深町眞理子のレビュー一覧

  • シャイニング(下)

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    2022.5th
    映画を観てから本作を読みましたが、映画を観ていないと上手くオーバールックの情景が描けなかったように思います。
    映画では、即死だったハロラン氏が生き残り、ダニーにとって最高の友人になった展開は良かったです(^^)
    映画も小説もいずれも名作であることは間違いない!
    キングの作品は多分10年以上ぶりですが、これからも忘れたころに読んでみようかと思います。

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    2022年04月08日
  • [グラフィック版]アンネの日記

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    どんな不幸の中にも、つねに美しいものが残っているということ。それを探す気になりさえすれば、それだけ多くの美しいもの、多くの幸福が見つかり、人は心の調和を取り戻せるでしょう。それだけの勇気と信念とを持つ人は、けっして不幸におしつぶされたりはしないのです。

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    2022年02月20日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

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    ホームズとワトソン博士が出会う経緯から事件の解決まで、読者を楽しませてくれる。現時点で分かっている事実から過去の事実を推理するホームズ。話を聞けばなんてことはないが、その推理をする能力が特殊技能なのだ。唐突に犯人が逮捕されて、驚くのだが、その背景にあるものをホームズはすべて推理していた。裏にこんな大きな物語が隠れているなんて、普通の人は分からんぞ。恐るべしホームズ。味方にすると心強いが必要以上に自分の行動を見透かされてしまいそうで怖くもある。

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    2022年02月20日
  • 親指のうずき

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    ネタバレ

    毎回同じこと言うけど、タペンス、やりすぎ!すでに初老を迎えたトミーとタペンス。今回はトミーのエイダ叔母さんを老人ホームで見舞うが、暫くしてエイダ叔母が亡くなる。エイダ叔母さんがランカスター夫人からもらった1つの絵画が事件の起点となる。ランカスター夫人の失踪で、この絵画の風景の町に行くタペンス。そしてタペンスが何者かから一撃される。怪しい人達が複数。さらにこの町にまつわる子どもの殺害事件などが緻密にリンクする。犯人当ては完敗。確かに伏線はあったがスルーでした。犯人の動機には若干の疑問は残るものの納得です。⑤

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    2021年11月29日
  • 七つの時計

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    バトル警視モノ。他のバトル警視もの同様に、バトル警視自体の働きはいまいち見えにくい。
    犯人は、アガサ・クリスティのよくあるパターンの1つ。だが、表題の「7つの時計」の部分がなかなかに良くできた話であった。この部分に関しては正直、作者の手中にそのままハマったような感じに騙されてしまった。さすがはアガサ・クリスティ女史、といったところだろう。

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    2021年11月27日
  • シャイニング(上)

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    想像以上に面白い

    キングが映画版を猛烈に批判していたというのを知って、原作を読んでみたら、なるほど、全くの別物でした。
    原作はホラー以前に人間描写が凄い。

    心理的な幼少期のトラウマや家族環境がその後の人生に与える影響、思考パターン、不幸の連鎖等など、読み応え十分。
    むしろそういう現実の不幸がホラーすぎて、気持ちが滅入りました。

    しかし面白い。さすが。キャラに感情移入させる力が凄いです。

    #ドキドキハラハラ #ダーク

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    2021年11月13日
  • たんぽぽ娘

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    たんぽぽ娘が日本人にはよく刺さると聞いていたが、自分も好みの作風だった。
    少女、時間旅行、再会という、こういう物語に弱いのかもしれない。

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    2021年09月21日
  • NかMか

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    ネタバレ

    トミー&タペンスシリーズ。今回の話し、タペンスやりすぎ~。ドイツ・ヒトラーの進行、それに伴う恐怖。イギリスでもその恐怖が蔓延る。内容はイギリスにドイツのスパイ(NとM)がいるのではないか?それをトミーとタペンスが「無憂荘」に潜入捜査する。怪しい住人が複数。トミーとタペンスが住人から話しを聞き、色々トラップを仕掛ける。住人の幼女誘拐、トミーが拉致されるなどドキドキの展開。そこで犯人予想。Mを完全に当てた!久しぶりにクリスティーに勝利。戦時中ならではの暗い内容だが、トミー&タペンスの温かい夫婦に癒された。

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    2021年09月19日
  • [グラフィック版]アンネの日記

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    アンネ・フランク財団の後援のもと邦訳が出版されたグラフィック版。フルカラーの絵がとてもとてもすばらしい。あとがきにもあるように、原作を1/3ほどに短く縮めているようだが、絵の中のアンネの生き生きとした表情から、その夢やあこがれ、不安、焦り、いら立ちなどがくっきりと伝わってくる。

    「いつ終わりになるかわからない隔離生活」というもののほんの一端をわたしたちも今味わっているけれど、隠れ住んでいることが露見したら確実に死が待っているというその恐怖たるやどんなものだっただろう。そんななかでも、ただおびえるだけでなく、自身や家族に対しての思索を深め、また戦争というものへの怒りを書きつづったアンネ。収容所

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    2021年09月11日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    何歳になっても。

    この本に出会ったのはアンネと同い年くらいの時。人の日記を見るなんて悪い気がしながらも興味津々でした。アンネのまっすぐな言葉に吸い込まれるように読みました。それから自分は年齢を重ね、アンネの生きたくても生きられなかった大人になりました。今読むとまた違った気付きや感情になります。これからも大切にしたい一冊です。

    #泣ける #タメになる

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    2021年07月09日
  • 親指のうずき

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    ネタバレ

    おばあさんを助けようと一生懸命になっていたタペンス。
    最後にひっくり返る結末、つながる真実が面白い。

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    2021年07月07日
  • 親指のうずき

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    トミー&タペンス。叔母さんと同じ老人施設にいた夫人を助けようとするタペンス。終盤恐ろしくて斜め読みして、ラストになってから読み直した。

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    2021年04月29日
  • さあ、あなたの暮らしぶりを話して

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    クリスティの旅行記(というより生活の記録)を深町眞理子訳で読む!なんという贅沢な読書体験!これを知らなかった自分を悔やみ、旅行記コーナーに置いててくれた東京堂さんに感謝。
    年下の考古学者の夫と数年にわたり発掘に赴いた、1930年代のシリア。民族ごとに個性豊かな現地の民たち、息を呑む美しい風景。宗教と伝統、文化の違いに、ときにあきれ、困り果てながら、イギリス人らしいユーモアをもってすべて記録していくクリスティの透徹した観察眼。また、夫との仲睦まじさにも心が潤う。
    いやほんと面白いですよ、世界のアガサ・クリスティが、「奥方さまは本を読めなさるのか! えっ、字も書ける! こりゃあ旦那さまも鼻が高い」

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    2021年03月11日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

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    私はBBCのドラマからSHシリーズに興味を持った人の中の一人ですが表現というか話し方が面白く沼にハマってしまいそうです。

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    2021年02月28日
  • ペット・セマタリー(下)

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    映画を先に観ました。ペットセメタリー2019。
    結論から言うと、全くの別物です。

    内容も結末も全く別物。

    映画は、やはり時間の関係や映像として見せるうえでは、あれで面白かったし、小説は、読み物として全く面白い。

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    2021年01月02日
  • [グラフィック版]アンネの日記

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    ネタバレ

    アンネの日記は途中までしか読んでいなかったが、この本で日記が終わるまでに起こったことをよりわかりやすく知ることができた。
    グラフィックがあると、どんな生活を送っていてどういうことに想いを馳せていたかが、とてもイメージしやすく、出来事がうまくまとめられていた。
    それにしても、アンネ・フランクの信念や考えは、自分の心に刺さってくる。すばらしい自己考察だ。そして日記を書き始めてから、書き終わるまでの間のアンネフランク自身の成長や変化もすごい。
    鋭い洞察力と考察力と信念、勇気をもったアンネ・フランクは、強制収容所でいったいどんなことを思っていて、死を迎えたのかが気になってしかたないが、いまではもうわか

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    2020年12月20日
  • さあ、あなたの暮らしぶりを話して

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    この時代はシリアがフランス統治下だったのだからそれが良かったとは一概に言えないにしても、戦争はなく訪れることもできたのだろうかと思うと色々思わされる。

    クリスティのミステリはもちろん好きだが、自伝的な小説や、こうしたエッセイ的なものも好きだ。
    今や行くことが難しくなってしまった土地、自由さ、不便さ、強さ、そういう景色に憧れる。

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    2020年11月22日
  • シャイニング(下)

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    乗り移りや幻覚の描写が、ジョジョのスタンドを思わせる。そう、ホテル全体がスタンドなのだ。
    恐らく荒木飛呂彦氏もスティーブンキングから影響を受けているはずなので、シンクロする部分が多い。

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    2020年10月09日
  • たんぽぽ娘

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    ビブリア古書堂で「たんぽぽ娘」を知り、井上一夫訳の「たんぽぽ娘」を読み、この本を手に取った。

    「特別急行がおくれた日」
    「河を下る旅」
    「エミリーと不滅の詩人たち」
    「神風」
    「たんぽぽ娘」
    「荒寥の地より」
    「主従問題」
    「第一次火星ミッション」
    「失われし時のかたみ」
    「最後の地球人、愛を求めて彷徨す」
    「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」
    「スターファインダー」
    「ジャンヌの弓」
    以上13の短編が収められている。

    目的はやはり「たんぽぽ娘」にあった。
    本書の訳者は以前読んだものと違い、伊藤典夫氏である。
    翻訳者が違うと、やはりどこか質感が変わるもので、私は伊藤訳の方が好き

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    2020年10月07日
  • ペット・セマタリー(下)

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    上巻から転じて下巻は一気に話が展開。
    ルイスそれあかん、の連続。
    それやっちゃうのはわかるけど、予想より上行く悪い結果がついてくる。
    読んでいて辛い...救いがない最後。
    苦しくなったけど、読むのが止められず、
    ああ、なんて読後感。
    誰も悪くないのに...なんで家族の幸せは差し出されてしまったのか。
    特にエリーの今後を思うとたまらない。

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    2020年10月04日