深町眞理子のレビュー一覧

  • 野性の呼び声

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    ネタバレ

    【本の内容】
    ゴールドラッシュに沸くカナダ・アラスカ国境地帯。

    ここでは犬橇が開拓者の唯一の通信手段だった。

    大型犬バックは、数奇な運命のもと、この地で橇犬となる。

    大雪原を駆け抜け、力が支配する世界で闘い、生きのびていくうちに、やがてその血に眠っていたものが目覚めはじめるのだった。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    ゴールドラッシュ時代のアメリカで活躍するそり犬バックに焦点をあてた物語です。

    『もののけ姫』に出てきたあの白くて大きい犬を思い浮かべていただくとわかりやすいかもしれません。

    原書は1903年に出版されました。

    主犬公(?)バックの目から見た人間の愚かさや優しさ、当時の社会がうかがえる歴史小説としても読めます。

    1905年に発表された『吾輩は猫である』と比較しながら読むのも面白いかもしれません。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2015年01月18日
  • たんぽぽ娘

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    奇想コレクション最終回配本。で持っているのに
    文庫本を買ったのは、ざっくりとした短い話で
    ふわっとしたい気分になりたいときに
    ポケットに入れておけるから。
    それにしても、ちょっと前まで
    入手困難な幻の名作がうちに3冊もある。
    ネットで英語版、苦労して読んだ反動だ。

    0
    2015年01月13日
  • ペット・セマタリー(上)

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    ネタバレ

    久々のS・キング。
    さすがの貫録。これは面白い。

    前半は、そんなに怖いシーンが出てくるわけではないけれど、後の悲劇を予感するような、細かいエピソードが散見する。「怖い!」と思わされるのは、後半の本当のクライマックス部分だけなのに、上下二巻の長丁場を全く飽きさせない。

    そして、以外なことに救いのない結末。
    S・キング氏は、写真なんかでは人のいいアメリカのおじさんに見えるけど、本当はとんでもなく厭世家の人嫌いなんだろうな、と思う。

    0
    2014年11月25日
  • 野性の呼び声

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    児童文学のときには読む機会はなかったですが、
    大人になってから読むことができました。

    犬という生き物が使役として有用、という時代に
    「誘拐」されて使役されることとなったバックという犬。
    彼は、賢い頭脳と、勇敢な心を持っていました。

    持ち主が変わり、数々の苦難を味わうバック。
    時に、もう動けなくなるところまで
    いくときもあります。

    だけれども、彼はその精神で苦難を
    乗り越えます。
    そして、眠れる野性は、
    最後の主人の死によって解放されます。

    野性ってなんだろう。

    0
    2014年10月14日
  • シャーロック・ホームズの復活【深町眞理子訳】

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    もう会えなくなっちゃうと思ってたホームズに再会できただけで大満足。
    名作は名作だなって改めて思わされた。

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    2014年10月01日
  • ペット・セマタリー(上)

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    ネタバレ

    やっぱりキングは面白い! 個人的ハイライトは主人公の息子が家の目の前の道路で車に惹かれて死んでしまうところ。その場面を主人公はなんどもなんども夢に見ます。まだよちよち歩きのその子を必死で追いかけ、車が来る寸前に襟首を掴んで、やった、助けた! というところで目を覚ます。夢では幸せ、現実は悪夢。次第に追い詰められていく主人公は、その夢と現実の配置をひっくり返そうとします。

    絶望は一種のエンターテイメントです。キングの小説ではいつもそれを思い出します。上記の男の子が死ぬ場面なんかその中の白眉! 単なる幼児の死がこんなにも怖くて悲しいのは、彼に注がれた家族の愛の存在があるからです。キングの描く絶望には、必ず深い愛情がよりそって、お互いの存在をくっきりと引き立たせます。

    またキングの代表作のひとつである「呪われた町」では、主人公が愛する人たちを取り戻すために行動します。そして「呪われた町」をポジとすると「ペット・セマタリー」はネガにあたります。どちらも深い愛を起点にした結果で、だからこそ「ペット・セマタリー」の主人公の愚かな行為はやるせなく、救いがないラストにも読者を納得させる充足感を与えています。

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    2014年11月14日
  • 回想のシャーロック・ホームズ【深町眞理子訳】

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    前作以上にさらにパワフルに語られる事件の数々。
    展開が早すぎてついていくのに必死(笑)
    このテンポの良さが魅力の一つなんだな~と実感。
    それにしても【最後の事件】の衝撃といったら…。゚(゚´Д`゚)゚。
    ワトスンの心情を考えるだけで胸が締め付けられる思い。

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    2014年03月02日
  • 白い牙

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    ネタバレ

    自然と言うのは、なんというか厳しい。犬が獲物を狩るような弱肉強食もあれば、人が犬を殴って言うことを聞かせるのもきっと弱肉強食って事なんだろう。このあたり、昔の本はごまかしがなくてすごい。しかしインディアンと白人の差別っぷりもなかなか。これまた今の本じゃこうはいかないだろうなー。

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    2014年02月08日
  • 親指のうずき

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    英国文化にも大分慣れてきたな(笑)。


    さて、真相が判明してからキーワードの行を読むと、
    確かに…確かにそういうニュアンスだとわかる。
    でも最初に読んだ時にはタペンスと一緒に勘違いした。
    …勘違いっていうか、成り行きで流れちゃった(笑)。

    でも、たとえ最初から考えながら読んでいたとしても、
    多分うまくミスリードされたに違いない。自信あり!

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    2013年05月17日
  • 野性の呼び声

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    「卵をめぐる祖父の戦争」のラストで「祖父」が読んでいる。
    犬の話ということで、作中で登場人物が構想する「中庭の猟犬」と関連があるのだろうか。

    2014/4/30
    読んだ。
    とても活き活きと描かれている。ゴールドラッシュ当時の風俗が映像をみるように浮かんでくる。
    人間が登場しないシーンで、台詞が全くなく、描写的な記述が続くシーンが特に良い。ヘラジカを斃すシーンや、最後に狼の群れを率いるシーン。魔の山の雪山のシーンが浮かんできた。

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    2018年12月18日
  • 海浜の午後

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    ネタバレ

    『海浜の午後』
    海辺のビーチチェアに寝そべる人々。夫アーサーをほったらかして友人のボブと砂の城を創り遊ぶノーリーン。ジョージとクラム夫人の会話。息子を支配するガナー夫人。盗まれた首飾りの話。彼らの周囲を歩き回る謎の美女。首飾り盗難事件を捜査するフォーリー警部。

    『患者』
    何者かに突き落とされたウィンクフィールド夫人。精神的なショックから会話をすることができなくなった夫人。犯人を突き止めるための実験。瞬きによる会話。夫であるブライアンの浮気相手の正体。

    『ねずみとり』
    マイケル・トランスに誘われ彼の家にやってきたサンドラ。マイケルは旅行中で留守。家にいたジェニファー。誘い出されたことに気がつくサンドラ。同じく誘い出されたデイビッド。サンドラの元夫の死に不審を持つアレック。部屋から発見されたマイケルの遺体。仕掛けられた罠。

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    2013年05月05日
  • 野性の呼び声

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    この小説を読んでいる最中、まず思い出してしまったのが「水曜どうでしょう」の企画のひとつ、ユーコン川160キロでした。ちょうどその近隣が主な舞台ですし、ユーコン川も何度か出てきますし。おかげで情景がより良くイメージできたような気がします。ですがこの作品は「どうでしょう」のようなユルさが魅力の番組とは対極の荒々しくて逞しい犬の物語でした。苛烈な環境の中で野生に目覚めていくバックの姿は、さまざまなものにすっかり飼い慣らされてしまった私の目には誇り高く、また、気高く映り魅了されました。

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    2013年02月22日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    短編でありながら、連続性があって、テンポ良く読めた。
    解説にもあったがフェアプレイを感じる内容だった。
    殺人事件が意外と少ないのも魅力。

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    2018年11月25日
  • 野性の呼び声

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    野生のオオカミが、人間に飼われ、慣れていく話。
    ブルドッグと闘うシーンなど、昔読んだことを覚えている場面もあった。

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    2012年11月15日
  • 親指のうずき

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    たいへん面白かった。女史の作品の中でも佳作との評価は納得。
    推理小説としての醍醐味が味わえた。

    また、クリスティーの描く女性は本当に生き生きとしていて魅力的(タイプはだいたい決まってしまうけれど…)。
    今回の主人公も、とてもチャーミングで活動的。
    彼女自身がこのような女性だったのではないかと想像させられる。

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    2012年08月14日
  • シャーロック・ホームズの復活【深町眞理子訳】

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    新訳版リリースに合わせておっかけ中。

    前作、もうホームズ書きたくないと思わず殺してしまったけど、あまりに続編のオファーが多かったんで生き返らせてみた。そのアオリでワトソンの奥さん死んでもうた…
    そして、史上最も"怪しい"と言われている二人は、再び共同生活を行うのだった。

    知らされる「作者の乗り気の無さ」とは裏腹に、実に丁寧な作劇で今なお衰えぬ魅力でありますね。解説で触れられていますが、本シリーズの読み口というのは、本当「心地良い」の一言に尽きます。


    で、今度の終了の便宜は「もうホームズが『書くな』と言ってる!」というのは上手いですねw

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    2012年08月02日
  • ペット・セマタリー(上)

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    「そのペット霊園には死者を蘇らせる不思議な力があった」

    自分の愛するものを蘇らせられるなら、そんな恐ろしい力に手を出してしまうのだろうか。その力が、死者を全く別の化物に変えてしまうかもしれないとわかっていても、愛する者を蘇らせようと思うのだろうか。

    幸運にも家族を失った経験がない私には、想像しかできないのだけれど、もし家族が死んで、この霊園を目にしたら、やはり試してみたくなるのかも。
    それが死者を冒涜することで、自分が更に傷つく結果が待っていて、決して最善の手段ではないとわかっていても、死体をそっと埋めるのかもしれない。

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    2012年04月22日
  • 招かれざる客

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    アガサ・クリスティーいいですね!始めて読みました。これが何十年も前の作品なんだと思うと、やっぱり語り継がれる作品には覆られない歴史があるんですね~(^ ^)いや感心です。結末が実に面白い。

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    2012年02月02日
  • 四人の署名【深町眞理子訳】

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    まぁ、あちこちでフォローされてはいるものの、ホームズのコカイン描写に、運命の女性を前に、その描写にいささか冷静さを欠くワトソン君とか。

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    2011年11月04日
  • 七つの時計

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    元気で個性的な女性を魅力いっぱいに描くのが上手なクリスティーだけど『パディントン発〜』同様、老人をキュートに動かすのも本当に上手。
    私はあるシーンで爆笑してしまいました。能天気に楽しんで欲しい一冊です。

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    2011年10月02日