深町眞理子のレビュー一覧

  • シャイニング(下)

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    ネタバレ

    再読。
    いわゆる幽霊屋敷もののホラー。主人公の5歳の少年の父親が、ホテルに巣食う魔物?幽霊?悪意?に取り憑かれ、狂気と凶暴の世界に迷い込んでしまう、といったような内容。
    その過程はなかなか読ませるものがあるのだが、ちょっと冗長な感じもしなくもない。

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    2022年01月05日
  • 七つの時計

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    原著は1929年刊行。初期の作品である。
    ウッドハウスぽいクリスティー、ということで、クリスティーに詳しい方から紹介していただいて手にとった。
    以前に読んだかも、とドキドキしたが、それはポアロの『複数の時計』のほうだった。
    こちらはノンシリーズ、一応前段にあたる《チムニーズ館の秘密》があるそうで、それを飛ばして読んだけど、特に問題はなかった。

    ジャンルとしては、スパイアクション。初期ぽい。
    このジャンルはあついファンからはナメられているけど、私はけっこう好きで本作も楽しく読んだ。
    冒頭の事件、なかなか起きない青年への友人たちのいたずらで、たくさんの目覚まし時計を置いてやる、って陽キャ大学サー

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    2021年12月02日
  • 茶色の服の男

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    ノンシリーズ
    雰囲気としてはトミー&タペンスのような無謀な主人公の冒険物語。臆病者の私からすると、冒険に出るくだりも危険がいっぱいの旅も無謀すぎる!
    解説によるとしつこく自分を登場させろと迫って殺人犯人にしてもらった実在の人物が「クリスティー自伝」に載っているらしい。

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    2021年10月01日
  • 恐怖の谷【深町眞理子訳】

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    久々にホームズのシリーズ。
    二部構成になっており、一部はホームズの推理で事件解決、二部は一部の事件の引き金になった過去の出来事が語られる。いつものホームズよりやや切れ味鈍め?な感じがしましたが、メインはタイトルになっている二部の「恐怖の谷」の方なのかも。すっかりホームズ物だってこと忘れて読んでしまった。ラストは見事などんでん返し。そして一部の事件に繋がって行く、という構成も好き。ホームズの活躍譚としてはやや物足りないけど、物語としては面白かったので満足です。
    しかし最初にホームズに情報垂れ込んできたモリアーティの部下は一体何がしたかったのやら…??

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    2021年09月18日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    小学生の頃、『まだらの紐』を読み、とても怖かった記憶があります。
    所々にある挿絵が不気味。
    今思えば、シャーロックホームズは、私の男性観に影響を与えてたなって。
    思慮深い人には憧れがちです。

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    2021年08月08日
  • 七つの時計

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    ノン・シリーズですが、“バトル警視もの”とも言えるかもです。

    チムニーズ館に宿泊していた若者グループの一人・ジェリーが死んでしまい、数日後、今度はやはり件の若者グループにいたロニーが射殺されてしまいます。
    ロニーの死の現場に偶々居合わせたバンドル(アイリーン)は、死ぬ直前に彼が口にした“セブン・ダイアルズ”なる謎の組織について、ジェリーやロニーと行動を共にしていたお気楽な青年・ジミー、死んだジェリーの妹ロレーンと共に探り始めます・・。
    クリスティーの描く元気な若い女性に共通しているのですが、このバンドルも御多分に洩れず、無駄に行動力があり、無鉄砲なのでちょいとヒヤヒヤします。ですが、そんな彼

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    2021年08月08日
  • 回想のシャーロック・ホームズ【深町眞理子訳】

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    ゲームから気になって借りました。「最後の事件」の旅の描写、本当に旅してる気分になれてお気に入りです。

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    2021年08月05日
  • 七つの時計

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    ネタバレ

    冒険もロマンスも盛りだくさん!

    ジェリー・ウェイドが眠ったまま亡くなり、寝坊助のジェリーを驚かせるための悪戯だった時計7つが並べられているところから物語が始まる。同席していたロニーが死に、それを間近に目撃したバンドルことアイリーンは事件に首を突っ込む。ロニーが言い残したセブン・ダイアルズとは。友人ビルやその友人であるジミー、ジェリーの妹ロレーンと組んで作戦を立て、セブン・ダイアルズの秘密に踏み込もうとするバンドルだが、バトル警視も何やら作戦を実行してるようで——

    バンドルと一緒にハラハラドキドキするのがとても楽しい。秘密結社セブン・ダイアルズの集会に潜入するところなど、行動家バンドルの本領

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    2021年06月09日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

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    ドラマから入って今さら読みます!
    小学生のときに半分くらい読んだけどあのときは正直あまり理解できてなかったな。
    訳によって結構雰囲気違うから色々読んでみよう。

    ドラマのブロマンスぷりは半端ねぇ。

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    2021年05月26日
  • 茶色の服の男

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    アンの気持ちがよくわからなくてどうなってるのってなった レイバーンに対する気持ちが突然すぎて、エッてなってるうちにてんやわんやでハッピーエンドだった
    ペドラーさんやブレア夫人もおもしろくはあったんだけど、ブレア夫人の初対面であれは嫌じゃない?
    ボスが愉快な人物だったのでそこは面白く読めた

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    2021年03月29日
  • ペット・セマタリー(下)

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    愛しているからこそ、取り返したい。その方法はもう自分の手の中にあったのなら、私はやってみたいとの誘惑に負ける気がする。知らなければ、ひたすら嘆くばかりだったのだろうか。
    進んだ先には、もっともっと辛い現実が待ち受けていたのだけれど、この弱さを責めれるほど私は立派ではない。

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    2021年02月20日
  • 親指のうずき

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    トミー&タペンスもの

    冒頭のクリスティーのメッセージを読むと、読者からの「トミーとタペンスはその後どうなりましたか?」という問い合わせに応えるかたちで本書が書かれたように思えます。
    なので、既に発行されているトミー&タペンスものは、当然読んでいるよね?という前提を感じさせる小ネタがそこかしこに見受けられますので、是非「秘密機関」「おしどり探偵」「NかMか」を読んでから、本書に取り掛かることをお勧めします。
    さて、すっかり中年というか初老にさしかかっているトミーとタペンスですが、二人の軽快なやり取りは全然年齢を感じさせません。
    タペンスは相変わらずアグレッシブで、トミーの伯母の遺品である風景画

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    2021年02月01日
  • ペット・セマタリー(下)

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    死に対する感覚を、無垢な子供、トラウマをもつ母親、医師の父親、田舎で暮らした老人、とさまざまな視線から捉えていて面白い。
    キング最恐の傑作、という前評判が先行したわりに展開の意外性は少なく、なるほどこうなるよねという結末。
    終盤での主人公とその妻、隣人の鬼ごっこはなかなかハラハラする。

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    2020年12月21日
  • ペット・セマタリー(上)

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    幸せそのものの若い夫婦、自然に囲まれたメイン州の田舎町、チラチラと見える主人公の心の闇。何かを隠している隣人…
    一体何が起こるのか、ワクワクさせる上巻ですが心理描写が非常に丁寧、悪く言うともっさりスローペース。

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    2020年12月21日
  • NかMか

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    トミー&タペンスもの

    まず、トミーとタペンスが40代になっているのに驚き。時の流れの速さを感じます。
    さて、ナチのスパイを探り出す密命を受けたトミーが、タペンスには内緒で指定されたゲストハウスを訪れたところ、“ブレンキンソップ夫人”という偽名で、タペンスが何食わぬ顔で既に滞在しているのにはびっくり。さすがタペンス!この辺の掴みもバッチリですね。
    というわけで、いつも通り協力し合いながら探索に励む2人。年をとっても仲の良さは相変わらずで、ドキドキの冒険サスペンスを堪能させてくれます。
    中盤で、ゲストハウスに滞在中のベティーちゃんという女の子が誘拐されてしまう場面があるのですが、物語の終盤に、そ

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    2020年11月23日
  • 親指のうずき

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    ネタバレ

    私はその風景を見たことがある。

    タペンスは、トミーの叔母の遺品に描かれた家を見たことがある気がした。叔母を見舞った時に出会った老婦人が元々の所有者であり、彼女の行方が知れないことを知ったタペンスは、老婦人の言い残した言葉の謎を解くために出かける。会議から帰ってきたトミーが知ったのは、帰ってくるはずのタペンスがまだ帰ってきていないことだったーー。

    タペンスのお節介とも言える、しかも有り余る行動力で、ぐいぐいと読ませる。事件が起きるとは思わず、せいぜい過去の悲劇を明らかにするものだと思っていたら、事件は現在形になった。トミーが別の方向から参加することで加速する謎解き。明らかになった真相は、一線

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    2020年03月08日
  • ペット・セマタリー(上)

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    チャーチが死ぬはずなんかあるもんですか。
    誰もこの家で死ぬはずなんかあるもんですか。

    ずいぶん昔に「IT」を読んで以来のキングです。

    この上巻は、ゆったりと話が進みます。会話の中でもちょっと出てくるだけの人物にもジョークを交えたエピソードが披露されるので、楽しい反面、焦ったく思えるところもあります。

    妻のトラウマに起因する主人公夫婦の激しい喧嘩、不気味に生き返った愛猫のことを娘にどう伝えるか悩むシーンなど、感情的な場面の描写は素晴らしく、本に引き込まれます。

    不吉な予感を漂わせながら、下巻に続きます。

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    2020年02月29日
  • 茶色の服の男

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    この装丁はどうかと思うが。
    若い時に読んでいたら、若い主人公の冒険ありハラハラドキドキの恋愛あり、でもっと楽しめたかもなー。
    クリスティがこういう作品も書いていたなんて知らなかった。ラブリーな作品だと思う。

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    2020年02月17日
  • ペット・セマタリー(上)

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    近々この映画を見に行くことになりそうなので、手にとってみた。

    海外の映画に関しては、そんなに「原作を読まなきゃ」と思うことはないのだが、今回は珍しくなぜか気になって、読んでみたくなった。

    翻訳ものは、不自然な日本語表現が気になって、スムーズに読み進められないことが多いのだが、この本に関しては、内容を知りたい気持ちが勝っているのか、そういう部分があっても読み流して先に進むことができている。

    なんか……不思議な吸引力のある物語。

    確かに薄気味悪いんだけど、目が離せなくて、でも、おもしろい、っていうのともちょっと違うような……。
    いやでもこの吸引力をひと言で表すなら、おもしろい、しかないのか

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    2020年02月01日
  • シャイニング(下)

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    面白くなるのが3/4過ぎてからでかなり遅いけど、夫婦?の殺し合いが読んでて怖面白かった。
    結局レドラムってなんだったんや.スズメバチが何表わしてるかも分からんかった...

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    2019年11月27日