アリ・フォルマンの作品一覧
「アリ・フォルマン」の「[グラフィック版]アンネの日記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「アリ・フォルマン」の「[グラフィック版]アンネの日記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
原作を尊重しグラフィックをつけた絵本。
アンネの複雑な心情や、13歳とは思えない大人びた世の中の描写に驚いた。本当の友達を求めているけど出会えない屈折した気持ちを日記にぶつけるところや、両親との心理的溝。他人であるよそよそしさと諦め。恋人と接している時に現れる第2の自分を俯瞰して見ていること。
この日記は途中で途切れてしまう(秘密の部屋が発見されて収容所に入れられてしまうから)彼女が生きていてその先の物語が読みたかった...
日記の中でも、アンネが繰り返し尊敬していると言っていた、大好きな父親オットーが唯一生き残り、アンネの日記を世界中で出版することに尽力している。
Posted by ブクログ
『侍女の物語』と同じく、原本から入るのはむずかしそうだと思っていた作品がグラフィック版で出ていたので手に取ってみた。作家小川洋子さんがこの日記をとても高く評価?してらっしゃるのもあって読んでみた。
ナチスに苦しめられてつらい日々を送り死んでいった女の子の日記と思っていたけれど、読んでみると全く印象が違う。彼女が望んでいたとおり、あの戦争を生き延びて作家になっていたらどれだけ素晴らしい作品を世に出してくれたのだろう。そう思ってしまうほど、ありのままを打ち明けるということへの貪欲さのようなものを感じた。それはきっと物書きをする上で最も重要な才能の一つだろう。成長とともに感じる当然の痛み、苦しみ、甘美さ。そしてそれを戦争によって不当に阻害されてもまっすぐ自分を通そうとする強さ。内面を見つめながら世界を見つめた14歳の少女。
この作品がただの戦争記録として以上に評価される理由がわかった気がした。
彼女の、一人の人間としての葛藤がどれだけ魅力的か。どれだけ後世の人々の希望になるか。そして改めて、こんな聡明な少女の未来が戦争で奪われたことを忘れてはいけない。
また、アンネの心の、色とりどりの機微が、たくさんの絵柄によって補助的に説明されているのはグラフィック版ならではの良さだと思う。最後に編者が述べていた通り、全てのページにアンネを宿そうという気概が感じられる。
日記が終わる最後の記録より「彼女(本当のアンネ)が主役を演じるのは、私とふたりきりのときだけです」。