光あるうち光の中を歩め

光あるうち光の中を歩め

440円 (税込)

2pt

欲望や野心、功名心などの渦巻く俗世間にどっぷりつかっている豪商ユリウスと、古代キリスト教の世界に生きるパンフィリウス。ユリウスは何度かキリスト教の世界に走ろうと志しながらも、そのたびに俗世間に舞いもどるが、しかし、長い魂の彷徨の末についに神の道に入る。──福音書に伝えられているキリストの教えに従って生きよと説いた晩年のトルストイの思想を端的に示す。

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光あるうち光の中を歩め のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    トルストイの晩年の思想をよく表している佳作。私有財産を否定する、アナーキズム的要素の強い原子キリスト教的価値観を主張するストーリーから、肉欲や功名心と言った肉体的な欲望に終始することで人生を破滅させていることを伝える。肉体的世界はあくまで他人の葡萄園なのである。そこで得られる葡萄は人のものであり、主

    1
    2024年01月03日

    Posted by ブクログ

    トルストイが言いたかったことは結局この本に要約されているのではないか。トルストイの本で一番好きです。

    0
    2025年07月08日

    Posted by ブクログ

    キリスト教の人とそうではない人を物語風にした一冊。信仰を薦めるような一冊ではないが、世の中で望ましいと持っているものを全て手に入れた人生と自分の価値観に従った人の考え方の違いがわかり、自分も絶対的な価値観を構築する必要があるなと感じた

    0
    2023年02月10日

    Posted by ブクログ

    世俗の人の意見も、パンフィリウスの話も優劣ではなく
    どちらも同じことを言っている。
    今の人生に誠実になれ、と。
    歩んできた道の中で神の仕事を担え

    0
    2017年01月07日

    Posted by ブクログ

    読み切るのに随分時間がかかってしまった。読み始めると興味深いのに、つい睡魔に負けたり、本を開くのが億劫に感じたりして中々進まなかった。
    ただ閑人たちの会話だけでも考えさせられる事は多い。
    どの宗教を奉じている人でも、自分は完璧だとか、完成していると心の底から思う人はいないのではないだろうか。
    そうい

    0
    2015年08月14日

    Posted by ブクログ

    数人の閑人が人の幸福について語るが誰一人幸福でないといった、結局口先だけで論じ合うのが関の山というプロローグから始まる本書。トルストイが考える人の真の幸福の生き方はキリスト教に答えがあった。理想(キリスト教)と現実(俗世)的な生き方をする登場人物2人の言い分はともに正論に思える。若き読者は老いるまで

    0
    2013年01月03日

    Posted by ブクログ

    最近読んだなかで一番感動した。
    100年以上前に書かれてるのに自分に向けられたメッセージなんじゃないかって思わせられるのも凄い。
    繰り返されるパンフィリウスとユリウスの問答が最高だね。
    一字一句噛み締めるようにして読んでた。
    綺麗に整理された神話的な構成には感服。
    キリスト教に興味ある人には猛烈にオ

    0
    2012年02月25日

    Posted by ブクログ

    宗教色の強い難解な本です。それでも多くの日本人が手に取っているのは魅力的なタイトル(元は聖書の言葉ですが)とこれくらいなら読めそうと思わせる本の薄さのせいでしょうか。
    作中のパンフィリウスのような生活を送るのは、個人としても集団としても、とても難しいことです。そもそもパンフィリウスの説明には理解に苦

    0
    2024年07月19日

    Posted by ブクログ

    某所読書会課題図書:ユリウスとパンフィリウスが人間としての生き方を議論するなかで、様々な命題を投げかけて読者をけむに巻く論説も出てきて、何度も読み返すことが多かった.ユリウスは普通の人生を歩んだ人と言えようが.パンフィリウスはキリスト教徒の共同体で清廉な生活を実践している.やや理想論がちだとは思うが

    0
    2023年03月24日

    Posted by ブクログ

    転職後の夏辺りに購入。短いが読後感は爽やかで好き。

    主人公の王様が権力や金等の欲望を楽しむが空しさを感じ、最終的にキリスト教の信者たちが営む小さな村で幸せに暮らす話。トルストイのキリスト教礼賛思想がよく見える。
    ただ、キリスト教を抜きにしても教訓的な話であるので、暖かい気持ちになれる。最後、老人と

    0
    2020年01月05日

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