光あるうち光の中を歩め

光あるうち光の中を歩め

小説・文芸
539円 (税込)

2pt

欲望や野心、功名心などの渦巻く俗世間にどっぷりつかっている豪商ユリウスと、古代キリスト教の世界に生きるパンフィリウス。ユリウスは何度かキリスト教の世界に走ろうと志しながらも、そのたびに俗世間に舞いもどるが、しかし、長い魂の彷徨の末についに神の道に入る。──福音書に伝えられているキリストの教えに従って生きよと説いた晩年のトルストイの思想を端的に示す。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    光あるうち光の中を歩め
  • タイトルID
    :
    387089
  • 電子版発売日
    :
    2016年07月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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光あるうち光の中を歩め のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    トルストイが言いたかったことは結局この本に要約されているのではないか。トルストイの本で一番好きです。

    0
    2025年07月08日

    Posted by ブクログ

    トルストイの晩年の思想をよく表している佳作。私有財産を否定する、アナーキズム的要素の強い原子キリスト教的価値観を主張するストーリーから、肉欲や功名心と言った肉体的な欲望に終始することで人生を破滅させていることを伝える。肉体的世界はあくまで他人の葡萄園なのである。そこで得られる葡萄は人のものであり、主のものであることを理解し、善業に務めるべきである。霊を満足させるために、勤労に勤しみ、人と物を分かち合い、質素な生活を勤しむという、原子的なキリスト教価値観が、現代のキリスト教的世界にどれだけ受け継がれて残っているのだろう。

    0
    2024年01月03日

    Posted by ブクログ

    キリスト教の人とそうではない人を物語風にした一冊。信仰を薦めるような一冊ではないが、世の中で望ましいと持っているものを全て手に入れた人生と自分の価値観に従った人の考え方の違いがわかり、自分も絶対的な価値観を構築する必要があるなと感じた

    0
    2023年02月10日

    Posted by ブクログ

    世俗の人の意見も、パンフィリウスの話も優劣ではなく
    どちらも同じことを言っている。
    今の人生に誠実になれ、と。
    歩んできた道の中で神の仕事を担え

    0
    2017年01月07日

    Posted by ブクログ

    読み切るのに随分時間がかかってしまった。読み始めると興味深いのに、つい睡魔に負けたり、本を開くのが億劫に感じたりして中々進まなかった。
    ただ閑人たちの会話だけでも考えさせられる事は多い。
    どの宗教を奉じている人でも、自分は完璧だとか、完成していると心の底から思う人はいないのではないだろうか。
    そういうことは、日々のちょっとした邪な気持ちが芽生えたり、感情のコントロールができなかったりした時に自分の足りなさを強く感じるかもしれない。
    短編の中でもみんな(信仰の)道の途中で、それぞれの尤もな理由で信仰生活の難しさを語っている。若者は勢いで走り、妻子のある者は『責任』を口にして二の足を踏む。齢を経た者は老いが自由を奪い、十分に動けずにいる。
    本当に個々の言い分はとてもよく分かる。
    若くして行動力がある若人でも果たして一つの労働力として即時に機能するがいいか、多くの知識を時間をかけて身につけ、後に多くの人に有益なものをもたらすのがいいか。また妻子ある者にしたら、自分が即座に生活を一変させたら、妻と子の生活に支障がでてくる。妻子の将来に責任を取るという事が大義と言われれば首を縦に振らざるを得ない。各々がそれぞれのしがらみ(それを人生というのかもしれないが)の中で生きていて、そうなるとユリウスは悩める人の最適な人物像かもしれない。
    彼は数度、キリスト教に赴こうとするが、その度に有識な世俗人に諫言されて考えを180度変える。
    人生の岐路で同じ人に3回も諭されるのも珍しいが、その医師が言うこともとてもよく分かる。パフィンリスが語ることも頷ける。キリスト教寄りの者ならそちらに傾きやすいが、この小説は中立な立場から、時には疑いの目をもった側からの言葉もしっかり披露する。
    普通は耳に心地よい言葉ばかりを選び取るが、ユリウスを身代にする事で、読者が第三者的な立場から考えられるような演出が施されている。
    話の内容も深かったが、こういった読者を踏まえた技巧にも感動した。
    とはいえ、最終的な答えは出ない。
    人は何時から信仰の道にどっぷり浸かるべきなのか、もしくはそうでないのか。
    普通の生活と両立できるか否か。
    自分はどうすれば幸福になれるか。
    いやはや、難しい問題だ。

    0
    2015年08月14日

    Posted by ブクログ

    数人の閑人が人の幸福について語るが誰一人幸福でないといった、結局口先だけで論じ合うのが関の山というプロローグから始まる本書。トルストイが考える人の真の幸福の生き方はキリスト教に答えがあった。理想(キリスト教)と現実(俗世)的な生き方をする登場人物2人の言い分はともに正論に思える。若き読者は老いるまで老いた読者は死ぬまでの経験する総てが本書150頁の中にあるかもしれない。読みながら自身の過去を想い、先を思い、右往左往する。《彼は喜びのうちなお20年生き延び肉体の死が訪れたのも知らなかった》果たして我が身は。

    0
    2013年01月03日

    Posted by ブクログ

    北12条書店で入り口の近くにありそのタイトルに惹かれてあらすじを読むと原始キリスト教関係の話で今の自分にぴったりだと思い購入。
    キリスト教として生きることとは?を対談形式で述べていく非常にわかりやすくとても興味深い本だった。

    0
    2026年09月24日

    Posted by ブクログ

    キリスト教の隣人愛、全ての人を愛するコミュニティ内で承認祝福される相手ならば、婚姻を許される、ということ?超難題じゃないか、それ…
    嫉妬や妬みの感情を持たないことがそもそも難しい。

    キリスト教とはなんたるや、が対話形式になっているので読みやすいが、内容はなかなかに哲学的宗教的で、ゆっくりじっくり読みつつ考えつつしないと理解が追いつかない。

    でもキリスト教の本質がこれなら、2026年現在のようなアメリカによる戦争は起こらないはずでは、と思ったり。

    0
    2026年08月20日

    Posted by ブクログ

    再読/1887年『光あるうち光の中を歩め』は、晩年のトルストイ思想が分かりやすく示さた作品である。ドストエフスキー、ツルゲーネフと並び、19世紀ロシア文学を代表する文豪。文学のみならず、政治・社会にも大きな影響を与えた。非暴力主義者としても知られる。1910年82歳没。wiki調べ。

    物欲が一時的に満たされても幸福にはなれない、欲には限りがなく心の中は空虚な感情が渦巻いている。他者から奪うのではなく、与える愛こそが幸福に満たされる手段であるとキリストは説いた。主人公のユリウスは改宗までに3度の試しを経て、信仰に目覚めるのだった。1990年購入とページに記載、当時しおり紐はP86で止まる。

    0
    2026年04月24日

    Posted by ブクログ

    物語の冒頭に置かれた聖書の「ぶどう園」の譬え——本来は貸し与えられたものを、自分の所有だと思い込んでしまう話——が、読み終えたあとも頭から離れなかった。
    財産だけでなく、信仰さえも「私のもの」にしてしまうことはないだろうか。
    光の中を歩むとは、正しさを握りしめることではなく、もしかすると少しずつ手放していくことなのかもしれない。
    自分にとってのぶどう園は何だろう、としばらく考えてしまった。

    0
    2026年02月27日

光あるうち光の中を歩め の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    光あるうち光の中を歩め
  • タイトルID
    :
    387089
  • 電子版発売日
    :
    2016年07月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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