深町眞理子のレビュー一覧

  • 招かれざる客

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    名探偵コナンに登場する阿笠博士、その名の由来であるアガサ・クリスティー。
    名前だけは馴染みがあったので、ミステリはほとんど読んだ経験はなかったもののワクワクしながら本を開いた。

    戯曲であることも、それが何かも知らぬまま読み始め、第二幕あたりでやっと演劇がベースなのだと気付いた。無知な上に勘が悪い。

    最初こそ形式に戸惑ったものの、すぐにその世界にどっぷりと浸かってしまった。推理などする余裕もなく、筆者の思うままに振り回されてあっという間に衝撃の最後を迎えた。

    結末を知ってからもう一度読み返すと、心情などは一切書かれていないので「この人は一体どんな気持ちでこんなことを…」とまた違う謎が深まっ

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    2020年09月19日
  • ペット・セマタリー(上)

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    ホラー系のお話は苦手なので、この作品も私の心には全く引っ掛かることのない類いのものだったけど、海外ホラー好きの妹に映画へ誘われて観に行きなかなか興味深い内容だったので原作を購入。翻訳が頭に入ってこないため海外文学には苦手意識があり、これも最初は思うように読み進めることができなくてもどかしかったけど、いつしか物語にどんどん引き込まれていって、気付いたら下巻まで一気読み。
    上巻は穏やかな日常の描写が多いけど、一方で未来に確実に起きるであろう何か不吉な予感を漂わせながら進んでいく。下巻まで読み終えた今、凧揚げのシーンがひどく懐かしく、鮮やかな美しい思い出として甦り胸が締め付けられる。
    ルイスは一体ど

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    2020年07月31日
  • シャイニング(上)

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    ジャック、ウェンディ、ダニーの親子は、冬の間オーバールック・ホテルで管理人として過ごすことになった。かつてアルコールに溺れ、癇癪を抑え切れないことで教職を失ったジャックは、今は酒を断ち戯曲を書くことで再起しようとする。ウェンディは一度は離婚を決意したものの、ジャックを支えることを選ぶ。そして未来や他人が考えていることを読み取る能力のあるダニーは、オーバールックホテルの禍々しさを感じながらも、両親への気遣いから反対できなかった。

    冬を迎えようとするホテルへ向かった三人を待ち受けていたのは、逃げ場のない恐怖だった。

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    2020年07月11日
  • ペット・セマタリー(上)

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    ネタバレ

    猫を飼っているものとしては、チャーチが可哀想だ。
    日常の平和と不気味さのギャップが秀逸だ。
    下巻が楽しみ。

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    2020年05月24日
  • 野性の呼び声

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    翻訳物であることが影響しているのか、あるいは原文のテイスト自体がそうなのか、壮大な物語である割には、あまりに淡々と進行していく感じがして、特にジョン・ソーントンと絆を深めていくくだりなんかはもっと紙幅を使って盛り上げに掛かればいいのに…などと思ってしまうが、執筆から120年近く経った今も決して色褪せぬどころか、輝きを増しているかのような創作世界の素晴らしさと凄みは充分過ぎる。
    動物好きであれば、だからこそ読んでいるのがしんどくなる苦境の描写もあるし、リアルな犬の能力を遥かに超えるブッ飛び展開もあったりするが、やはり必読の名著だろう。
    時折、シートンの「狼王ロボ」や高橋よしひろ氏の「銀牙」を思い

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    2020年05月23日
  • 野性の呼び声

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    先日小川洋子さんのラジオ番組で紹介され、とても読みたくなって購入
    児童書に入れるべきなのでしょうか?

    有名な犬の物語だけれど
    まるで犬のバックが語っているようだ。

    へんに擬人化されず、ハラハラドキドキ読み進める。
    カナダ北部の厳しい自然描写
    犬・狼
    そして、様々な人間描写

    ラストはあくまでも美しい

    ≪ 闘いの 中から目覚める 太古の血 ≫

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    2020年05月13日
  • シャイニング(上)

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    彼がそれらのことをしたのではない。それらのことが彼の身に起こったのだ。

    スタンリー・キューブリックの映画で見たことはありますが、原作が未読だったので読んでみました。

    「かがやき」と呼ばれる読心術と千里眼、予知能力が合わさった能力を持つ子どもダニーと、アルコール依存症に苦しむ父ジャック、実の母との関係に葛藤を抱えた母ウェンディの3人が、呪われたホテル「オーバールック・ホテル」で客が来ない冬の間、管理人として生活を始めていくまでが上巻では描かれます。

    「悪いことが起こるかもしれない」という予感の描写が素晴らしい。ダニーの能力はかなり万能なのですが、彼自身がまだ5歳なので、事態の打開を図ること

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    2020年05月12日
  • 白い牙

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    「野性の呼び声」と対をなす長編。バックが飼い犬から野性に帰る物語だったのに対して、こちらは北米の原野で生まれた1/4犬であとは狼であるホワイト・ファング(白い牙)が主人公。厳しい自然を生き抜くも、人間たちの残虐な扱いから、相当偏屈になってしまったホワイト・ファング。孤高でぶっきらぼうなホワイト・ファングを変えたのは優しいスコット。一途にスコットを慕うさまは、恋してるの?と思うほど。でも犬を飼ったことのある人ならこれが大袈裟ではないとわかる。誰にでも尻尾をふるわけではないのにご主人様の命を救うためなら命をかける。
    動物が擬人化されているわけではないのがよかった。子ども向けに訳されたものが昔あった

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    2020年05月01日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    初めてシャーロックホームズ。紆余曲折せずにスパッと真理にたどり着き、その後は確証を得てからの種明かしという様なストーリー展開に今のミステリー小説とは違う読みやすさを感じた。
    短編集となっておりどれも面白く、自分は5つのオレンジの種が一番の推し。
    コナンではシャーロックホームズはすごく崇められてるけど実際読んでみて、若干浮世離れしてるキャラクターであるなと感じた。ワトソンと同様に彼のこれからの行動や活躍に興味が湧く。ということで続編も読んでみたい。

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    2020年04月13日
  • 野性の呼び声

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    ネタバレ

    昔、読んだことがあったなぁ、と主人公の名前を見て気づいた。大型犬のバックが主人公。うろ覚えだったため、いつ野生に戻って大暴れするのかハラハラしながら読み進めた。少し勘違いしていた。大暴れは大好きなソーントンのためだった。犬と人間の絆が、変に擬人化せずに描かれていて、我が家に犬がいた頃の感情などを思い出した。
    北の国の厳しく美しい自然がすてき。また、ゴールドラッシュや犬橇、ネイティブ・アメリカンなどが普通に出てくると、こういう時代があったんだなぁ、と興味深く読んだ。

    20250826再読
    犬の運命は人次第だったが、バックは最後には人から離れて野生に帰る。
    ソーントンとのエピソードは悲しかったが

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    2020年03月07日
  • ペット・セマタリー(下)

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    ネタバレ

    不吉さを漂わせながら緩やかに進んだ上巻を経て、吸引力が凄い下巻。

    上巻の最後で予言されていたとおり、幼い息子のゲージが亡くなります。死者の蘇りについての話である以上、この息子が生き返ることは明白なのですが、実際に生き返るのはラスト50ページ前ほど。それまでは「恐ろしいことがもうすぐ起こる」という予感だけで引っ張るのだから凄い。

    上巻は「死」というものの悲しさが印象的で、涙を誘うところもありましたが、下巻は蘇りの元となる魔力の描写が圧倒的。違うジャンルを読んでいるよう。

    自分にも幼い息子がいるので、他人事ではない感じで読みました。

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    2020年02月29日
  • 野性の呼び声

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    過酷なアラスカの自然、そこで覚醒していくバックの「野生」。大変にマッチョで、なんだかヤクザものの漫画みたいな趣もあるといえばあるのだが、それが面白いんだなあ、と発見。

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    2020年02月01日
  • シャイニング(下)

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    下巻である。
    上下巻あわせて、800ページ。読みごたえがあり、読むのにかなり時間がかかった。
    1回では理解できないところもあり、時間があればすぐにでも再読したい。

    下巻はホテルが完全に起きている。
    下巻は終始、登場人物たちは危険にさらされている。上巻でたっぷりと登場人物の内面に踏み込み、下巻でたっぷりと恐怖を味わう。

    とても内容が濃い。

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    2020年01月22日
  • シャイニング(上)

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    上巻はまだホテルは眠っている。
    これだけで、エピローグのようなものである。
    ジャック、ウェンディというのはどういった人間かを詳細に描かれている。ホテルに行くまでがとにかく長い。長いが後々これがよくきいてくる。

    上巻だけで400ページあり、読みごたえはかなりなある。読むのに時間が相当かかるし、1回だけではいまいち理解できないとこも多いかもしれない。
    話に入り込めないとまどろっこしいかもしれない。だが、話はとても興味深く引き込まれていく。

    時間があればすぐにでも読み返したくなった

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    2020年01月22日
  • 親指のうずき

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    新春気分で、のんびりおしどり探偵ぶりを楽しもうと思ったら、そんなに吞気でもなくてそれどころか結構残酷であった。

    解説が全くダメ。どんどん映画の話へとそれ、しかもトミーとタペンスからも離れて夫婦探偵映画の話になってしまって、この作品については枚数の半分も語っていない。がっかり。

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    2020年01月04日
  • ペット・セマタリー(上)

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    キングのホラー小説はほぼすべてジェットコースターだ。
    落ちる落ちる落ちるぞ……ほら落ちたー!!と、緩急は絶妙にして盛り上げるだけ盛り上げてどん底に突き落とす、よくできた遊園地のアトラクションのような構成。
    それ故に、彼の作品で恐怖を感じたことはない。
    一時期ハマって読み漁ったのだが、「IT」も「シャイニング」も「呪われた町」も、モダンホラーの傑作と絶賛される完成度の高さは認めるが、お話としてはよくできてる、エンターテイメントとしては大満足、と感心しながら、真実の恐怖を味わったことはいまだない。
    それよりはむしろ「刑務所のリタ・ヘイワース」や「11/22/63」のようなヒューマンドラマに重きをお

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    2019年12月15日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

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    シャーロック・ホームズとドクターワトスンの出会いと最初の事件。二部構成で、後半唐突に語られる犯人の動機となる物語に驚いた。赤ら顔と断定するにはやや無理があるがその謎を後半に取っておくことで物語のてんまつに一層興味を抱くことで一挙に読んでしまった。
    キレキレの推理を披露しつつ推理を褒められると喜ぶなど人間味のあるホームズのキャラと読み手の代弁者であり語り部ワトスンのコンビだからこそ、ストーリーや推理の秀逸さ以前に他の作品も読みたくなる圧倒的魅力です。

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    2019年11月23日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    ミステリーの古典。クオリティは高い。意外と小粒なエピソードも多く、殺人絡みのものは少ないい。
    ホームズとワトスンの信頼関係がいいですね。
    五つのオレンジの種は大風呂敷を引いた割にあっけなく終わってしまい納得が行かない。まるでページがなくて打ち切りのよう。
    ボヘミアの醜聞は女性にしてやられるホームズが描かれいきなり1話目でこの結末とは、と驚きました。
    乗り物が馬車と鉄道というところや、ホームズが初見の依頼人を観察して推理するネタなどに時代が感じられるとともに趣きがあります。

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    2019年11月13日
  • NかMか

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    2019/9/18

    シンプルで読みやすくて面白かった。半分くらいで犯人が1人わかったんだけどみんなそんな感じなのかな?それとも刑事ドラマの見過ぎなのかな。 犯人探しというよりかはタペンスとトミーの2人が素敵な夫婦が主軸となってる感じだった〜

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    2019年09月19日
  • たんぽぽ娘

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    青春SFを書かせたら世界一のヤング先生による名短編集。こういう心温まるどんでん返しが得意な作家は、たまにシリアスなの書いてくるからギャップがまた素晴らしい。

    生死観を交えた話もあれば、「最後の地球人、愛を求めて彷徨す」のようにディックっぽい話も収録されているのでバラエティ豊かな一冊だと思う。

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    2019年05月11日