深町眞理子のレビュー一覧
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ネタバレ「The Unexpected Guest(招かれざる客)」
作:アガサ・クリスティ
書式:戯曲(舞台の台本)
ドラマはすべて、ブリストル海峡に近いサウス・ウェールズにある、ウォリック家のリチャードの書斎で進行する…
11月の霧深いある夜、車の故障でスタークウェッダーは近くの屋敷に助けを求めた。
呼び鈴に反応はなく、勝手に入ると車椅子に座った屋敷の主人リチャードの死体と、銃を持った美しい妻ローラが立ち尽くしていた。
誰がリチャードを射殺したのか。妻?愛人?看護婦?異母弟?母親?
誰もが犯人になりえ、誰が真実を言っているか判らない。
そして疑惑の連鎖に裏の顔を見せ始める登場人物達。
快男児が陰惨な男に変り、従者が恐喝者に変り、愚者が賢者に変る。
しかし気高いリチャードの母は言った。
“人間は変わらない。たまたま今見えていない一面があるだけだ”と。
事件は解決したかに見えるとひっくり返り、
登場人物の隠れた顔が次々に暴かれるスリリングな展開。
そして結末には、物語を根元からひっくり返す大ドンデン返しが待っている。
このあっと驚く快感は、物語を読み終えるまでのお楽しみだ。 -
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月の表面にある「渇きの海」。それは、あまりの細かさ故に液体のような特性を示すミクロの砂が海のように広がる月有数の絶景地である。観光客を乗せてこの「渇きの海」を遊覧する船が、突然の事故で「渇きの海」の底深くに埋もれてしまう。軽量のダストスキーしか近づけない「渇きの海」のただ中で、砂に埋もれた観光客と遊覧船スタッフを救い出すために、果たしてどんな作戦が取られたのか?救出作戦の顛末は?
クラークがこの作品を執筆した当時、月表面には「渇きの海」のようなエリアが実在すると考えられていたそうです(実際には観測されていません)。この作品の真骨頂は、執筆時点における最先端の科学理論を前提として広げ得る想像力の範囲内で100%物語を構築している、つまり「その時点での嘘は一切ついていない」ということ。まるでドキュメンタリーを読むかのような筆致、まさに未来の「プロジェクトX」。ハードSFの代名詞・クラークの面目躍如たる佳作です。
ただし、あくまでも月面の一エリアでの出来事の描写に終始するストーリーですから、スケール感はかなりこじんまりしてます。また、いかにもクラークらしく、キャラクターの人物造形はステロタイプで深みはありません。それでも面白い、と思えるのは、ひとえにこの作品がジャンルSFだからだと鴨は思います。SF初心者にこそ読んで欲しい作品ですね。 -
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ネタバレ息子のゲージを生き返らせたのはいいけど今度は自分の手で殺すはめになってた。
事故で亡くすのはつらい。
でも自らが息子の容姿をしたモノを殺めるのもまたつらいでしょ。
なのに懲りもせず妻を生き返らせようとする。
どんなに埋めるのが早くても1度亡くなった者はもとの人間に戻らない。
哀しみは狂気に向かわせる原因なんだね。
しかも歩いて行ける距離に死者を生き返らせれる土地があれば、哀しみの中の希望に突き動かされて何度でも間違いを犯してしまう。
悪魔と化した妻が帰宅した夜、ルイスは殺された。
想像じゃなく確実だと思う。
そして隣人の老人ジャドは無視なのかよ(--
妻が亡くなった哀しみは大きいかもしれないけどジャドにはよくしてもらってきたのに。
あんな風な死に方で、しかも火を放たれたなんてルイスは身勝手な奴。 -
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ゴールドラッシュ時代の犬の話。
あらすじはお金持ちに飼われてぬくぬく暮らしていたけど、ひょんなことから犬ぞりに使われることになって、次第に野生に目覚めていく…!みたいな感じ。
ジャックロンドンは、柴田元幸さん訳の『火を熾す』が良かったから今回これを読んでみたけど、だいぶ趣の違う話しでびっくり。
解説によると、ジャックロンドンはいろんなジャンルの小説を書いてはるらしい。知らなかった。
でもまさか犬が主人公とは。
まあ楽しんで読めた。
ハウス名作劇場とかにでもなってそうな話の流れだったと思う。
多分ほんとにアニメになってるんじゃないだろうか。
最後の野生に帰る直前の雰囲気が好きだった。
なんとなく視点が上にあがって視野が広がっていく感じがした。
なんでや。
ジャックロンドンの本では「どん底の人々」っていうのがおもしろそうだったから読んでみるかもしれない。 -
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SF好きと称しながら、クラークしか読んでいないのは偏食というもの、だけど彼を読み尽くすだけで人生おわっちゃう、ってくらいたくさん本がある。
「2001年宇宙の旅」「幼年期の終わり」は、あまりにも有名。どちらも大学時代に読んで哲学書とみまごうほどに、(そういえば、大学のインド哲学通論の教授が、ウパニシャドを研究するなら「幼年期」を読めとおっしゃっていました) 内容が華麗だったので以来手に取って、読めるものは読む。長そうなら断念。
月に塵のような小さな粒子で出来た湖があり、そこを観光船が遊覧している道中、予想もつかなかった出来事が起こる。
その塵をとりまく、人間の攻防や心理状況がリアルに描写されており、わくわく感でいっぱいになる。