深町眞理子のレビュー一覧

  • ペット・セマタリー(下)

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    最後の希望に縋りついた主人公が、どんどん深みに嵌まっていく様を眺め(読み)つつ、それを止めたいという気持ちと、止められないという気持ちの二律背反に襲われる。私は子供いないですが、子供のいる方はもっと感情移入してしまうだろうなぁ、と。

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    2009年10月04日
  • 招かれざる客

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    ネタバレ

    さすがアガサクリスティ、展開が二転、三転、五転ぐらいはする。この車で突っ込んできた人がどんなことを思っていたのか気になる。脚本形式なのでちょっと読みにくいけど、舞台だったらどうなるだろうとも気になった。

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    2025年12月03日
  • 本好きに捧げる英国ミステリ傑作選

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    本好きに惹かれるて読むと肩透かしを食うが、英国クラシックミステリ好きなら非常に楽しめる本だろう。
    この錚々たるメンバーだけでも買う価値は十分あるが、その一つ一つがクオリティの高いこと。
    個人的にはフィリップ・マクドナルドの「殺意の家」が好みだった。これを読めただけでも満足である。

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    2025年10月22日
  • 本好きに捧げる英国ミステリ傑作選

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    本に関わる人に絞った英国ミステリのアンソロジー。短編や中編など16の章から成る。
    作者は既に亡くなっている昔の作品だが、英国人が好みそうな懐古的な作品が多い。古き良きイギリスって素敵でしょみたいに感じた。

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    2025年10月14日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

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    ネタバレ

    何回読んでも面白いですね~(笑)そしてホームズとワトスンの出会いの場面の挿絵のホームズが怪しすぎる(笑)デュパンやルコックに対する評価が面白いですね~(笑)好き放題言ってますし(笑)ワトスンに初めて出会ったときにアフガニスタンにいたことを言い当てた時の説明に出ていた「2たす2は4」という言葉から『思考機械』の口癖はきているのかな~(笑)

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    2025年10月04日
  • ペット・セマタリー(下)

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    下巻の冒頭で起こった悲劇は非常に痛ましく、裏表紙で触れられていたため展開に驚きはなかったものの、それ自体には何の予兆もなかっただけに衝撃が強い。転じて、それ自体が幼児のいる家族のリアリティでもあり、その不幸の事故こそが恐怖の源泉でもある。

    蘇りの力を持つペット用の墓地という設定に留まらず、土地にまつわる忌まわしい呪いの物語という膨らませ方は上手い。加えて、指向性のない真の邪悪には人間の善意すらも容易く汲み取られてしまう。愛する者の死に対してできない納得を弱さと断じるには残酷ではあるのだが、そこから目を背けた結果としてより残酷なしっぺ返しが起こるというのは非常に忌まわしく、物悲しい。キング作品

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    2025年09月25日
  • ペット・セマタリー(上)

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    メイン州の田舎に越してきた一家と老人の交流。そして家の裏地にある古より伝わるペット専用の墓地を巡る物語。しかしながら、ペット専用の墓地という題材にしてはペットロスを取り扱ってるわけではなく、話もペット中心の物語ではない。

    ホラー作品の恐怖というのは必然的に結果としての死に直結してるが故の恐怖であり、死なないホラーで恐怖を演出することは難しい。それ故に結果としての死か、もしくは物語の導入としての死を語ることに偏りがちで、「死」そのものをテーマとしたホラーは案外珍しいものである。そんな中、本作はキング作品の中でもかなり直接的かつ広範に「死」というものをテーマとして取り扱った作品であり、そのせいか

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    2025年09月25日
  • 茶色の服の男

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    ネタバレ

    最初はあんまりかなと思ったけど、最後の方は話が動いて面白かった。ただ、アガサクリスティの他のものがめっちゃ面白いのでイマイチに感じてしまう。殺人の方法に謎があるわけではないので、ミステリーより冒険物語よりかも。主人公の勇敢さが好きでした。こんな女の子いたら惹かれるなってすごい思った。外国作品あるあるで名前がわからなくなったが、なんとかついていけました。

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    2025年09月15日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

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    面白かったです!最近のミステリーと違ってド派手なトリックみたいなものはないけど、ストーリーテリングが巧みで引き込まれました。割と短めなのも読みやすくて良いですね。ホームズの分析的推理の話は興味深かったです。確かに探偵に求められる推理力って、一般社会で求められる問題解決能力とは方向性が逆だよなーと。次の作品も読んできます!

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    2025年08月04日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    姉が高校生の時にシャーロック・ホームズにハマっていたのを思い出し、ライトにミステリーが読みたくて手に取った本。大正解の選択だった。
    『大逆転裁判』というゲームにキャラクターとして登場したシャーロック・ホームズの元ネタを一気に読めた感じがする。ゲーム内のエピソードや名前も原作由来のものが多かったので、よりスムーズに楽しく読み進めることが出来た。
    500ページを超える文庫だったが短編で無駄がなく、さくさく読み進められた。

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    2025年07月27日
  • シャイニング(下)

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    キューブリック版は狂気と化した父親が描かれるが小説版は父親が最後まで息子を愛している様子が描かれている。ホラーより感動

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    2025年06月29日
  • 招かれざる客

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    クリスティ文庫のNo.107。戯曲をノベライズ化したもので、どうもクリスティっぽくなくて違和感を抱えながら読んだけど、面白かったなぁ。
    ただ、いかんせん主役の動機が分からない。これ舞台なら違う印象なんだろうけど、小説ではどうもなぁ。もちろん最後には回収されるんだけどね。
    『蜘蛛の巣』も読まなくちゃね。

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    2025年06月26日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

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    シャーロック・ホームズシリーズ1作目
    1章ではホームズとワトソンの出会いが描かれ2章では急なモルモン教徒のお話に入る
    ほんとに急に違う話が始まるのでびっくりはしたが読み進めるうちに色々なものが繋がり最後には話の線と線がしっかり繋がってとても面白かった
    そしてホームズの名推理
    小さい細かな所から沢山の情報を引き出すのはほんとに凄いと思うしワトソンとの掛け合いもいいコンビだなと思えた
    これは2作目も読まなきゃ勿体ないと思えたので読もうと思う

    それにしてもモルモン教徒のお話が現実にほんとにあったことだとしたら怖すぎる……これを当たり前にしている国が今でも存在するのだろうということが本当に恐怖……悲

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    2025年06月19日
  • シャイニング(上)

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    再読。Sキューブリック氏の映画とはまた違うし、ジャックニコルソンのジャックトランスとはまた違う。

    小説版の方が家族愛を感じさせられる。そんなところが憎めないところ

    後半へ

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    2025年06月18日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

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    言わずと知れた大名作、【シャーロック・ホームズ】シリーズの第一作!
    お恥ずかしながら自分はホームズ未履修。。。海外ミステリーということも相まって、不安と期待が同居しながら読み進めること3時間。
    200項程度とは思えない綿密なストーリーが魅力的な一冊でした!

    第一部ではホームズとワトソンという名コンビの誕生から、彼らが空き家で起きた奇妙な殺人事件に立ち向かっていく様子が描かれています。
    傲慢ともいえるホームズと、そんな彼に懐疑の目を向けるワトソンの絡みが面白い笑

    第二部では事件の動機となる、過去の出来事が語られます。
    一部で疑問に思っていた部分が、丁寧に丁寧に少しずつ描写されていくとともに、

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    2025年06月03日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    アムステルダムのアンネの家を訪ねるのに先立っての再読。
    当時収容所に連行された他のユダヤ人と比較すれば、窮屈な隠れ家生活も恵まれた環境だったとは言えるだろうが、平和な時代に考えればもちろんこれほど過酷な生活はない。外に出ることはできず、物音をたてず、協力者が持ってくる配給と本だけが頼り。多感な少女が綴る生活は、おそらくは大人が描くほどの悲惨さを醸し出さず、読書や好きな歴史の勉強、語学、狭い隠れ家での人間関係の観察、両親や姉との関係などを通して、自身を深く掘り下げる日々が淡々と報告されている。言葉を尽くして正直に書き綴っていて、ナチに追われる隠れ家の日記、という先入観を打ち破る瑞々しさにあふれて

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    2025年03月24日
  • 四人の署名【深町眞理子訳】

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    ネタバレ

    シャーロック・ホームズ第2長編。

    退屈を持て余すホームズの元にある依頼が舞い込む。失踪した父、謎の贈り物に謎の人物からの呼び出し。その先で起こる怪死事件。

    意外と読んでなかったホームズシリーズ読み始めてみた。割と短めでサクッと読めて面白かった。

    初手コカインでキマってるの笑う。

    人間の複雑さを感じられる話だった。犯人の淡々とした所や覚悟が決まってたり誓いを曲げない所は嫌いじゃない。執念凄かったけど。

    トンガのミスが無ければ全然違う話になってたよなあ。未開人とか描写がめちゃくちゃ貶めてる。

    犬が可愛かった。

    ワトスンくんの恋が実って良かったね。奥さんの名前失念してたから丁度何も知ら

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    2025年03月19日
  • さあ、あなたの暮らしぶりを話して

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    クリスティーの初ノンフィクション作品。
    中東での発掘旅行が描かれていて、クリスティーの魅力が詰まったファンには嬉しい1冊。

    この作品を読んで1番驚いたのが、クリスティーが肉体的にも精神的にもめちゃくちゃ強かったこと。

    例えば、ネズミがわんさかいる寝室で寝た時のこの1文。
    〈鼠どもがこちらの体の上前面を運動場にして、元気に体操したり、野外スポーツに励んだりしているありさまでは、眠るのはほとんど不可能である。〉

    (۳˚Д˚)۳ギャーーー!!!!
    ネズミが自分の体の上で暴れてる状況を、元気に体操だなんて!!笑

    更に、ゴキ、クモ、ノミ、コウモリ、ヘビなど、モゾモゾ這いまわる生物がウジャウジャ

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    2025年03月15日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    アンネ・フランク『アンネの日記』
    やっと読み終えた。以前、関わりのある本を読んだから、より一層の思いが加わった。この日記が残っていた事、それは奇跡であり本当に良かった。言葉も思いも尽きないが、こんな惨劇が今もどこかでと思うのも辛い。日記が途切れた後のアンネ達の恐怖…怖かっただろう、恐かっただろう、痛かっただろう。
    やはり、言葉には出来ない。

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    2025年02月16日
  • ペット・セマタリー(上)

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    ネタバレ

    この本を読んだ後だけど、最近ペットが亡くなったので気持ち理解できるかなぁとか思いながら感想書いてる
    「この世のものじゃない」化け物でなければ、確かに蘇って欲しいと何度思ったことか…
    人間心理に強く迫る1冊

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    2025年02月08日