深町眞理子のレビュー一覧
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2年後に書いた追伸部分が胸にきます
アンネ自身がこの2年間で心身ともに大きく成長している
あまりに幼くてあぁまだ13歳なんだと思うところと、戦争のこと政治のことに対して13歳がこんなふうに考えるなんて大人びていると思うと同時になんだかそれが痛々しいとも感じる
家の中のこと、みんなの初対面の印象と暮らしていく中での変容と、成長する身体のこと、男と女、ペーターとの閉鎖的な恋愛()と、家族とのこと、社会情勢のこと、、、
どこにでもいる思春期の女の子の日記であることへ涙が出そうになってしまう
いよいよ終戦が近づいている、いやそれは歴史を知っている私たちからの思考で、当事者であるアンネたちにとっては先の見えない不安の中で書いている日記…
「つのる不安」でのユダヤ人への周囲の目の変化に気づくアンネ、15歳にも感じられる衝撃、、、
逢坂冬馬さんの『歌われなかった海賊へ』を読みまして、一生のうちどっかで読んでおきたいなと思っていた『アンネの日記』に手を伸ばしました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレキュートでスリリングな劇をどうぞ。
劇が3作品収められている。どれも小品ではあるが最後まで一気に読ませる。
「海浜の午後」海辺に集まった人々の中に強盗がいる? あっと驚く正体が判明するのが2段階になっているのがひねりどころ。息子を縛り付ける母などクリスティーあるあるキャラクターも見もの。
「患者」植物状態と思いきや、患者は意思を示せる。実験の結果、口封じに現れた犯人は。イニシャルなんかわからないので推理不可能かと思いきや、ちゃんと劇中に名前が出てました。
「ねずみたち」復讐の狂気。はたして警察は2人の弁解をどのように聞いただろう。 -
Posted by ブクログ
本作品を知ったきっかけはビブリア古書堂事件手帖。
同名タイトルの栞子さんの本棚で『たんぽぽ娘』一度読んでいるがロバート・F・ヤングの他の作品も読んでみたいと思い手に取った。
『たんぽぽ娘』が面白かったので他の作品もきっと素晴らしいものが多いだろうと期待を胸に宝箱を開けるような気持ちで本を開いたのだが思っていたのと少し違っていた。
というのも『たんぽぽ娘』の持つ物語の雰囲気と他の作品がちょっと違う感じだからかな。
『たんぽぽ娘』は甘くて切なく余韻が残る読後感があり、情景描写やあの有名な「おとといは兎を見たわ、きのうは鹿、今日はあなた」という詩のような世界観が他の作品からは感じられなかった。というより世界観や設定が複雑な作品がいくつかみられた。(あくまでも私見です)
おそらく、そういった作風が日本人の琴線に触れたのかな。
『たんぽぽ娘』以外で良かった作品は
『河を下る旅』『神風』『ジャンヌの弓』『エミリーと不滅の詩人たち』『荒涼の地より』
なかでも『ジャンヌの弓』が面白かった。
タイトルからも分かるようにジャンヌダルクをモチーフにしたSFロマンス。
不思議な声に導かれたり、不思議な力を使えたりとファンタジー要素もあってSF盤ジャンヌダルクとでもいったような内容。
史実と違いハッピーエンドで終わるのがいい。
最後の矢はキューピットの矢?
あとがきにR・F・ヤングが戦後駐留軍として日本に来ていたのには驚いた。『神風』はその時に着想した作品なのかな。
これはフォロワーさんから教えて貰ったんだけど『たんぽぽ娘』ずーっと絶版で古書価かなりやばかったみたい。
ビブリア古書堂効果で復刊になったらしいよ。
こうやって手軽に読めるのも栞子さんのおかげかな?本の力は凄いなと改めて思った。
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Posted by ブクログ
ネタバレ心配していたグロ要素は、思っていたほどではなかった。
グロよりも、ジャックの抱えるアルコール依存や癇癪がとにかく重くてしんどかった。
過去に何があったのか、なぜ彼がそうなってしまったのかという背景も丁寧に描かれていて、単なる狂った父親ではないのがわかってくる。それでもやっぱり共感はできないけど。
壊れてしまった父親だけど、息子ダニーへの深い愛情は確かにある。
その愛情が、少しでもダニーの心の救いになっていますように…。
ホラーとしての怖さよりも、人間の弱さや苦しさがじわじわ効いてきて辛い。
私は人の辛い話を読むと、自分まで引きずられてしまうタイプなので、ずっと「早くこの物語から解放されたい…」という気持ちだった。