深町眞理子のレビュー一覧

  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    「ビブリア古書堂」で知って読んでみたいと思っていたら、偶然古書店で見つけた。確かに「たんぽぽ娘」は日本人の琴線に触れる作品で面白いと思った、あと2,3作がまずまずの出来だが、他はあまり頭の中で映像化出来なかった。SFは自分で想像出来ないとなかなか辛いものがある。

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    2016年04月26日
  • NかMか

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    前作、『秘密結社』に比べると謎解きは簡単だった。
    戦争中の話なので、イギリス人から見た外国人の批評のようなものが
    たびたび登場人物のセリフに出てくる。それがちょっと不快だった。

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    2015年12月23日
  • シャイニング(下)

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    上下巻の感想をまとめて。
    新作『ドクタースリープ』がこれの続編だということで読んでみた。スティーブンキングを読むのは三作目だけどやはり☆3つ。スティーブンキングは後からじわじわ良さに気付くという面もあるのだけど、読み終わった直後は毎度の小噺というか挿話に疲れ果てる。ちょっとした比喩や小噺を入れてくるから、ワンセンテンスが長くて読みづらい。でも下記の引用のような秀逸な文も少なくないのでやはりまた読んでしまうだろう。

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    2015年11月26日
  • 茶色の服の男

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    ネタバレ

    クリスティ初期の今風(でもないか)に言うならトラベルミステリ。推理的要素は薄い。当時のイギリスと南アフリカの雰囲気が伝わってくる。イギリスから南アフリカに向かう船から、テネリフェ島の雪をかぶった高峰が見えるという記述が気になり調べたら、テネリフェ島(スペイン領カナリア諸島)はモロッコ沖にある東京都ほどの大きさの島だが富士山に近い高さの山があるということで納得。クリスティ自身も目にして記憶に残っていたのだろう。

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    2015年11月03日
  • シャイニング(下)

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    ドクター・スリープを読むための予習として
    映画とは結構違うんだなぁというのを再認識。書き込み量は圧倒的に小説だけど、怖さはやはり映画の方か

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    2015年10月23日
  • シャイニング(上)

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    20年以上前に読んだ本だが、ドクター・スリープを読みたいので、その前に再読。相変わらずキングの本は描写が細部にわたり、情報量が多い。しかも、原文(英語)の言い回しに引っ掛けた箇所(hereとfearをかける等)もあり、ずっと読みやすい和書しか読んでなかった私には、前半読み始めるのに少し労力が要った。しかし、いよいよ、惨劇の予兆が出始めてくると、ぐいぐいと読めた。父親のアルコール依存や暴力衝動とそのことに対する自己嫌悪と葛藤する姿、感情移入できるほど描けていた。後半へ。

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    2015年08月26日
  • シャイニング(上)

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    本作がホラーの傑作と呼ばれる理由は分からなくもない。特に物語の3分の2過ぎからクライマックスにかけての手に汗握る展開は大変素晴らしかったと思う。しかし、この最終局面に至るまでの展開が無駄に長すぎるとしか自分には思えず、読み進めるのがしんどかった。ここまで細部を描き込む必要があったのか甚だ疑問である。

    ところで「レッドラム」の意味するところって割と有名な気がするけど、もしかして本作が起源なのだろうか?

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    2015年07月31日
  • たんぽぽ娘

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     13編収録の短編集。

     有名な「たんぽぽ娘」はヤングらしいロマンチックさあふれる作品。未来から来た少女に恋をした妻を持つ男の恋模様を描いた短編で、結末の鮮やかさにはため息が漏れます。

     そのほかでは「河を下る旅」もおススメ!二人の男女が出会いによって希望を持ち、再生していく姿、そしてこちらもラストに息が漏れます。

     「エミリーと不滅の詩人たち」は詩人のアンドロイドの管理をする学芸員の話。詩人たちのアンドロイドでは採算が取れない、ということでアンドロイドは破棄され、新型自動車の展示スペースにされそうになり…
     誰も不幸せにならないオチのつけ方が見事なだけでなく、未来の技術への希望を文学で

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    2015年03月27日
  • たんぽぽ娘

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    全13編の短編集。作者の作品は初読。『ビブリア古書堂』シリーズで取り上げられたことがきっかけで手に取る。表紙の装丁も好み。作品の雰囲気を如実に表す。ロマンティックでハッピーエンドの話がほとんどである。大筋は王道と言ってしまえばそれまでだが、SF的要素が加わり面白い。短編であるため、気軽に読める。あとがきによると、作者の長編はイマイチなようである。訳者は日本と関わりのある作品の邦訳に意欲を示しているようなので、そちらに期待したい。

    『たんぽぽ娘』『荒寥の地より』『第一次火星ミッション』『11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス』が特に印象的だった。最後の作品は、ありふれた童話がまさかのSF

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    2015年02月03日
  • シャイニング(上)

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    キューブリック『シャイニング』を観てから。
    感想はまだ上のみになるが、少々長いかなというのが第一印象。映画化するのであれば、多くを省略しなければ、話しがいったりきたりで飽きてしまうだろう。その点、キューブリックの恐怖一心さの省略は共感する。

    主に長いのは、ジャックが狂人へと変わる、その環境作用。アルのくだりや、管理人とのやりとりなど、意のままにならないいらだちが次第に狂人へとジャックを変えていく。

    ホラー小説ははじめてたが、映像の方がよりホラー感出るかな、そのもちろん見せかけではなく。

    下によって映像にはない細かな心理描写があることを期待する。

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    2014年05月11日
  • NかMか

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    久しぶりにクリスティが読みたくなって、積読から引き出して読んでみましたー。
    スパイ物だけど、あまり緊張感のないのんびりとしたテンポの小説。
    背景は戦争なんだけど、切迫感とかあまり感じられなかった。
    それは、やっぱりトミーとタペンスのコンビだからなのか?

    私は、読んでてみんなが怪しいと思った。
    別にどんでん返しがあるわけではないけど、事件の真相が分かって最後はホッとした~。
    最後はちょっとしみじみとさせてもらった。

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    2014年02月12日
  • 招かれざる客

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    ネタバレ

    「The Unexpected Guest(招かれざる客)」
    作:アガサ・クリスティ
    書式:戯曲(舞台の台本)

    ドラマはすべて、ブリストル海峡に近いサウス・ウェールズにある、ウォリック家のリチャードの書斎で進行する…

    11月の霧深いある夜、車の故障でスタークウェッダーは近くの屋敷に助けを求めた。
    呼び鈴に反応はなく、勝手に入ると車椅子に座った屋敷の主人リチャードの死体と、銃を持った美しい妻ローラが立ち尽くしていた。

    誰がリチャードを射殺したのか。妻?愛人?看護婦?異母弟?母親?
    誰もが犯人になりえ、誰が真実を言っているか判らない。
    そして疑惑の連鎖に裏の顔を見せ始める登場人物達。
    快男児

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    2013年11月15日
  • 渇きの海

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    月の表面にある「渇きの海」。それは、あまりの細かさ故に液体のような特性を示すミクロの砂が海のように広がる月有数の絶景地である。観光客を乗せてこの「渇きの海」を遊覧する船が、突然の事故で「渇きの海」の底深くに埋もれてしまう。軽量のダストスキーしか近づけない「渇きの海」のただ中で、砂に埋もれた観光客と遊覧船スタッフを救い出すために、果たしてどんな作戦が取られたのか?救出作戦の顛末は?

    クラークがこの作品を執筆した当時、月表面には「渇きの海」のようなエリアが実在すると考えられていたそうです(実際には観測されていません)。この作品の真骨頂は、執筆時点における最先端の科学理論を前提として広げ得る想像力

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    2013年05月13日
  • 海浜の午後

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    一幕ものの戯曲3篇。見覚えのあるキャラに見覚えのある道具立てで、『ラジャのエメラルド』や『スペイン櫃の秘密』その他もろもろの作品を連想せずにはいられない。が、物語の流れは全然違う。これはクリスティーのパラレルワールドだ!またの名は「アイデアの使いまわし」。戯曲だからぎりぎりアリかな…。

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    2013年02月05日
  • 四人の署名【深町眞理子訳】

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    シャーロック・ホームズ第2弾☆
    ホームズの鋭い観察力と推理力はやっぱりすごいです。
    恋愛という情緒的なものは、純正かつ冷徹な理想とは相容れないとホームズは言いますが、愛も大事だと思う☆
    ワトスン結婚出来てよかった

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    2012年12月19日
  • ペット・セマタリー(下)

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    表紙裏
    猫のチャーチがひょっこり戻ってきた。腐った土のにおいをさせて、森の奥から戻ってきた。ならば、愛する息子ゲージが帰ってきてもいいではないか!愛していればこそ呪われた力まで借りようとする人間の哀しさ。モダン・ホラーの第一人者S・キングが“死”を真っ向から描ききった、恐ろしくも哀切きわまりない“愛”の物語。

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    2012年09月17日
  • ペット・セマタリー(上)

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    表紙裏
    都会の競争社会を嫌ってメイン州の美しく小さな町に越してきた、若い夫婦と二人の子供の一家。だが、家の前の道路は大型トラックがわがもの顔に走り抜け、輪禍にあう犬や猫のために<ペット共同墓地>があった。しかも、その奥の山中にはおぞましくも・・・「あまりの恐ろしさに発表が見あわせられた」とも言われた話題作。

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    2012年09月17日
  • 回想のシャーロック・ホームズ【深町眞理子訳】

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    創元社版。
    『〈シルヴァー・ブレーズ〉号の失踪』
    『黄色い顔』
    『株式仲買店員』
    『〈グロリア・スコット〉号の悲劇』
    『マスグレーヴ家の儀式書』
    『ライゲートの大地主』
    『背の曲がった男』
    『寄留患者』
    『ギリシア語通訳』
    『海軍条約事件』
    『最後の事件』
    解説に「ホームズと鉄道」があり、なかなか興味深い。

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    2012年07月20日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    再読。創元版。「ボヘミアの醜聞」「赤毛組合」「花婿の正体」「ボスコム谷の惨劇」「五つのオレンジの種」「唇の捻れた男」「青い柘榴石」「まだらの紐」「技師の親指」「独身の貴族」「緑柱石の宝冠」「撫の木屋敷の怪」有名タイトル詰めな巻。

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    2012年05月11日
  • 茶色の服の男

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    なんだか登場人物が多いうえに変装したり名前変えてたりするせいか、よくわからなかった! 途中でどうでもよくなってきた(笑)わたしはやっぱり頭悪いんだろーか。いちおう、ディーヴァーとかコナリーとか、ほかのミステリと呼ばれるものは普通におもしろく読めてるんだが、いわゆる「本格」に弱いのかしらん。クリスティと相性が悪いのかしらん。旅の描写とか楽しいし、ラブロマンスものとしてだったらけっこうわくわくしたんだけれども。

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    2012年03月18日