復活 上

復活 上

小説・文芸
1,276円 (税込)

6pt

4.0

『復活』は人間の復活とは何かを問う長篇で,後期トルストイ(1828-1910)の問題意識や到達点が最も多面的に示されている.殺人事件の陪審員として法廷に出たネフリュードフは,容疑者の娼婦が,10年前に自分が誘惑して捨て去った叔母の家の小間使いカチューシャであることに気づき,激しい良心の呵責にさいなまれる.(全2冊)

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    復活
  • タイトルID
    :
    1054671
  • ページ数
    :
    476ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年12月23日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

復活 の一覧

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 復活 上
    1,276円 (税込)
    『復活』は人間の復活とは何かを問う長篇で,後期トルストイ(1828-1910)の問題意識や到達点が最も多面的に示されている.殺人事件の陪審員として法廷に出たネフリュードフは,容疑者の娼婦が,10年前に自分が誘惑して捨て去った叔母の家の小間使いカチューシャであることに気づき,激しい良心の呵責にさいなまれる.(全2冊)
  • 復活 下
    1,188円 (税込)
    人はなぜ変わるのか? 罪と罰とは? ふとした出来事で人は堕落し,何かがきっかけとなって立ち直る.老作家は,痛みと苦しみを経て愛によってよみがえる人間の内面の復活をひたむきに問う.問いは問いを生み,容易に答えは出ない…….19世紀の終焉を目前にし,リアリズムを徹底した果てに,トルストイはそれを突き抜けた.

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

復活 上 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小説と哲学書の間にあるような感じ。よく考えればすぐにおかしいと分かることが、どうして平然と行われ、またそれを自分も行ってきたのか。随所にトルストイの主張が張り巡らされていて本当に面白い。1899年の本なのに読んでいてこんなにも共感できるのは不思議な程だと思った。

    0
    2023年03月02日

    Posted by ブクログ

    復活を読んで一番印象的だったのは、ネフリュードフがあまりにも達観しているところ。
    もちろんカチューシャにはじめに出会ったときのような、若気の至りがあふれていた頃も彼にはあった。しかしカチューシャとの再会後は、どんなことが起ころうとも、世事にも他人にも自分自身にも、自分の判断に照らして、まっすぐ前を見るかのように右顧左眄なく対処し続けている。

    そして特筆すべきは、若き頃にカチューシャに対して行った“過ち”と対比するかごとくに、彼女と再会後のネフリュードフは、「恥ずかしさと罪の意識」をいかに避けて自分にとって“正しい”と思われる道を進んで行くのかについて意識が集中していくこと。
    時には同じところを何回も周回するかのように迷い、あるいは時にはオリンピック級のハードラーのように軽く飛び越していくネフリュードフ。本作に戦争と平和のような大事件が見当たらなくても、また、アンナ・カレーニナのように劇的な形の愛憎劇がなくても、そんなネフリュードフの足取りを自分事のように追うことで、十分な読み応えを得られる。

    それは、作者が70歳近くの老境に達してから書かれた作品だからだろう。つまりトルストイは、自分が「七十にして心の欲する所に従いて矩を踰えず」の境地に達したものの、自分としてはあまりにも遅すぎたと感じ、もっと若い頃にこの境地に達していればという強い後悔の念が、30歳代と思われるネフリュードフの年齢不相応な達観に結実したのだ。

    もちろんそれだけの単調な話では終わらない。
    老齢のトルストイは、自分が最良と考える正義、幸福、愛、信仰というものが、いかに世間一般では通用しない、いやそれどころか排除されるのかを、筆を尽くして書き連ねる。一見愚直、言い方を変えれば馬鹿正直にも見える、老境にして理想だと思い至った生き方を、ネフリュードフにいわば押し付けた形。

    そして本作が抜きん出ているのは、ネフリュードフの実直さに感化されてカチューシャや政治犯たちがまるで伝染するかのように実直になる様子を緻密に描き、他方で、多くの大衆や官憲などがどうやっても自分の現状の地位や思考から一歩たりとも出ていこうとしない意固地な姿も徹底して描いているところ。
    つまり多くの理想が現実とは一致せず、高止まりのまま理想が多くの人から顧みられない非情な現状がありのままの姿で眼前に突きつけられる。しかしそれがドラマチックさの欠如につながり、本作の評価が戦争と平和やアンナ・カレーニナのレベルに及ばない理由になっているのかもしれない。

    だが私は「ドラマチックでない」とは思わず、現実により接近したがゆえ、と考えている。したがってこの作品は、他のトルストイ作品よりも、今の日本の現実により近づけられる。
    例えば「いいね」を求めるあまり、自分の感性によって評価するという本来のあり方を忘れて自分の判断のほとんどを他人の評価に委ねてしまっている本末転倒な現代人にとって、ネフリュードフが自分の価値基準のみによって行動し、一方で他人の評価を自然体で避けているような一連の描写を読むと、何かきまり悪さを感じるはずだ。

    また、神への信仰に関しても、お祈りなどの儀式や儀礼的なものとは正反対なところにこそ本分があるということも本書から学べるだろう。
    最近、スポーツでの応援やコンテストの結果待ちなどのときに、両手を組み合わせて目を伏せて祈る姿をテレビなどでよく目にするが、あれなんか、普段はキリスト教徒が食前にするように日常的に神様へ祈ることなんか一切していないくせに、いざというときだけ神様にすがろうとするということだから、真の信仰者の所作を猿真似しただけの本当にマヌケな姿だと思っている。

    だから、信仰とその結果としての現実とが必ずしも軌を一にしない現実社会において、それでも神を信仰し、心の持ちようを手に入れたいと思っている人は、安直に手を組んで祈る暇があったら本作を読み解くことだ。そして、ネフリュードフの“愛”が自己から利他へと広がり、それが自己へと還元されていく本作の一連の過程から、精神的満足は無意味なパフォーマンスなんかではなく、相手を信じるという一念によってこそ、もたらされるということが本作から理解できた。

    0
    2022年12月19日

    Posted by ブクログ

    下巻下巻。


    ここまでは小説とトルストイの思いと重ねつつ、「戦争と平和」のピエールのような、ドストエフスキーの「白痴」のムイシュキン公爵のようなネフリュードフを見守るように読み進んだ。

    みんな公爵だ。ロシアの公爵って、どういう立場だったんだろう。モスクワの伯爵も思い出される。

    0
    2022年04月19日

    Posted by ブクログ

    裁判所で目にした被告人は、かつて関係を持った女性だった。最上層階級の主人公が苦悩し行動を開始する。自省が世の矛盾の気づきに広がり領地の整理にも着手する。読みやすい小説。2023.11.16

    0
    2023年11月16日

    Posted by ブクログ

    ネフリュードフのクズだけどクズになりきれないみたいなところがとても良かった。だからこそカチューシャに対して罪の意識が拭えず、カチューシャのために手を尽くしてやるというおせっかいなところもいい。
    しかし、かつての清純なカチューシャはもういなかったし、自分の期待が大きすぎることに絶望するネフリュードフはまさに人間だなぁという感じがする。

    0
    2019年06月04日

    Posted by ブクログ

    私にとっては「よく分からない」作品でした。下巻になると話がつかめるかもしれませんのでめげずに下巻を読もうと思います。

    0
    2021年11月19日

    Posted by ブクログ

    いいとこの坊っちゃんと、孤児で使用人の娘がいて情事があった。坊っちゃんは彼女が妊娠してることは知らずに滞在から去る。娘は「厄介なこと」になったので、出奔する。「人生はこういうもの」と特に悲観してない。数年後殺人事件の容疑者=娘、陪審員いいとこ坊っちゃんは出会う。坊っちゃんだけ衝撃を受ける。自分がもてあそび、彼女を傷付けたために、今こんな目に。いやいや。当然独りよがりの男に対して、娘ははねのける。「身分が最初から違うだろ」1899年に既にこのような「わかりあえない男女関係」を書いてる作者のセンスが凄い。

    0
    2020年03月09日

    Posted by ブクログ

    1編、2編を読み終えて、とんでもない世界に入ったものだと後悔もしてしまう。
    懺悔と正義と、どこまでがネフリュードフの本心なんだろう。最後に逆転劇があるんだろうか。

    0
    2018年04月06日

復活 上 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    復活
  • タイトルID
    :
    1054671
  • ページ数
    :
    476ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年12月23日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

岩波文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す