深町眞理子のレビュー一覧
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2人の男が犬ぞりに乗せて遺体を運んでいる。その度は飢えた狼の群れに追いかけられており、残り少ない弾丸だけが身を守る方法である。
毎晩犬が減っていき、自分たちも同じ運命だと感じた男たちは遺体を木の上に固定して、自分たちだけ身軽になって帰ろうとするが、狼の群れを率いるリーダーはとても賢く、男たちを追い詰めていく。
このくだりはかなり迫力があって、読んでいるだけで緊張する。
この賢いリーダーは雌で、何匹か子供をうむ。そのうちの一匹が白い牙である。飢餓で親兄弟を失ないながらも、過酷な環境で厳しくタフに育っていく。
インディアンとの暮らし、闘犬としての暮らしを経て、最後の主人との出会いまで開拓時代の西部の雰囲気も伝わってくる。
犬についての生き生きとした描写に比べると人間の描写は類型的。
白人は「より優れた神」としてインディアンなどより上の存在として書かれている。差別的な描写であるものの、人間よりも犬が主人公なため、全体を損なうことはない。 -
Posted by ブクログ
2年後に書いた追伸部分が胸にきます
アンネ自身がこの2年間で心身ともに大きく成長している
あまりに幼くてあぁまだ13歳なんだと思うところと、戦争のこと政治のことに対して13歳がこんなふうに考えるなんて大人びていると思うと同時になんだかそれが痛々しいとも感じる
家の中のこと、みんなの初対面の印象と暮らしていく中での変容と、成長する身体のこと、男と女、ペーターとの閉鎖的な恋愛()と、家族とのこと、社会情勢のこと、、、
どこにでもいる思春期の女の子の日記であることへ涙が出そうになってしまう
いよいよ終戦が近づいている、いやそれは歴史を知っている私たちからの思考で、当事者であるアンネたちにとっては先の見えない不安の中で書いている日記…
「つのる不安」でのユダヤ人への周囲の目の変化に気づくアンネ、15歳にも感じられる衝撃、、、
逢坂冬馬さんの『歌われなかった海賊へ』を読みまして、一生のうちどっかで読んでおきたいなと思っていた『アンネの日記』に手を伸ばしました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレキュートでスリリングな劇をどうぞ。
劇が3作品収められている。どれも小品ではあるが最後まで一気に読ませる。
「海浜の午後」海辺に集まった人々の中に強盗がいる? あっと驚く正体が判明するのが2段階になっているのがひねりどころ。息子を縛り付ける母などクリスティーあるあるキャラクターも見もの。
「患者」植物状態と思いきや、患者は意思を示せる。実験の結果、口封じに現れた犯人は。イニシャルなんかわからないので推理不可能かと思いきや、ちゃんと劇中に名前が出てました。
「ねずみたち」復讐の狂気。はたして警察は2人の弁解をどのように聞いただろう。