作品一覧

  • 光あるうち光の中を歩め

    光あるうち光の中を歩め

    小説・文芸

    3.9
    1巻539円 (税込)
    欲望や野心、功名心などの渦巻く俗世間にどっぷりつかっている豪商ユリウスと、古代キリスト教の世界に生きるパンフィリウス。ユリウスは何度かキリスト教の世界に走ろうと志しながらも、そのたびに俗世間に舞いもどるが、しかし、長い魂の彷徨の末についに神の道に入る。──福音書に伝えられているキリストの教えに従って生きよと説いた晩年のトルストイの思想を端的に示す。
  • 隊長ブーリバ

    隊長ブーリバ

    小説・文芸

    -
    1巻660円 (税込)
    南部ロシアのウクライナが戦乱のちまたであった時代。勇猛果敢なコサックの戦士たちが、祖国と信仰を守るために立ち上がった時代。典型的なコサック魂の権化、隊長ブーリバの峻厳な行動モラルを描く歴史ロマン。

ユーザーレビュー

  • 光あるうち光の中を歩め

    Posted by ブクログ

    トルストイが言いたかったことは結局この本に要約されているのではないか。トルストイの本で一番好きです。

    0
    2025年07月08日
  • 光あるうち光の中を歩め

    Posted by ブクログ

    トルストイの晩年の思想をよく表している佳作。私有財産を否定する、アナーキズム的要素の強い原子キリスト教的価値観を主張するストーリーから、肉欲や功名心と言った肉体的な欲望に終始することで人生を破滅させていることを伝える。肉体的世界はあくまで他人の葡萄園なのである。そこで得られる葡萄は人のものであり、主のものであることを理解し、善業に務めるべきである。霊を満足させるために、勤労に勤しみ、人と物を分かち合い、質素な生活を勤しむという、原子的なキリスト教価値観が、現代のキリスト教的世界にどれだけ受け継がれて残っているのだろう。

    0
    2024年01月03日
  • 光あるうち光の中を歩め

    Posted by ブクログ

    キリスト教の人とそうではない人を物語風にした一冊。信仰を薦めるような一冊ではないが、世の中で望ましいと持っているものを全て手に入れた人生と自分の価値観に従った人の考え方の違いがわかり、自分も絶対的な価値観を構築する必要があるなと感じた

    0
    2023年02月10日
  • 光あるうち光の中を歩め

    Posted by ブクログ

    世俗の人の意見も、パンフィリウスの話も優劣ではなく
    どちらも同じことを言っている。
    今の人生に誠実になれ、と。
    歩んできた道の中で神の仕事を担え

    0
    2017年01月07日
  • 光あるうち光の中を歩め

    Posted by ブクログ

    読み切るのに随分時間がかかってしまった。読み始めると興味深いのに、つい睡魔に負けたり、本を開くのが億劫に感じたりして中々進まなかった。
    ただ閑人たちの会話だけでも考えさせられる事は多い。
    どの宗教を奉じている人でも、自分は完璧だとか、完成していると心の底から思う人はいないのではないだろうか。
    そういうことは、日々のちょっとした邪な気持ちが芽生えたり、感情のコントロールができなかったりした時に自分の足りなさを強く感じるかもしれない。
    短編の中でもみんな(信仰の)道の途中で、それぞれの尤もな理由で信仰生活の難しさを語っている。若者は勢いで走り、妻子のある者は『責任』を口にして二の足を踏む。齢を経た者は老いが自由を奪い、十分に動けずにいる。
    本当に個々の言い分はとてもよく分かる。
    若くして行動力がある若人でも果たして一つの労働力として即時に機能するがいいか、多くの知識を時間をかけて身につけ、後に多くの人に有益なものをもたらすのがいいか。また妻子ある者にしたら、自分が即座に生活を一変させたら、妻と子の生活に支障がでてくる。妻子の将来に責任を取るという事が大義と言われれば首を縦に振らざるを得ない。各々がそれぞれのしがらみ(それを人生というのかもしれないが)の中で生きていて、そうなるとユリウスは悩める人の最適な人物像かもしれない。
    彼は数度、キリスト教に赴こうとするが、その度に有識な世俗人に諫言されて考えを180度変える。
    人生の岐路で同じ人に3回も諭されるのも珍しいが、その医師が言うこともとてもよく分かる。パフィンリスが語ることも頷ける。キリスト教寄りの者ならそちらに傾きやすいが、この小説は中立な立場から、時には疑いの目をもった側からの言葉もしっかり披露する。
    普通は耳に心地よい言葉ばかりを選び取るが、ユリウスを身代にする事で、読者が第三者的な立場から考えられるような演出が施されている。
    話の内容も深かったが、こういった読者を踏まえた技巧にも感動した。
    とはいえ、最終的な答えは出ない。
    人は何時から信仰の道にどっぷり浸かるべきなのか、もしくはそうでないのか。
    普通の生活と両立できるか否か。
    自分はどうすれば幸福になれるか。
    いやはや、難しい問題だ。

    0
    2015年08月14日

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