深町眞理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『侍女の物語』と同じく、原本から入るのはむずかしそうだと思っていた作品がグラフィック版で出ていたので手に取ってみた。作家小川洋子さんがこの日記をとても高く評価?してらっしゃるのもあって読んでみた。
ナチスに苦しめられてつらい日々を送り死んでいった女の子の日記と思っていたけれど、読んでみると全く印象が違う。彼女が望んでいたとおり、あの戦争を生き延びて作家になっていたらどれだけ素晴らしい作品を世に出してくれたのだろう。そう思ってしまうほど、ありのままを打ち明けるということへの貪欲さのようなものを感じた。それはきっと物書きをする上で最も重要な才能の一つだろう。成長とともに感じる当然の痛み、苦しみ、甘美さ。そしてそれを戦争によって不当に阻害されてもまっすぐ自分を通そうとする強さ。内面を見つめながら世界を見つめた14歳の少女。
この作品がただの戦争記録として以上に評価される理由がわかった気がした。
彼女の、一人の人間としての葛藤がどれだけ魅力的か。どれだけ後世の人々の希望になるか。そして改めて、こんな聡明な少女の未来が戦争で奪われたことを忘れてはいけない。
また、アンネの心の、色とりどりの機微が、たくさんの絵柄によって補助的に説明されているのはグラフィック版ならではの良さだと思う。最後に編者が述べていた通り、全てのページにアンネを宿そうという気概が感じられる。
日記が終わる最後の記録より「彼女(本当のアンネ)が主役を演じるのは、私とふたりきりのときだけです」。 -
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わずか15年の生涯を
ヒトラーが自殺したのは1945年の4月30日と言われている。アンネが亡くなったとされるのは同じ1945年の2月から3月の間、収容所でチフスにかかり、わずか15年の生涯を終えた。もう少し隠れ家が見付かるのが遅ければ、彼女は生きていたかもしれない。
日記の内容は、13歳から15歳まで2年間の隠れ家での生活、10代の少女の思春期の心情が赤裸々に書かれている。彼女は日記の他に物語りも書き残している。
日本語訳の「またぞろ」って表現だけ、マジ意味分からんかった☆ -
ネタバレ 購入済み
ロボットの生みの親
ロボットの生みの親、単語としてですが、はこの人
カレル、チャペックさんです。
英語で言えばlabor、パトレイバーのレイバーが彼の国ではrで始まる
ロボタなる言葉で、ここから生まれたそうです。
山椒魚戦争ばりの人類滅亡ネタの話ですが、個人的には
進行役を務めるアルクビストは大好きなキャラです。
底本は英語の様子なので、微妙に差異があるかもです。
お好みで。
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Posted by ブクログ
アンネ・フランク財団の後援のもと邦訳が出版されたグラフィック版。フルカラーの絵がとてもとてもすばらしい。あとがきにもあるように、原作を1/3ほどに短く縮めているようだが、絵の中のアンネの生き生きとした表情から、その夢やあこがれ、不安、焦り、いら立ちなどがくっきりと伝わってくる。
「いつ終わりになるかわからない隔離生活」というもののほんの一端をわたしたちも今味わっているけれど、隠れ住んでいることが露見したら確実に死が待っているというその恐怖たるやどんなものだっただろう。そんななかでも、ただおびえるだけでなく、自身や家族に対しての思索を深め、また戦争というものへの怒りを書きつづったアンネ。収容所が解放されるひと月前に亡くなったのか……。