トルストイのレビュー一覧

  • 光あるうち光の中を歩め

    Posted by ブクログ

    トルストイの晩年のキリスト教観が反映された、教訓的な一冊。
    自己の葛藤を描いた作品。
    私の価値観に合う部分も多く、キリスト教は案外受け入れやすいのかもしれない、と感じた。
    また、仏教に通ずる部分も多いと感じた。

    0
    2026年10月10日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

    Posted by ブクログ

    訳文は読みやすい。

    イワン・イリイチの死:自分の死期を悟った初老の裁判官の揺れ動く思いを描く。
    死への反発や恐怖を経て、死が近づき今までの人生における自分の価値観(地位、名誉、富、・・)への疑問や孤独感が増す。読み終えてじっくり考えたい本。

    クロイツェル・ソナタ:旅の汽車で出会った男が、結婚、夫婦、性といったものについての社会の欺瞞と、自分が嫉妬がもとで妻を殺した経緯を独白する。
    独白者は、自分は男女の性愛の真実を見抜いていると考える危ない思考の持ち主。トルストイが論争を求めた作品かな?

    0
    2026年07月15日
  • アンナ・カレーニナ 4

    Posted by ブクログ

    アンナは魅力的だけど自己破壊的。
    ヴロンスキーは情熱的だけど浅いところもある。
    カレーニンは冷たいようで深い慈悲を持つ。
    レーヴィンは善良だけど面倒くさい。

    誰も単純な善人でも悪人でもない

    0
    2026年06月22日
  • 光あるうち光の中を歩め

    Posted by ブクログ

    キリスト教の教義に対して疑問に思う点を"見知らぬ男"が全て代弁してくれているように感じた。
    俗世間にどっぷり浸かっている身としてはパンフィリウスの主張が反吐が出る程の綺麗事にしか聞こえない。が、そういう綺麗事を言い続ける人の存在も社会には必要なのだろうなと思う。

    0
    2026年06月10日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

    Posted by ブクログ

    「イワン・イリイチの死」
    死ぬ間際に、自分の人生が迫ってくる。
    自分のやってきたことに心が裁かれる。
    どのような涙をながすことになるのか。
    ごまかそうとしても、ごまかしきれない。
    その迫力を堪能できる作品だと感じた。

    描かれた人間の利己的な心が、滑稽ですらある。
    この滑稽さに気づかないなんて、物事の本質を見ようとしなかったつまらない人生だな。と思ってしまう。
    自分は特別な存在で、死ぬとは思えない。そんなイワン・イリイチの死生観は幼稚だと感じる。
    今まで人の死を見たことはなかったのか。
    そこから何も感じなかったのか。
    ついそう思ってしまう。
    しかしそれに対する答えは、初めの部分で彼の同僚たちが示した態度に集約されているのだろう。

    浅はかだ。
    でも、私だって、本当に死に直面したら、どう感じるのか。今はまだわからない。
    とも、思った。



    「クロイツェル・ソナタ」
    ”短期型の売春婦は通例軽蔑され、長期型の売春婦は尊敬される” 
    つい笑ったわ。

    極端だと思える結婚観や恋愛観・女性観、男性観が述べ
    られていくのだが、どこか否定しきれないもどかしい思いも募る。
    それが全てではない。しかし、それもある。
    話の入り口は、そんな感覚に陥った。

    男の結婚生活についても、同様に感じた。
    わかる。そういう夫婦もあるのだろう。でも、そればかりではない。
    そんな夫婦ばかりではない。
    言葉を介して理解しあえる夫婦だって、たくさんある。
    話し合って歩み寄る努力をしている夫婦も、いたわりあっている夫婦も、たくさんある。

    見た目や肉欲で結婚したらこうなる可能性が高まるのかもしれない。と思った。
    話し合えないこと、それは不幸の始まりだな。と。

    全部読み終わってから、冒頭の結婚観の部分を読み返すと、老人・婦人、そしてこの男の主張の意味と、それぞれの不完全さがはっきりと見えてくる。
    それも、面白かった。

    0
    2026年04月05日
  • 戦争と平和(三)

    Posted by ブクログ

    物語はついにモスクワ侵攻へ
    露軍・仏軍ともに、政治的権力闘争や突発的なインシデント、錯綜する情報、幹部同士の意見対立に振り回されていく様子が生々しくておもしろい
    歴史上の偉人ではなく、状況に流される一個人として描かれるナポレオンの人間臭さもよかった

    0
    2026年01月19日
  • 戦争と平和(二)

    Posted by ブクログ

    728頁の大作…
    個人的に一巻からシンパシー抱いてた厭世的な人物がすっかり脳内お花畑になったことにも驚いたが、物語が展開される上で何度も「え、そっち?そうくる?」ってなった
    まぁでも確かに人間の性格なんか曖昧で、状況に応じて場当たり的にも変質する生き物だよな〜

    0
    2026年01月16日
  • 戦争と平和(一)

    Posted by ブクログ

    とにかく次から次へと新しい名前が出てきてびっくりした
    構成は戦争という状況と相俟って、なんとなく幻水やFF6等を彷彿とさせる群像劇感がある
    ちなみにこの先あと何人出てくるのかと調べたら登場人物は総勢559名らしく、これはもう私の脳のスペックでは(終了

    0
    2026年01月13日
  • アンナ・カレーニナ 4

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アンナは社交界からは遠ざかっていても豪邸で何不自由無く暮らしており、知人からは慕われて美貌も衰えない。庶民の自分から見ると何をそこまで悲観して死に至るのかどうもピンとこないのたけど、アンナにとってのアイデンティティはヴロンスキーの愛に立脚していて、それが翳った時点で存在意義を無くしてしまったのだろうとは理解できる。

    しかしヴロンスキーはリョーヴィンのようにせっせと領地経営に勤しむでもなく、愛人を伴って田舎や都市に豪邸を構えて優雅に趣味に生きて、画家のパトロンになろうもいう裕福ぶり。
    当時の貴族の豊かさの仕組みがやっぱりピンとこない現代庶民の私。

    一方リョーヴィンは、何のために生きるのかをずっと追い求めていたが、良く生きようとすることが生きる意味である、ということに夕暮れのバルコニーで思い至る。
    その感情の流れがこれもピンとこないのたけど。

    作品として
    19世紀ロシアの貴族社会と農地経営、ロシア農民の暮らしが活写されていて、その点の理解が進んだ。

    それにしてもこの時代のロシア貴族の公用語はほぼフランス語なんだなあ。
    ナポレオン戦争があり、国民性も大きく違うと思っていたけど、上流階級のフランス文化への傾倒はそうした国同士の関係にも影響を受けなかったようだ。

    0
    2025年12月30日
  • 光あるうち光の中を歩め

    Posted by ブクログ

    豊かな生活の中で幸せではないユリウスとキリスト教の世界で幸せそうなパンフィリウス。宗教色が強い。2人の会話でどう人生をすすめるかのヒントを得られるかもしれない。とはいえ内容は難しかった。

    0
    2025年09月28日
  • 戦争と平和 (五)

    Posted by ブクログ

    どんどん内容が難しくなる。

    アンドレイが死んだとあるが、二度あることは三度あるから、まだ生きてそうな気はする。
    なにかの拍子にまた出てくると思う。

    エレンが死んだが、私は次のように思った。
    ざまあみろ。
    エレンのことが嫌いだから、これでよかった。

    そうか、ナポレオン軍は寒さだけでなく、食料不足もあって壊滅に向かってたのか。
    勉強になる。
    食べ物は、大事だ。

    0
    2025年09月19日
  • 戦争と平和 (四)

    Posted by ブクログ

    1〜3巻と比べ、難しいと感じた。
    ロシア帝国の地理に暗いからだろう。
    (簡単な地図が載ってるのだが、それでも理解が追い付かない。)

    世界史の教科書などでは、ナポレオン軍は寒さにやられて敗北と載ってるが、
    この本ではフランス軍の死傷者が多くなり、それによってナポレオン並びにフランス軍の士気が低下し敗北色になったとある。

    それとも、次巻で寒冷による敗北を迎えるのかな?

    0
    2025年09月02日
  • アンナ・カレーニナ 1

    Posted by ブクログ

    ロシア系の登場人物、覚えにくい。
    オブロンスキー、ヴロンスキー、しまいにはぽっと出でオヴァンスキーみたいな人物も出てきたり。笑
    題になってるアンナ・カレーニナが出てくるまで、何が繰り広げられているんだ…とちょっと苦しかった。
    競馬の場面の描写は、自分が騎手になったかのようで夢中になって読んでしまった。

    0
    2025年07月16日
  • 戦争と平和 (五)

    Posted by ブクログ

    ある者が報われる一方、ある者は辛い立場に立たされることになり、本当に世界とは繋がっているのだなと。
    トルストイがこれまでのどの巻にも増して語っていた。

    0
    2025年06月19日
  • 戦争と平和4

    Posted by ブクログ

    ナポレオンは軍の中核であったものの、実際に敵を殺している人たち(殺したいという意志を持って殺している人たち)はもはやナポレオンの命令だからではなく、自分たちがやりたいからやっているという指摘があった。登場人物を介してではなく、トルストイの語り手としての戦争批判が目立ち始める。

    0
    2025年06月10日
  • 戦争と平和2

    Posted by ブクログ

    ニコライが急に賭け事で大金を失うシーンは、これまでのニコライが順風満帆で、周囲から愛されていただけに見ているのが辛かった。

    悪い仲間たちの雰囲気に乗せられて警察に追放されるところ、愛のない結婚をしてしまうところ、フリーメイソンにハマってしまうところ、どれもピエールの危うい自我を象徴している。

    文学好きとしては、現時点でまだ本作の魅力が分かりきっていないので、悔しい。自分も戦争と平和が好きって言いたい。

    0
    2025年05月29日
  • 戦争と平和 (三)

    Posted by ブクログ

    面白かった…!やはり戦争と平和はここまで来ないと良さがわからないかもしれぬ。
    毒親と子の関係、いろんな恋愛などが描かれていて人間ドラマがめちゃくちゃ重厚。
    マリアが可哀想。ソーニャ賢い。ピエール(';ω;`)

    0
    2025年05月12日
  • 戦争と平和(一)

    Posted by ブクログ

    名前がわからない
    ボルコンスキイは、アンドレイ公爵のこと?
    ロストフは?
    とにかく、1巻読み終わった!ナポレオンが、ロシアやドイツ、オーストリアを潰滅させてところまで。

    0
    2025年04月13日
  • アンナ・カレーニナ 2

    Posted by ブクログ

    当時のロシアの女性の立場がどのようなものだったのか、学ぶことができました。不貞は肯定できないけど、アンナもカレーニンも、難しい選択だなあと。1巻よりは少し読みやすかったです。
    リョーヴィンとキティの両想いになるときのやり取りがかわいかったです。

    0
    2024年12月17日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

    Posted by ブクログ

    二つの中篇が合わさっていて、
    前半書かれていたのは題名であるイワンイリイチが死に進んでいく様を感情の流れと共に表現したもの

    後半は妻に対しての疑義が膨らんでいく様相


    共通して言えることは感情の揺らぎをとことん生々しく掘り起こしているところ
    自分に向かっても他者に向かっても逡巡する感情がなんとも言えない気になる

    0
    2024年12月12日