深町眞理子のレビュー一覧

  • たんぽぽ娘

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     本作品を知ったきっかけはビブリア古書堂事件手帖。
    同名タイトルの栞子さんの本棚で『たんぽぽ娘』一度読んでいるがロバート・F・ヤングの他の作品も読んでみたいと思い手に取った。

    『たんぽぽ娘』が面白かったので他の作品もきっと素晴らしいものが多いだろうと期待を胸に宝箱を開けるような気持ちで本を開いたのだが思っていたのと少し違っていた。
    というのも『たんぽぽ娘』の持つ物語の雰囲気と他の作品がちょっと違う感じだからかな。
    『たんぽぽ娘』は甘くて切なく余韻が残る読後感があり、情景描写やあの有名な「おとといは兎を見たわ、きのうは鹿、今日はあなた」という詩のような世界観が他の作品からは感じられなかった。

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    2025年10月12日
  • 渇きの海

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    月面。何十億年もの歳月をかけて微細な塵が堆積した"渇きの海"を航行する観光船が、地殻陥没による渦に巻き込まれて遭難した。22人の乗客とともに…。次々と起きる危機、絶望的な状況下で知力を絞って救出に挑む人々の奮闘を描いた名作SF。
    「渇きの海」(1961)A·C·クラーク
    #読書好きな人と繋がりたい

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    2025年06月15日
  • ペット・セマタリー(上)

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    序盤はスティーブンキングらしい、スローな展開。しかしそのスローな展開があるからこそ、世界観にひたることができる。そして浸ることができるからこそ、恐怖を感じることができる。

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    2025年06月08日
  • シャイニング(下)

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    ネタバレ

    心配していたグロ要素は、思っていたほどではなかった。
    グロよりも、ジャックの抱えるアルコール依存や癇癪がとにかく重くてしんどかった。

    過去に何があったのか、なぜ彼がそうなってしまったのかという背景も丁寧に描かれていて、単なる狂った父親ではないのがわかってくる。それでもやっぱり共感はできないけど。

    壊れてしまった父親だけど、息子ダニーへの深い愛情は確かにある。
    その愛情が、少しでもダニーの心の救いになっていますように…。

    ホラーとしての怖さよりも、人間の弱さや苦しさがじわじわ効いてきて辛い。
    私は人の辛い話を読むと、自分まで引きずられてしまうタイプなので、ずっと「早くこの物語から解放された

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    2025年05月31日
  • バスカヴィル家の犬【深町眞理子訳】

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    ホームズの長編3作目。
    今作はロンドンから離れ、ムーアと呼ばれる荒涼とした湿地が主な舞台。名家バスカヴィルの当主チャールズ・バスカヴィルが自らの屋敷近くで謎の死を遂げる。その死体のそばには巨大な犬の足跡。当主の主治医として屋敷に通っていた医師のモーティマーがホームズに調査を依頼。相続人であるチャールズの甥ヘンリー・バスカヴィルと共にロンドンのホームズのもとに訪れたモーティマーは、バスカヴィル家にまつわる奇々怪々な呪いの物語を語る……。

    今作は大都会ロンドンではなく自然溢れれる田舎町がメインとなり新鮮。とある事情でホームズは最後の最後まであまり登場しないが、そのぶんワトソン君が自らの足を使って

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    2025年05月30日
  • シャイニング(上)

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    スティーヴン・キングの映画は、ホラー以外の作品はほぼ観たけど、小説を読むのは初めて。

    杉江松恋さんの『海外ミステリーマストリード100』に紹介されていたので、クローズド・サークルミステリー寄りの作品だと思い込んでしまった。
    ホラー強めは苦手だけど、読んでみたら好きになるかもしれない。そんな期待も込めてチャレンジ。

    家族それぞれの抱える悩みが重く、ホテル内には不穏な空気がじわじわと漂っている。

    何やら怖いことが起こりそうな予感がビシビシ伝わってくるけど、グロ耐性ゼロの私は、はたして下巻に耐えられるんだろうか……。

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    2025年05月29日
  • 回想のシャーロック・ホームズ【深町眞理子訳】

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    ホームズの短編集第2弾。タイトルにあるようにホームズが昔の事件を「回想」するものが多く、ワトソンが直接的には絡んでこない作品もある。短編集第一弾『〜冒険』に比べると地味かもしれないけど、バラエティに富む。
    「最後の事件」は本当にあっけなくて、当時の読者が続編をせがんだ気持ちも頷ける。
    解題に続いて収録されている、「ある特定の列車の速さに関する描写だけやたらと正確で詳しいのは何故か」という謎を追う小池滋氏による解説が存外面白かった。

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    2025年04月28日
  • さあ、あなたの暮らしぶりを話して

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    イギリスの作家アガサ・クリスティの旅行記『さあ、あなたの暮らしぶりを話して クリスティーのオリエント発掘旅行記(原題:Come, Tell Me How You Live)』を読みました。
    『アガサ・クリスティー99の謎』を読んで、もっとアガサ・クリスティのことを知りたくなったんですよね。

    -----story-------------
    アガサ・クリスティーの夫マックスは著名な考古学者だった。
    しばしば夫婦は中東の地へ発掘旅行に出かけ、彼の地で実り多い時を過ごしている。
    二人で第二次大戦前に訪れたシリアでの発掘旅行の顛末を、ユーモアと愛情に溢れた筆致で描いた旅行記にして、豊かな生活を送った夫

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    2025年03月19日
  • シャイニング(上)

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    当たり前だけど映画より断然いい。
    彩度が違う。
    迫り来る描写が鮮明で、3人の感情と場面ごとの情景とが分かりやすい。
    なので怖い。
    本を読んでこんなにドキドキするとは思わなかった。
    自分で読み進めているのに勝手に進んでいくような感覚で面白かった。
    下も読もう。

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    2025年03月13日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    シャーロック・ホームズシリーズ短編集第一弾。
    これまで原著の公開順に『緋色の研究』『4人の署名』と長編作品を読んできたが、ここで初の短編。短編の方がいろんな話が読めて面白かった。
    江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集〈1〉 』新版にも収録されていて再読になったが、興味深い謎とシンプルなオチですっきりまとまってる「赤毛組合」が1番好きかも。
    あとは純然たる推理ものではなくホラーサスペンス風味の強い異色?の作品「技師の親指」もハラハラする展開で良かった。
    ホームズシリーズは続けて読んでいくつもりです。

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    2025年01月28日
  • 茶色の服の男

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    【ノンシリーズ】
    2025年の1冊目は大好きなクリスティーから。
    1924年クリスティ34歳。
    デビューから4作目のとても若々しい作品。

    お転婆のアンが国際的な犯罪に立ち向かう冒険スリラー。
    はい、私の苦手な分野(^_^;)
    クリスティ65冊目で好きな作品はもう読んでいるので、苦手な分野でも良いので少しでもクリスティを感じたい。

    主役のアンは『秘密機関』のタペンスのよう。冒険を求めて南アフリカへ向かう船に飛び乗ってしまう。

    船の中は『ナイルに死す』のような高揚感も感じられるし、列車ではドキドキのシーンもある。クリスティが描く船や列車内で起きるストーリーはやはり光ってる。
    船までの前半はミ

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    2025年01月02日
  • ペット・セマタリー(下)

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    映像では怖くて観られないけど、ストーリーは楽しみたいって人にはオススメです
    文字なのでトラウマになるような恐怖はなく、単純にアメリカンなホラーを楽しめる

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    2024年11月04日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

     本作は13の短編を収録した本で、作品の多くがロマンス的で、ボーイミーツガールという特徴がある。本作のなかでも有名なのが「たんぽぽ娘」であるが、これは主人公が出会った若い女性と主人公の妻の関係がポイントである。

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    2024年10月20日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    好きだなというお話と意味がわからないお話が顕著すぎた。読み終えることが目的になってしまいよくわからない作品がたくさんあった…。

    ・特別急行がおくれた日
    あまりよく分からなかった。列車を動かしている人たちは実は列車のパーツ、擬人化みたいな話?
    ・河を下る旅
    各々自殺した男女が、(夢の中?意識朦朧としてしいる中)河を下る中で出会い、恋に落ち、やっぱり生きたいと思うお話し。幻想的で好きだった。
    ・エミリーと不滅の詩人たち
    アンドロイドの詩人家たちを愛する博物館勤務の女性のお話。これも好きだった。
    ・神風
    ちょっとこれもよく分からなかったけど、昔の「お国のために死ぬ」みたいなお話し。自国の男性と敵国

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    2024年09月26日
  • さあ、あなたの暮らしぶりを話して

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    アガサ・クリスティーの初ノンフィクション作品。自らが夫と共に遺跡発掘生活をしていた頃の話。時代的に今では考えられないこととか、穿った見方みたいなのもあるけど、基本ユーモアで面白く仕上がっていた。

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    2024年09月06日
  • 七つの時計

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    チムニーズ館に宿泊していた外交官が睡眠薬を過剰摂取してなくなった。タヒ体の近くには7つの目覚まし時計。秘密結社『セブンダイヤルズ』という謎の組織も登場し、登場人物の誰も彼もが怪しい。ハラハラドキドキが詰まった1冊です。

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    2024年08月29日
  • さあ、あなたの暮らしぶりを話して

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    ネタバレ

    クリスティーのシリア発掘調査日記。

    クリスティーの再婚した相手が考古学者であり、クリスティーも夫と一緒に発掘調査に同行したことは有名だが、その様子は初めて詳しく知った。オリエントな世界に魅せられていくつかの作品を上梓したクリスティーだが、その作品の下敷きになったであろう中東への眼差しがここに現れている。

    ヨーロッパと違う風土、人々。虫や小動物に悩まされたり、勝手が違うルールやマナーに呆れたり、クスリと笑える描写もある。これが当時の典型的な西洋人の中東への見方かと納得することもあり、あまりにナチュラルな上から目線は現代から考えると座りが悪い部分もある。戦時中にまとめたのだから、明らかに過去を

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    2024年08月06日
  • シャイニング(上)

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    映画版見すぎて、ジャックトランスが自然にニコルソンに変換されてしまうのでキャラクター像がぶれて結構読みにくい

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    2024年07月22日
  • シャイニング(下)

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    一人一人のキャラクターが映画より深掘りされていて徐々に狂って行く感じもより不気味なので、物語としては小説の方が断然面白い。ただ、どちらが好きかと言われたらキューブリックの全部語らず画で魅せる方が好きかな。

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    2024年07月22日
  • 海浜の午後

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    【戯曲】
    戯曲の短編集3作品。
    ただでさえ短い戯曲なのに、233ページの中に3作品もある。サクッと読める。

    短いのにひねりがあって、予想外の展開が楽しめる。

    特に『患者』が面白かった。
    舞台で観たらもっとドキドキして楽しめそう。

    ◆あらすじ
    バルコニーから転落した後遺症で、口も聞けなくなった女性に医師がある実験をすると…

    解説の柳原慧さんは、クリスティーで1番好きな作品は『ホロー荘の殺人』だと書いてあった。
    私もちょうど前日に『ホロー荘〜』を読んでNo.1だとレビューしたので、タイミングが良くて驚いた。
    『ホロー荘の殺人』は有名ではないし、そんなに1番に選ばれそうにない作品なのに、同じ

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    2024年07月17日