深町眞理子のレビュー一覧

  • 親指のうずき

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    ポー、横溝正史ときてクリスティーです
    なんかそういう時ってある
    どういう時かっていうとそういう時だ

    トミー&タペンスのおしどり探偵も初老と言われるお年、孫もいます
    だけんども二人(特にタペンス)はまだまだ元気
    家族的には困っちゃうおじいちゃんおばあちゃんよね
    も〜いい加減落ち着いてよ〜って言われてそう
    いや実際娘に言われてたな
    そしてだいたい面と向かって言われるのはお父さんの方
    しっかり見張っててよ!とか言われる
    いやもう無理やん
    なんで無理だってことが分かっててお父さんにばっかりそういうこと言うのか!
    「旦那さんの役目でしょ!」とか言われる
    だから無理だっての!

    今回もタペンス暴走、トミ

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    2024年04月27日
  • 茶色の服の男

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     クリスティの冒険ミステリー。主人公アンの冒険譚。当時の女性の生き方や考え方、社会的な通念をベースにしながら、主人公アンが生き生きと躍動する作品。イギリスから南アフリカへの船旅や謎の殺人事件の真相を巡る旅。

    クリスティの初期に当たる作品の様だが、沢山の作品を読んだ後でも遜色無く楽しめる作品で、正しく「冒険活劇」に相応しい作品だ。
     主人公がとても魅力的で、感情移入しやすく、スリリングなアンの行動を楽しむ事が出来る。物語は主人公であるアンの目線と、登場人物であるユースタス・ペドラーの手記という形で進行される。アンが発表する冒険譚にペドラーが手記を提供した形になる。各々、全く別の目線から今回の冒

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    2024年04月14日
  • 四人の署名【深町眞理子訳】

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    ネタバレ

    おどろおどろしい事件と謎解き、スリリングな捕物劇が次々に展開され飽きさせません。

    ホームズの推理の冴えはもちろん見どころだけど、ワトソンの鬱々とした葛藤やラブロマンスもいい味出してます。

    コカインにはじまりコカインに終わったり、植民地が当たり前にでてきたり、ナチュラルに人種差別的な表現がでてきたり、今読むと驚くことも多いですが、当時のイギリスの「かんじ」を知ることができるのもホームズの面白いところかもしれませんね。

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    2024年02月21日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    ユダヤ人迫害下における隠れ家生活を、思春期の少女のみずみずしい感性で筆記した日記文学。ユネスコ世界の記憶。

    ホロコーストの悲劇を象徴する一冊として有名なので、大体の概要は知っていたが読むのは初めて。
    13歳の誕生日に父から贈られた日記帳にキティという愛称をつけ、友人として語りかけるように日々の生活をつづっていく。作家志望だったアンネは、最初から出版を意識して、推敲した清書版も書き残していたとのこと。冒頭の学校生活の描写から非常に鋭い人間観察力を発揮しており、13歳の文章にしては天才すぎると驚いた。

    隠れ家という狭い世界の中で、母親への反抗心や恋愛感情など思春期特有の悩み、迫害や戦争への恐怖

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    2023年12月14日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    シャーロックホームズの"短編"シリーズ第1作

    「シャーロックホームズを読んでみたい」と思った人にまずオススメしたい1冊

    ホームズの元へ持ち込まれる様々な事件を、相棒ワトソンと共に解決していく短編小説
    短めの1話読切形式の話なので非常に読みやすいし、その1話1話が全ておもしろく、読み応えがある

    最初の話で早速、初めて読む人にとっては良い意味での裏切りがありこのシリーズの面白さにのめり込めた

    ミステリー、海外小説どちらもそんなに手を出して来なかった人にこそ勧めたい、出会いの1作
    新しい世界が広がること間違い無しの傑作

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    2023年10月22日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    NHKの『100分で名著』をみて、小学生以来の再読。当時のイギリスの時代背景を理解して読むと面白さが増しますね。謎解きだけではなく、キャラクターの魅力や人間社会の奇妙さが浮かび上がってきて短いストーリーでも満足感が高い。世界で愛され続けるのも頷けます。引き続きシリーズをいろいろ読んでみたいです。

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    2023年09月23日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    ネタバレ

    アウシュビッツから生還した心理学者フランクルが収容所での生活とそこから得た見識を書いた「夜と霧」をまず読みました。
    フランクルはその人生哲学を主眼に読んで欲しかったようですが、どうしても収容所生活のあまりの苛酷さに目を奪われます。読んでいて眩暈がするほどでした。

    そして直後にこの日記を読みました。
    あとがきに日記に登場した人の後日がごく簡単に記してありますが、収容所生活の予備知識ができてしまったために想像が膨らんで止まず、嗚咽が止まりませんでした。

    Wikipediaによると、隠れ家に保安警察が入り、アンネ達が連行された後、ミープさんとベップさんが散乱したこの日記を拾い集め、保管しました。

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    2023年07月23日
  • 招かれざる客

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    小学生の時に読んで、そして誰もいなくなったよりも最初にアガサクリスティにハマった本。
    舞台上で繰り広げられる独特な世界観に引き込まれて、小学生だった私は、なんだこの本は!とそこから何度も読み返した。

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    2023年07月16日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    僕の演繹的推理でわかったことが一つだけある。
    ホームズは童貞だと言うことだ。
    だってこんなに推理するやつEDにきまってる。
    陰茎に血液が回りにくいんだよ。
    脳ばっかに血がいっちゃってさ。
    かわいそうに

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    2023年06月09日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

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    ロンドンの地理や文化に明るくないと読み解けない文章。
    ホームズといえば小学生の頃読んだ気もするけど、こんなに複雑な文章では無かった気がする。完全に大人向けの文章、そして難解だが的確な日本語表現をしており、大人になってからも知らない言葉や漢字の勉強になる文章であった。

    iPadで本を読みながら、同じ画面で地図で土地や漢字を調べられ、モルモン教について学べて、便利な時代になったと思う。

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    2023年05月17日
  • [グラフィック版]アンネの日記

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    『侍女の物語』と同じく、原本から入るのはむずかしそうだと思っていた作品がグラフィック版で出ていたので手に取ってみた。作家小川洋子さんがこの日記をとても高く評価?してらっしゃるのもあって読んでみた。

    ナチスに苦しめられてつらい日々を送り死んでいった女の子の日記と思っていたけれど、読んでみると全く印象が違う。彼女が望んでいたとおり、あの戦争を生き延びて作家になっていたらどれだけ素晴らしい作品を世に出してくれたのだろう。そう思ってしまうほど、ありのままを打ち明けるということへの貪欲さのようなものを感じた。それはきっと物書きをする上で最も重要な才能の一つだろう。成長とともに感じる当然の痛み、苦しみ、

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    2023年04月15日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    赤毛組合、唇のねじれた男などが特に好きでした。
    シャーロックホームズの小説は初めて読みましたが、とても面白かったので他の作品も近いうちに読んでみたいです。

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    2023年02月12日
  • 野性の呼び声

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    力強い文章で惹きつけられる。一気読みしてしまう。

    血生臭い描写が多く、犬好き、動物好きにはちょっとしんどいが、野生の厳しさの美しさ、そして使役する人間の持つ身勝手さとその中にほんの少しある高潔さが伝わると思うので最後まで読んでみるのがおすすめ。

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    2022年09月05日
  • アンネの日記 増補新訂版

    ネタバレ 購入済み

    わずか15年の生涯を

    ヒトラーが自殺したのは1945年の4月30日と言われている。アンネが亡くなったとされるのは同じ1945年の2月から3月の間、収容所でチフスにかかり、わずか15年の生涯を終えた。もう少し隠れ家が見付かるのが遅ければ、彼女は生きていたかもしれない。
    日記の内容は、13歳から15歳まで2年間の隠れ家での生活、10代の少女の思春期の心情が赤裸々に書かれている。彼女は日記の他に物語りも書き残している。

    日本語訳の「またぞろ」って表現だけ、マジ意味分からんかった☆

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    2022年09月01日
  • RUR

    000

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    ロボットの生みの親

    ロボットの生みの親、単語としてですが、はこの人
    カレル、チャペックさんです。
    英語で言えばlabor、パトレイバーのレイバーが彼の国ではrで始まる
    ロボタなる言葉で、ここから生まれたそうです。
    山椒魚戦争ばりの人類滅亡ネタの話ですが、個人的には
    進行役を務めるアルクビストは大好きなキャラです。
    底本は英語の様子なので、微妙に差異があるかもです。
    お好みで。

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    2024年02月16日
  • 緋色の研究【深町眞理子訳】

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    初めてホームズシリーズにきちんと触れたが、めちゃめちゃ面白い。解説としてホームズの研究者(これがシャーロキアンという奴かな?)の長々とした文章にも恐れ入ったが、是非続きの四つの署名も読もうと思う。

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    2022年08月19日
  • シャイニング(上)

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    スタンリー・キューブリック監督の名作映画の原作。
    映画化にあたって、色々変更されたことで、原作者のスティーブン・キングを怒らせ、キングは原作通りのTVドラマを作らせた。
    私はのこの2夜連続の原作通りのドラマも見たが、映画の足元にも及ばないと思った。
    こう書くと原作がつまらないように聞こえるが、原作もとても面白いから、不思議だ。
    映像化ってほんと難しい…。

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    2022年06月28日
  • シャーロック・ホームズの冒険【深町眞理子訳】

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    シャーロック・ホームズシリーズは初めて読んだ。1800年代のイギリスの作品なのにも関わらず、ホームズの魅力的なキャラクターや、その活躍を語るワトスン(この本ではそう書かれている)もまた魅力的だった。読み慣れるのに時間が掛かるかもしれない。

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    2022年06月22日
  • 野性の呼び声

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    やはり、ジャックロンドンの描く凍てつく大地、野生を剥き出しにして生きる動物の物語はいい。
    何不自由なく暮らしていた大型犬が盗まれ、さまざまな飼い主の間をさまよいながら秘めていた野性を開放してゆく。
    息をもつかせぬ展開で一気読み。

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    2022年05月23日
  • ペット・セマタリー(上)

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    ネタバレ

    キングは実際に墓荒らしをしたことがあるのではないか。でなければ、どうやってここまでリアルなものを書けよう。息詰まるようで、救いがなく、切ない作品。

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    2022年05月15日