深町眞理子のレビュー一覧

  • NかMか

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながらトミー&タペンスシリーズどころか初めてのクリスティー作品だったのだが何故今まで読んでこなかったのか、その一言に尽きる程に面白くハマった。全体通してコメディタッチで読みやすく、それだけではなくハラハラドキドキ感も味わえるとても素敵な作品。こちらのシリーズは勿論のこと、クリスティーの他作品も今後是非読みたいと思う。

    0
    2025年11月24日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

    Posted by ブクログ

    子供の頃にいくつか読んだ作品たちなのですが、全く内容を覚えていなかったので今この機会にと思って再読…だけどほぼ初めて読むような気持ちでした。映像ではいくつも見ている話ですがとても新鮮な気持ちで読めました。
    長編より短編の方が読みやすくて好きなので、これはドンピシャですごい面白かったです!
    あまり人が死なないのもいいですね。
    なるほどこれが世界にシャーロキアンを大量発生させた作品たち。納得!
    ホームズもですがワトソンも、依頼人たちのキャラクターもみんな立ってて面白かった。
    シャーロック・ホームズシリーズはまた続けて読んでいこうと思いました。
    「技師の親指」「青い柘榴石」が特にお気に入りです。

    0
    2025年10月27日
  • [グラフィック版]アンネの日記

    Posted by ブクログ

    アンネの日記は何となく知っていたが、今回読みやすいグラフィック版で読んでみました。
    グラフィックで見ることでより具体的なイメージを持つことができてよかった。
    アンネがここまでの文才を持っていることは知らなかったし、現代の子と何も変わらないような思春期特有の悩みに激しく心が揺さぶられた。
    あと少し早く戦争が終わっていれば偉大な作家になったであろうに、残念でたまらない…。
    そして自分がいかに恵まれた境遇にいることか気付かされました。

    0
    2025年10月16日
  • アンネの日記 増補新訂版

    Posted by ブクログ

    「私は、死んだ後でも生き続けたい」。
    アンネはこの日記が世の中に出ることを意識していた。
    そして本当に不滅となった。
    不滅を意識し、生前にあえて出版を避けたディキンスン。
    不滅を意識したが、戦争の波に飲み込まれたアンネ……。
    辛い。

    0
    2025年10月15日
  • アンネの日記 増補新訂版

    Posted by ブクログ

    購入から1年ちょっと、ようやく読み終えました。私は買ってから一度、この本を挫折しました。それはこの本が、戦争とかのことではなく恋愛とか母親への愚痴とか普通の女の子の日記であったからです。(しかも580ページある分厚い本)

    今回友達に「夜と霧」を貸してもらい、そちらを読むより先にアンネの日記を読もうと決意することができました。ありがとう笑

    普通の女の子の日記と書きましたが、空に戦闘機が飛び、街のどこかでは爆撃の音がする、自分たちは外に出ることはおろか、窓を開けること、部屋で大きな声を出すことすらままならない隠れ家生活の中で、恐怖に支配され続けるよりかは少しでも希望を持って明るく生きようという

    0
    2025年10月10日
  • 回想のシャーロック・ホームズ【深町眞理子訳】

    Posted by ブクログ

    イギリスに住む名探偵シャーロック・ホームズ
    彼は警察が解けなかったような難問を持ち寄られ、謎の解明に挑む。様々な珍しい謎を解いたり
    過去のホームズについてなど珍しい作品が詰まった短編集。ぜひ皆さんもお読みください。

    0
    2025年09月23日
  • アンネの日記 増補新訂版

    Posted by ブクログ

    ユダヤ人だからという理由で自由を無くし、隠れて暮らすことになる。その心境とが詳しく描かれている。実際に隠れ家で暮らしてる時に皆から馬鹿にされ色々罵られているのに自分の考えを捻じ曲げず、自分は何も間違ってはいないと思える強さがほんとに尊敬する。
    終盤にかけてどんどん環境が悪くなり、読んでいる自分でもハラハラする部分があって怖かった。
    自分は死んでも生き続けると言ってるアンネの一説が本当に今でも私の中で生きているよ。と言いたい

    0
    2025年09月21日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

    Posted by ブクログ

    ホームズとワトソンの出会いから描かれるシャーロックホームズの一作目。

    臨場感のある表現にページをめくる手が止まらなかった。
    推理小説として、そして物語としても面白い作品だった。
    1870年代にこんな面白い本があったなんて凄い。

    0
    2025年09月10日
  • 野性の呼び声

    Posted by ブクログ

    ジャック・ロンドンの傑作長編小説。
    裕福な家で気ままに暮らしていた犬が、使用人に犬橇用の犬として売り飛ばされる。
    過酷な運命を潜り抜けるなかで、次第に野性に目覚めていく様子が、犬目線で見事に描かれている。
    小学生の時、チャールトン・ヘストン主演の映画を観て衝撃を受けた。
    ハリソン・フォード主演の映画も観てみたい。

    0
    2025年08月26日
  • 野性の呼び声

    Posted by ブクログ

    極寒のアラスカで生きぬこうとする犬の物語。
    圧倒的な自然描写と生きものへの深い愛を感じた。古典新訳がとても読みやすく引きこまれた。

    カリフォルニアのお屋敷の飼い犬だったバックは、拉致されゴールドラッシュに沸く極寒の地に連れてこられた。主人が振り上げる鞭や棍棒を前に、尊厳は限りなく踏みにじられていく。人間の冷徹さが容赦なく描かれてあり、そり犬となったバックの心身の痛みが伝わってくるようだった。

    厳しい環境に順応していくうち、バックの野獣の血が闘争心を掻き立てる。リーダーの地位を望むバックと先導犬スピッツとの死闘の場面は凄まじかった。

    そして第5章、春になり溶け始めた氷の上を積荷を満載したそ

    0
    2025年08月27日
  • アンネの日記 増補新訂版

    Posted by ブクログ

    言うまでもなく超有名な「アンネの日記」。第二次大戦時、ナチス占領下のオランダ・アムステルダムで隠れ家生活を送っていたユダヤ系ドイツ人の少女アンネ・フランクの日記様式の文学作品。
    教科書に載っていた部分しか読んだことなかったので、全てを読んでみたいとは思っていました。

    全てを読み終えて思うのは、思っていたより悲壮感が少ない。
    隠れ家生活ということから想像していたのは、完全に外部との接触を絶たれ、なんの情報も入らない監禁のようなものでした。その時点で、勘違いしていました。やはり、読まないとわからないものです。
    平穏な日常ではないし、先の見えない窮屈な生活を送っている中での諍いや苦労、困惑もあるの

    0
    2025年08月19日
  • シャイニング(下)

    Posted by ブクログ

    映画を観ていたためある程度内容は知った上で読み始めましたが、下巻からのたたみかけるような著者の筆致に引き込まれて、読まされます。

    0
    2025年08月12日
  • シャイニング(上)

    Posted by ブクログ

    前半や序盤は準備段階で何も起きないのですが、そこが他にはない著者の特徴で、何も起きない場面も読み物として期待感を持って楽しめます。

    0
    2025年08月12日
  • たんぽぽ娘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    片道切符だとわかっていても全てを賭けた妻の勇気がかっこいい。
    最初から最後まで想い合っていたのは感動した。
    大切な人に贈りたい本

    0
    2025年08月05日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

    Posted by ブクログ

    子供の頃夢中になって読んでいたコナンドイルのホームズ初登場の物語。
    記憶とはこわいものでほぼ記憶がないのに描写の一部がデジャブのように思い出す。
    犯人がわかってからの答え合わせは見事。
    深町氏の翻訳も読みやすく再びホームズ沼へ入りそう。

    0
    2025年07月27日
  • アンネの日記 増補新訂版

    Posted by ブクログ

    18歳の時、有名な題名に惹かれ、なんとなく「アンネの日記」を買った。

    本を好きになり始めたばかりの当時の自分には読破は難しく、挫折してしまった。綺麗な伏線の敷かれた小説とか、腕のある学者が書いたサイエンス本とは違い、若干単調で、長いというのは正直あった。

    家から出られず、戦時下で、楽しい出来事がなかなか起きないのだから、そりゃ多少つまらない箇所も多かろう。しかし、時々見せるアンネの弱音や不安が鮮烈だし、日記にしっかりと残された「戦争がいかに愚かであるか」という声を聞き逃してはならない。

    そして、本の終わり=アンネの終わりを意味しており、読み進めるにつれてアンネの死に近づいてしまう。1人の

    0
    2025年07月12日
  • アンネの日記 増補新訂版

    Posted by ブクログ

    小学生の時に頑張って読んだ記憶。最後まで普通の日常って感じだったけど、この後収容所に連れてかれたって考えると悲しくなった。大人になった今だから、いつか再読したい。

    0
    2025年07月07日
  • 四人の署名【深町眞理子訳】

    Posted by ブクログ

    シャーロック・ホームズの2作目。『緋色の研究』のような、推理と事件の背景や動機を章立てで区切ってはいませんが、後半の犯人の独白によって1作目と似た構成をとっています。自分は、この過去に遡って犯行に至るまでの経緯が、一つの物語として読めるところが好きですね。

    また、原文がいいのか、訳文がいいのか。おそらく、その両方なんでしょう。会話文も登場人物ごとのキャラも立っているせいか、不思議と読んでいて気持ちよかった。後半の犯人による当時の歴史的背景を踏まえた独白は、江戸っ子言葉に遠州弁か三河弁が混じったような訳文もよく合っていたと思います。なんだか推理小説というより、文学作品を読み終えたような読後感。

    0
    2025年05月07日
  • アンネの日記 増補新訂版

    Posted by ブクログ

    ナチスによるユダヤ人迫害のたもに逃れていた隠れ家での厳しい生活が中心に描かれており、自分が今どれだけ恵まれた暮らしができているか実感しました。
    アンネは日記の中で、私たちに向けたアドバイスに思える発言をしていて、タメになりましたし、
    あんなに厳しい暮らしの中、常に日記に希望や期待を書いていて胸を打たれました。
    アンネが厳しい生活の他に何に悩んでいたのか、何に憧れていたのか、どんな人柄だったのか、私たちがアンネの日記から学ばなければならないことがたくさん詰まっている素敵な1冊です。

    0
    2025年04月28日
  • ペット・セマタリー(下)

    購入済み

    後半の怖さが尋常ではなく、驚きました。

    もちろん、ホラーの達人であるキングの怖さもあるのですが、それ以上に、本当にぞっとする圧倒的に強烈な怖さ、嫌悪感に似た怖さを感じました。

    あとがきにあるように、出版をためらうほどであるのがわかります。

    何かに取り憑かれたかのように鬼気迫る作品。スピーディーにぐいぐい引き込む翻訳もよかったのではないかと思います。

    やはりキングならではの重厚さ。真似しようとしても、絶対真似できない深さ。すごかったです。

    #ダーク #怖い #深い

    0
    2025年04月26日