戦争と平和(四)
  • 最新刊

戦争と平和(四)

979円 (税込)

4pt

ナポレオンの大軍は、ロシアの大地を潰走してゆく。全編を通してトルストイは、歴史を作るものは一人の英雄ではなく、幾百万の民衆の生活にほかならないという歴史観を明らかにしてゆく。また、アレクサンドル一世から一従卒まで、全登場人物559人のすべてを、個性ゆたかに生き生きと描き出すことによって構成される本書は、世界文学の最高峰とよぶにふさわしいであろう。

...続きを読む

戦争と平和 のシリーズ作品

1~4巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~4件目 / 4件
  • 戦争と平和(一)
    979円 (税込)
    19世紀初頭、ナポレオンのロシア侵入という歴史的大事件に際して発揮されたロシア人の民族性を、貴族社会と民衆のありさまを余すところなく描きつくすことを通して謳いあげた一大叙事詩。1805年アウステルリッツの会戦でフランス軍に打ち破られ、もどってきた平和な暮しのなかにも、きたるべき危機の予感がただようロシア社交界の雰囲気を描きだすところから物語の幕があがる。
  • 戦争と平和(二)
    1,034円 (税込)
    ロストフ伯爵家とボルコンスキイ公爵家の人びとの交際。また、旺盛な実行力に富むアンドレイと、繊細な感受性で自己の内面に没頭し人生の永遠の真理を探究するピエール。二人の若い貴族に仮託してトルストイの深淵な人間観が吐露され、彼らの生活を通してロシアの実態があざやかに写し出される。本巻は、全編の中でもっとも詩的な部分であり、多くの美しい印象的場面が展開される。
  • 戦争と平和(三)
    1,034円 (税込)
    1812年、ナポレオン軍のモスクワ侵入を描く全編中のクライマックス。国土は焼かれ生活は破壊されるが、ボロジノの会戦に示されたロシア民族のたくましい潜在力が無敵のフランス軍を打ち破る。軍の意志を無視して自分の意志に従わせたナポレオンに対比させ、民衆の意志を心の耳で聞きそれに従って勝利を得たクトゥーゾフ将軍の姿に、トルストイの理想的人間像が写し出される。
  • 戦争と平和(四)
    979円 (税込)
    ナポレオンの大軍は、ロシアの大地を潰走してゆく。全編を通してトルストイは、歴史を作るものは一人の英雄ではなく、幾百万の民衆の生活にほかならないという歴史観を明らかにしてゆく。また、アレクサンドル一世から一従卒まで、全登場人物559人のすべてを、個性ゆたかに生き生きと描き出すことによって構成される本書は、世界文学の最高峰とよぶにふさわしいであろう。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

戦争と平和(四) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年12月12日

    「戦争と平和」を読み、「戦争」と「平和」と「人間」の関係性について考えずにはいられなかった。
     平和の中で育った人間が戦争を生み出すのではない。反対に、戦争を生き抜いた人間が平和を築き上げるのでもない。
     「戦争」と「平和」が混在するこの世界においては、いかなる人間も双方に影響を及ぼすことはないのだ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月11日

    ピエールが、「モスクワの伯爵」の伯爵を思い出させた前半。


    小説と括れない。
    私はトルストイが好きだ。

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月18日

    難しくて全4巻読み切るのに日数はかかったけど、内容の濃い、面白い作品だった。読んで良かった、この時期(混沌としたコロナ禍の時代、かつ個人的にも悩み多い時期)に読めたことにも意味があるかと。

    第4巻について言えば、『エピローグ』は良くも悪くも意表を突く展開だったな、と。特に最後の方は難しすぎて読むの...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年12月23日

     戦争をバックに恋愛物語と簡単にとらえるにはトルストイの歴史観、哲学観がぎっちりとあってその重圧に圧倒されてしまった。

     恋愛の方はナターシャとマリヤがしあわせになってちょっと拍子抜けだけれども、めでたしめでたし。若いころ読んだらきっと感激していい気持ちになったと思う。

     その若者達のはつらつ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年05月30日

    コロナで混乱する現実社会からの逃避?的に読み始めて、
    頭の中でパラレルワールドのように展開。
    あらためて感じる人間観の鋭さ。
    上が命じたとおりに人は動きはしない。
    民衆の動く方向に、司令官が合わせていく。

    欠点のない人間もいないし、
    欠点だけの人間もない。

    若いうちに読んで起きたい気もするけど
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年03月24日

    ロシア帝国の華やかな社交界における様々な人間模様、人間関係、ひとりひとりの感情の微細な変化をこと細かく描かれているトルストイのその文才には感嘆した。

    なによりも、国家とはまさしく幻想の共同体にすぎないことを思い知らされた。一個体としての人間の集合体で支えられている組織は、時としては皇帝の一声でダイ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年11月09日

    長い、とにかく長い。
    別に登場人物のかけあいや心理描写は長くてくどくて結構なのですが
    エピローグの二部の所が死ぬほど長く感じました。っていうかくどい・・・
    回りくどい説明口調で更に読みにくい。トルストイ自身の考えを述べているのでしょうけど、殆ど頭に入りませんでした。
    要約すると10ページくらいでまと...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    最後の最後まで、完璧。
    トルストイの中でもっとも感銘を受けた作品となった。
    こんな作品に出会える事が、あと何回あるだろう?
    そう思って寂しくなるほど。

    でもエピローグは読む必要がないと思う。

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月22日

    「戦争と平和」を読み終え、なぜこれだけの字数をトルストイは必要としたのか分かるような気がした。歴史を作るのは人であり、人の暮らし、会話や感情の表出こそ重要だと。他の歴史小説を読んでいても、多くの場合、書かれている人物の心の内、心の襞に入って語られることは少ない。ボロジノの会戦やモスクワ炎上を主にナポ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年12月05日

    もしも、自分が出版社の編集者で、レフ・トルストイさんが、「戦争と平和」を持ち込んできたら。

    読んだ上できっと、ひとつだけダメだしをすると思うんです。

    「大変面白いんですが、全体に時折、あなたの歴史観、歴史考察の部分がありますね。特に、第四巻に多いです。この部分は、思い切って全部カットしましょう。...続きを読む

    0

戦争と平和(四) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す