深町眞理子のレビュー一覧
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戯曲3編収録。
〇「海浜の午後」
読んでいると少し登場人物がワチャワチャしている感じがするが、おそらく舞台では人物の出入りがはっきりするので、あまり気にならないのだろう。
過保護の青年の恋愛話など全体にユーモラスなものにしようとしているのだろうが、ラストはあまりスッキリしない。
〇「患者」
転落して動くことも口をきくこともできなくなった患者。事故なのか、自らの意思で落ちたのか、それとも犯罪か。警察は医師の協力により、ある実験によってその真相を明らかにしようとする。
〇「ねずみたち」
何者かによりアパートの一室に誘い出された男女。誰が自分たちをここに呼んだのか、またその目的は何か。 -
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クリスティー作品の有名な主人公といえば、ポワロとミス・マープルになるだろうけど、その二つのシリーズとはまた違った楽しみが見いだせるのがトミー&タペンスシリーズのいいところかなと思います。愛嬌ある夫妻のやりとりやキャラクターもそうだし、事件のスケールや展開もひと味違って面白い。
この本の事件の舞台となるのは第二次大戦中。ナチスのスパイを秘密裏にとらえるため、半ば引退状態となり暇と退屈を持て余していたトミー&タペンス夫妻が活躍するミステリーとなります。
ポアロとかミス・マープルは年齢とか本人の性格も相まって、ちょっと落ち着いた印象があるのだけど、トミー&タペンスは中年の年齢になってもまだまだ血 -
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巻末の解題と解説までよんで、はじめて『四つの署名』でなく『4人の署名』とタイトルと訳されていることに気づく、観察力のないわたし。
以下はその巻末の解説を読んで思ったことなど。
以前『ドラキュラ』について書かれた何かの文章で、近代化されていく英国の都市に、よくわからない場所のよくわからない何かが侵略していく、という話の構造が当時の読者に興味や恐怖を喚起させた、的な文言を読んだ記憶があって、思えば本作も『緋色の研究』もその、ヴィクトリア朝後期のエンタメ小説のテンプレートに則っていると言えるなと。よくわからない場所から持ち込まれた厄介な事件がロンドンに持ち込まれて、科学と論理の権化的なホームズに解 -
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ネタバレ【注意】以下、本作の内容とは関係のない心の声です。
「ペット・セマタリー」Σ(゚д゚;)
「ペット・セメタリー」...セマタリー...セメタリー...セメタリー...セメタリー...
映画版はセメタリーだったよな...
まぁ、どっちでもいいか^^;
それよりも、なぜに今S・キングなのか?
う~ん┐(´ー`)┌
30年位前かなぁ...ドハマリしたの(苦笑)
読書なんて縁もゆかりも無かった私も当時唯一と言ってもいいぐらい手にしたのはS・キング作品でした。
あっ、「俺も!」「私も!」って、思ってくださった方もきっといるはず(笑)
積読いっぱいあるのに、なぜか手にしたのが本作でした。 -
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「ホームズ」シリーズの最後の長編『恐怖の谷』を読みました。
「ホームズ」シリーズの長編って、あまり評価が高くないのですが、、、
長編の中では『バスカヴィル家の犬』と並んで、評価の高い作品です。
暗号文の解読から始まり、密室殺人での証言者の偽証を暴いて… と、「ホームズ」の活躍が存分に楽しめる作品になっているのは確かですね。(「ホームズ」が活躍するのは第一部だけですが… )
二部構成になっていて、第二部で事件の背景となった過去が語られ、しかも、それがアメリカでの出来事というのが「ホームズ」シリーズ処女作『緋色の研究』を思い起こさせました。
第一部と第二部が別々な物語として楽しめる構成とな -
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「ホームズ」シリーズは長編が4作あるらしいのですが、そのうちのひとつ『バスカヴィル家の犬』を読みました。
とても有名な作品で、探偵小説の最高傑作と呼ぶ人も多いとか。
先日読み終えた『回想のシャーロック・ホームズ』同様、少年時代に読んだことがある気がするのですが、、、
ほとんど記憶にないので、初めて読む感覚で楽しめました。
発表順では、「モリアーティ教授」との死闘を描いた『最後の事件』後、8年ぶりに発表された作品だったらしいですね。
でも、発表当時、1893年の『最後の事件』で「ホームズ」はライヘンバッハの滝で転落死していたことになっていたので、『最後の事件』より前の1889年の事件という設 -
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天涯孤独になったアンがロンドンの地下鉄で遭遇した事件をきっかけに、好奇心に駆られアフリカに行く
お転婆お嬢様系ヒロインの冒険活劇
思い立ったらすぐ行動するヒロインの性格のおかげで飽きることなくさくさく読める
けど自分と似たものを感じるからかヒロインにそこまで魅力を感じなかった…
脳の大部分は3歳頃までに完成するのに対し、私たちの行動に抑制をかける働きを持つ前頭葉は20代で完成する
だからアンのようにリスクを顧みず行動できるのはやはり若いうちだけなのだと思う。私もまた然り
でも個人的にはメリットのほうが多い気がしている
しばらくは人に迷惑をかけない範囲でやはり思うがままに生きていきたい
(今 -
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ネタバレチムニーズ館の秘密に続きこちらも上流階級の言葉遣いが悪すぎてドン引き。まあ若手エリート外交官達が見たままの「ぼんくら」揃いでなかったのには安堵した。ダイイングメッセージでこっちが犯人だな目星をつけた状態で読んだので格闘も自作自演感がわかりやすかった。途中で自分が絞首刑になる運命とか言っているし。セブンダイヤルズの会合でロニーを事故死に見せかける噂が流布されて、それなら心配ない、と言うようなコメントが出ていたのは矛盾に見えるけど…
ポンゴが地味に好き。「私はなんと言われようと平気ですが」と平然と言ってのけるバトル警視の渋いキャラクターが好きだったのに、最後の現実離れした派手派手展開に驚愕。バンド