【感想・ネタバレ】シャーロック・ホームズ最後の挨拶【深町眞理子訳】のレビュー

あらすじ

“およそ信じがたい異様な体験をした。それにつきご相談申しあげたし”――退屈に苦しむ名探偵ホームズに持ちこまれた、怪奇な雰囲気が横溢する事件「〈ウィステリア荘〉」。大英帝国の命運がホームズの推理にゆだねられる「ブルース=パーティントン設計書」。ワトスンが目にした、ベッドに横たわるホームズの衝撃的な姿「瀕死の探偵」。そしてシリーズの異色作の表題作のほか、全8編を収録する短編集。登場から一世紀以上がたったいまでもなお、さまざまなかたちで映像化されるなど、世界じゅうの人々を魅了する名探偵の事件簿。/収録作=「〈ウィステリア荘〉」「ボール箱」「赤い輪」「ブルース=パーティントン設計書」「瀕死の探偵」「レイディー・フランシス・カーファクスの失踪」「悪魔の足」「シャーロック・ホームズ最後の挨拶 ──ホームズ物語の終章」「解題=戸川安宣」「解説=日暮雅通」

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Posted by ブクログ

ライヘンバッハの滝から復活したホームズ譚12編の後、断続的に発表された短編が編まれたもの。表題作である「最後の挨拶」では、養蜂に明け暮れて晩年を送るホームズが、どうしてもと請われて乗り出す。『冒険』や『回想』で見られたアクティブなホームズとも、いよいよ本当にお別れが近いのだと思うと、感慨深いものがある。

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2016年12月24日

Posted by ブクログ

やはりホームズは短編のほうが圧倒的に面白いなぁ。

おおよそ100年前の作品ではありますが、登場人物の描写や言動などに流石に時代がかった部分を感じるものの、魅力は十二分に伝わってくるのが凄い。

そして最後のエピソード「シャーロックホームズ最後の挨拶」。時代の風は不穏ながらも、この二人の男にとってはとても幸福な時間を描いているよう思えました。しかし当時からファンサービスって概念はあったんですね。

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2014年12月04日

Posted by ブクログ

収録は、

・〈ウィステリア荘〉
・ボール箱
・赤い輪
・ブルース=パーティントン設計書
・瀕死の探偵
・レイディー・フランシス・カーファクスの失踪
・悪魔の足
・シャーロック・ホームズ最後の挨拶

割と小粒かも。
でも、時々ミステリで使われるネタ多数。
やっぱすごい。

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2017年09月11日

Posted by ブクログ

ホームズの第4短編集。前3作と比べるとまとまりがない感じがした。謎の下宿人の正体を探るうち大きな犯罪になるのを見抜く「赤い輪」、殺された事務官のポケットから見つかった国家機密クラスの潜水艦設計書の一部。肝心の重要な部分の行方や 誰がどうやって盗み出したのか。ホームズが真犯人を暴く「ブルースパーティントン設計書」 、ボール箱が送られてきたが、その中身が切り取られた人の耳がはいっていた。誰が、理由は何か。ホームズが行動と推理で真相にたどり着く「ボール箱」。人間の愛憎が絡んで他の作品とは少し違う。この3つが面白かった。

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2023年03月30日

Posted by ブクログ

「ホームズ」シリーズの第四短編集『シャーロック・ホームズの最後のあいさつ』を読みました。

本作品には、以下の8編が収録されています。
■藤(ウィスタリア)荘
■ボール箱
■赤輪党
■ブルース=パーティントン設計書
■瀕死の探偵
■フランシス・カーファクス姫の失踪
■悪魔の足
■最後のあいさつ
"血の入ったバケツ"や"黒焦げの骨"、"切り取られた耳"、"奇妙な毒薬"等々、これまでのトリックを解く純粋な推理物… というイメージから少し距離を置いた、怪奇小説的な展開を見せる作品が多かったような感じがしましたね。

ネタが尽きかけていたんですかねぇ。

そんな状況下、「最後のあいさつ」で二度目の執筆終了を表明したものの、、、
幸か不幸か、まだまだ終わらない(終われない)「ホームズ」シリーズなのでした。

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2022年11月18日

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