン、犬、うさぎ
        

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    2016年06月04日
  • シャイニング(上)

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    ネタバレ

    怖い、怖い、まだ何も起きてないけど絶えず不穏な空気が漂っているよぉ。
    冬の間雪に閉ざされたホテルで管理人?として家族3人で住む話し。
    この旦那が今はお酒を断っているけど、飲むと凶暴になり息子ダニーの腕を骨折させた過去がある。
    妻のウェンディは心配性で実母との確執があり息子の予知能力(かがやき)を感じてこのホテルから去りたがっている。
    まだ5歳に息子ダニーがある意味この小説の主人公。
    聡明で常人には見えないものが見える。
    パパを愛していて、離婚しないで欲しいとおもっている。
    で、いよいよ下巻。
    とうとうジャックがお酒に手をだして凶悪犯になってしまうのか!

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    2016年06月03日
  • ペット・セマタリー(下)

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    読者は、誰もが自問したことだろう。もし、主人公と同じ極限的な悲劇に見舞われ、そこから逃れられるすべがたったひとつ残されているとすれば、それを選択するか否か。例え、倫理観に背こうと、非人間性を咎められようと、或る瞬間を「無かった」ことにする方法があるとしたなら。もしそれが、己の命に代えても惜しくない我が子を、「再び取り戻す」ことが可能であったならば……。スティーヴン・キングは、そのあまりにも残酷で、震えるほどに哀しいカタストロフィーを、類い希なる筆致で描き切っていく。
    ホラーの要素が濃い終盤よりも、不慮の事故により息子を失った父親、その妻と娘、義父母ら家族の絆が崩壊していく展開がとにかく読ませる

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    2016年05月20日
  • 茶色の服の男

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    ネタバレ

    南アフリカまでの船旅をしている感じ。
    行ってみたくなり、写真を実際に見てみたくて、ネットで南アフリカの写真を探したりした。

    ミステリーとしても、謎とスリルがいっぱいで楽しい。
    最後はちょっと、落ち着きすぎな感じのラストだったかなあ。

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    2016年02月11日
  • たんぽぽ娘

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    SFというか村上春樹的な話で、人間の心の機微を題材にしたものが多く、また男女の交際もかなりの頻度で物語のキーになっている。短編はどれも楽しめたものの、表題にもなっているたんぽぽ娘自体は普通のタイムパラドックスものでした。

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    2015年11月17日
  • 恐怖の谷【深町眞理子訳】

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    ホームズ長編でありがちな、犯人独白が半分を占めるアレ。

    しかし第一部、第二部それぞれの物語いずれも魅力的。登場人物のあまりに怪しすぎる行動が、真相が判明した後では全く別の意味に変わったり、第二部に仕掛けられた大掛かりなトリックも見事。作品の描かれた時代を考慮しても、完璧と言える構成なのではないでしょうか。

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    2015年10月28日
  • 招かれざる客

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    普通にミステリを読んでいるのと変わらない。
    戯曲のために書かれたせいか終わりまで無駄がない。
    公演されていたら一度くらい観たいと思う次第。

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    2015年10月21日
  • バスカヴィル家の犬【深町眞理子訳】

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    20年以上ぶりに読んだことになるのだけど,こんなに面白かったのか,という感想。ストーリーとか無駄のなさとかいった作品の面白さはもちろんだけど,当時の生活状況とか(弁護士いたのかそりゃそうかとか,アメリカの雰囲気とか)が何とも面白く。私も老けたなと思いながら,全シリーズ読み直したくなった。

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    2015年09月28日
  • たんぽぽ娘

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    おとぎ話のような雰囲気のあるロマンチックなSF短編集。表題作の『たんぽぽ娘』のみ既読でしたが、やはりこれが最高の出来。
    『エミリーと不滅の詩人たち』『主従問題』『神風』『河を下る旅』も好み。
    面白くないなと思うものもあり玉石混交の感はあります。

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    2015年08月09日
  • シャイニング(下)

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    ダニー、大人っぽすぎないか、と思った。
    小説でも怖いのに、映像はもっと恐ろしいだろうなーと感じた。
    キング自身は気に入っていないらしいが、少し興味がある。

    夏なので、もっとホラーも読みたいと思った。
    でもまずは、宿題の源氏物語(~_~)

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    2015年08月05日