深町眞理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読むのを止められなかった。
特に中盤から。あールイスお願いだからゲージを掘り起こさないで、きっと猫のチャーチみたいに、一度戦死したあの青年みたいに邪悪な薄気味悪いゲージになって戻ってくるよ。
あの父と子、二人で凧揚げした美しい思い出を胸に生きていって…と心で叫んでたよ。
でも、甘かった。邪悪な性格で戻ってくるそんな生やさしい次元じゃなかった。隣人の老人シャドと自分の母親までも
一瞬で殺めてしまうなんて。
ルイスはそしてまたしてもやってしまったんだね。
その日のうちに埋めれば奥さんはまともに戻ってこれたの?
ルイスの喪なったもの(息子)の愛が痛切に伝わってきて、
ゲージの成長が想像で語られている箇所が特に。
ホラー小説だけど、心理描写がすごく上手くて他の作品も読んでみようと思った。 -
購入済み
知るべき事実
アウシュビッツを訪れる機会に知り合いに勧められてアンネの日記を読みました
戦場下での生活や当時の情勢も交え、多感な時期の少女がありのままの気持ちを残した貴重な資料だと思います。
またこのような普通の少女が本当にただユダヤ人というだけで強制連行されてしまう狂気さ残酷さを収容所訪問と合わせて知ることができた。
この完全版は長くて読みきるには時間がかかりましたがそれ以上に価値があり、読むべき一冊だと思います。 -
Posted by ブクログ
ルイス一家に訪れた悲劇。ルイスは悲しみのあまり、人間の禁忌を超えようとするのだが…
怖さに加えて、クライマックスの盛り上がりももちろんあるのですが、それ以上に哀しさが印象に残る作品でした。もし突然家族がいなくなってしまったら、人間は正しくない、と分かっていながらも行動を起こすのか、
ルイスの葛藤や悲しみの描写は読者の心を強く揺さぶると思います。キングのホラーが心に残るのは、こうしたところもしっかりと書き込まれているからだと思います。
物語の中にちりばめられた死への悲しみとそれに対峙しようとする人々の姿、そうした悲しみにつけこんで力を得ようとする”魔”。超常的なホラーでありながらも、どこか自分たちに身近なところも感じさせられます。
それだけにエピローグも印象的です。人間の哀しさがまた強く印象に残る幕引きでした。 -
Posted by ブクログ
田舎町に引っ越してきた医者のルイス一家。妻と子供たちが帰省した時、娘の可愛がっている飼い猫のチャーチルが死んでいるのを、ルイスは見つけてしまう。
ルイスは隣人のジャドと共に、猫の死体を自宅の近くにあるペットの霊園に埋葬しに行くことにするのだが…。
キング作品はなかなか動きだしの遅いイメージや、文章がボリューミーだったりと、エンジンのかかりだしの遅い作品もちょくちょくあるのですが、この作品は入り込みやすかったです。
登場人物の平和なやり取りをはじめとした人物描写や、子どもたちの可愛らしい様子はもちろんですが、いいタイミングで恐怖描写が入ってくるのもまたいい! そして怖い!
大学の治療室での一幕、そして猫を埋めに行った土地での不穏な雰囲気、そこで語られるジャドの過去…、派手に来るホラーの描写ももちろん怖いのですが、ひたひたと迫りくる怖さもしっかりと描いているあたり、キングの凄さがあるとあります。
そして命や死をめぐる物語としても秀逸です。娘のエリーがふと生物の命や死に興味を持った時、父のルイスがやさしく語り聞かせているところも、しっかりと描かれていて、こうした一家がこれからどういう運命に襲われるのか、ホラーとしての楽しみもあるのですが、一方で不安でもあります。
舞台は整った、という感じがあるので、下巻もとても楽しみです。