トルストイのレビュー一覧

  • 戦争と平和 (二)

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    1巻と同じく相変わらず戦史ものとして読むとしたら物足りない。前半はアウステルリッツ戦なのだが、全く戦いの進展も両軍の作戦も分からないうちにどちらが勝ったかもよく分からず終わってしまう。
    しかしながら、1巻よりロシア文学(トルストイ?)特有のどろどろとした人間の内面を描くという部分は面白くなってきている。人間の多面性を描くという点では、俊逸だと思う。所詮人間一人が知りえることは自分の周りのことだけであり、周りのことを意図的に作られてしまうと真実は分からないという当たり前のことが上手く描かれている。ロシア人のしたたかさ、当時の皇帝に対するロシア人の憧憬が良く分かる。

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    2023年05月06日
  • 戦争と平和 (六)

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    ナポレオンとの戦争の前後の、ロシア貴族の家族のお話。
    トルストイ自身も貴族だったんだとか。
    戦争の話あり、恋愛の話あり、の大河ドラマだったな。

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    2023年01月04日
  • 戦争と平和(四)

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    最終巻である
    後半から最後にかけてトルストイの独白の分量がさらに増え、
    ああ、トルストイはこれほどの思いを伝えるために血肉を削いでこの小説を描いたのだ!
    受け止めきれないほどの重厚な内容を紐解くのだが…

    注)ネタバレあります


    ■ヘズーホフ家
    大資産家メガネ太っちょのピエールの家

    フランス兵の捕虜となったピエール
    目の前でロシア人捕虜がフランス兵に処刑されるのを目の当たりにし、常に死の恐怖と向かい合わせの状況を経験
    しかし究極の貴い精神と素朴な心を持つ大した地位のない元百姓カラターエフと出会い、心が洗われる
    ピエールはこの劣悪な状況下とカラターエフとの出会いにより「苦悩の限界と自

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    2022年12月14日
  • 戦争と平和(三)

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    3巻は今までとは違い随所にトルストイの肉声をハッキリ感じる場面が多い
    物語を登場人物たちに任せておけず、どうにも我慢できず本人が思わず登場しちゃったの⁉︎…という感じから始まり、もう我慢できない!とばかり彼の強い思いがあふれ出る
    ナポレオンの登場回数もかなり増え、いよいよ大詰めの「ボロジノの戦い」が始まる
    非常にリアルな戦場描写と百姓から商人から貴族から兵士から官僚からあらゆる立場の人たちが描かれており、彼らの心情の変化などが読み手を巻き込んでいく


    ■ヘズーホフ家
    大資産家メガネ太っちょのピエールの家

    私生活では相変わらずの放蕩男ピエール
    妻のエレンのイカれぶりもエスカレート(同時

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    2022年11月21日
  • 戦争と平和(一)

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    ナポレオンのロシア侵攻によって引き起こされた世界史の大きな流れと、
    ロシア貴族の家庭(主に三家若しくは四家)の出来事を2つの軸とした壮大な物語

    こちらは以前読んだ「20の古典で読み解く世界史」で
    トルストイ曰く「歴史を動かすのは英雄でもなく傑物でもなく名もなき民衆それぞれの生活なのだ」というこの一文に心惹かれ
    これは死ぬまでに絶対読まなくては!と意気込んだのだ
    が…
    予想はしていたものの、読み始めは辛くちっとも進まない…
    相変わらずの長ったらしい「ロシア名+〇〇侯爵、〇〇子爵、〇〇伯爵夫人…」
    そんな彼らのサロンで繰り広げられる噂話もりだくさんの会話(はぁ…)
    ブツブツ文句言いながら頑張っ

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    2022年10月05日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    肉欲への軽蔑の意味が込められているのかもしれないが、殊更に描かれているのは、それへの憧憬も入り混じっているとも思う。

    クロイツェルソナタが悲劇を加速させるファンファーレのように作品を生々しく躍動させる。




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    2022年09月12日
  • 戦争と平和6

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    長かった・・。でも、6巻読みきれた。噂通り登場人物が多くて認知症気味の身には苦労させられたが、各巻末にある読書ガイドのお陰で各巻を復習しつつ読み進めることが出来た。感謝。しかし、エピローグの第2編はだらだらとした理屈が繰り返され正直読むのが苦痛だった。

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    2022年06月22日
  • イワン・イリッチの死

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    こんな時だからロシア人の作家の本を。
    100ページ程度なので読むのに時間はかからないが、それだけにうっかりするとスルスルと読んで引っ掛かりを逃してしまいそうになる。おそらくアンナカレーニナ、戦争と平和など他の作品の流れの中で読み込むことが必要な作品なのだろう。

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    2022年03月06日
  • 人生論

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    何のために生きるのでしょうか? それは幸せになることです。 どうすれば幸せになるのでしょうか? 感情に流されないことです。 どうすれば感情に流されないのでしょうか。 理性を保つことです。 どうすれば理性を保てるのでしょうか。 愛を感じることです。 どうすれば愛を感じられるでしょうか? 多くの人に愛を与えることです。 どうすれば愛を与えられるでしょうか? 自分を犠牲にするのを怖れないことです。

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    2025年12月21日
  • 光あるうち光の中を歩め

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    描写が凄まじく上手い。これが文豪という感じだが、説教臭い雰囲気もある。啓蒙に重きに置きすぎてしまったことで完成度を下げている気がする。

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    2022年01月23日
  • 光あるうち光の中を歩め

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    30数年ぶりの再読です。
    物語の最後は、あやふやな記憶と違ってはいたが、印象深い本であることには変わない。当時友人と感想を語ったと記憶する。

    放蕩息子のユリウスは、欲望・野心を満たし成功もするが、どこか満たされない。パンフィリウスの生きるキリスト教の世界に、何度となく惹かれるが、思い切ることができない。

    時は流れて現代も、ユリウスのような人はたくさんいる。満たされない思い・悩みも変わらずある。
    社会の進歩は目を見張るものがあるが、人の心は・
    ・・更に複雑になっているのか・・・再読後の感想です。

    『ローマほど淫蕩(いんとう)と罪悪とに沈湎(ちんめん)している都会のないことは、これまた万人周

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    2021年11月22日
  • 復活 上

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    私にとっては「よく分からない」作品でした。下巻になると話がつかめるかもしれませんのでめげずに下巻を読もうと思います。

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    2021年11月19日
  • アンナ・カレーニナ 2

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    とうとうヴロンスキーとの関係をカレーニンに打ち明けたアンナ。第2巻は離婚をめぐる双方の心の葛藤がえげつないほど緻密に描写されている。
    カレーニンがアンナを許せないという気持ち、いや許せないどころか不幸にさせたい、不幸のどん底に落としてやりたいと憎悪するのは当然の感情だよね。離婚してあげたら彼女はヴロンスキーとくっつく。だったら絶対に離婚しない。歪な夫婦関係だけど、いやそれはもう夫婦と呼べる関係ではないね。
    アンナもアンナで、カレーニンとは元々利害関係のみで結婚したようなものだったのを、ヴロンスキーと出会って愛してしまって一緒になりたい、でも息子のセリョージャは手放したくない。自分がどうしたいの

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    2021年02月11日
  • アンナ・カレーニナ 3

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    第2巻のレビューすらまだ書いてないのに読み終わってしまった。
    共に難産と自殺未遂から復活したアンナ&ヴロンスキーのカップルがイタリアへ不倫旅行し芸術を楽しむシーンから始まっている。いや振り幅すごすぎるって。
    その点リョーヴィンとキティの夫婦はほんとうに穏やかで明るい愛情を着々と育んでて好感が持てる。キノコ狩りだとか猟銃だとかでえんえんと続く農村での田舎暮らしエピソードは平凡であり退屈なのだけれども、アンナたちの章の後ではそれがホッとする。読んでて面白いのはもちろんアンナたちなんだけど、まぁその高低差の楽しみを最初から最後までずっと味わえる巻だった。
    出奔により社交界からも追放されたアンナは次第

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    2021年02月16日
  • イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ

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    イワン・イリイチという男の葬儀から始まるこの物語は、はじめから不愉快です。死者を弔うために集まった会葬者たちは、まるっきりイワン・イリイチの人として生き様には頓着もなく、妻は恩給を、同僚はその空いたポストを、友人は式の後の賭け事をと、イワン・イリイチのかつて所有していた社会的機能にしか着目しません。ときは19世紀のロシア、一判事が些細な事故から三か月の闘病生活を経て死んでいく物語です。苦痛と死の恐怖の中で、破滅し、後戻りできない完全な終わりに、イワン・イリイチは何を見出すのか。

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    2021年01月05日
  • 光あるうち光の中を歩め

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    トルストイの宗教問答を中心とした晩年の作品。
    うーん、晩年のトルストイの思想を表現してるんだろうけど、
    これほど長く無宗教的な日本で生きてくるとちょっとピンとこない。
    道徳の教科書的に言いたいことはわかるんだけど。。。

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    2020年12月06日
  • イワン・イリッチの死

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    ネタバレ

    【感想】
    前半はなかなか読み進めることができなかったが、後半から面白かった。死に対しての恐怖、家族への憎しみなどがリアルだった。

    【あらすじ】
    イワン・イリッチが亡くなり、葬儀が行われる。
    イワンの過去について。妻プラスコーヴィヤとの結婚生活は上手くいかなかったが仕事は順調だった。イワンは家の手入れをしていて転倒して以降、腹痛に襲われるようになった。病気のことばかり考えてしまうので裁判の仕事に身を入れようとするが、痛みによって思い出してしまう。百姓であるゲラーシムに看病してもらうときは気分が良い。
    妻や子供たちがイワンの病について気遣うが、偽りであると感じ余計に苛立ってしまう。肉体的苦痛、精

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    2020年11月17日
  • 復活 下

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    三浦春馬氏主演の「オトナ高校」というドラマがあり、春馬氏が言うセリフ。「エリートの僕が誘ってやってるのに断る君はバカじゃないのか?!」女「クサ〜(草)(W)」自分より下層民で犯罪者、そんな不良物件に手を差し伸べる自分はいい子!そりゃー女からしたらノーサンキューだぜ。ふんわりとこの国の、地主が金持ってて、労働者は搾取されるだけで、この制度はイカンとか考えるも、やっぱ高下駄履いた上から目線で、どの人からもなまぬるーく扱われている。現代に通ずる時代を超えて変わらないテーマを100年前に提示する作者は凄い。

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    2020年08月28日
  • 戦争と平和 (六)

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    ナポレオン軍の退却
    ピエールの救出
    ナターシャとの再会

    有名なエピローグ第一部はその後の後日談。
    ナターシャが太り、健康な主婦となっている。
    子供にアンドレイと名付けているのは泣かせる。
    ニコライとマリアは理想的な夫婦に。
    ソーニャに対する冷たい扱いはどうしたことかと思うが、現実によく起こりそうなことであり、これぞトルストイのリアリズム。

    エピローグ第二部はトルストイのナポレオン戦争に関する考察。

    作品中にもところどころあらわれる論文部分は、最初はもっと大量にあって、まわりの反対で最低限まで切り詰めたそうだが、それでも多い。特に興味があれば別だが、そうでなければ作者がそうしたいんだから仕

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    2020年07月16日
  • 戦争と平和 (五)

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    第四部第二編まで。
    モスクワ放棄
    アンドレイとナターシャの再会
    ピエールの逮捕
    ニコライとマリアの再会
    ピエール捕虜に
    ナポレオン軍の退却

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    2020年07月16日