深町眞理子のレビュー一覧

  • シャイニング(上)

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    映画を見て映像に感銘を受けて、小説ではどう書いているのか気になって読んだ。

    作家、アル中(禁酒中)、癇癪持ち、勤め先の学校で生徒への暴力事件でクビになった父親。その父親を大好きな5歳の男の子。なんとか家族を立て直したい母親。冬季間、外界から閉ざされる風光明媚なホテルに家族3人だけで管理人として暮らすことになる。どんどん危うくなる父親の精神、その心の声を読めてしまう息子。

    設定だけでもう十分ヤバいが、その状況説明にじっくり上巻が費やされる。長いなーと思いつつも読み進められるのは、豊富(過剰?)な比喩、妄想か幻覚か錯覚か怪奇現象か一瞬分からなくなる描写のせいか。

    映画の方は映像美ありきの全く別物で、小説の方は家族の物語、といったところ。

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    2018年05月07日
  • バスカヴィル家の犬【深町眞理子訳】

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    ホームズ長編。
    個人的には短編の方が好き。
    短編と比べて風景の描写などががっつり入ってテンポが悪く、ミステリ要素が薄い。
    あと、動物虐待じゃね?

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    2018年02月24日
  • シャイニング(下)

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    続編を読んで、どうも気になって再読。キューブリックの映画のイメージが強烈なため、こんなエンディングだったかと。すごく古典的なホラー。

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    2017年12月25日
  • 野性の呼び声

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    伝説の狼王バックの数奇な運命を辿る小説の旅。
    余計なエピソードや描写が多く、またバックがあまりにもスーパー犬なのにはちょっと鼻白むところもあったが、ここまで犬視点で物語を構築した手腕はさすがです。

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    2017年12月03日
  • 茶色の服の男

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    ミステリーの女王クリスティーの冒険もの。正直、中盤まで惰性で読んでいました。登場人物を憶えるのが苦手な上、どうでもいいような話ばかりなので(笑)。でも、実はどうでもよいということはないのですけれどね。中盤から俄然、冒険ものらしくなってきて、面白かったです。主人公アンが向こう見ずな性格だから冒険ものとして成立するのですよね。
    一番新しい版だからか、とても読み易かったです。

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    2017年08月10日
  • シャイニング(上)

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    名作と言われているため、非常に評価しにくいのだが・・・。

    物語自体は面白かった、特に前半は。じわじわと迫る恐怖と 少しずつ明かされていく 壊れていく人間関係。人間の怖さみたいなものを描いている。

    しかし 私には長すぎた。

    普段、まとめて読む時間が取れないので 読み終わるまで時間がかかり過ぎてしまい、いまいち入り込めず。

    一気に読める方にはいいかも。

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    2017年07月08日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    ビブリアから。
    表題作に関して、今時の作品だと本1冊とか映画1冊で描かれそうな内容ですが、無駄を省いて短編にギュッと濃縮されていると思った。
    未来から来たという美少女への憧れ、別れの悲しさ、秘密に気づいたときの興奮した様子、奥さんの変化、ひとつひとつが心に響く。
    有名だという、一昨日は兎、昨日は鹿、今日はあなたはそんなにピンとこなかった汗

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    2017年04月25日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    5年ほど前に購入して積ん読状態だった文庫本だが,明智小五郎のシリーズを読んで,ホームズも読みたくなった。12話の短編が収録されており,一気に読むにはストーリーは単調に思えて途中で疲れてしまい,休み休み読むことに。それでも,小学生の頃に子ども向けの翻訳を読んだりして,その内容や結末は概ね分かっていても,ホームズの謎解きは楽しめた。

    19世紀イギリスと現代日本とでは科学技術だけではなく社会の制度も違っており,ホームズと同じ推論は今ではできない部分もあるが,見るだけじゃなくて観察することが必要というのは,現代でも通用する考え方だと思う。

    なかなかシリーズのを続巻を書店で見つけられないが,見つけたら購入して同じシリーズで続きを読みたい。

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    2016年11月09日
  • シャイニング(上)

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    ギルモアガールズでちょくちょく出てくるから、読んでみた。ラストが想像外で一気に読めました。これを機にスティーブンキングにはまりそー

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    2016年10月31日
  • たんぽぽ娘

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    話の流れ内容がなんとなく分かってしまって残念というか、たぶん私自身が ヤングにリスペクトされた 作家さんの作品を読んできた年代のために 分かってしまうんだろうなって思います。たぶん こちらが源泉!!

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    2016年10月15日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    恩田陸『ライオンハート』の後書き解説を読んで。
    ビブリア古書堂でも出てきたが。

    13の短編集。
    編者あとがき(伊藤典夫氏)によると長編はイマイチらしい。。

    SFものは情景が想像できないと辛いが、設定が個性的で面白い。
    『たんぽぽ娘』はあらすじを知っていたせいか

    『河を下る旅』『神風』あがりが心に残った。
    文章のうまさ、というより設定の面白さ というイメージ。

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    2016年07月21日
  • たんぽぽ娘

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    ネタバレ

    「ビブリア古書堂」で知って読んでみたいと思っていたら、偶然古書店で見つけた。確かに「たんぽぽ娘」は日本人の琴線に触れる作品で面白いと思った、あと2,3作がまずまずの出来だが、他はあまり頭の中で映像化出来なかった。SFは自分で想像出来ないとなかなか辛いものがある。

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    2016年04月26日
  • NかMか

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    前作、『秘密結社』に比べると謎解きは簡単だった。
    戦争中の話なので、イギリス人から見た外国人の批評のようなものが
    たびたび登場人物のセリフに出てくる。それがちょっと不快だった。

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    2015年12月23日
  • 茶色の服の男

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    ネタバレ

    クリスティ初期の今風(でもないか)に言うならトラベルミステリ。推理的要素は薄い。当時のイギリスと南アフリカの雰囲気が伝わってくる。イギリスから南アフリカに向かう船から、テネリフェ島の雪をかぶった高峰が見えるという記述が気になり調べたら、テネリフェ島(スペイン領カナリア諸島)はモロッコ沖にある東京都ほどの大きさの島だが富士山に近い高さの山があるということで納得。クリスティ自身も目にして記憶に残っていたのだろう。

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    2015年11月03日
  • シャイニング(上)

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    20年以上前に読んだ本だが、ドクター・スリープを読みたいので、その前に再読。相変わらずキングの本は描写が細部にわたり、情報量が多い。しかも、原文(英語)の言い回しに引っ掛けた箇所(hereとfearをかける等)もあり、ずっと読みやすい和書しか読んでなかった私には、前半読み始めるのに少し労力が要った。しかし、いよいよ、惨劇の予兆が出始めてくると、ぐいぐいと読めた。父親のアルコール依存や暴力衝動とそのことに対する自己嫌悪と葛藤する姿、感情移入できるほど描けていた。後半へ。

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    2015年08月26日
  • たんぽぽ娘

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     13編収録の短編集。

     有名な「たんぽぽ娘」はヤングらしいロマンチックさあふれる作品。未来から来た少女に恋をした妻を持つ男の恋模様を描いた短編で、結末の鮮やかさにはため息が漏れます。

     そのほかでは「河を下る旅」もおススメ!二人の男女が出会いによって希望を持ち、再生していく姿、そしてこちらもラストに息が漏れます。

     「エミリーと不滅の詩人たち」は詩人のアンドロイドの管理をする学芸員の話。詩人たちのアンドロイドでは採算が取れない、ということでアンドロイドは破棄され、新型自動車の展示スペースにされそうになり…
     誰も不幸せにならないオチのつけ方が見事なだけでなく、未来の技術への希望を文学で表現するSF作家だからこそ書けた短編であり、そしてその二つをどちらも肯定する結末を書けたのだと思います。

     「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」は読み始めたときはハードSFかと思いきや、読み終えるころにはおとぎ話に様変わりしているという、ある意味ビックリの短編。こんな話を書けるのはやっぱりヤングだけだと思います。

     ただ一方で設定が複雑な短編もいくつかあり、そうした作品は世界観がいまひとつ理解しきれず、結局後半に収録されている短編の多くがななめ読みになってしまったのが残念なところ。翻訳ものもそこそこ慣れてきたつもりだったのですが、まだまだ足りないのかなあ。

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    2015年03月27日
  • たんぽぽ娘

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    全13編の短編集。作者の作品は初読。『ビブリア古書堂』シリーズで取り上げられたことがきっかけで手に取る。表紙の装丁も好み。作品の雰囲気を如実に表す。ロマンティックでハッピーエンドの話がほとんどである。大筋は王道と言ってしまえばそれまでだが、SF的要素が加わり面白い。短編であるため、気軽に読める。あとがきによると、作者の長編はイマイチなようである。訳者は日本と関わりのある作品の邦訳に意欲を示しているようなので、そちらに期待したい。

    『たんぽぽ娘』『荒寥の地より』『第一次火星ミッション』『11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス』が特に印象的だった。最後の作品は、ありふれた童話がまさかのSF化していて意表を突かれた。こういうアレンジもありだろう。

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    2015年02月03日
  • NかMか

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    久しぶりにクリスティが読みたくなって、積読から引き出して読んでみましたー。
    スパイ物だけど、あまり緊張感のないのんびりとしたテンポの小説。
    背景は戦争なんだけど、切迫感とかあまり感じられなかった。
    それは、やっぱりトミーとタペンスのコンビだからなのか?

    私は、読んでてみんなが怪しいと思った。
    別にどんでん返しがあるわけではないけど、事件の真相が分かって最後はホッとした~。
    最後はちょっとしみじみとさせてもらった。

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    2014年02月12日
  • 招かれざる客

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    ネタバレ

    「The Unexpected Guest(招かれざる客)」
    作:アガサ・クリスティ
    書式:戯曲(舞台の台本)

    ドラマはすべて、ブリストル海峡に近いサウス・ウェールズにある、ウォリック家のリチャードの書斎で進行する…

    11月の霧深いある夜、車の故障でスタークウェッダーは近くの屋敷に助けを求めた。
    呼び鈴に反応はなく、勝手に入ると車椅子に座った屋敷の主人リチャードの死体と、銃を持った美しい妻ローラが立ち尽くしていた。

    誰がリチャードを射殺したのか。妻?愛人?看護婦?異母弟?母親?
    誰もが犯人になりえ、誰が真実を言っているか判らない。
    そして疑惑の連鎖に裏の顔を見せ始める登場人物達。
    快男児が陰惨な男に変り、従者が恐喝者に変り、愚者が賢者に変る。

    しかし気高いリチャードの母は言った。
    “人間は変わらない。たまたま今見えていない一面があるだけだ”と。

    事件は解決したかに見えるとひっくり返り、
    登場人物の隠れた顔が次々に暴かれるスリリングな展開。
    そして結末には、物語を根元からひっくり返す大ドンデン返しが待っている。
    このあっと驚く快感は、物語を読み終えるまでのお楽しみだ。

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    2013年11月15日
  • 渇きの海

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    月の表面にある「渇きの海」。それは、あまりの細かさ故に液体のような特性を示すミクロの砂が海のように広がる月有数の絶景地である。観光客を乗せてこの「渇きの海」を遊覧する船が、突然の事故で「渇きの海」の底深くに埋もれてしまう。軽量のダストスキーしか近づけない「渇きの海」のただ中で、砂に埋もれた観光客と遊覧船スタッフを救い出すために、果たしてどんな作戦が取られたのか?救出作戦の顛末は?

    クラークがこの作品を執筆した当時、月表面には「渇きの海」のようなエリアが実在すると考えられていたそうです(実際には観測されていません)。この作品の真骨頂は、執筆時点における最先端の科学理論を前提として広げ得る想像力の範囲内で100%物語を構築している、つまり「その時点での嘘は一切ついていない」ということ。まるでドキュメンタリーを読むかのような筆致、まさに未来の「プロジェクトX」。ハードSFの代名詞・クラークの面目躍如たる佳作です。

    ただし、あくまでも月面の一エリアでの出来事の描写に終始するストーリーですから、スケール感はかなりこじんまりしてます。また、いかにもクラークらしく、キャラクターの人物造形はステロタイプで深みはありません。それでも面白い、と思えるのは、ひとえにこの作品がジャンルSFだからだと鴨は思います。SF初心者にこそ読んで欲しい作品ですね。

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    2013年05月13日