【感想・ネタバレ】シャーロック・ホームズの事件簿(新版)【深町眞理子訳】のレビュー

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Posted by ブクログ 2019年03月17日

 『事件簿』と聞いたら、中年から老境にかけての日本人シャーロッキアンは複雑な表情を浮かべること必至だろう。
 ホームズの冒険談は長編が4、短編集が5つ。9冊でコンプリートできるはず。……はずなのに、ミステリ好きが愛する創元推理文庫版では8冊しか揃えられない。新潮文庫版では10冊になってしまう。おか...続きを読むしな状況が長らく続いていた。
 というのも『事件簿』の版権を新潮社が握っていたため、他の出版社は出せなかった。
 創元推理文庫で8冊を揃えたシャーロッキアンは、しぶしぶ新潮文庫版『事件簿』を買った。これでコンプリートできるかと思えば、さにあらず。
 なんと、新潮文庫は他の短編集から少しずつ間引いた8編で『シャーロック・ホームズの叡智』なる日本独自の短編集を編んでしまった。
 『事件簿』から外れた短編は「ショスコム荘」と「隠居絵具師」。たった2つの短編のために『叡智』を買う羽目になった中学生の苦衷を察して頂きたい。残り6編は既読なのだ。
 いまの私なら「違った翻訳の味わいを楽しもう」、そうしたオトナの余裕もあるのだが、中学生が乏しい予算で買っている以上、文句の二つや三つ出てしまう。
 原作者の死後60年を経て、著作権が消失し、ようやく創元推理文庫版『事件簿』が上梓された。連載時の挿し絵も満載、シャーロッキアン感涙の一冊である。

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Posted by ブクログ 2017年06月11日

創元推理文庫のシャーロックホームズ新訳版も遂に完結。『冒険』以降、「この版を読んでいこう」と決めて7年。感慨もひとしおであります。

100年前の物語ながらも、しっかりとしたキャラクター設定に、今読んでも新鮮なストーリー(あまりに有名であるため完璧な模倣はすぐバレるからか)。古典として楽しむ視点を準...続きを読む備せずとも充分に面白い作品でありました。

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Posted by ブクログ 2018年03月09日

玉石入り混じる感じ。
ガリデブでワトスンが撃たれた時のホームズのうろたえぶりとかイイ。
マザリンの宝石、何か芸風違う。ホントにドイルの書いたもの?

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